神の一覧

神の一覧(かみのいちらん)では、各神話の神を列記する。

凡例:日本語名(英語名)
一覧は、ウィキペディア日本語版に多数の記事がある神話は五十音順、他言語版ウィキペディアの記事へのリンクが大勢を占める神話はアルファベット順になっている。
各単語の定義も参照されたい : 女神神話宗教聖典世界の宗教

中近東[編集]

アブラハムの宗教[編集]

ユダヤ教キリスト教イスラム教は、同じ神を信じている。しかし、ユダヤ教徒とイスラム教徒は神を、厳格な唯一神教的な語として思い浮かべるのに対して、ほとんどのキリスト教徒の神は三位一体として存在すると信じている。

ユダヤ教[編集]

モーセの十戒の1つ、出エジプト記 20章7節の命令を根拠として、ユダヤ教においては古代から神の名を発音することを避けてきた。このため、現在では正確な呼称を知っている者は少なく、祭司家系の者たちの間で口伝されるのみであると伝えられる。

キリスト教[編集]

歴史的には、キリスト教はひとりの神を信じ、「神」として知られ、ひとりの神また神格を成す神聖な三者(三位一体)を信じると公言した。(参照 : アタナシウス信経)。

そのため、三位一体論的一神論者であるキリスト教徒がほとんどであるが、中にはそれに異議を唱える者もいる。以下の記事を参照。

アリウス派ユニテリアン主義、例えば末日聖徒イエス・キリスト教会エホバの証人。これら反三位一体論のグループは、ただひとりの父なる神が神であると信じている。末日聖徒は父と子イエス・キリスト聖霊とが三つの別個の神々を成すと信じている。エホバの証人はエホバ(ヤハウェ)はイエス・キリストより上位であり、聖霊は神の活動する力であると信じている。

イスラム教[編集]

アッラーフはイスラム教のもっとも伝統的な神を表す言葉である(固有名詞ではない)。イスラム教の伝統はまた99の神名も語る。ユダヤ教やキリスト教よりもある意味では詳細に神の存在の状態を定義しており、キリスト教で伝える三位一体は明確に否定し、その実態については「目なくして見、耳なくして聞き、口なくして語る」物理的な要素はない精神と力のみの存在としている。

その他[編集]

二つの小宗教はアブラハムの宗教のどの区分にもまったく該当しない。ラスタファリ運動ジャーを崇拝し、バハイ教もユダヤ教、キリスト教、イスラム教と同じ神を崇拝する。

エジプト神話の神々[編集]

エジプト神話の神々は実在の動物と関連する姿をとることが多い。例えば、アヌビスはの体を持つが、頭はイヌである。

参照:エジプト観光省のエジプトの神々膨大な資料

メソポタミア神話の神々[編集]

メソポタミア地方に伝わる神話の総称。シュメール神話アッカド神話から成る。

シュメール神話の神々[編集]

シュメール神話の神々。

アッカド神話[編集]

シュメール人を支配したアッカド人が継承した神話。言語によりバビロニア神話アッシリア神話に分けられる。

バビロニア神話の神々[編集]
アッシリア神話[編集]

ウガリット神話の神々[編集]

ウガリット神話はアブラハムの宗教と民族的に近縁の神話体系。

ヒッタイト神話の神々[編集]

ヒッタイトは紀元前15世紀頃現在のアナトリア半島に王国を築いた民族。(ヒッタイト神話も参照)

アルメニア神話[編集]

アルメニア神話はキリスト教が入るよりも以前の古代アルメニアで信仰されていた神話

ゾロアスター教の神々[編集]

北アジア[編集]

エヴェンキ族の神話[編集]

エヴェンキシベリアの民族。

東アジア[編集]

中国の神々[編集]

(詳細は中国神話を参照)

道教の神々[編集]

道教中国三大宗教(三教)の一つ。

日本の神々[編集]

神道民間信仰で多数な神がおり、総称して「八百万(やおよろず)の神」といわれる。

日本神話において天津神・国津神の神々のなかでもとくに三柱の御子が尊いとされ、その天照大神は主神となっている。

仏教[編集]

仏教では神は扱われないが、数多くの仏(ほとけ)があり、神のように扱われる場合もある。

インド・南アジア[編集]

ヒンドゥー教の神々[編集]

ヒンドゥー教インドネパールで多数派を占める民族宗教

ヨーロッパ[編集]

ギリシャ神話[編集]

ギリシア神話の固有名詞一覧も参照。

以下も参照。

ギリシア神話半神ティテュオスドリュアースニュンペーヒッポリュテープレイアデス

その他

⚫︎ アルケーの神(アペイロン)- 全宇宙と万物の神

ローマ神話の神々[編集]

(詳細はローマ神話を参照)

エトルリア人の神々[編集]

エトルリア人イタリア半島中部の先住民族。(エトルリア神話英語版

サルデーニャ島の神々[編集]

サルデーニャ島は西地中海の島。(Sardinian Deities) Sardinian deities, mainly referred to in the age of (Nuragici people), are partly derived from (Phoenicia)n ones.

  • (Janas) - Goddesses of death
  • (Maymon) - God of (Hades)
  • (Panas) - Goddesses of reproduction (women dead in childbirth)
  • (Thanit) - Goddess of Earth and fertility

ダキア人の神々[編集]

ダキア人ダキア地方に住んでいたトラキア系の民族。(Dacian Deities)

ケルト神話の神々[編集]

ケルト人中央アジアの草原から車輪付きの乗り物を持ってヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族ケルト語派の民族。(ケルト神話も参照)(Celtic pre-Christian Deities

北欧神話の神々[編集]

詳細は北欧神話北欧神話の固有名詞一覧を参照。

オセティア・ナルト神話[編集]

詳細はナルト叙事詩を参照。

スラヴ神話の神々[編集]

スラヴ人は、中欧東欧に居住し、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派に属する言語を話す諸民族集団。(スラヴ神話も参照)

バルト神話[編集]

ラトビア人の神々[編集]

ラトビア人ラトビア共和国の基本住民を形成する民族。(ラトビア神話英語版も参照)

自然や祖霊を崇拝し、日本神道と似ているラトビア土着信仰「ラトビア神道」における主要な神々は約20柱いる。

リトアニアの神々[編集]

リトアニアは北ヨーロッパの国家。(リトアニアの宗教#信奉されていた神々とそれにまつわる神話リトアニア神話英語版も参照)

古代プロイセン、バルト海地方の神々[編集]

プロイセンバルト海南東岸の地域。(プロイセン神話英語版も参照)

フィンランド神話の神々[編集]

フィンランドの宗教に関する文書はあまり残されていない上、神々の名前や崇拝の仕方に関していえば土地土地で異なっていた。次に示すのは、最重要かつ最も広範に崇拝されている神々の概略である。

アフリカ(エジプト以外)[編集]

アカン族の神話[編集]

アカン族英語版は、西アフリカの民族。(アカン人の宗教も参照)

アカンバ族の神話[編集]

アカンバ族は、ケニアの先住民族。

  • アサ (Asa)

アシャンティの神話[編集]

アシャンティは、かつてガーナにあった王国。(アカン人の宗教も参照)

コンゴの神話[編集]

イボ神話[編集]

イボ人は、ナイジェリアの民族。(Ibo mythologyも参照)

ズールー族の神々[編集]

ズールー族は、南アフリカの民族。(Zulu mythologyも参照)

ブションゴ族の神話[編集]

Bushongo mythology

ダホメ神話[編集]

ダホメ(ダオメともいう)は、17世紀から19世紀にかけて西アフリカにあった王国。(Dahomey mythologyも参照)

ディンカ族の神話[編集]

ディンカ族は、北アフリカの民族。(Dinka mythologyも参照)

エフィク族の神話[編集]

(Efik mythology)

  • アバッシ (Abassi)
  • アタイ (Atai)

ウルホボ族の神話[編集]

(Isoko mythology)

コイコイ人の神話[編集]

コイコイ人は、南アフリカの民族。「ホッテントット」と呼ばれた。(Khoikhoi mythologyも参照)

サン人の神話[編集]

サン人は、南アフリカの民族。「ブッシュマン」と呼ばれた。(サン人の宗教も参照)

  • カグン英語版(Cagn。カアング (Kaang)、カッゲン (Kaggen) とも) - 太陽神、創造神
  • コティ (Coti) - カグンの妻
  • ガウナブ (Gaunab) - 疫病神、死神
  • ヘイツィ・エイビブ (Heitsi-Eibib) - 文化英雄
  • ツイ・ゴアブ (Tsui'goab) - 天空神、雷神
  • クー英語版 (!Xu) - 慈悲の神、全能の神

トゥンブカ族の神話[編集]

トゥンブカ族は、マラウイ北部、ザンビア東部、タンザニア南部に住む民族。(Tumbuka mythologyも参照)

  • チウタ (Chiuta) - 全能の神

ドゴン族の神話[編集]

ドゴン族マリ共和国に住む民族。(ドゴン族の神話も参照)

ピグミー族の神々[編集]

ピグミー中部アフリカ各地で暮らす民族。(Pygmy mythologyも参照)

ヨルバ族の神話[編集]

ヨルバ族は、ナイジェリアの民族。(Yoruba mythologyOrishaも参照)

ルグバラ族の神話[編集]

(Lugbara mythology)

ロトゥコ族の神話[編集]

Lotuko mythology

アメリカ大陸[編集]

メソアメリカ[編集]

アステカ神話の神々[編集]

アステカ北アメリカ大陸メキシコ中央部に栄えたメソアメリカ文明の国家(アステカ神話も参照)。

マヤ神話の神々[編集]

マヤ文明はメキシコ南東部、グアテマラベリーズなどの地域を中心に栄えた文明。(詳細はマヤ神話en:List of Maya gods and supernatural beingsを参照)

北アメリカ[編集]

アメリカ大陸インディアン(ネイティブ・アメリカン)たちは、「大いなる神秘」という概念を共有している。これは部族によって呼び名は違うが、森羅万象を包み込む「真理」であり、万物の中心である。あらゆる神々、精霊もすべてこの「偉大なる神秘」のもとにあるが、「偉大なる神秘」そのものは神でも精霊でもない[23]

アベナキ族の神話[編集]

アベナキ族北米バーモント州のインディアン部族。(Abenaki))

エスキモー・イヌイットの神話[編集]

エスキモーカナダアラスカ極北に暮らす狩猟民族。(Inuit mythology

グアラニー族の神話[編集]

グアラニー族は、中南米インディオ。(Guarani mythology

クリーク族の神話[編集]

クリーク族は、アメリカ南東部とオクラホマのインディアン部族、ムスコギー族のこと。(Creek mythology

クワキウトル族の神話[編集]

クワキウトル族は、カナダ西海岸部のインディアン部族。(Kwakiutl mythology

サリシ族の神々[編集]

サリシ族は、カナダのインディアン部族で、西海岸の漁猟部族。(Salish mythology

チペワ族の神話[編集]

チペワ族は、アメリカのミネソタに住むインディアン部族。(Chippewa mythology

ハイダ族の神話[編集]

ハイダ族は、カナダのインディアン部族で、西海岸の漁猟民族。(Haida mythology

ヒューロン族の神話[編集]

ヒューロンは、北アメリカ大陸北部の、オンタリオ湖周辺やヒューロン湖周辺などに居住するインディアン部族で、ワイアンドット族のこと。(Huron mythology

ポーニー族の神々[編集]

ポーニー族は、アメリカ中西部平原のインディアン部族。(Pawnee mythology

ホピ族の神話[編集]

ホピアメリカアリゾナ州に暮らすインディアンで、彼らの宗教観はニューエイジなど現代の文化に影響を与えている。(Hopi mythology

イロコイ族の神話[編集]

イロコイアメリカ合衆国カナダの間にあるインディアン国家。合衆国憲法の元となった仕組みを持っている。(Iroquois mythology

スー族の神話[編集]

スー族は、アメリカの大平原に住むインディアン部族。(Lakota mythology

ナバホ族の神話[編集]

ナバホ族は、アメリカ南西部に住むインディアン部族。プエブロ族神話を原典に持つ。(Navaho mythology

ズニ族の神々[編集]

ズニ族は、アメリカ南西部のインディアン部族。定住農耕民。(Zuni mythology

セネカ族の神々[編集]

セネカ族は、インディアンのイロコイ連邦の6部族のひとつ。(Seneca mythology

南アメリカ[編集]

インカ神話の神々[編集]

インカ帝国南アメリカペルーを中心に存在し、インカ人は現在も伝統を伝えている。(インカ神話参照)

オーストラリア・オセアニア[編集]

アボリジニーの神話[編集]

アボリジニーは、オーストラリアの先住民族。(Australian Aborigine mythology

ポリネシアの神話[編集]

ポリネシアは、オセアニアの海洋部の区分の一つ。(Polynesian mythology

その他[編集]

クトゥルフ神話[編集]

明確に創作物であるクトゥルフ神話の神々が、神を紹介するときに持ち出されることがある。

ムー大陸[編集]

ムー大陸の神一覧

脚注[編集]

  1. ^ 第2版,世界大百科事典内言及, 日本大百科全書(ニッポニカ),ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典,百科事典マイペディア,精選版 日本国語大辞典,デジタル大辞泉,世界大百科事典. “セトとは”. コトバンク. 2022年11月25日閲覧。
  2. ^ zh:紫姑
  3. ^ zh:椅仔姑
  4. ^ zh:籃姑
  5. ^ 井村 2008, p. 126.(「ゴブニュ」の項)
  6. ^ 井村 2008, pp. 117-118.(「エスス、タラニス、テウタテス」の項)
  7. ^ 井村 2008, p. 140.(「ベンディゲイドブラン」の項)
  8. ^ 井村 2008, pp. 140-141.(「ボアン」の項)
  9. ^ 井村 2008, p. 132.(「ディアン・ケヒト」の項)
  10. ^ 中堀正洋 著「ヤロヴィト」、松村一男ほか 編『神の文化史事典』白水社、2013年2月、549頁。ISBN 978-4-560-08265-2 
  11. ^ a b c ブレードニヒ,竹原訳 2005, p. 265.(第6章 バルト族の女神(ライマ) A ラトヴィア人)
  12. ^ a b c d e エリアーデ,鶴岡訳 2000, p. 59.(249 バルト諸民族の宗教)
  13. ^ a b 黒沢歩『木漏れ日のラトヴィア』新評論、2004年11月、76頁。ISBN 978-4-7948-0645-1 
  14. ^ エリアーデ,鶴岡訳 2000, p. 61.(249 バルト諸民族の宗教)
  15. ^ 『木漏れ日のラトヴィア』、14-15頁。 
  16. ^ エリアーデ,鶴岡訳 2000, p. 60.(249 バルト諸民族の宗教)
  17. ^ 『木漏れ日のラトヴィア』、23頁。 
  18. ^ ブレードニヒ,竹原訳 2005, pp. 268-269.(第6章 バルト族の女神(ライマ) B リトアニア人)
  19. ^ ブレードニヒ,竹原訳 2005, p. 267.(第6章 バルト族の女神(ライマ) B リトアニア人)
  20. ^ a b 村田郁夫「バルト神話」『新版 ロシアを知る事典』川端香男里他監修、平凡社、2004年1月、599-601頁。ISBN 978-4-582-12635-8 (参照:p. 600)
  21. ^ ミラー&タウベ編 2000, p. 154.(「シェルハスの神々」の項)
  22. ^ ミラー&タウベ編 2000, p. 261.(「パレンケの三神」の項)
  23. ^ Lame Deer Seeker of Visions. Simon and Schuster』(Lame Deer, John (Fire) and Richard Erdoes. New York, New York, 1972)

参考文献[編集]

関連項目[編集]