川島大橋

川島大橋(旧)
左岸上流側より撮影
基本情報
日本の旗 日本
所在地 岐阜県各務原市川島松原町 - 岐阜県各務原市川島笠田町 間
交差物件 木曽川本流
開通 1962年昭和37年)
閉鎖 2021年令和3年)
座標 北緯35度22分09.6秒 東経136度49分25.9秒 / 北緯35.369333度 東経136.823861度 / 35.369333; 136.823861座標: 北緯35度22分09.6秒 東経136度49分25.9秒 / 北緯35.369333度 東経136.823861度 / 35.369333; 136.823861
構造諸元
形式 ワーレントラス橋
全長 343.50 m
車道橋6 m、歩車道橋2.75 m
最大支間長 72 m[1]
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
テンプレートを表示
岐阜県道180号標識

川島大橋(かわしまおおはし)は、岐阜県各務原市川島松原町と、同市川島笠田町の木曽川本流に架かる岐阜県道180号松原芋島線の橋である。

2021年令和3年)5月28日に橋脚(P4橋脚。川島笠田町側に該当。)の異常が見つかり通行止めとなる。橋脚の傾きにより橋全体の構造体に深刻な歪みが見つかり、修復が不可能なことから架け替えが決定。旧橋は解体され、新橋の建設が進められている。

概要[編集]

諸元[編集]

  • 供用開始
    • 車道橋 - 1962年昭和37年)8月[2]8日(車道橋)
    • 歩行者・自転車橋 - 1969年(昭和44年)2月6日
  • 延長 - 343.50 m[注釈 1][1]
  • 幅員
  • 橋種 - 鋼5径間連続トラス橋[2]
  • トラス高さ - 7.8 m[1]
  • 架橋当時経費 - 202,076,000円[2]

歴史[編集]

以前は、下流約300 mに笠田の渡しという渡船があった。

笠田の渡しの上流約2 kmには松倉の渡し愛知県道151号・岐阜県道114号一宮各務原線)があったが、ここに橋がかかる事は無く、川島大橋の開通により廃止された。

2021年(令和3年)5月28日に通行人から当橋が傾いているという通報があり[3]、同日22時から通行止めになった[4][5]。右岸側のP4橋脚が洗掘により上流側に傾くという異常が確認され、6月9日から約1ヶ月程度緊急対策工事が行われ[5]、橋脚がこれ以上傾かないように、河道の変更と橋脚の周りの埋め立てが行われた。その後、この橋脚の傾きにより橋全体の構造体に深刻な歪みが見つかった。

国土交通省は2021年(令和3年)9月3日、川島大橋の早期復旧に向け国の権限代行による災害復旧事業に着手すると発表した[6]

復旧について[編集]

復旧は国の権限代行による災害復旧事業によって行われている。2021年(令和3年)10月27日から国による復旧作業が開始されている。

復旧は被災した橋梁の撤去、歩行者用の仮橋、本復旧(新橋設置)で進行されている。同年12月1日から橋脚及び上部構造部の撤去、及び下流約300 mの位置(笠田町公民館南の旧・笠田渡船跡付近に該当)に歩行者用の仮橋の建設に着手した[7][8]

歩行者用の仮橋(川島大橋歩行者用仮橋)は長さ395 m(左岸仮設用仮橋199 m、応急組立橋174 m、右岸仮設用仮橋22 m)、歩道幅員4 m[8]。2022年(令和4年)8月26日に供用が開始された[9][10][11]

新橋は既設橋を撤去し、同じ位置に設置。また、被災原因の除去、早期復旧を図る(撤去と同時進行で新橋の橋脚基礎部の工事を行うなど)ため、鋼2径間アーチ橋を採用となる[12]。計画では全長約360 m。鋼2径間連続アーチ構造とし、アーチ部の高さは最大約20 mとなる。2022年(令和4年)12月1日に着工[13][14][15]。新たな橋の完成は4~6年後(2026年(令和8年)から2028年(令和10年)予定)を目指している[15]

旧橋の上部構造物は2023年(令和5年)2月に撤去が完了。最後に残っていた橋脚(P1)及び川島松原町側の構造物も同年11月に撤去された。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b 1964年(昭和39年)4月1日現在[2]

出典[編集]

  1. ^ a b c 川島大橋災害復旧事業。新しい川島大橋の計画・工事説明会”. 国土交通省中部地方整備局 岐阜国道事務所 (2022年11月22日). 2022年12月3日閲覧。
  2. ^ a b c d 岐阜県統計書 昭和38年” (PDF). 岐阜県. p. 265. 2021年7月4日閲覧。
  3. ^ 東海テレビ放送「ニュース」2021年5月29日0時56分放送分を視聴。
  4. ^ 「道の情報ー道路規制情報(岐阜県)」”. 岐阜県. 2021年5月29日閲覧。
  5. ^ a b 一般県道 松原芋島線「川島大橋」緊急対策工事に着手します』(プレスリリース)岐阜県、2021年6月8日https://www.pref.gifu.lg.jp/site/pressrelease/157817.html2021年7月4日閲覧 
  6. ^ 1級河川木曽川に架かる川島大橋の早期復旧に向け国の権限代行による災害復旧事業に着手” (PDF). 国土交通省道路局 (2021年9月3日). 2021年9月3日閲覧。
  7. ^ 川島大橋の撤去始まる。歩行者用仮橋設置に向け調査も。岐阜・各務原(朝日新聞)2021年12月2日
  8. ^ a b 川島大橋の復旧について(国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所)令和3年11月26日
  9. ^ 歩行者用仮橋 令和4年8月26日(金)10時より供用開始します” (PDF). 国土交通省岐阜国道事務所 (2022年8月5日). 2022年8月14日閲覧。
  10. ^ 通行止めが続く川島大橋の仮橋開通式”. ぎふチャン (2022年8月26日). 2022年8月27日閲覧。
  11. ^ 新学期は歩いて通学可能に。大雨で傾いた川島大橋の仮橋開通。”. 岐阜新聞 (2022年8月26日). 2022年9月11日閲覧。
  12. ^ 川島大橋の復旧事業に関するお知らせ(令和4年6月10日)” (PDF). 国土交通省岐阜国道事務所 (2022年6月10日). 2022年8月14日閲覧。
  13. ^ 川島大橋の復旧事業に関するお知らせ(令和4年11月25日)” (PDF). 国土交通省岐阜国道事務所 (2022年11月25日). 2022年11月30日閲覧。
  14. ^ 一般県道松原芋島線「川島大橋」災害復旧事業令和4年12月1日から新しい橋の設置工事に着手します” (PDF). 国土交通省岐阜国道事務所 (2022年11月28日). 2022年11月28日閲覧。
  15. ^ a b 大雨で傾いた川島大橋、新しい橋の建設工事に着手。”. 岐阜新聞 (2022年12月1日). 2022年12月3日閲覧。