六派哲学
インド哲学 - インド発祥の宗教 |
ヒンドゥー教 |
---|
![]() |
聖典 【シュルティ(天啓)】 副ヴェーダ 【スムリティ(聖伝)】 |
法典・律法経 |
六派哲学(ろっぱてつがく、梵: Ṣad-darśana [シャッド・ダルシャナ])はダルシャナ(darśana、日本ではインド哲学と訳す)のうち、ヴェーダの権威を認める6つの有力な正統学派の総称。インドでは最も正統的な古典的ダルシャナとされてきた。六派哲学という言葉は古いが、取り上げられる六派は一定していない[1]。
一覧[編集]
現代では以下の六派の総称として使われている。この選択は、おそらくフリードリヒ・マックス・ミュラーや木村泰賢に始まると思われる[1]
- ミーマーンサー学派 - 祭祀の解釈
- ヴェーダーンタ学派 - 宇宙原理との一体化を説く神秘主義
- サーンキヤ学派 - 精神原理・非精神原理の二元論
- ヨーガ学派 - 身心の訓練で解脱を目指す。
- ニヤーヤ学派 - 論理学
- ヴァイシェーシカ学派 - 自然哲学
ミーマーンサーとヴェーダーンタ、サーンキヤとヨーガ、ニヤーヤとヴァイシェーシカはそれぞれ補完しあう関係になっている。
アースティカとナースティカ[編集]
なお、ヒンドゥー教においては、これらヴェーダの権威を認める学派をアースティカ(āstika आस्तिक, 正統派, 有神論者)と呼び、ヴェーダから離れていった仏教、ジャイナ教、順世派などの先行する思想派閥をナースティカ(nāstika नास्तिक, 非正統派、無神論者)として区別する。
脚注[編集]
関連項目[編集]
|
|
|