河野佳

河野 佳
広島東洋カープ #46
2023年3月4日 福岡PayPayドーム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県加古川市
生年月日 (2001-08-23) 2001年8月23日(22歳)
身長
体重
175 cm
82 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2022年 ドラフト5位
初出場 2023年3月31日
年俸 700万円(2024年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

河野 佳(かわの けい、2001年8月23日 - )は、兵庫県加古川市出身[1]プロ野球選手投手)。右投右打。広島東洋カープ所属。

経歴[編集]

加古川市立神野小学校3年の時に、神野スターズでソフトボールを始める。5年の時に広島市立大州小学校に転校するが、中学進学までは同チームでソフトボールのプレーを続けていた[1]。ポジションは捕手だった[2]

広島市立大州中学校に進学すると、広島南シニアで硬式野球を始める[2]。硬式野球でも捕手を務めていたが、2年の時に肩の強さを見込まれて投手に転向[2]

中学卒業後は広陵高校に進学。入学当初の河野は、球速が120キロ程度に留まり制球力もなかったことから、中井哲之監督から2度の野手転向を命じられていた[3]。2年秋にエース投手になると、秋季中国大会準決勝の創志学園高等学校戦で西純矢との投げ合いを制して勝利[4]。決勝の米子東戦も勝利し第49回明治神宮野球大会に出場。翌年の第91回選抜高等学校野球大会1回戦では、伊藤大将を擁する八戸学院光星高等学校相手に3安打完封を記録する[3]。しかし続く2回戦は、石川昂弥を擁する東邦高等学校(優勝校)に大量失点して敗戦した。同年夏は広島大会準決勝で、広島県立広島商業高等学校相手に河野を含む4人の投手が計13失点して敗戦[5]。同級生に髙太一(後に広島でもチームメイト)、石原勇輝がいる。

高校卒業後は大阪ガスに入社。同社の硬式野球部に入社すると、2年目には公式戦7試合に登板し、6勝0敗、防御率0.21という好成績を残し、最多勝、最優秀防御率、社会人ベストナインの3冠を獲得した[6][7]。また、第46回社会人野球日本選手権大会ではチームの2連覇に貢献し、大会MVPを獲得するなど圧倒的な成績を残した[2]。しかし、3年目の春に扁桃膿瘍を発症するとコンディション不良が続くようになり、7月の都市対抗野球大会では1回戦のJR東日本戦で1イニング3本塁打を浴びるなど、本来のピッチングができない状態が続いていた[8][7]。その後、喉の手術を受けて調整を行い、ストレートの球速が常時140キロ台後半を記録するまで調子を取り戻したものの、前年までの成績を残すまでには至らなかった。

同年10月20日のドラフト会議では、広島東洋カープから5位指名を受けた。担当スカウトは鞘師智也[9]

10月31日、日本選手権大会敗退後の河野へのインタビューで、「上位指名が目標だった。プロへの思いはすごく強いが今後、会社としっかり話したい」とプロ入りの明言を避けるような発言をしたことから、一時は入団拒否の可能性が報道されていた[10][11]。しかし、この河野の発言はインタビュー時点でまだ何も大阪ガス側と話し合っていなかったことから出たもので、河野本人はドラフト前からプロ入りに前向きな姿勢だった[9][10]。その後、11月16日に神戸市内で入団交渉を行い、契約金4000万円、年俸700万円で仮契約を結んだ。背番号は46[7][12]

選手としての特徴[編集]

最速151キロ(社会人時代)のストレートとカットボール、スライダー、フォーク、カーブを操る本格派右腕[11][7]

人物[編集]

  • 目標は広島東洋カープOBの黒田博樹[13][14]
  • 2016年に広島東洋カープが優勝した際に行ったパレードを、友人と一緒に見に行ったことがある[15]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2023 広島 8 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 60 12.1 19 6 5 0 1 11 2 0 13 13 9.49 1.95
通算:1年 8 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 60 12.1 19 6 5 0 1 11 2 0 13 13 9.49 1.95
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]



投手












2023 広島 8 0 0 0 0 ----
通算 8 0 0 0 0 ----
  • 2023年度シーズン終了時

記録[編集]

初記録
投手記録
打撃記録
  • 初打席:2023年6月18日、対埼玉西武ライオンズ3回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、2回裏に平良海馬から一ゴロ
その他の記録
  • 初登板で対戦した第1打者に被本塁打:2023年3月31日、対東京ヤクルトスワローズ1回戦(明治神宮野球場)、6回裏にホセ・オスナに中越ソロ ※史上81人目

背番号[編集]

  • 46(2023年 - )

脚注[編集]

  1. ^ a b 加古川市出身の投手、大阪ガス・河野は広島5位 プロ野球ドラフト会議”. 神戸新聞NEXT (2022年10月20日). 2022年11月20日閲覧。
  2. ^ a b c d 河野佳 | 大阪ガス | 選手”. 週刊ベースボールONLINE. 2022年11月20日閲覧。
  3. ^ a b 2度も投手をクビになった広陵・河野佳 「夏に、この悔しさを晴らしたい」”. スポーツナビ (2019年3月30日). 2022年11月20日閲覧。
  4. ^ [1]
  5. ^ 広陵が13失点敗退 エース河野涙止まらず/広島 - 高校野球夏の地方大会”. nikkansports.com (2019年7月27日). 2022年11月20日閲覧。
  6. ^ 大阪ガス・河野佳が投手3冠 防御率0.21 社会人年間表彰”. 毎日新聞 (2021年12月20日). 2022年11月20日閲覧。
  7. ^ a b c d 広島ドラ5・河野佳が仮契約 目標は「新人王」背番号は「46」に決定”. スポニチ Sponichi Annex (2022年11月16日). 2022年11月20日閲覧。
  8. ^ 社会人MVP&投手3冠が待つドラフト 151キロ右腕が明かす「昨年より成長」できた点”. Full-Count (2022年10月17日). 2022年11月20日閲覧。
  9. ^ a b “【カープ】ドラ5河野佳「本意でない報道残念」「プロ入りの気持ち揺るがない」 球団から指名あいさつ”. 中國新聞デジタル. (2022年11月8日). https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/235856 2023年9月23日閲覧。 
  10. ^ a b 広島5位・河野佳(大阪ガス) 入団の意思を表明 揺るがないプロへの思い | 野球コラム”. 週刊ベースボールONLINE (2022年11月17日). 2022年11月20日閲覧。
  11. ^ a b 【広島】ドラ5河野佳に指名あいさつ「いろんな報道が出たが…」「開幕1軍目指して頑張りたい」”. nikkansports.com (2022年11月8日). 2022年11月20日閲覧。
  12. ^ 広島ドラ5河野が新人王獲り宣言 年俸700万円で仮契約 森下&栗林に続け”. デイリースポーツ (2022年11月16日). 2023年2月23日閲覧。
  13. ^ 日本放送協会 (2022年11月8日). “カープドラフト5位指名 大阪ガスの河野佳投手に指名挨拶|NHK 広島のニュース”. NHK NEWS WEB. 2022年11月20日閲覧。
  14. ^ 【ドラフト】広島5位の大阪ガス・河野佳「黒田さんのような『おとこ気』ある投手に」広陵高出身”. nikkansports.com (2022年10月20日). 2022年11月20日閲覧。
  15. ^ “広島ドラフト5位・河野佳が仮契約 契約金4000万円 背番号は46 新人王目標「そこを目指して」”. デイリースポーツ. (2022年11月16日). https://www.daily.co.jp/baseball/carp/2022/11/16/0015813641.shtml?pg=2 2023年9月23日閲覧。 
  16. ^ “広島が西武に完敗 交流戦は9勝9敗の勝率5割フィニッシュ 17年以来の勝ち越しならず”. デイリースポーツ. (2023年6月18日). https://www.daily.co.jp/baseball/carp/2023/06/18/0016489121.shtml 2023年6月18日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]