大江戸捜査網

大江戸捜査網』(おおえどそうさもう)は、1970年10月から6期にわたって東京12チャンネル→テレビ東京系列ほかで放送されたテレビ時代劇作品である。連続ドラマは全6シリーズ、全713話。

製作時期や配給形態で以下に分類されるが、本記事では全て説明する。

  1. 1970年10月から1984年3月まで途中2度の中断を挟み、土曜日の夜日産自動車グループの一社提供による「日産劇場」として放送[注釈 1] のシリーズ。日活での制作当初はアメリカ合衆国のテレビドラマ『アンタッチャブル』のコンセプトで連続時代劇を作ろうと企画されたために、番組の初期の第1シリーズ第1話 - 第39話には『大江戸捜査網 アンタッチャブル』とサブタイトルがつけられていた。
  2. この番組では、後に時代劇の大看板俳優となった杉良太郎里見浩太朗松方弘樹筆頭同心の演を務めた(杉;第1話(第1シリーズ#1) - 第130話(第3シリーズ#26)〔130話分〕、里見;第131話(第3シリーズ#27) - 第409話(第3シリーズ#305)〔278話分〕、松方;第410話(第3シリーズ#306) - 第640話(第3シリーズ#536)〔230話分〕)。ただし、これらの出演者達は、4-6人で演じ分けた複数主演の番組と述べている[1]。なので、此の番組で主演と云う場合には、其の回でメインに活躍が描かれた役を演じた場合を云う。例えば十蔵がメインの時には瑳川哲朗が主演となり、小波がメインの時には梶芽衣子が主演となり、お吉がメインの時には江崎英子が主演となる。勿論、珊次郎、音次郎、清次郎がメインの時には杉良太郎里見浩太朗松方弘樹が主演となる。但し文面では解りやすくするため、筆頭同心を演じる俳優を主演とする時もある。
  3. 杉良太郎は、第1シリーズ、第2シリーズではどちらも全52話出演していたが、第3シリーズでは半分の第26話で次の者と交代し、降板している。
  4. 第1シリーズ、第2シリーズ、第3シリーズの話数は、各テレビ局での管理、解説等では、第1シリーズから通算で記している。映像ソフトとして発売されたDVDではそれぞれのシリーズ毎に#1話からにされている。以下には、テレビ番組の欄で使われている通算の話数と、それぞれのソフトでのシリーズ毎での話数とを並記する。
  5. 1984年4月から半年間、前シリーズに引き続き、第4シリーズとして並木史朗の出演で放送の『新・大江戸捜査網』が放映されたが、前作までとの差が多く、視聴率が低迷。打ち切りによって幕を閉じることとなった。
  6. 1990年度と、1991年度に、橋爪淳が出演のシリーズが、各年度の下半期半年間ずつ、金曜日夜に放送の計2シリーズ(平成版、第1シリーズ・第2シリーズ※第5シリーズ・6シリーズともされる)が製作放映される。
  7. 2015年1月に、テレビ東京開局50周年企画 YAMADA 新春ワイド時代劇として、前作から実に23年ぶりに、高橋克典ほかの出演で『大江戸捜査網2015〜隠密同心、悪を斬る!』が製作、放映された。それまで製作、撮影されてきた東京の時代劇撮影可能撮影所(日活調布撮影所、稲城撮影所、生田撮影所、三船プロダクション成城撮影所、生田オープン撮影所(移管)、狛江撮影所、多摩川堤防、奥多摩、青梅等)が閉鎖されているため、初めて本格的に京都の時代劇撮影所(東映京都時代劇撮影所)で撮影が行われた。
  8. 1979年に、第3シリーズの松方弘樹出演時のキャスティングで製作された映画『隠密同心・大江戸捜査網』が撮影公開された。

番組の概要[編集]

江戸時代の町奉行所所属[2]の秘密潜入諜報捜査員の隠密廻り同心をモデルとして御庭番のエッセンスを加えて考え出された秘密潜入捜査員隠密同心」たちが、変装、潜入、囮など様々な手段を駆使しながら探索、事件の裏にはびこる江戸の悪を斬り捨てていく痛快時代劇。この中の隠密同心とは老中松平定信が極秘に作った組織で、彼の命を受けた幕臣旗本寄合席大番頭御側御用等)が隠密支配となって統括している。第1話(第1シリーズ#1)では、本来の隠密廻り同心のように、犯人である娘お菊(演:町田祥子)を北町奉行所の定町廻り同心島田又五郎(演:深江章喜)へ引き渡し、市中引き回しが描かれた。ただし、共犯の大目付・生田内蔵丞(演:須賀不二男[3])は斬罪をしている。話中では隠密同心であるが、放映話数によっては本来の名称であった隠密廻り同心[4] と、台詞で言われている回も存在している。本来の隠密廻り同心は、奉行所から貸与されている十手を所持しているが、この物語で描かれた隠密同心のメンバーは、普段は町人、浪人等として生活しているが、隠密支配[注釈 2] から賜った証である松平家(時により徳川家と言われる)の家紋である梅鉢紋、または三葉葵紋入りの懐剣を所持してもおり、ここぞというときに、犯罪者や下手人に見せつける場合もある[5]

テレビシリーズ本編で松平定信が直接隠密同心を統率したのは、橋爪編(平成版)の第1シリーズだけである。それ以前、松平定信が登場した時は、日活製作編では堀雄二三船プロダクション編では黒川弥太郎、ヴァンフィル編では永井秀明がそれぞれが松平定信役を、劇場版では三船敏郎が演じている。

隠密同心の活動拠点(アジト)は、日活制作の第1,第2シリーズでは主に銭湯「桜湯」の2階、三船プロ(末期はヴァンフィル製作)製作の第3シリーズ杉編では浅草の小料理店で「矢場兼飲み屋桔梗屋」の地下である。その後里見編以降では「御料理桔梗屋」の奥座敷が使われていた。松方編は当初当店の雇われ板前であった清次郎が、店主に変わっている。話数によっては、少ないが空き屋敷等に集められ指示を受ける時があった。

劇中のナレーション[編集]

劇中のナレーション「隠密同心 心得之条」は、第105話(第3シリーズ#1)において、下手人である被疑者のところへ出向く場面に用いられたのが初出である。第1話から第104話(第1シリーズ、第2シリーズ)迄はこのナレーションは行われていなかった。第105話(第3シリーズ#1)以降の「隠密同心 心得之条」は、以下のとおりである。

  • 「隠密同心 心得之条 その一つ わが命わが物と思わず 武門之儀 あくまで陰にて 己の器量を伏し 御下命 如何にても果すべし 尚 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし 死して屍拾う者なし」(初出;第105話(第3シリーズ#1))
後(第113話(第3シリーズ#9)迄「その一つ」がアナウンスされて居る)に、冒頭の部分から「その一つ」の文言が取り除かれたものが使われた。

第3シリーズ以降に流されたもので、「その二つ」、「その三つ」はいずれも1回限りのものである。

  • 「隠密同心 心得之条 その二つ およそ悪はその実態を見極め その根源を断つべきこと 虎穴に入らば 己の肉を斬らせ しかる後 敵を倒すべし この定め 忘れることなかれ」(第106話(第3シリーズ#2))
  • 「隠密同心 心得之条 その三つ 行動は風のごとく速やかに いかなる窮地に陥るも みだりに狼狽することなく 一度 決すれば 必ず敵を斬るべし 一度 決すれば 必ず敵を斬るべし 一度 決すれば 必ず敵を斬るべし」(第109話(第3シリーズ#5))

劇中で死去したとされる隠密同心[編集]

第105話(第3シリーズ#1)から加わった被疑者の巣窟へ行進する場面で流される「隠密同心心得之条」アナウンスでは「尚、死して屍拾う者無し!死して屍拾う者無し!死して屍拾う者無し!」とあるが、実際に物語の中で死んだとされる隠密同心(または隠密廻り同心)は、第27話(第1シリーズ#27)に於いて敵に回った赤間伝七郎(演:小林勝彦)、第41話(第1シリーズ#41)で薩摩隠密党に倒され、小弥太の台詞で名を出された山科(演:中島正二)、第131話(第3シリーズ#27)に登場した山口太兵衛(演:左右田一平)、胡蝶(くれないお蝶)(演:安田道代)だけである。隠密であることを抹消するため、処刑の後も弔うのではなく、「存在自体も無とするための処分」として火葬される。 赤間伝七郎は、内藤勘解由から甲州金山の不正探索の命を受けたが音沙汰がなくなり、金山で酷使された採掘員が目安箱間近で殺された事件をきっかけに小弥太、十蔵、小波が再度探索した結果、隠し金山の金鉱石を横領している張本人が赤間と判明。説得にも応じず悪の道を薦め、3人に倒された。隠密廻り同心であったため火葬され、無とされた[6]。 山口太兵衛は、初探索中に敵の浪人田尻(演;天津敏)に討たれ死去し殉職となった。土葬が主だった時代だが「心得之条」[7]の通り存在を抹殺するため火葬となった。この際、音次郎(伝法寺隼人/演;里見浩太朗)は「家も無ければ身分も無い。これまで生きていた証し等の全てを、この世から抹殺しなければならない。隠密というのは、虚しいものだなぁ」と呟いた。 胡蝶は子供を庇って死去したが、一般人の目の前での殉職となったため、音次郎に故郷へ運んでもらうことができた。

指令・集合・成敗時[編集]

日活製作の第1シリーズ・第2シリーズでは、報告を受けて犯罪被疑者のアジトへ向かうシーンや心得之条のアナウンスはなく、犯罪現場に捜査の過程で着いていることが多い。 初期は、小波が変装した珊次郎(十文字小弥太)に代金を渡すときや釣り針の先に引っかけるなどして手紙を渡したり、下駄の裏に書かれた文章を読ませるなど周囲に解らないように指令を受けていた。中盤以降から毎回ではないが地蔵の鉢巻きでの集散合図が始まった。

第1シリーズでの集合の合図、斬罪方法[編集]

第1シリーズでは、小弥太と十蔵への指令の書状を、小波から普通のしぐさで何気無く渡され、「〇〇〇を探索せよ。『例によって探索行動は密成るを以て、速やか成るべし。此の文は直ちに処分隠滅の事』」など、『スパイ大作戦』の指令ような内藤の手紙を小波から受け取り、読み[8]終わると破く、燃やすなどして隠滅していた。その後、二人が犯罪組織の潜入に成功すると、小波から内藤へ連絡をさせ、変装のまま犯罪現場で「とうとうこの目で見たぜ」や「ついに証拠を掴んだぜ」等といい、誰何されても名乗らず「さぁ、どこの誰かな」等とはぐらかして成敗をする。時には警護対象から下手人達の仲間と間違われ、共に捕われそうになったりして危険物等を取り除いたりする場面[9] もある。また、援助している者が自分自身で斬って倒しているように、物影から手裏剣や吹き矢等で敵を倒す等をしていた[10]こともあった。第3シリーズ以降より出演回数が格段に多かった、内藤勘解由だけが「旗本寄合席内藤勘解由。御老中、松平定信様の命により、罷り越した。成敗致す」と宣言をし、隠密同心達に「それ!繋かれ!」と指図をしたり、相手が斬り掛かって来るのでそのままで斬罪成敗に入ったり、既に薄々正体が割れて居たり[11]、また、正体を明かす場合でも第3シリーズのように紋付きに変えず、髷の調えも行わずに、その場合は刀剣はなく、遊び人姿や百姓のような姿、いわゆる乞喰での、探索をしていたままの服装で終盤近くで「幕府隠密同心、十文字小弥太。天に代わって成敗いたす」等と名乗ったり、町人姿や浪人姿のまま戦いながら「隠密同心井坂十蔵」、「隠密同心小波」と、比較的早口で名乗り上げ、第3シリーズの名乗りのように、身分と姓名の間を開けて一呼吸おいて名乗るようにはせず、続けてさっと言っていた。この衣装交換、決め台詞は水戸黄門の印籠[12]"のようなものでリアリティーはなくなる。後に順に名乗るようになる時とは異なり、順序も決まってはいない。小弥太(まれに十蔵も)が町人姿で忍び込んだ時には、大刀は所持せずに戦い、戦いの最中に敵の脇差し等を素早く抜き取り、それを用いて逆手斬りで相手を討ち果たす時も多くあり、時には、内藤、十蔵から「小弥太!」と叫ばれ脇差しを投げ渡され使用したりし、小波のみ忍装服を着用していることも多く見られた。内藤が松平定信から探索を依頼されていることが知られている身分の者が犯罪を犯していた時には、「内藤勘解由配下だな!」と言われると、「如何にも、内藤勘解由配下、十文字小弥太」[注釈 3] 等と名乗ることもあった。第46話(第1シリーズ#46)では、レギュラーは全員出て居るが珍しく、瑳川哲朗演じる井坂十蔵のみが被疑者下手人役(演;潮万太郎)ヘ、「隠密同心、井坂十蔵。お前達は全て斬る!」と一人のみ名乗った回である。 初期に内藤が出向く時に首謀者を斬罪をするのは、内藤であることが多くあった。又、第14話(第1シリーズ#14)「初姿 花の喧嘩状!」では、黒幕の元北町奉行は、十蔵が斬罪を行なって居る。内藤が斬罪の場合が一番リアリティーはあったが、視聴者の好みに応えて行くので、長寿番組はリアリティーはなくなって行くのはどれも同じである。第1シリーズでは、名乗らないものの方が多く造られている。珊次郎/十文字小弥太(杉良太郎)が武家髷に紋付きで斬罪の実施も僅かであったが、無宿人の姿で現れ、紋付きの着流しに着衣と、武家髷に帯刀へ早替えが行われたものは、第42話(第1シリーズ#42)「夏祭り無法一代」が最初である。ただし、名乗り揚げは無い。また、小波はそれまでにも着物の中に忍装を着込み、さっと脱ぎ捨て戦っていたこともあった。

第2シリーズでの集合の合図、斬罪方法[編集]

第2シリーズになると衣装を斬罪の立回り前に紋付に衣装チェンジを行って刀剣を整え、髪形を町人髷から御家人髷に変えて下手人である被疑者の前に現れ名乗る場面[13]が多い。名乗りの言い回しも「隠密同心、十文字小弥太」、「同じく、井坂十蔵」、「同じく、小波」、「旗本寄合席、内藤勘解由だ!」のように、第3シリーズに通じる演出が増えている。隠密同心ではない山猫お七も、集合の合図で内藤勘解由邸へ指令を聞きに集参、探索にも加わり、隠密同心の正式な手下として成敗に同行した時には小弥太、十蔵、小波の順に名乗りを上げた後、最後に「同じく、仲間の山猫お七だよ」と名乗りを言うようになり立ち回りのチャンバラシーンでは素早く建物の屋上等へ上ってから、犯罪者の眉間や首筋の動脈が表面に近い場所を通っている急所へ花札に見せ掛けの手裏剣を正確に撃ち込み、下手人を斬罪し、絶命させる手助けも行っていた。 第2シリーズからは内藤が出向いても、小弥太が首謀者の斬罪を実行することが多くなった。

第3シリーズでの集合の合図、斬罪方法[編集]

第3シリーズは、一番長期に渡っての放映が行われ、隠密同心の決め台詞、紋着きの綺麗な決め衣装等も統一化されて、被疑者の前に現れる方法も、行進を行いながら、心得之条がアナウンスされ、被疑者の前での罪状の羅列、ほぼ決められた順序での銘々の名乗り上げ等が整ったシリーズで、心得之条と各人の順序よく決まった名乗り上げ等、TBSの時代劇ドラマの水戸黄門印籠[14] のようなものが全て整った人気シリーズである。第3シリーズでは、犯罪人の黒幕らの談合や、犯罪が成功したと思い込んでの宴席が最高潮に盛り上がる最中や、手先が実行に失敗をして逃げて行くと、後を付けて行き、犯罪人の首謀者の屋敷等へ逃げ込むのを確認したら、支配や、筆頭者へ「〇〇は、~へ逃げ込んだのを確認した」と報告を受けると、支配から「お前達解っていような。行ってこい。そら!」と、声を掛けられたり、筆頭同心から「行こうか」(※杉編では「行くぜ!」との台詞も多)と、罪人の巣窟に向かう時に先の心得之条のアナウンスが流され、隠密同心が並んで成敗する相手の屋敷等へ向かう。支配が成敗に同行の場合、行進の中央[15] に並び一緒に向かう時と、隠密同心だけが行進をし、支配は別に来ている場合がある。逃げ帰った手先等からの「何しろ凄ぇ強ぇ妙な奴に邪魔をされて」等の報告を受けて「馬鹿者!此処へ逃げ帰って来たりする奴があるか!、後を付けて来たらどうする!」、「手先きの貴様が死ねば、知っている者はいなくなる。死ね!」、「汚ぇぞ!約束が違う」等と内輪揉めを始めている時等に、身なりを整え、刀剣を所持して入り込み、急に襖を開けて「罪状」を順次云い上げる。「何を証拠に?記憶に御座らぬ!」等と、白を切る下手人達へ「証拠(または捕えた犯人主に女性隠密同心がその中の一人を差し出して、「証人」)はこれだ」と示しながら、後で斬罪を行う都合上犯罪者側へ渡す)と、後で斬られるのであるが、刀剣を構え向かい斬罪されることになる。犯罪者の黒幕が「御主達は、何者だ!名を名乗れ!」※士分(もしくはそれに類する台詞で、町人は「やい貴様等!何処の誰奴だ?名前を言え!!」※杉編は「貴様は珊次郎!」が多く「如何にも!又の名を隠密同心十文字小弥太」が多く創られた)等と問い返し、それに各自が順に名乗って行く。この際、基本的に筆頭同心(杉;十文字小弥太里見:伝法寺隼人松方:左文字右京.)から「(※例えば最初の杉編でいうと)隠密同心、十文字小弥太」と名乗り、以下順次「同じく、井坂十蔵」等と名乗っていく(※ごくまれに、その回の主演に回った者が、例えば「隠密同心、井坂十蔵」[注釈 4] と名乗った後で、改めて「隠密同心、伝法寺隼人」、「同じく、くれないお蝶」、等と続ける時や、「隠密同心、くれないお蝶」、「同じく、伝法寺隼人」、「同じく、…」となった場合も存在[16])していた。また、隠密同心達と共に隠密支配も斬罪成敗に出向いた時には、第1シリーズや第2シリーズでは、最初や、一人だけ名乗っている場合も多かった。第2シリーズでの後半から、名乗りの順序が最後に名乗ることが多く中村竹弥は「旗本寄合席、内藤勘解由だ」[注釈 5]、大山克巳は「幕府大番頭、藤堂対馬だ。そしてまたの役目は、隠密支配だ!」[注釈 6] と名乗っている。幻の御前こと御側用人土屋伊賀守の、立ち回りへの同行は無い。また、筆頭同心が名乗りを挙げる際に決め台詞(※下記参照)を言うパターンも存在する。杉良太郎編中版から後では「天知る」、「地知る」、「人ぞ知る」とお吉、十蔵、小弥太の順番で、言いながら順に現れることもある[17]。最後まで名乗りが済むと、相手は「出合え!出合え!曲者ぞ!者共出合え!」と、手下、配下を呼び集め「曲者ぞ!者共構わぬ!斬れぇ!斬れぇ!斬って捨てぇい!」と刃向かい、戦いが始まる。時に一緒に出向いたゲスト(士分の役が主)に仇討ち等をさせる時等には、首謀者等の仇へ最後に刃を首筋等へ向けて動かせなくさせて、「〇〇、さぁ!止留めを!」等と呼び寄せ、討たせる時もあり、町人等へは「後の仇討ちは、きっと果たす。俺達に任せてもらおう」と言う時と、本当は仇討ちの許されていない筈の町人等にも「一緒に着いて来なせぇ」と連れて行き、仇討ちをさせている時[18] もある。

※第3シリーズと、第4シリーズに当たる新大江戸捜査網での筆頭同心の決め台詞は下記の通り。

  1. 杉良太郎(十文字小弥太):第3シリーズの初期で「俺達が知ったが最後、悪の華は咲かさん!」だけの場合と、この台詞の前に、先に記した「天知る!」、「地知る」、「人ぞ知る」を、十蔵(佐川哲朗)、お吉(江崎英子)、夕霧(古城都※此の台詞への参加は1回)が云い別けた後、十蔵(佐川哲朗),又はお吉(江崎英子)もしくは小弥太(杉)自身が「俺(私)達が全て知って居るんだ」の後に「俺達が知ったが最後、悪の華は咲かさん」が続く場合も多く有る。此の後に相手役が「貴様は珊次郎!」が多く「如何にも。又の名を隠密同心、十文字小弥太」との名乗りが多い。以降依り相手役の台詞の「貴様達は何者だ」が少ない。後の隠密支配藤堂対馬の名乗りに通じる点が窺える。
  2. 里見浩太朗(伝法寺隼人):第3シリーズでの、里見編の終盤で敵から「貴様達は何者だ?名を名乗れ!」と言われ、「聞きたいか!冥土の土産に聞かせてやろう!」此の後に「隠密同心、伝法寺隼人」と名乗りが始まる。
  3. 松方弘樹(左文字右京):「三途の川の渡し守」(以降、名乗り「隠密同心、左文字右京」へ。※この台詞は最後まで)、「鈴の調べは悪を斬る」、「許せねぇ、地獄の底へ叩き込んでやる」、「たとえ世間が黙って見逃したとしても、この懐剣が承知できねぇとよ」、「汚ぇ!反吐(へど)が出るぜ、てめぇらのような血も涙もねぇ人でなしに、明日のお天道様を拝ませるわけにはいかねぇ」(「三途の川」の前の台詞。松方編でも後期に用いられた)
  4. 並木史朗(新十郎):相手を斬り倒す際に「役儀により、冥土への速飛脚、ご案内仕る!」(※中期以降)

第3シリーズから、斬罪成敗にむかう隠密同心の行進のシーンをバックに、「隠密同心 心得之条」がナレーションで入るようになる。途中第169話、第195話、第216話、第269話、第290話、第311話(第3シリーズ#65、#91、#112、#165、#186、#207)と、第512話(第3シリーズ#408)以降では、斬罪成敗の名乗りが終わって悪人たちとの立ち回りチャンバラが始まってから心得之条が挿入されることが多くなり、心得之条をバックに歩く場面はあまり見られなくなっている。なお、第411話(第3シリーズ#306)から第434話(第3シリーズ#330)までは、成敗時に隠密同心は紋付きの白装束姿で現れた。

第4シリーズに当たる『新・大江戸捜査網』では、成敗時に隠密支配 日向主水正(演:瑳川哲朗)から、流し目のお紺(演:大関優子佳那晃子[19] によって、あらかじめ敵に成敗書が投函される。大江戸捜査網と異なり、相手が1人であるなど数が少ない場合もある。悪人たちの間では、「御成敗書を受け取ったら最後、助かった者は一人もいない」と恐れられている。第1シリーズ・第2シリーズのように心得の条のナレーションがなく、隠密同心は名乗らずに成敗する。また、必殺シリーズばりに悪人を静かに成敗することもある。しかし中版から、前述のような、新十郎の決め台詞が入るようになった。 第3シリーズ以降では、筆頭同心を演じる俳優が、犯罪者の首謀者を演じる俳優の、斬罪を演じる事が略固定化した。稀に其の回の主演を行った俳優が行う場合がある時には、筆頭同心を演じる俳優が「(例えば江崎英子が演じる時には)お吉!」と呼び寄せられ、斬罪を行う様に変わって居る。

音楽[編集]

CD『大江戸捜査網アンタッチャブルオリジナルサウンドトラック』での作曲者玉木宏樹の解説に拠ると、「第1,2シリーズ」から「第3シリーズ」に変わると、「第3シリーズ」の開始時とメンバーチェンジごとに、新たな編曲と録音が実施されたという。この玉木宏樹作曲による『大江戸捜査網テーマ曲』は、複合拍子である8分の6拍子のスペイン舞曲のシギリージャを用いた[20]フルオーケストラの中で金管楽器主旋律を奏でながらも軽快かつ緊張感に満ちたもので、立ち回りのチャンバラシーンでも用いられていた。前奏は、使用時期によって旋律が全く異なる複数のバージョンがある。前奏の後に主旋律に入ってからも、打楽器のリズムパターンが違うものなども存在し、オリジナルの第1シリーズのものから第3シリーズの「杉編等」初期のものでは木琴を使用している。演奏でも其の木琴の音色が聞き取れ、また、録音の都合で金管楽器ラッパの種類を増やされホルンだけではなくトランペットが併奏し、打楽器の部分を代わりに弦楽器であるコントラバスピッツィカートの演奏で行っている[注釈 7] 部分も在った。「日活と東京12チャンネルでの製作に能って作曲の依頼が来て、何をやっても自由にさせてくれて、東映の撮影所でも同じ様に作曲したら、『雑音しか作れない奴はクビだ!』と、出入り禁止になった」[21] とのことである。 初めての編曲が「第2シリーズ」の後半で実施されたが、大幅な編曲は行われてはいないようであり、僅かに短縮が行われた位であった。この時の演奏では編曲の状態が余り判らない状態であった。日活で撮影の「第1シリーズ」と「第2シリーズ」との大きな演奏の変更を伴った編曲が、三船プロで「第3シリーズ」の撮影開始で、始じめて聴いていて編曲が判る演奏となった。三船プロで杉編の「第3シリーズ」の撮影開始に能って、新しく編曲を実施したものを使用したのである。更に編曲がはっきり判る「里見編以降」での異なる打楽器での演奏が行われるように、編曲されるよりも前のものである無編曲の状態での演奏になる、「第1シリーズ」と「第2シリーズ」のものとは全く異なった状態で演奏される「第3シリーズ杉編」の前奏と、主旋律の演奏もそれまでの「第1シリーズ」「第2シリーズ」と異なっている「第3シリーズ」の杉編でのみ使用される編曲後のバージョンである。なお、「第1シリーズ初期(杉編第26話まで)」はエンディングでも、テーマ曲のエンディングバージョンが使用され、特に木琴の音色がはっきりと録音されていた。そのため、「第1シリーズ」、「第2シリーズ」の重厚な演奏での、効果音ナレーションが入っていない演奏は、一応ではあるがDVDで聴くことは可能である。

「第3シリーズで」、杉良太郎が引き続き演じるが、製作が変わるので、テーマ曲は編曲を行い、演奏の録音を再度行っているのである。また、立ち回り時チャンバラのBGMにはテーマ曲を流すようになって来ている。出演が里見浩太朗に交代した時にテーマ曲は極僅かにアップテンポ[22]に編曲され打楽器の木琴は、全てドラムスの太鼓へ変えられて録音を行っている。だが、立ち回りのチャンバラシーンに使われるBGMは、内容が里見編になった後にも、前奏がきちんとしていた、「第3シリーズの杉編」のテーマ曲が、そのまま里見編の立ち回りのチャンバラシーンでも使われている。BGMに使われるテーマ曲は、杉良太郎が演じていた時のもの[23]を、それまでの時に丁度時間が合う時にはそのまま使用し、余る時には、途中で止めて仕舞い、足りない時には、前奏を除いた部分をそのまま繋いで繰り返していたのであるが、里見浩太朗が出演を交代して演じ始めた時から2箇月位経てからは、立ち回り チャンバラが始まる時に、よく聴いていると、テンポと音程の変わる部分が判るのであるが、テーマ曲の主要部旋律を繰り返している部分は、新しく里見が交代した時に、編曲され再録を実施した音源に変えられたのである。其の、元々の、里見編のテーマ曲の前奏の部分でのオープニングの映像は、歌舞伎の獅子踊りである。其の画に併せた音楽になっているために、BGMとして使われるには、前奏の部分が立ち回りのチャンバラを始めるに能っては、似合わない曲であった。そこで、杉編の時に録音を行った前奏の再利用を行い、編曲がされた新たに録音のものとの継ぎ足しの時に、聴いていて一番違和感がないように継いでいる。少し音程も違っているため、1小節目の中程の位置継ぐと一番判りにくく、演奏の違いを感じさせないように、継ぎ足しているのである。他の編曲は、演じる俳優のメンバーチェンジ(主に女性俳優)[24] が行われる時には、主要旋律部へ、新しく録音を行った前奏の部分が付け足され、始めの里見浩太朗編のオリジナルの演奏が聞けるのは、『「大江戸捜査網アンタッチャブル」オリジナルサウンドトラック』のCDで、である。立ち回りの時に流すテーマ曲のBGMには、「第3シリーズの杉編の前奏と最初の1小節」分を、「里見編の主旋律」部に付け足した形で利用されるようになっていた。

板前の清次郎(左文字右京)として松方弘樹が里見浩太朗の推薦で、松方弘樹が演じ始める回に能って、テーマ曲に新しく編曲がなされ、軽快ドラムスの音色の入った演奏へ編曲を行い従来の演奏に代えて録音がなされた。この「第3シリーズ松方編」用に編曲がされたものの演奏が録音された後には、「平成橋爪編第1シリーズ中版以降」、「平成橋爪編第2シリーズ」、他局バラエティー番組等で、この曲が使われる時には、当「第3シリーズ松方編曲版」が使われるようになっている。後年には他の放送局の別の番組(バラエティー番組等)ででも、この曲が使い回しをされて来るようになっており、時代劇で聴く以外にも多くの人々の耳へ馴染みの出ている曲の演奏となったのである。『大江戸捜査網』第3シリーズの主演が松方弘樹になった後でも、僅かの回数に留まるのではあるのだが、この松方編の立ち回りのチャンバラ時のBGMにも、里見編の時に行われていた「第3シリーズ初期の杉編」のテーマ曲がそのまま使われていたことや、「第3シリーズ杉編のテーマ曲の'前奏と始めの1小節」が、「第3シリーズ里見編のテーマ」曲の主旋律の部分に継ぎ足されているものが使われている回がある。演奏が全く異なるので、音楽の知識の無い人が聴いた場合でも、簡単に聞き分ける事が可能である。

大江戸捜査網の画像ソフトとテーマ曲のレコード[編集]

第1シリーズでは、主題歌「江戸の夜明け」他1曲で、シングルドーナッツ盤45回転EPレコード[25] が発売。映像ソフトは、Aya Production+TV TOKYO-Medianetから、DVDBOXが発売された。第1シリーズの1話から19話までの収録で、原版破損で、欠番となった第11話を除いて18話分の収録での発売であった。其の後暫くしてから再び、第1シリーズが破損している第11話を含めた全話のDVDSetが、東映ビデオより発売された。破損している第11話の完全な修復は、出来なかったようで、映像の乱れの断り書きを添付の上で収録をしている。しかし、映像の乱れで欠番にされた前回と比べ慶ばれているという[26]

第2シリーズの映像ソフトがDVDSetが東映ビデオより発売となった。第2シリーズでは初のソフトの発売となった。シングルドーナッツ盤は、第1シリーズと同じため、再発売は行われていない。

第3シリーズでは、各主題歌のシングルドーナッツ盤45回転EPレコード(もどり橋,砂の枕,微笑みをすてる時,他,8曲,)[27] 発売された。

第3シリーズの里見浩太朗編がVHSで発売、第3シリーズ松方弘樹編の『隠密同心/大江戸捜査網』の映画がVHSDVDで発売された。ドラマは朝日新聞社[28]+TV Tokyo MedianetからDVDブックで雑誌の付録として、第3シリーズの発売を行った。第3シリーズの第1話である、杉良太郎が出演した通算第105話から最終回までの選り抜きでの発売だが、第3シリーズで杉良太郎の出演が2クールのみで極端に少なかった。26話中から24話分が収録されていた。エンディングは杉編の「江戸の夜明け」はそのまま流せていたが、里見編と、松方編のエンディングは、全て先に発売された、「大江戸捜査網アンタッチャブルオリジナルサウンドトラック」の中に収録されていた里見編のテーマ曲に差し替えられている。

この曲『大江戸捜査網』の「オープニングテーマ」曲の、ステレオ録音での「フルバージョン」は、松方弘樹編の編曲演奏形態(大江戸捜査網のオープニングテーマ曲のフルバージョン自体が、松方編での編曲で創られているので、第1シリーズの時から、第3シリーズの杉編、里見編迄のバージョンではフルバージョンの譜面自体が存在がない)で入れられており、CD『ちょんまげ天国 ?TV時代劇音楽集?』(2002年ソニー・ミュージックエンタテインメント、MHCL-161)などで聴くことが出来る。 この時に編曲録音を行ったバージョンは、『平成橋爪淳編第1シリーズ(通算第5シリーズ)』の中期依り再開され『平成橋爪淳編第2シリーズ(通算第6シリーズ)』の最終回まで使用された。

放送時の、オープニングバージョンは、CD『大江戸捜査網 アンタッチャブル サウンドトラック』(2003年キングレコード)から里見浩太朗バージョンが録音されており、音楽として聞ける。初版の発売当時には、題名に“アンタッチャブル”が標記されていたので、第1シリーズの時に演奏、録音された音源が、入っていると思われたようで、多数の問合せがあったと後の重版時の解説に記されていた。 『大江戸捜査網サウンドトラック』「大江戸捜査網アンタッチャブルオリジナルサウンドトラック」の重版であるがオリジナルサウンドの音源を増大された。 最初期の、『大江戸捜査網アンタッチャブル』第1シリーズ、第2シリーズ時のオープニングテーマ曲は、「DVDBOX」で全話発売されたために、最初期のエンディングでも、オープニングテーマ曲が使用されていた時の分も含まれている。エンディングで使われたオープニングテーマ曲には、ナレーションや、効果音が入れられていないため、同バージョンを音楽として鑑賞が可能な状態での発売であった。

最初期の、日活と組んで製作していた『大江戸捜査網アンタッチャブル』「第1シリーズ」、『大江戸捜査網』「第2シリーズ」で、使われていた無編曲のオープニングテーマ曲はレコードに録音はされてい無かった。しかし、人気の高かった当番組は『大江戸捜査網アンタッチャブル』「第1シリーズ」は、『DVD-BOX.3話×6枚 - 18話(第11話はフィルム状態悪化で欠番扱い)分.AyaProductionーTVTOKYO-Media Net』が、早くに「DVDBOX」が発売されていた。此の製品は一時期廃盤時に価格が高騰していた。通算の『第5~6シリーズ』の『平成橋爪淳編第1シリーズ』、『平成橋爪淳編第2シリーズ』、又、『第3シリーズ』が朝日新聞社+TVTOKYO-Media Netから「DVDBOOKS」として発売され、最後に、オリジナルフィルムの状態が悪化し上映不能とされ、欠番扱いとなっていた第11話[29] を含む『大江戸捜査網アンタッチャブル第1シリーズ全52話』と『大江戸捜査網第2シリーズ全52話』が東映ビデオから発売された。杉編の作品は第3シリーズの2話分が削除されているだけで他は残り「全128話」全て発売された。製作話数の多い『第3シリーズ』のみ、選り抜きになっている。ただし、第3シリーズでは出演の回数が全26話と極端に少ない杉良太郎編の分は、半端になって仕舞う話数2話分のみ削除とされた。先に記した通り依り抜きのため、削除のされている話数があり、第3シリーズで杉が演じた編の削除は僅か2話のみであるにも係わらず、3人の中で一番少なく全26話の撮影で、2話の削除で全24話であり、他社製造の第1シリーズ、第2シリーズをも含めても少ない全128話の収録である。

『平成橋爪淳』編は「DVDBOX」で「全話」発売された。 別の曲になったのは、「第4シリーズ」に当たる、『新大江戸捜査網』並木史朗編と、「平成第1(通算第5)シリーズ」の橋爪淳編の初期のオープニングテーマ曲は、この馴染みのある曲ではない別の曲が使用された。

『大江戸捜査網』の昭和期の、番組打ち切りになった作品で、スタイルが異なったために[30]、当時不人気で視聴率が下がって仕舞った第4シリーズの並木史朗編の「新大江戸捜査網」は映像ソフトの製作、発売が、2021年現在までにはされていない。

玉木宏樹自身の編曲・演奏の『ヴァイオリンのための“大江戸捜査網”』が、CD『玉木宏樹の大冗談音楽会!!』(1995年日本コロムビア、COCO-78584)に収録。シエナ・ウインド・オーケストラ演奏の、原曲にほぼ忠実な吹奏楽版((編曲:福田洋介))がCD『THE刑事☆究極の刑事ドラマ・テーマ集』ー(2009年エイベックス・ミュージック・クリエイティヴ、AVCL-25459)に収録。その楽譜はウィンズスコアから発売。

玉木宏樹は、2010年ジェイムズ・スウェアリンジェン作曲の吹奏楽曲インヴィクタ序曲』((1981年発表))が大江戸捜査網のオープニングテーマ曲に似ていることがツイッターで指摘され、「これは、完全にパクられましたね。短三度上の転調、そして変拍子、私は作曲家ですから、パクリかどうかはすぐに判断出来ます。唯一の救いは、向こうは、カッコ良くないと言うことですね」とコメントしている。[31]

2014年10月11日からテレビ朝日で放送中の『世界が驚いたニッポン! スゴ?イデスネ!!視察団』のオープニングにも、本曲が使われている。

番組の歴史[編集]

日時は東京12チャンネルテレビ東京基準

  • 1970年
  • 1971年
    • 7月3日 - この日に放映の第40話(第1シリーズ#40)より「アンタッチャブル」のサブタイトルがなくなった。オープニングのナレーションも変更され、新たに録音をした。
  • 1971年
    • 9月25日 - 『大江戸捜査網第1シリーズ』終了。後番組は『絵島生島』(製作は、東京12チャンネル,歌舞伎座テレビ室,京都映画 協力.瑳川哲朗出演;10月~12月)、土曜邦画劇場(第2期、1月~3月)
  • 1972年
    • 3月25日 - 『大江戸捜査網第2シリーズ』開始。主要配役は「第1シリーズ」と同じで、杉良太郎(十文字小弥太/相模無宿の珊次郎)、瑳川哲朗(井坂十蔵)、中村竹弥(内藤勘解由)、梶芽衣子(小波)、岡田可愛(山猫お七)※第78話(第2シリーズ#26)まで.周囲のセミレギュラーの配役、白木マリ(おかん)、太田とも子(おせん)※第79話(第2シリーズ#27)から.他の人物は多少入れ替え。悠希千穂(樹木希林)(おとら)→古今亭志ん駒(早耳の金太)、三ツ木清隆(仙吉、※エンディングの最後は第78話(第2シリーズ#26)まで出ているが其より後には別人役でのゲスト出演になる)は第54話(第2シリーズ#2)までで降板となった等である。ただし、他にも日活のポルノ以外の作品の時代劇等の制作を撤退することが決まったために、日活の所属であった岡田可愛[34] は事務所移籍のために第2シリーズの中盤の第78話(第2シリーズ#26)までで降板し、梶芽衣子は日活所属であった[注釈 8] ために、第104話(第2シリーズ最終#52)で、一休みに出掛ける小弥太(珊次郎)と十蔵へ勘解由が「必要が生じたら、小波に呼びに行かせる」と台詞があったが、梶芽衣子は本作品「大江戸捜査網」は『第2シリーズ』をもって降板した為に同系の役を第3シリーズでは、古城都演じる夕霧(※但し、4回のみの出演)に交代した。
  • 1973年
    • 3月17日 - 『大江戸捜査網第2シリーズ』(日活製作版)終了。後番組は杉良太郎[35]主演の『旅人異三郎』(制作は東京12チャンネル,三船プロダクション)。
    • 9月22日 - 『大江戸捜査網第3シリーズ』開始。この当時に当番組のスポンサーであった日産自動車から『大江戸捜査網』の番組を継続を望む意向が出されたのを受け、日活プロデューサーで、当番組の企画者の元村武日活から三船プロダクションに移籍。東京の日活撮影所以外で、当時東京付近で時代劇が撮影可能な設備を誇っていた三船プロダクション制作会社を変更し、続編の製作を開始した。配役は、男性メンバーは杉良太郎(相模無宿の珊次郎/十文字小弥太)、瑳川哲朗(井坂十蔵)、中村竹弥(旗本寄合席 内藤勘解由)で代わらず、女性メンバーを江崎英子(不知火のお吉)、古城都(夕霧)に変更の上、セミレギュラーが古今亭志ん駒(早耳金太)、白木万理(おかん)、花ノ本以知子(おあき)を配し第3シリーズがスタート。
    • 12月29日 - 「第119話」・『第3シリーズ「#15」』の「大江戸残酷秘話」を、杉良太郎が脚本を担当して執筆をした。
  • 1974年
    • 2月 - 3月 - 番組スタート時からの出演メンバーの1人だった杉良太郎が「第130話」・『第3シリーズ「#26」』をもって十文字小弥太(相模無宿の珊次郎)の与力昇進という形で、そして出演回数が4回のみだったレギュラー・古城都(夕霧)が降板[36]杉良太郎(相模無宿の珊次郎/十文字小弥太)の最終出演回で、新メンバーくれないお蝶(芸者胡蝶)として安田道代を迎え、翌回新出演者里見浩太朗を新筆頭同心伝法寺隼人(新内流しの音次郎)として迎えた。音次郎と共に新隠密同心として入った,山口太兵衛(演;左右田一平)は、初日で殉職となり、物語り上隠密同心で初の殉職者(※斬罪された赤間伝七郎(演;小林勝彦)と薩摩隠密党に倒された山科(演;中島正二)は除き。)となった。赤間伝七郎は隠密廻り同心の、無い物として消すため、山口太兵衛は、一緒に加入した音次郎達が隠密であるので、一般的には土葬が中心であったが、無とするために火葬を行い完全な灰にし「家も無ければ身分も無い。此れ迄生きて来た全てを、無とされるんだなぁ、隠密とは。虚しいものだなぁ.」と音次郎の台詞があることで、弔いの火葬ではないことが判る。
    • 11月23日 - 山口いづみ(いさりびお紺)が新メンバーに加わり6人になったが、一堂に会する回がないまま、翌1975年3月に安田道代(くれないお蝶/胡蝶)が、殉職という形で降板となった。以後レギュラーにおける隠密同心の殉職者は出ず。役が芸者で被る安田道代、山口いづみの2人の共演は1回だけであった。
  • 1976年
    • 9月 - 10月 - 江崎英子(不知火のお吉)被疑者から狙われている幼馴染み(演;久富惟晴)を救うために、敵から散弾銃銃弾を受けたということで重傷を負ったとされ、其の怪我の治療,療養を行うために幼馴染みと一緒に旅立つということで降板し、山口いづみ(いさり火お紺)も将軍付き護衛になるということで降板したため、女性メンバーを、土田早苗(稲妻のお竜/芸者玉竜)、志穂美悦子(風/お新)に変更。立ち回りと、アクションが強化された。
  • 1977年
    • 7月16日 - 「第301話」・『第3シリーズ「#197」』に、第1シリーズからの、シリーズ「通算300話」記念作品に三船プロダクション代表三船敏郎がゲスト出演(大滝幽玄役)。
    • 8月20日 - 第1シリーズ放映開始からの通算放送回数「300回記念」(第302話・第3シリーズ『#198』)長崎県雲仙地方ロケーション。
    • 9月 - 志穂美悦子(風)が『明日の刑事』(TBSテレビ)出演のため降板。後任に安西マリア(隼 お銀)が登板。
  • 1978年
  • 1979年
    • 9月 - 里見浩太朗(音次郎/伝法寺隼人)がTBSの水戸黄門で助さんを続けながら、10月スタートのテレビ朝日『長七郎天下御免!』に主演するため、伝法寺隼人(音次郎)の上方栄転という形で降板。里見浩太朗が降板時に同じ東映所属であった事で推薦したことによって、3人目の出演者の1人に松方弘樹(板前の清次郎/左文字右京)が決まり、迎えた。第432話(第3シリーズ#328)から小者千代松親分(山田隆夫が登場。以降早耳の金太(古今亭志ん駒と、組んでコント的な小話に登場をしていく。
    • 12月1日 - 映画隠密同心・大江戸捜査網』が封切り(松方弘樹,瑳川哲朗土田早苗,かたせ梨乃,中村竹弥,古今亭志ん駒,三船敏郎,他。)。
  • 1980年
    • 3月 - 5月 - 高瀬春奈(火車おもんとして)が土田早苗の疾病休演代理メンバーとして短期出演。
  • 1981年
    • 5月 - 6月 - 第1シリーズから数えて、通算500話記念シリーズ。中島ゆたか(矢車お菊。芸者菊弥として)が土田早苗の疾病休演代理メンバーとして短期出演。
    • 5月16日 - 第1シリーズの開始から第493話(第3シリーズ#389)で、通算放送回数500回記念新潟県佐渡地方ロケーション敢行。この時期「心得の状」の口上が立ち回りチャンバラのシーンに流れるなど若干の作風の変化が起こり始める。第498話(第3シリーズ#394)で、早耳の金太と絶妙なコンビネーションを誇った小者千代松親分(山田隆夫は降板となる。
    • 9月26日 -千代松親分山田隆夫に続いて 土田早苗(稲妻のお竜/玉竜)と、番組スタート時からの隠密支配であった旗本寄合席内藤勘解由役だった中村竹弥、第1シリーズの悠希千穂(樹木希林)(おとら)からお笑い要素を入れて,第2シリーズで交代して来た、古今亭志ん駒瓦版売りの早耳の金太)が降板。
    • 10月3日 - 新隠密支配大番頭[37]藤堂対馬役に大山勝巳を迎え、新メンバーに岡江久美子(吹雪)、南条弘二(九條新太郎)が加入。
    • また、同時期に制作局である東京12チャンネルがテレビ東京へ改称。これ以降サスペンスドラマ色が強まる。
  • 1982年
    • 9月 - 10月 - 女性メンバーをかたせ梨乃(片桐楓/ながれ星おりん)、岡江久美子(春香/吹雪)から、夏樹陽子(風車のお菊)、山田由紀子(はやてのおせん)に再び一新。番組制作は、社内の内紛騒動によるあおりから制作継続が困難になった三船プロダクションから、プロデューサー元村が自ら設立した制作会社、ヴァンフィルに移行する。
  • 1983年
    • この年に入ると『積木くずし』や『蒲田行進曲』など当時のヒット作をストーリーに取り入れたエピソードや、「悪女シリーズ」「衝撃事件シリーズ」などの集中したテーマ、さらには小森和子大川栄策など当時のテレビの人気タレントや流行歌手等を出演させる等エンターテイメントを重視した路線になる。大山勝巳(大番頭藤堂対馬),山田由起子(疾風のせん)降板。
    • 10月1日 - 山田由起子(疾風のせん)降板の代役当シリーズ最後の主役の1人に新メンバーとして清原美華(つばくろの茜)[38]黒沢良(幻の御前;御側用人土屋伊賀守)[39] が加入。
  • 1984年
    • - 3月一杯で、10年半に及ぶ第3シリーズが終了。続いて4月から第4シリーズとして、出演者を一新(並木史朗(新十郎/飛脚屋新十郎)、三浦浩一(銀次/お役者銀次)、大関優子(お香/流し目のお香)、橋幸夫(榊原長庵)、瑳川哲朗(日向主水正))した「大江戸捜査網の第4シリーズ」として『新・大江戸捜査網がスタート。しかし、之までのスタイルと作向きが異なることで、視聴率が著しく下降を続け、番組の製作的に苦戦を強いられた侭で半年後に打ち切りが決定した。足掛け14年にわたる『大江戸捜査網』シリーズは一先ず之により製作が終了をした。
  • 1990年
    • 10月 - 橋爪淳(役;葉月裕之介)の出演で6年ぶりに第5シリーズが再開される。制作はプロデューサー元村武の新会社、G・カンパニー。隆大介(松原蔵人),田村高廣(松平定信),京本政樹(町奉行所書き役同心 秋草新十郎),中村あずさ(華乃小路お香),が出演。隆大介田村高廣は当シリーズのみの出演。(※本来の隠密廻り同心は、町奉行所の町奉行直属であったため、仮の職種を、定町廻り同心では無い書き役と云え此れ等の隠密廻り同心以外の役職ヘは、潜入する悪徳組織へ、余計な情報が漏れる恐れのあるような、仮の職種を行うことはない)『※平成第1シリーズとして知られる』
  • 1991年
    • -『あばれ八州御用旅(第2シリーズ)』終了後に「第6シリーズ」が再開。前シリーズから橋爪淳(天龍寺隼人)、京本政樹(秋草新十郎)、中村あずさ(流星お蝶)、和崎俊哉(旗本寄合席小笠原甚内)、若林豪(松平定信)、荒井乃梨子(矢車お仙)(※京本政樹の役名は前シリーズと同一だが、町奉行所同心を解雇ということになっている。橋爪淳、中村あずさの役名は変更された。松平定信を演じているのは、前シリーズの田村高廣から若林豪へ交代し、隠密支配に和崎俊哉が旗本寄合席小笠原甚内として配役。当初3名であった隠密同心役に、当シリーズの第1話より出演の荒井乃梨子を、隠密同心の矢車お仙として、途中から加入された。オープニングの画像は撮影されなかったため、ゲストと共にエンディングでのクレジットとなった)が加入。
  • 1992年
    • 3月 - 第6シリーズで『平成第2シリーズ』として知られる連続ドラマシリーズが終了となった。
  • 2015年
    • 1月 - テレビ東京開局50周年企画YAMADA 新春ワイド時代劇として、高橋克典主演で『『大江戸捜査網2015!隠密同心、悪を斬る!』を放送。前作から23年ぶり。元村武は監修として参加。番組制作はユニオン映画東映太秦映像。『大江戸捜査網』は、東京の日活と東京12チャンネルが作製を始めた『大江戸捜査網アンタッチャブル』第1シリーズから、東京都近辺で、撮影作製されて来ていた。三船プロダクション撮影所も東京都内であったので、京都撮影所を本格的に利用しての初めての撮影となった作品である。平成第2シリーズまでの撮影は、それぞれ、東京都世田谷区、狛江市、調布市、稲城市付近の日活撮影所、三船プロダクション世田谷調布撮影所、火災の撮影や、農村部や山中の撮影には、東京都西多摩郡奥多摩町、五日市町、檜原村、八王子市、町田市等の山間部で、実際に町家や武家屋敷、城の一部を建設して、消防車(消防団)をお願いしての撮影を行っていたという。

シリーズ一覧[編集]

昭和版[編集]

第1シリーズ[編集]

1970年10月3日 - 1971年9月25日放送(制作:日活、東京12チャンネル)。

第26話までのエンディングでは、オープニングと同じテーマ曲(エンディングバージョン)が使用されていた。第27話から、杉良太郎が歌う主題歌『江戸の夜明け』が使用されるようになった。

スタッフ
主題曲
  • 『大江戸捜査網アンタッチャブルのテーマ』
    • 作曲・編曲:玉木宏樹
主題歌

・杉がコロムビアレコードから、CBSソニーに移籍してから録音したセルフカヴァー版は演奏、歌い方がかなり異なっている。ただし、ソニー・ミュージックのCDでは放送当時に録音の音源で、収録されている[40]

登場人物
普段は、「相模無宿の珊次郎」として活動。「珊次郎兄貴」、「珊次郎さん」等と呼ばれ、仲間内からの呼ばれ方は、里見浩太朗版以降と違い「小弥太」、または「十文字」と呼ばれ、小波からは「小弥太さん」である。髪型は、当初は町人月代だったが第6話でムシリになって以降、交互に使い分けるようになる。任務に対する非情さと江戸庶民を愛する人情を持ち合わせている。村育ちで佐渡帰りの筋者犯罪者刺青刑罰で、2本の筋と佐渡へ流された印の、片仮名での文字が刺青で彫られている。[41] だが、内藤勘解由に拾われて隠密同心となる。初期には決まった紋付きの着流しではなく、密偵で入り込んだままでの衣装で短剣のみの所持で、敵の脇差し等を素早く抜き取り、それを使い斬罪成敗を行ったり、黒の忍装束を着て成敗をし、また、名乗るのは一緒に登場する内藤勘解由のみであることが多かった。日中の忍装束は薄い灰色を着用し、後期の隠密装束は黒の紋付きの着流しが増えてくる。
普段は、素浪人としての活動が多い。通称「十蔵旦那」または「井坂の旦那」と呼ばれ、仲間内からは「十蔵」または、「井坂」と呼ばれ、小波からは、「十蔵さん」である。髪型は、当初は御家人ムシリだったが第23話で総髪になって以降、交互に使い分けるようになる。珊次郎とは対照的に情にもろく、対立したりすることがある。椿の花を武器に愛用している。初期は紋付のつぎはぎの着物に袴姿が多かったが、次第に黒の着物に袴が多くなる。潜入時、日中は薄い灰色の、夜間は黒の忍装束の着用が多い。
勘解由配下の密偵で勘解由と小弥太、十蔵との橋渡し的な役割も務める。「小波姉さん」と呼ばれ、仲間内からは「小波」と呼ばれる。身分は隠密同心であり、懐剣も所持している。隠密装束は特に決まっていないが黒の忍装束が多いが、赤紫や、白色、薄い灰色の忍装束も着用。
  • 山猫お七:岡田可愛(第29,30,42,45,46,49,52話は休演)
男装の女摺り師。17歳。珊次郎たちが隠密同心であることを知らずにいたが、第4話で見破ってからは協力するようになる。珊次郎を「珊次郎兄貴」と呼び、好意を抱いている。天涯孤独の身の上で、生き別れになった兄(政吉。演;夏八木勲)がいるらしい(第7話)。その後第2シリーズで語られるように年上の姉(りえ姉さん;葉山葉子)と呼べる子を持つ摺擦稼業の父親(辰巳柳太郎)が引き取って技を仕込みながら育てられたらしい。武器として常に伸縮自在の釣竿を携帯している。
四千石をたまわる旗本。無類の道楽[42] 好きが祟り、無役となり、旧友でもある定信の頼みで、隠密支配という裏の職に就き、隠密同心に指令を送る。「御前」、「内藤のお殿様」と呼ばれる。
  • おとら:悠木千帆(樹木希林)(第4,18,20,23,26,27,31,36,38 - 44,46,49 - 51話は休演)
将棋の駒で占いをする占い師。何かとお七と行動を共にすることが多い。井坂に惚れている。
  • おかん:白木マリ(第1 - 17,21 - 27,34,37,38,40,42,46,47,49,51話に出演)
音吉の元・大工の師匠の女房。未亡人になり、居酒屋を営んでいる。どんな相手にも物怖じしない肝っ玉女将。
元大工でおかんの亭主の棟梁の下で働いていたが、酒の上の喧嘩で相手を傷付けたために、島流しの刑罰を終えて帰り着いた。刑罰で無宿人となったので、おかんの家に居候している飴売り。珊次郎が盗賊一味の探索のため接近してきたので最初は煙たがっていたが、彼の男気に惚れて、義兄弟の契りを交わし、探索などに協力する。珊次郎を「兄貴」と呼ぶ。※第19話以降、野呂はやくざの手先やチンピラ等の悪役等のゲスト出演に変わった。
第11話、“殴り込み風来坊”で珊次郎へ弟子入り希望として登場し、お七の友人となった。17歳。やくざになっていた父親、伊三郎(演;内田良平)と巡り会ったのだが、小弥太が伊三郎にやくざの足を完全に洗うまで会うなと、会うことを遮られた。しかし十蔵は会わせようとして、刃を違えた時もあり、小波等が心を痛めた時もあった。彼も珊次郎を「珊次郎兄貴」と呼び、慕う。何かとお七を「姐御」と呼び行動を共にすることが多い。お調子者で減らず口を叩くことが多いが、友人のために命を捨てようとする一本気な面がある。
  • 島田又五郎:深江章喜(第1 - 3,5,6,8 - 11,14 - 17話に出演)
北町奉行所定町廻り同心。事件の度に関わってくる無宿人の珊次郎を怪しんでいる。責任感が強く、真面目な性格。演じていた深江は、第18話以降では忠義者や、悪役でのゲスト出演に変わった。
いつも島田又五郎と同行している。演じていた伊豆見と水木は、島田が登場しなくなった第18話以降はゲスト出演に変わった。
オープニング及びナレーション[編集]
第1話
第1話のみ、効果音のみでナレーションが入らず、各出演者に役名の表記もなく、物語の中でテロップとナレーションで紹介されるが、山猫お七は紹介されず、十文字小弥太・井坂十藏が隠密同心(話数によっては隠密廻り同心)とされ、小波は『内藤勘解由の個人的な人物か? それは追って判明するだろう』と語られていた。
第2話 - 第39話
「隠密同心 それは時の老中 松平定信の命により、無役の旗本 内藤勘解由が悪の砦に向けて密かに放った、過酷非情の男たちだ。変装、囮、様々な手段を使い、彼らは身を挺(てい)して犯罪者及び、その組織に挑戦する。相手を殺すのは自由だが、我が命を失っても省みる者はない。これは生と死のデッドラインを突っ走るアンタッチャブル。彼らに明日は無い」
第2話ー第26話は、オープニングテーマ曲にアナウンスと発砲音とお七役の岡田可愛の『危ないよ!危ないよ!……!』の音声のみであり、第27話からオープニングにテーマ曲にアナウンスの上に他の効果音も入り出し、梶芽衣子の紹介のシーンの映像が変わった。第40話まで、タイトルにアンタッチャブルサブタイトルの表示がついている。
第40話 以降
「隠密同心 それは旗本寄合席内藤勘解由に命を預け、何時の頃からか人生の裏道を歩まねばならぬ宿命を自らに求めた者達である。凶悪な犯罪者を追求する一方、法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の民衆を、ある時は炎の様な熱情を持って、又、ある時は影のように支えるこの男達。だが、彼等の生命を保証するものはない。」
オープニングの映像は第27話以降と変わらない。この回より、アンタッチャブルの文字が消える。
放送リスト(第1シリーズ)[編集]

放送局(東京12チャンネル→テレビ東京)では、以後の製作を通算で管理しているので、この第1シリーズでの話数の52を足した数が、第2シリーズの再放送時での話数となる。第2シリーズの第1話は通算第53話となる。

第2シリーズ[編集]

1972年4月3日 - 1973年3月17日放送(制作:日活、東京12チャンネル)。

スタッフ
  • 脚本:中野顕彰(10回)、山浦弘靖(9回)、山崎巖(8回)、小川英(4回)、胡桃哲(同)、武末勝(同)、吉岡昭三(同)、大和久守正(3回)、蘇武路夫(2回)、中西隆三(同) 他
  • 監督:斎藤光正(16本)、西山正輝(12本)、樋口弘美(9本)、小沢啓一(6本)、磯見忠彦(5本)、手銭弘喜(4本)
  • ナレーター:黒沢良
  • 協力:金剛プロダクション
主題歌
  • 『江戸の夜明け』:発売 コロムビアレコード
    • 作詞:川内康範、作曲・編曲:曽根幸明、唄:杉良太郎
登場人物
前作と同じく、「相模無宿の珊次郎」の通り名で活動している。成敗時の衣装も黒色紋付きの着流しになり、名乗ることが格段に増えてくる。
前作と同じく素浪人姿で活躍をするが、第1シリーズのようなつぎはぎの袴姿は減り、黒の着物に袴が多くなった。珊次郎には‘山猫お七’が(第26話〔通算第78話〕まで)いるが、十蔵の‘おとら’は早耳金太と交代でいなくなった。成敗に着用の衣装は、前半はそのままが多く、後半では、黒色紋付き(家紋は第3シリーズとは違っている)の着流しに代わっている。成敗時に名乗ることが増えたのは小弥太と同じである。
  • 隠密同心 (第26話〔通算第78話〕まで、芸者)小波:梶芽衣子
ポジションは前作と同じであるが、第27話(通算第79話)より隠密同心と正式に表記されるようになった。任侠一家の娘だった過去や当初から隠密同心であった(松平家の家紋入りの懐剣を所持)ことも、このシリーズで正式に明かされる。黒の忍装束の他、顔を隠さずに長髪ワンレングス姿の赤紫色の忍装束を着て参戦する。前2人と同じで、成敗時に名乗ることが増えている。
このシリーズでは内藤邸への出入りや、補佐として正式に捜査を担当したり、名乗りを上げるシーンにも登場するが、あくまで隠密同心ではなかった。花札を摸した手裏剣を武器に使用する。生まれて幼子の時に実の兄(夏八木勲)と生き別れになり、その後女児を持つ摺擦稼業の父親(辰巳柳太郎)が引き取り、実子のりえ(葉山葉子)と分け隔てなく技を仕込み乍ら育てた。双方とも足を洗ったが、技を使うところをお七に見られた。第26話(通算、第78話)を最後に、姿を消す。なお、岡田可愛は第3シリーズで、娘瓦版売りのお花として、ゲスト出演(小弥太を「珊次郎兄貴」と呼ぶ他、髪型も同一である等、お七と共通であり、復活したような演じ方であった)をした。
前作と同じ旗本寄合席で、隠密支配をしている。第3シリーズ以降に比べ、出演話数も多かった。前作では1人で名乗ることが多かったのと、配下の名乗りがある時も最初に名乗っていたが、今作で、配下が名乗るのが増えると、最後に名乗るようになり、第3シリーズに演出が似て来た。
前作と同じく、居酒屋の女将である。ただし、居候の音吉は登場しない。
珊次郎、十蔵、小波、お七 達と旧知の瓦版売りで、「珊次郎兄ぃ」と呼んでいる。前作のおとらに代わり登場。お七を「姉御」と呼んでいる。
第27話から、山猫お七と交代で出演の、桜湯の娘役である。
内藤勘解由の(養女)娘。
第1シリーズと同じであったが、第2シリーズでは初期の2話分のみの出演とエンディングの映像に留まり以降の出演はなく、演じていた三ッ木清隆は別の登場人物として、ゲストでの出演に代わった。
オープニング及びナレーション[編集]

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の犯罪を憎み、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、また、ある時は影のように支える男たち。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む彼らに、明日と言う日はない」第1シリーズでの変更があったが、僅か12話分で新なナレーションが創られている。完成形の第3シリーズでの文言と、殆ど変わらない口上になっている。

放送リスト(第2シリーズ)[編集]

テレビ東京での管理では、東京12チャンネル時の第1シリーズから第3シリーズまでを通算で製作を行って来た。放送回数的に第3シリーズになってからではあるが、放送回数の第300回や、第500回の記念製作が行われ、特別ゲスト(三船敏郎)を招いての製作や、地方ロケ(長崎雲仙、新潟佐渡)を行っていたが、第1シリーズからの通算放映回数で、話数は計上されている。そのために再放送や、CS通信衛星放送局の番組表などでは、このリストと違いテレビ東京(東京12チャンネル)の話数で表されており、第2 シリーズでは、第1シリーズからの通算話数(+52。※第1シリーズ話数を足した数)となっている。第2シリーズの第1話は通算第53話となる。

第3シリーズ[編集]

1973年9月22日 - 1984年3月31日放送。制作は三船プロダクションに移行するも、内紛分裂騒動の余波から、1982年10月より、ヴァンフィルに[44]。2007年1月に発売されたパチンコ「CR大江戸捜査網」のモチーフになっているのは、このシリーズである。 なお、2003年にキングレコードから発売された「大江戸捜査網オリジナ ルサウンドトラック」はジャケットに「アンタッチャブル」と記されているが、収録されているメインテーマの演奏は第3シリーズ 里見浩太朗の主演時に編曲された時のものである。

スタッフ
  • 原案:日活株式会社(第1 - 305話)
  • 脚本:胡桃哲(126回)、山崎巌(123回)、中野顕彰(109回)、山浦弘靖(49回)、武末勝(24回)、小川英(22回)、大工原正泰(18回)、土橋成男(15回)、服部一久(12回)、中西隆三(10回)、 杉良太郎(1回)他
  • 監督:江崎実生(72本)、宮越澄(60本)、長谷部安春(55本)、斎藤光正(38本)、高橋勝(37本)、松尾昭典(35本)、手銭弘喜(30本)、小沢啓一(24本)、岡康季(20本)、外山徹(19本) 他
  • 企画:時崎克彦(東京12チャンネル→テレビ東京)、元村武(三船プロ→ヴァンフィル)
  • プロデューサー:岡哲男、小川清澄、小林尚武、石川博(東京12チャンネル→テレビ東京)、佐々木太郎、木村博人、内藤三郎、新藤次郎、田辺隆史(三船プロ→ヴァンフィル)
  • プロデューサー補:犬飼佳春
  • 音楽:玉木宏樹
  • 脚本協力:ジャック・プロダクション
  • 選曲:鈴木清司合田豊
  • 撮影:岩橋秀光、原一民山田一夫、村野信明、斉藤孝雄、小野進、坪井誠、森隆吉、有吉英敏、小泉一、笹木欣二、緒方博
  • 美術:川島泰造、福留八郎、筒井増男、上條文雄、石田良之、木村晃广
  • 録音:近藤克巳、吉沢昭一、大野久男、宮永晋、秋山一三、八木多木之助、浜勝堂、宮永サウンド
  • 照明:窪田彰、土井直之、遠藤克己、佐藤幸郎、釜田一、北爪勇、内田皓三、嶋田宜代士
  • 編集:岡田三知夫、井上親弥、岡村博也
  • 助監督:宮本淳郎、布施修、佐野正弘、宮越澄、鹿島章弘、下村優、北村武司、白井政一、岡康季、武内孝吉、大久保直実
  • 記録:中川節子、内田絢子、石川恵与、浅野秀子、照井鈴子、黒岩美穂子、森靖子、東紀子、沢田享子、福島勇子、堀北昌子、小池美智子、小島秀子、広川貴美子、椎塚二三
  • 演技事務:長崎洋二郎、石坂久美男、佐々木健一、前原満司、宮下博、真鍋和己、大場正弘、平林俊夫、松本清孝
  • 製作主任:力武敏彦
  • 製作担当:江成健、河井正一、守屋徹、平林俊夫、荻原静、高橋憲行、福塚孝哉、吉田由二
  • 殺陣:林成二郎、渡辺高光山口博義伊奈貫太、上野隆三、三好郁夫高倉英二
  • 効果:東洋音響、宮田音響
  • 整音:星一郎アオイスタジオ、トリッセン・スタジオ、黒丸治夫
  • レーザーサウンド:横浜シネマ(第513 - 536話)
  • 現像:東洋現像所、東京現像所
  • 装置:三船プロ、トリッセン、美建興業
  • 小道具:高津映画装飾
  • 装飾:三度屋美術工房
  • 衣裳:京都衣裳
  • 美粧:山田かつら店
  • 協力:三船芸術学院(第409 - 510話)
  • ナレーター:黒沢良
  • 製作協力:金剛プロダクション、六本木オフィス松プロダクション、三船プロダクション(第460 - 510話)
主題歌
挿入歌
  • 『愛しいバラのように』
    • 作詞:大津あきら、作曲:小田裕一郎、編曲・唄:ノーザン・ライツ
登場人物
隠密同心(レギュラー)
前シリーズ同様普段は佐渡帰の遊び人,相模無宿の珊次郎として活動。捕らえられ佐渡送りの島流しの刑を受けて、江戸へ帰って来ていた。流刑の付属刑左腕へ刺青で2本の筋と片仮名のサの文字も彫られているが、隠密廻り同心として内藤に入れて貰えたことを感謝し、熱心に仕事を続けていることに、丁度良く刺青刑を利用して悪人の組織に見せて入り込んだり、逆に不要な時には、化粧で完全に見えなくしたり、業と手拭いで巻いて隠す程度にし、同情を買って貰う等の作戦で潜入を成功に以て行く作戦等にしたり利用をしている。周囲からは「珊次郎兄貴」や、「珊次郎さん」と呼ばれ、仲間から「小弥太」、「十文字」と呼ばれていた。第7話(通算112話)以降、能面をつけて悪人の前に現れることがある。野性味あふれる太刀さばきが特徴。第3シリーズでの隠密装束は、黒や紺の紋付き着流しを着用する。第26話(通算130話)で、松平定信を失脚させようとした若年寄の堀田(佐々木孝丸)と北町与力の森川(勝部演之)の野望を阻止し、吟味役与力に任命(200石加増)され一旦は「私だけ与力にはなれません、生きるも死ぬも一緒にと誓った仲間とは離れません」等と固辞したが、勘解由より「上様のお声掛かりだから、断ることは出来ぬ」と云われて仲間の前から去った。
小弥太の後任として、第27話(通算131話)から登場した。表向きは音次郎として、新内流しや遊び人風体で活動、仲間からは「音さん」と呼ばれ、成敗等で本名を名乗っている時に、危険等を知らせることが出来て呼ぶ時にも「音次郎」や、「音さん」と呼ばれており、表向きに刀を捨てる前に付き合いが在った、旧知の知り合いからは「隼人」や、「伝法寺様」等と呼ばれている。一刀流が中心だが、、実は二刀流の達人。元々は200石の旗本出身。第38話(通算第142話)の時点から8年前までは、矢作二刀流道場で親友の小早川(川地民夫)と共に竜虎の異名をとるほどで、しばしば二刀流で戦うことがある(第27、28、30~32、38、46、53、54、62、80、116、127、178、194、205、220、243、300話(通算第131、132、134~136、142、150、157、158、166、184、220、231、282、298、309、324、347、404話)など)。その太刀さばきは華麗。遊び人では素手や鎖(第29、31、37、46、47、51、55話(通算第131、135、141、150、151、155、159話)または仕込み煙草入れ(第47話、第52話(通算第151、156話)、新内流しでは棹や撥に刃を内蔵した仕込み三味線で闘うこともある。隠密装束は青や紺、紫(第60・273話(通算第164・377話)の紋付き着流しを着用。リーダーシップに長け、使命感に強い。第305話(通算第409話)で、爆破事件の黒幕が将軍家御家門である筆頭若年寄の菅沼将監(菅貫太郎)だったため、切腹を覚悟で成敗するが、定信の計らいで菅沼は病死となり、上方に新設される隠密同心組織の隠密支配に任命され、旅立って行った。
  • 左文字右京(さもんじ うきょう):松方弘樹
隼人の後任として、第306話(通算410話)から登場。表向きは板前・清次郎で、向島の料亭で板前をしていたが、その店が火事でやけたため内藤勘解由に雇われ桔梗屋で働くことになった。普段は「清さん」の愛称で呼ばれる。表向きに、刀を捨てる前に付き合いが在った知り合いからは「左文字様」等と呼ばれるが、「左文字様は止してくれ」と応えている。御家人の次男坊であったが、武士の仕組みに嫌気がさして刀を捨てた。だが、内藤勘解由にその腕を見込まれ、1年間、隠密同心としての修行を積んだ。直心影流の使い手で、野性味と華麗さを併せ持った太刀さばきを見せる。隠密装束は306話(通算第410話)の初登場から白の紋付き着流しで二刀流での立ち回りも多い。左投げでの目打ち投げで危機介入することが多い。第331話(通算第435話)からは毘沙門亀甲柄の浅葱色(水色)の着流し。さらに終盤は紗綾柄の紺の着流しで一本差になる。家紋鷹の羽紋。茶目っ気ある気さくな性格で江戸庶民との交友関係も幅広いが、許せぬ悪人に対しては荒っぽい言動をするほど直情的になる。第536話(通算第640話)で幻の御前の死と旧知の町人たちを自らの暗殺計画に利用された怒りから、隠密同心の証の懐剣を返上。全ての黒幕である将軍家御家門・・立花左馬介(宮内洋)を成敗した後、いずこともなく去っていった。
比較的初期には「鈴の調べは悪を斬る」と言って成敗に乗り込み、罪状を暴きながら赤房の鈴をリレーする。その後罪状を述べた後に葵(または松平家の家紋)の紋付き懐剣を示し「たとえ世間は黙って見過ごしたとしても、この懐剣が承知出来ねえとよ」と言うと、大体、下手人の頭が「貴様等一体何者だ」と問い掛けると順次名乗りをあげるが、殆ど「者共出合え!曲者ぞ!構わぬ!斬れ斬れ!斬って捨てぇい!」等と刃向かうと成敗に入る。
名乗りは「三途の川の渡し守、隠密同心左文字右京」と名乗る。
前シリーズ同様、虚無僧や同心などの活動が多いが、第122話(通算第226話)で寺子屋の先生を始めてからはシリーズ後半の表向きとして定着するようになる。第27話(通算第131話)から椿の花の代わりに、太刀の柄と鞘を組み合わせた即席の長巻を武器とし(第27、29、31~34、39、40、48 ~ 50、53話(通算第131、133、135~138、143、144、152~154、157話)、髪型も総髪の他に第1シリーズ初期の御家人ムシリや)(第27~39話(通算第131~143話))、月代の武家髷に一時期変更されていた。小弥太以外の仲間からは「旦那」と呼ばれる。剣の流派は神明一刀流。かつて父親は普請方に勤めていたが、上役の賄賂による不正に巻き込まれ切腹し、お家断絶で天涯孤独となり、神明一刀流道場主の脇坂玄藩(加藤嘉)に育てられた(第122話(通算第226話))。脇坂藩家中の女性と恋仲だったが、隠密同心としてスカウトされたため別れた過去がある(第34話(通算第138話))。にわかながら医術の腕もあるようで、負傷した仲間や町人の手当てを行ったこともある、隠密装束は初期は薄い灰色、第27~305話(通算第131~409話)は黒の紋付き着流し。第306~330話(通算第410~434話)は白の紋付き着流しに黒白の帯。第331話(通算第435話)からは薄い灰色や濃い灰色の紋付き着流しを着用。吹雪と新太郎が参入した後半辺りからは黒の着流し、終盤は紗綾柄→毘沙門亀甲柄の黒の着流しを着用。職人に化けるときは丸に十の半纏を着用。
家紋は浮線片喰。第536話(通算第640話。最終回)で清次郎らと共に江戸から姿を消した。第1シリーズから最終回まで出演した唯一のレギュラーである。
  • 夕霧:古城都(第1、17、18、23話(通算第105、121、122、127話))
第1話(通算105話)から登場。芸者、武家女中、男装の剣士などの顔を持つ女隠密。小波の後任。演じた古城のスケジュールの影響か、わずか4回の出演回数にとどまり、特に説明のないまま姿を消した。隠密装束は赤紫の忍装束。
  • 不知火のお吉(しらぬいの おきち):江崎英子(第132話(通算第236話)から江崎由梨に改名)((第32、34 ~ 36、42、49、60、71 ~ 75、157話(通算第136、138~140、146、153、164、175~179、261話)を除く)
第1話(通算第105話)で隠密同心に加入。立場的には、お七の後任の位置だが正式の隠密同心である。初代魚屋隠密。盗賊・・不知火吉兵衛の娘。9歳の頃から掏りをしていたことがあった。幼い頃、内藤勘解由に拾われ、鞍馬山のぜんこう和尚に預け、修行させた。隠密装束は初期は半袖の黒地上着に、黒のショ-ツと網タイツ、髪型はポニーテール。名乗りが「不知火お吉」であった。中期からは下半身はパンツになり髪型も下ろした簡単な一つ結びになり名乗りも「不知火お吉」となった。後期は黒地に朱色の墨流し模様柄の革製半袖上着に左手に手甲を装着、終盤は赤と黒の墨流し模様襟の黒地の長袖上着、赤と黒の墨流し模様の細い帯に両手首に黒のリストバンドを装着(装着していない回もある)、第158話(通算第262話)で、幼馴染の新吉(久富惟晴)を救おうとして、屋形船で銃弾を浴びる。重傷の身でどうにか事件の黒幕を成敗した後、内藤勘解由の計らいもあり、新吉(久富惟晴)の故郷で治療するため、彼と共に江戸を去った。
  • くれないお蝶:安田道代(第26~30、32 ~ 36、38、42~47、49、59、60、66、67、69 ~ 73、78話(130~134、136、140~142、146~151、153、163、164、170、171、173~177、182話))
戦力補充のため、第26話(通算第130話)から登場。普段は胡蝶((こちょう))という名の芸者で活動。成敗時は、唯一紫色の仕込み和傘の刀を逆手持ちで戦う。初期の傘はやや太目の長い仕込み傘。傘の頭ろくろに刃が仕込んである。隠密装束は青の着物に赤地に白の胡蝶柄の帯。髪型はやや丸みのある結髪。第78話(通算第182話)で、敵の仕掛けた罠から少女を庇い、爆発に巻き込まれて死亡。屍は拾われて火葬された遺骨は、音次郎によって故郷へ連れ帰された。
  • いさり火お紺:山口いづみ(第66、67、69、70、78、110、114、125、137話(通算第170、171、173、174、182、214、218、229、241話)を除く)
第62話(通算第167話)から登場。これにより女性隠密がシリーズ唯一の3人体制になる(が、女性隠密が3人同時に出演することはなかった)。基本的にはお蝶の代役だが、第71話(通算第175話)では同じ芸者で諜報するお蝶(胡蝶)と唯一コンビを組んでいる。表向きは芸者で「お母さんに聞いてみないと」が口癖。酒豪で壷振りの名手でもある。隠密装束は、初期は桃色の着流しに髪はポニーテールで鍔ありの青い柄の刀だったが、第76話(通算第180話)からは鍔無し朱色の鞘の合口の小太刀を使用。第86話(通算第190話)からは真紅色の着物に髪は結髪に変更される。第158話(通算第262話)を最後に将軍の護衛につくため、隠密同心の任を退いた。
  • 稲妻のお竜(名乗りは「稲妻お竜」。第203話(通算第307話)からはクレジットも稲妻お竜となる):土田早苗
第159話(通算第263話)から登場(第328話(通算第432話)から第336話(通算第440話)の間は急病のため、出演していない)。表向きは芸者玉竜(たまりゅう)として活動する。花札占いを得意とし、鉄火肌で男相手にも引けをとらない性格の持ち主。元々は武家の娘。隠密装束は、初期は黒の折り返し袖に白の紐飾りの付いた半袖の赤紫色の忍装束に両手首に赤紫色のリストバンドで、紫色の柄の刀を逆手(順手の時もあり)で使用。髪型は三人官女風の結髪。第203話?第305話(通算第307~409話)からは青の着物→紫の着物に白の帯に赤い帯紐(337・338話も紫色着用(通算第441・442話))を着用、髪はキッチリした結髪に変更、刀は鍔無しの紺色鞘の刀を使用。第306話(通算第410話)からは白の着物に紫白の帯で鍔無し黒の鞘の刀、第339話(通算第話)からは青紫色地に白い胡蝶柄の着物。対外的に玉と名乗っていることがあり、其の場合には、「お玉」、「お玉姉ちゃん」、「お玉小母ちゃん」等と呼ばれていた。第408話(通算第512話)で、事件に巻き込まれた少年の目を治すため、亡くなった母親に代わり、少年に付き添い共に長崎へ旅立った。
  • 風(かぜ):志穂美悦子(第165話、第185話、第186話、第199話、第201話(通算第269、289、290、303、305話)を除く)
第159話(通算第263話)から登場。幼少時より、武術の心得がある和尚(加藤嘉)の指導の下、山奥で兄弟子佐元太(郷瑛治)と修行に励んでいたが、和尚の命にて江戸へ発ち隠密同心に。風では呼びづらいこともあり、勘解由からお新の通り名を与えられ、二代目魚屋隠密として活躍。第159話(通算第159話)で、自身よりも先に江戸へ出て道場破りを行っていた兄及び黒幕だった和尚を成敗。空手と男勝りの大胆なアクションで、新風を巻き起こす。隠密装束は背中に風の文字が書かれた赤い袖なしの忍装束で、両手と下半身は紺のタイツ、髪型はポニーテール、刀は背中に差している。第202話(通算第306話)で、身分を明かしてまで恋仲になった友吉(寺田農)の娘おさきを救出する際、爆風によって失明寸前になるが、自力で敵を討ち、友吉親子と共に治療のため、江戸を旅立った。
  • はやぶさお銀:安西マリア(第206話、第215話、第218話、第222話、第227話(通算第310、319、322、326、331話)を除く)
三代目魚屋隠密。第203話(通算第307話)から登場。年齢19歳。抜荷の疑いをかけられ死罪になった、長崎の回船問屋南海屋の娘。その仇を探し求めていくうちに、女郎屋の下働きとして売り飛ばされた過去がある。身請け寸前に手裏剣の師匠と出会い、その際に手裏剣技を会得。普段から目印・護衛用にくない型手裏剣を隠し持っている。隠密装束は上半身、赤色地の縦横白線一本線模様で、下半身は黒のレオタードスパッツ姿の岡っ引き風、髪型はポニーテール。左手首に棒手裏剣を携帯している。第230話(通算第334話)で、自分と似た境遇の千太(酒井修)との出会いが縁で、役目を退いて彼と共に旅出った。
  • 流れ星おりん:かたせ梨乃(第326話(通算第430話)を除く)
第231話(通算第335話)から登場した、四代目魚屋隠密。お竜との女性隠密最強コンビは、シリーズ全盛期を支えた。松平定信の身代わりとなって、地雷の犠牲となった側近片桐十郎太の娘で、本名は片桐楓。亡き父の願いで、隠密になるべく修行を重ねていた。(時々、幼少期の時の幼馴染みが、「おりんちゃんと昔よく遊んだね」と内藤勘解由から名付けられた筈の、通り名での幼馴染みでは、あり得ぬおかしい設定の時がある)初期の武器は赤鞘の刀だが、第254話(通算第358話)で赤い短槍と脇差に変更、槍の先に鞘が付いていたが、数話で省略された。隠密装束は初期は、上半身赤色地の縦白線の二本線模様で、岡っ引き風の上着に黒の帯、両手に黒のリストバンドを装着。254話?305話(通算第358~409話)と331話?408話(通算第435~512話)は、真紅色地に細い不揃い花弁の花模様の、岡っ引き風上着に黒の帯に、両手首に黒のリストバンドを装着し、、前髪を下げたポニーテールから、整髪されたポニーテールに、第306話(通算第410話)からは、白の岡っ引き風上着で赤白の帯に、両手に黒の手甲当てを装着。第409話(通算第513話)からは真紅色地に六枚花弁模様の、岡っ引き風の上着で、黒の帯に両手黒色の手甲当てを装着、下半身は黒ショ-ツに膝下黒の足当て姿。。終盤では白頭巾に扮して活動することも多かった。。第459話(通算第563話)で、、私情から隠密同心の肩書を捨てた上に、敵の証拠を手に入れるため、吹雪と共に敵地に乗り込んだが、公儀御庭番・天馬一真たちの襲撃を受け、重傷を負う。それでも、自力で桔梗屋まで戻り、証拠を入手した。新太郎がおりんと吹雪の治療に当たり、清次郎、十蔵、新太郎、藤堂対馬が敵地に乗り込みに成敗して、二人のために、最後の真の黒幕を、半ば傷が回復したおりんと吹雪に成敗させた。そして治療のため春香と共に江戸を離れた。
第409話(通算第513話)から登場。隠密支配の座を退いた、内藤勘解由の置き土産という形で加入。表の顔は芸者春香として、情報収集などに活動。新太郎とは対照的に金にはうるさいが、芸者の仕事は好きではない様子で、「違う方法での探索をしたい」と言っていたが、「やることが出来るのはお前だけだ」と説得され、渋々引き受けた。本当の名はお春で、材木問屋の娘だったが、幼少の頃に両親を賊に殺され、危ういところを根来忍者の残党だった疾風の源次に助けられ、妹同然に育てられたが、江戸の父の知り合いによって引き取られた(第434話(通算第538話))。隠密装束は、紫の着物に黒の藤巻合口の刀で、着物の右の袖を外して、緑地に白の花柄の、肌襦袢を見せて立ち回る。第459話(通算第563話)で、おりんとともに負傷。涙ながらに隠密同心を引退した。
第409話(通算第513話)から登場。吹雪と同じ理由で加入。伊豆国韮山(現、静岡県伊豆の国市)で代々続く医家の出身で、実家を飛び出し江戸に遊学中に、隠密同心としてスカウトされた。後に、母親佐和(演:馬淵晴子)が実家へ帰るよう江戸へ説得しに来たが、患者に慕われているところを見て理解を得ている(第430話(通算第534話))。表の顔は小石川養生所の見習い医者だが、表の仕事に積極的でなく、養生所にもあまり顔を見せないため、先輩達を困らせている。しかし腕は確かなようで、検視官役を買って出たり、仲間や町人の治療や手術を行う場面もあり助けられた町人から 「九條先生」 と慕われる時も。清次郎(左文字右京)や春香(吹雪)からは「新の字」と呼ばれる。女性に目がなく、女郎屋に足繁く通い、清次郎(左文字右京)に前借りをすることもしばしばで、それが原因で、トラブルを起こしてしまうこともある。自分の身代わりで捕縛された左文字右京を、処刑寸前の危機に晒してしまう事態に発展したこともあった(第518話(通算第622話))。髪型は総髪髷だったが第423話(通算第527話)からポニーテールに変わり、普段の着物も灰色だったが、第423話から緑色、第511話(通算第615話)から紺色に変わった。成敗時の装束は、前半は青色の紋付き着流しで、太刀を武器を持つ。家紋は唐木瓜紋。第460話(通算第564話)からは紺色の半袖忍装束、白色の布帯に左腕に手甲を装着、武器も忍者刀に変更され、蹴りなどのアクションを多用。さらに終盤は緑色の半袖忍装、黒色の布帯に左腕に手甲を装着。第536話(通算第640話)で、左文字右京らと共に、江戸から姿を消した。韮山の実家にみよという妹がいる。
第460話(通算第564話)から登場。 吉賀衆出身の忍者崩れで、風車が装飾された簪を手裏剣代わりに使用する。忍者狩りの命を受け村を訪れた藤堂対馬の温情により、父の仲間の猿(ましら)の右源太によって実の娘同然に育てられ、成長した後隠密同心に任命された。普段は芸者菊丸として、情報収集などに活動。隠密装束は藤色(薄紫色)地に白の白鷺柄の着物。帯は黒地に金の花柄。得物は紫の組紐の飾りの付いた鍔無し白い藤巻合口拵えの刀。吹雪という雑賀衆(さいかしゅう)の忍である双子の妹(夏樹陽子二役)がいる。第536話(通算第640話)で清次郎らと共に江戸から姿を消した。
五代目魚屋隠密、第460話(通算第564話)から登場。左腕に昇り鯉の刺青を施している。孤児であり、軽業師一座にこき使われていたところを、薬種問屋の信濃屋に引き取られて育てられた。その後信濃屋夫婦に実の娘が誕生したため、身を引くべく刺青を入れて店を飛び出すが、信濃屋に相談を受けた藤堂対馬の計らいにより魚河岸で働きながら武芸を習得した(第461話(通算第565話))。直情的な面があり、若さと感情に任せて発言・行動することが少なからず見受けられ、仲間から指摘されることもある。また、その姿勢が原因で敵に捕らえられ新太郎と共に処刑寸前の危機に発展してしまうこともあった(第477話(通算第581話))。悪党に名のる際の手を打つポーズは他の隠密同心には見られない彼女特有のものである。隠密装束は袖なしの黄色の忍び上着に黄色のショーツ、髪型はポニーテール、額は鉢巻代わりの三色三つ編みの組紐、オレンジ色の細い組紐が付いた特殊な小太刀とアクロバット戦法を得意とする。第499話(通算第603話)を最後に、プライベートな事情から降板。
第511話(通算第615話)から登場。幻の御前の命を受けて密かに御子神の動向を探り、その過程で清次郎たちと知り合う。幻の御前の隠密支配着任に合わせて隠密同心に加入。魚屋隠密ポジションではあるが、男装の遊び人が表向きの模様。かなりの酒豪で、渡り髪結いや桔梗屋の女中として働くこともある。3年前に不良集団の一味として荒んだ生活を過ごしていた過去が明かされているが、隠密同心にスカウトされた経緯が明かされることはなかった。隠密装束は赤地に金色の牡丹柄の岡っ引き風長袖に、黒の一本線入りの茶色とベージュの帯に、黒のショーツ姿に黒の足当てを着用、髪型はポニーテール。刀は逆手持ち。赤房付の短剣を投げて戦うこともある。第536話(通算第640話)で清次郎らと共に江戸から姿を消した。
隠密支配
第51話(通算第155話)で、7年前に勘定奉行に任命されるが爆薬で妻子を殺され、政に対する自責の念から、勘定奉行の役職を退いた過去が判明している。同回で再び勘定奉行に推挙されるも「庶民を犠牲にする政には興味がない」との一念から拒否している。名乗りの際は初期の「旗本寄合席?」パターンと「そして隠密支配?」のパターンがある。隠密装束は特に決まっていないが、第306、307話(通算第410、411話)のみ白の着流し、後半は紫の着流しが多い。鳥を飼うのが趣味(第77話(通算第181話)ほか)。第404話(通算第508話)が最後の出演となったが、特に理由を説明されないまま姿を消した。井坂十蔵によれば家紋は「源氏車に八枚笹」とのこと(第124話(通算第228話))。
第409話(通算第513話)から登場。内藤勘解由より隠密支配を引き継いだ。隠密同心の雇い主。清次郎たちには「頭(かしら)」と呼ぶよう頼んでいる。第416話(通算第520話)で、佐竹藩藩主小池左馬介の義理の弟であることが明かされた。隠密装束は紫の着流し。名乗りの際は「そして大番頭、またの名を隠密支配?」などがある。前の大番頭だった中津川隼人の推挙によって大番頭に就いたが、その中津川が隠し金山に絡む悪事に加担していた疑惑で、良心の呵責から犠牲になった人足夫婦の仇討ちに躍起になっていた春香とおりんに手を引くよう警告した結果、2人に懐剣を返上させてしまう事態を招いたこともある。第497話(通算第601話)が最後の出演であるが、第511話(通算第615話)で御子神安房守から大坂城代となったため、隠密支配の職を辞したことが語られた。
  • 影の支配 幻の御前(声):黒沢良
第511話(通算第605話)から登場。本名や素性などは一切公表無し。普段は顔も編笠で隠したり、姿を見せず声だけだったりと正体不明の存在。御側用人・土屋伊賀守[注釈 10] なる人物が正体であることを仄めかす描写がある(第513、525話(通算第607、629話))が、真相は不明。指令は大概口頭で行なうが、時に文書で事情を伝えることもある(第519話(通算第623話)など)。清次郎との初顔合わせでいずれ正体を明かすことを語ったが、その日が来ることなく、最終回にあたる第536話(通算第640話)で、清次郎たちの素性を立花左馬介(宮内洋)の息のかかった若年寄・津島大膳に洩らし、それが敵の隠密同心抹殺計画に利用されたことを苦に切腹し、果てた。
サブメンバー
音次郎とともに隠密同心に加入。いささか堅物の武士で、隠密としては掟違反ながら、おはま(中村玉緒)という情妻とその間にできた赤ん坊がおり、この点は内藤勘解由も黙認している。あかねこ探索中に事件に関わっていた浪人(天津敏)の不意打ちを受け殉職。第27話(通算第131話)のみの出演。死後、音次郎、井坂、お吉、お蝶の4人が墓を掘り暴いて、棺桶から死体を取り出して焼く。この当時は棺桶をそのまま埋め込む土葬であるが、敵に掘り出され探られるのを防ぐための火葬のために、骨も残らないように完全に灰に成るまで焼き切っている。ただし、この世からの抹殺で、音次郎の台詞にそれが現れている。「折角この世に生まれながら、隠密としての全てが消される。隠密とは虚しいものだなぁ」と。之が火葬との違いを現している。内縁の妻の下へ帰すことが出来ないことも、音次郎の台詞に現せられていた。
実の父親は、南町奉行所与力で勘解由の将棋仲間だったが、抜荷の犯人に撃たれて死亡。勘解由の計らいで、町火消し「は」組の頭(かしら)辰造の娘として育てられた。辰造が殺された復讐を果たすべく、勘解由に懇願して隠密同心に加入した。芸者のときは染香名義。
土田早苗の急病で、第331~336話(通算第435~440話)の短期間の出演。隠密装束は赤紫色の地に白色の車輪と纏の柄の着物で、赤い鞘の刀(第331、332話(通算第435、436話))と紺の鍔なし鞘の刀(第333~336話(通算第437~440話))を使用。
根来忍者の生き残りで、菊弥という名前で芸者をしている。内藤勘解由が隠密同心に入れようと育てていたが、悪阻で倒れていた所を町医者・高木新之助(河原崎長一郎第356話(通算第460話))に救われ、彼に恋をしてしまい、隠密同心の申し出を一度は断った。しかし、高木新之助の死をきっかけに、隠密同心に加入する。隠密装束は赤紫色地に矢車柄の着物。おもん同様お竜の代理による臨時参加で、第388話~390話・第401、402話(通算第492話~494話・第505、506話)の短期間の出演だった。
若年寄。藤堂対馬が大坂城代となったため、後任が決定されるまでの間、暫定的に隠密支配の座に就いた。だがその実態は木暮藩に絡む砂金横領の黒幕で、差し向けた隠密を手にかけた兵助の抹殺を清次郎に指示するが、逆にからくりを知った隠密同心たちの刀の前に散った。第511話(通算第615話)のみの出演。
その他のレギュラー・準レギュラー
瓦版屋。第2シリーズより引き続き登場。事件解決のために貢献するが、大麻入りの煙草を吸わされたり、囮にされて殺されかけたりとロクな目に遭わない。いつも「桔梗屋」にいる珊次郎や音次郎、清次郎、井坂らの正体が隠密同心であることは知らない。第401話(通算第505話)までの出演。
住まいは「ほうづき長屋」(第53話(通算第157話))
  • おまさ:花ノ本以知子
当シリーズ初期における「桔梗屋」の雇われ女将。珊次郎たちの正体を知っている。
「桔梗屋」の女将。第1シリーズより引き続いて登場する。
「桔梗屋」の女中。
中期の第239話(通算第343話)『“泥沼に咲いた女郎花”』で登場当初は地回りであったが、第246話(通算第350話)『“音次郎を狙う狼の牙”』で、十手捕り縄を預かることとなり、御用聞きを勤め出したが、音次郎の考えを聴いてから「いやぁ俺もそうじゃねぇかと思っていた処だったんだよ」と、自分の考えのように言ったりしているお調子暫く出て来ていたが、いつの間にか出なくなるキャラクターの1人であった。
中期より後期に掛けての第328話(通算第432話)『“夫婦十手一番手柄”』で、孤児であった左官職人である千代松が、子供時分から自身の親代わりとなって育ててくれ、親代わりと慕っていた正式に奉行所から十手を授かった小者(目明かし)の親分(稲葉義男)が下手人捕縛の際に死亡したが、その時に本当は手助けをした井坂を、余計な手出しをしたために、自分の親代わりと慕っていた目明しの親分の死を招いた仇と思っていたが、後に違っていたことがわかり、その目明しの親分の娘おしずとの祝言の仲人を依頼するに至る。千代松自身ものちに奉行所から小者(目明し)として召し抱えになり十手捕り繩を授かる。俸給は安く何時も清次郎に「今度の手柄を立てればお手当を頂戴するから、今日は付けで」とたかり、お調子者で清次郎達に大きなことを言っては空回りをするが、憎めない存在。手柄を立てることは、既に清次郎達隠密廻りが斬罪しているから、千代松親分に捕縛は出来ないことを承知で、「親分!親分!お手当頂けたんでしょ?付けを払ってよ!」と清次郎に何時もからかわれ、千代松は「いやぁ大判小判をザクザク」とまで言った処で、清次郎に「じゃあ払って」と言われたら、「の予定だったんだけど、いつの間にか退治されちゃったんだよね。だからこの次。今日は付けで!」等清次郎と漫才をやるような出方だったが後に、早耳金太と共に姿を見せなくなる。(第394話(通算第498話))姫君七変化道中で、丈姫(風美圭)を亀山藩へ送る途中で立ち寄った茶店で、姫が娘姿から川屋で侍姿に着替えて目の前を通り過ぎた時には、影で見ていた清次郎とおりんに姫の姿を「あれで変装したつもりかしら」と言われる状態だったが、気付かずに「長えなぁ。うひひひ」と言っている間に置いてきぼりにされ、そのまま姿を見せなくなった。松吉と同じようなキャラクターであった。
第409話(通算第513話)?。「桔梗屋」の女中。
おみつに代わって登場した「桔梗屋」の女中。清次郎と昔知り合ったことがある。491話(通算第595話)までの出演。
第508話(通算第612話)?。ある盗賊団の探索中に行方不明になった目明しの夫を探すため自らも十手を授かった小母の女目明しで、肝も据わっており、情に厚い。清次郎とは親子同然に仲がいいが、清次郎が只者でないことに勘付いている節がある。
内藤勘解由と旧知の幕府老中で隠密同心の創設者。
第71話(通算第175話)では実弟が鉄砲密輸に加担しているらしいことを知り、隠密同心たちに捜査解任を通告するも、懐剣を返上しながらも探索に乗り出す胡蝶の執念に心動かされた勘解由の「隠密同心は我が子以上の存在」という言葉に絆され、実弟の成敗の許可を下す。
第536話(通算第640話)では立花左馬介の陰謀に利用され、責任を取る形で自害した幻の御前の切腹に立ち会った。
  • 第109話(通算第213話)「火花散る隠密七変化」で、美空ひばりが元隠密同心「葉隠れお雪」役で出演し、仇討ちを果たしている。
  • 稲妻お竜役の土田早苗は、2回、長期病欠している。そのため、芸者隠密同心のピンチヒッターとして、火車おもんと矢車お菊が登場しているが、それぞれ約2?3か月しか登場していないため、オープニングには登場せず、エンドクレジットのゲスト扱いである。
オープニング及びナレーション[編集]

「隠密同心 それは旗本寄合席 内藤勘解由に命を預け、人知れず人生の裏道を歩かねばならぬ宿命を、自らに求めた者たちである。極悪非道の悪に虐げられ、過酷な法の冷たさに泣く、大江戸八百八町の人々を、ある時は助け、励まし、また、ある時は影のように支える彼ら。だが、身をやつし、姿を変えて敢然と悪に挑む隠密同心に、明日という日はない」

※隠密支配の変更に合わせ「大番頭 藤堂対馬に命を預け」(第409話 ~ 第510話(通算第513~614話))、「影の支配 幻の御前に命を預け」(第511話 ~ 第536話(通算第615~640話))、平成第1シリーズは「老中 松平定信に命を預け」と言い回しがそれぞれ異なっていた。

放送リスト(第3シリーズ)[編集]

テレビ東京の管理では第1シリーズから第3シリーズまでを通算で管理しており、第300回や第500回の放送回数の記念は、通算での計上によって、放送回数300回記念別ゲストに、当番組製作会社の三船プロダクションの社長でもあった三船敏郎を招いての製作を行い、記念地方ロケ(300回は長崎雲仙、500回は新潟佐渡)を行って来ていた。このため、再放送時や、CS通信衛星放送の番組表などでは、このリストと違い第2シリーズ同様、第1シリーズからの通算話数となっていることが多い。朝日新聞出版から発売されている第3シリーズDVDコレクションの、杉良太郎のインタビュー映像内で示されるフリップにも第1シリーズから通算での105話、106話…と話数が記載されているのが確認が出来る。それは第3シリーズまでの管理を通算で行っているからである。放送での話数は、第1シリーズと第2シリーズの放映回数を足した数104を、更に足すと表せる。

※テレビ局で、第3シリーズが再放送される場合、番組表No.#○○○ から第1シリーズの話数の52話分と、第2シリーズの話数の52話分を足した104話を引いた数字がこのリストの各話の数字と一致する。逆にこのリストの話数に第1シリーズと、第2シリーズの話数を足した104話分を足せば、テレビ局での管理している話数となる。

話数 通算話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 備考
第1話 1973年9月22日 江戸の灯をたやすな! 中野顕彰 斎藤光正 日野道夫三角八郎都家かつ江(特別出演)、城所英夫木村元中島正二星野兼児郎平沢信夫中島一男津々井功二山内俊和波戸崎徹村上豪本田昭夫原博美近江友一郎水原麻記 内藤勘解由、夕霧登場(通算第105話)
第2話 1973年9月29日 仕掛けられた身代金 山崎巌 江崎実生 田坂都池田秀一柳川慶子横沢裕一八名信夫新井和夫あき・ひろみ、波戸崎徹、村上豪、平沢信夫、小林勝彦福山象三
第3話 1973年10月6日 天狗の館が燃えた 小川英、胡桃哲 松原光二沢井桂子見明凡太朗団巌畠山麦、中島正二、波戸崎徹、星野謙児郎、平沢信夫あき・ひろみ、村上豪、中島一男、松野進 内藤勘解由登場
第4話 1973年10月13日 裁くのは俺だ! 中野顕彰 西山正輝 小栗一也光川環世美川陽一郎玉川長太石丸博也、津々井功二、村上豪、波戸崎徹、原博美黒田英彦八山俊二、中島一男、平沢信夫、森次晃嗣
第5話 1973年10月20日 深川慕情 吉岡昭三 斎藤光正 田口計江見俊太郎富田仲次郎大木史朗直木みつ男山崎美紀橋本仙三桜町弘子
第6話 1973年10月27日 幻の岡っ引き 山崎巌 江崎実生 渡辺篤史中庸介深江章喜森川千恵子柳瀬志朗片岡五郎小瀬格、山田禅二、平沢信夫、中島一男、中島正二、本多昭夫、鈴木正典、松野進、村上豪
第7話 1973年11月3日 能面の陰で泣く女 吉岡昭三 西山正輝 柴田鋭子稲葉義男浜田寅彦村上冬樹神島ひろ子、真家宏満、玉川長太、池田生二、石丸博也、高松政雄、猪野剛太郎、葉山美樹、永谷悟一、松本啓子、本田昭夫、山下和行、蟹沢良恵、中島一男
第8話 1973年11月10日 十手は殺しの免許状 武末勝 江崎実生 夏純子岡崎二朗今井健二池田忠夫、花ノ本以知子、波戸崎徹、木島新一、木村博人、星野兼児郎、立川雄三、南城みづ江、本多晋、島田和心、伏見哲夫、飯田和平
第9話 1973年11月17日 裏切者の子守唄 蘇武路夫 手銭弘喜 長谷川明男藤木敬士金井由美千波丈太郎上野山功一、外野村晋、内海敏彦、寄山弘、山田禅二、杉浦千江子、山田喜芳、藤井多恵子、中島正二、波戸崎徹、津々井功二、村上豪、池田功
第10話 1973年11月24日 目撃者を消せ! 山浦弘靖 岩崎加根子相原ふさ子武藤英司保科三良倉島襄、石川博、向井淳一郎、米地政英、星野兼児郎、市原清彦、中島一夫、平沢信夫、蟹沢良恵、原博美、影山龍之 内藤勘解由登場
第11話 1973年12月1日 隠密同心射たれる! 山崎巌 松尾昭典 瞳順子辻萬長江見俊太郎花ノ本以知子天本英世横森久瀬良明梶健司、柳瀬志朗、村上豪、原博美、石光豊、中島一男、松野進、鈴木正典、宮沢勇、平沢信夫
第12話 1973年12月8日 必殺牢の闘い 中野顕彰 真木沙織森山周一郎山谷初男加藤春哉木田三千雄、三上剛、中島正二、波戸崎徹、亀井三郎、中村英生、津々井功二、山下勝也、大月優子、中村万沙子、平沢信夫、川上尊志、多和田聡、山之辺邦弘、福留幸夫
第13話 1973年12月15日 仕組まれた祝言 西山正輝 伊藤るり子高品格山口暁花ノ本以知子森塚敏、関戸純方、晴海勇三、峯秀一、土屋靖雄、中島正二、津々井功二、安達由紀、若山みち子、平沢信夫、中島一男、本田昭夫、村上豪、升川暢子
第14話 1973年12月22日 辻占は殺しの暗号 小川英、胡桃哲 手銭弘喜 有馬昌彦町田祥子東大二朗内海敏彦きくち英一弘松三郎藤山竜一岩上瑛新井和夫玉川長太、磯野秋雄、塚田末人、河村祐三子、築地博、尾崎孝二、遠矢孝信、東静子、記平佳枝 十文字小弥太/珊次郎は最初と最後のみ登場し立ち回りは二刀流
第15話 1973年12月29日 大江戸残酷秘話 杉良太郎 丸輝夫 緑魔子頭師孝雄伊達三郎蜷川幸雄庄司永建大村千吉江藤潤花ノ本以知子波戸崎徹滝義郎鈴木治夫多田丈明、田中智子、伊佐美津江小堀ふみ江

1974年

話数 通算話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 備考
第16話 1月5日 獅子舞いの逆襲 山崎巌 江崎実生 亀石征一郎右京千晶浜田晃潮万太郎田中浩西沢まち、河野弘、中村正八、谷津勲、森洋、萩原勇治、松野進、本田昭夫、中村舟三郎 (通算第120話)
第17話 1月12日 無礼討ち返上 小川英、胡桃哲 竹下景子赤塚真人槇ひろ子沼田曜一、波戸崎徹、滝川潤、久遠利三、阿部希郎、亀山靖博、中島正二、中島一男、原博美、津々井功二、平沢信夫、大島光幸、伊奈貫太、吉中正一、村上豪 夕霧登場
第18話 1月19日 捨て子騒動始末記 山浦弘靖 手銭弘喜 岡田可愛松木路子山本紀彦山本廉青野平義水村泰三轟謙二湊俊一河村祐三子木村有里片山滉横山勝一伊藤充池田功 夕霧登場
第19話 1月26日 人斬り稼業に明日はない! 中野顕彰 丸輝夫 竜崎勝沢井桂子稲葉義男宮口精二岡部正純野口元夫、波戸崎徹、木村博人、光秋次郎、平沢信夫、津々井功二、松本啓子、真鍋栄理子、佐藤孝輔、福留幸夫、本田昭夫
第20話 2月2日 みなごろし長屋騒動 武末勝 江崎実生 浜田光夫工藤明子天草四郎高野眞二福山象三武藤章生中島正二津々井功二加藤茂雄山下勝也波戸崎徹杉浦千江子東静子川口節子岩瀬ゆう子花島恭子
第21話 2月9日 仇討ち無情 中野顕彰 石川博小林昭二加賀邦男筑柴こま鶴真山京子鮎川浩、沼田曜一、竜崎一郎北川陽一郎、武田一彦、倉島襄、高松政雄、川野耕司、片桐陽子、平沢信夫、大野広高、生方中、菅原慎予
第22話 2月16日 十手と十字架 小川英、四十物光男 丸輝夫 島田順司岩井友見潮健児草薙幸二郎須藤健弘松三郎久遠利三池田生二采野圭子波戸崎徹吉中正一津々井功二柿木恵至川口節子中村光次郎村上豪湯本綾野中島一男白木万理
第23話 2月23日 恐怖の爆破作戦! 山浦弘靖 西山正輝 江夏夕子高城淳一誠直也天本英世津田亜矢子鶴見丈二轟謙二玉織倫江若原初子村上豪、平沢信夫、中島一男本田昭夫松野進宮沢勇原博美白木万理 内藤勘解由、夕霧登場
第24話 3月2日 裏切りの報酬 蘇武路夫 手銭弘喜 吉田輝雄水上竜子清川新吾白木万理大村千吉町田博子上田忠好西沢武夫波戸崎徹門脇三郎竹口安芸子中島正二町田有弘、平沢信夫、村上豪岩瀬ゆう子
第25話 3月9日 女房殺しの罠 山浦弘靖 西山正輝 人見きよし松山照夫見明凡太朗富山真砂子桜田千枝子外野村晋玉川長太流あゆ子河野弘峯秀一毛利幸子中村英生、中島正二、平沢信夫村上豪中島一男本田昭夫西条なみ
第26話 3月16日 さらば珊次郎! 山崎巌 江崎実生 安田道代、勝部演之佐々木孝丸榎木兵衛永野裕紀子北九州男、藤山浩二、夏木順平、波戸崎徹、中島正二、東川舎鶴丸、中島一男、平沢信夫、原博美、津々井功二 内藤勘解由登場、くれないお蝶初登場、珊次郎降板、夕霧降板(通算第130話)
第27話 3月23日 火を招く狼の群れ! 池田一朗 斎藤光正 中村玉緒須賀不二男伊豆肇天津敏中庸介左右田一平馬場勝義尾崎孝二高橋義治遠矢孝信柿木恵至記平佳枝井口義亮吉中正一白木万理 内藤勘解由登場(通算第131話)
第28話 3月30日 怪盗組織に潜入せよ! 中野顕彰 坪島孝 沢村宗之助石山律雄堺左千夫松山照夫白木万理高崎稔野口英行福田薫花岡菊子新井孝吉毛利幸子柿木恵至伊奈貫太久野秦子福留幸夫佐藤好将高橋利道 里見版で金太初登場だが「音兄い」とよぶ
第29話 4月6日 恐怖の辻斬り 長野洋、小川英 山崎大助 竹下景子村上冬樹立花直樹南原宏治、日野道夫、田原千之右、片山滉、玉織倫江、松本啓子、甲斐武、香川リサ、吉中正一、大島光幸、伊藤浩市
第30話 4月13日 夢に賭けた大泥棒 池田一朗、小川英 手銭弘喜 島田正吾古谷一行川崎あかね伊吹総太朗大前均福山象三灰地順鮎川浩、宮島誠、清水彰、最上龍二郎、貫洞卓史、高松政雄、久本昇、田中久子、高橋義治、佐藤好将、高橋利道 名乗順

お蝶→音次郎→井坂→お吉

第31話 4月20日 男の涙 小川英、中野顕彰 京春上島田順司神田隆原口剛浅野進治郎中井啓輔長澄修福田公子植村謙二郎中村孝雄水野善行山田禅二亀井三郎青木卓司無双信小林崇久西川信吾細川智戒能邦人南郷成吉石川隆昭
第32話 4月27日 殺しを呼んだ御用金 山浦弘靖 宮越澄 岡崎二朗北川美佳渥美国泰井上博一庄司永建上田忠好向井淳一郎本田龍彦柿木恵至渡辺高光甲斐武伊奈貫太、高橋義治、大島光幸渡辺真六佐藤好将高橋利道酒井務立花かおる白木万理 内藤勘解由登場
第33話 5月4日 恐怖の脱出作戦 胡桃哲、小川英 内出好吉 長谷川明男、江見俊太郎、江夏夕子藤岡重慶田中浩野口元夫山本正明東大二郎、高橋義治、滝川潤伊奈貫太斉藤勝信有川兼光尾崎孝二遠矢孝信井口義亮 内藤勘解由登場

タイトルとBGM一致

第34話 5月11日 復讐は俺にまかせろ! 中野顕彰 町田祥子片岡五郎黒木進北原義郎高杉玄、小倉雄三、上野郁巳、加藤茂雄、山下勝也、柿木恵至、小貫瑞恵、川部修詩、伊奈貫太、吉中正一、甲斐武、佐藤好将、大島光幸、伊藤浩市、山野辺邦弘、鈴木実 内藤勘解由登場

名乗り

音次郎→お蝶→井坂

第35話 5月18日 非情の町の掟 藤末勝 江崎実生 今出川西紀小栗一也浜田光夫宮口二郎三夏伸河村憲一郎河村弘中島正二中平哲仟木島一郎里木左甫良福田トヨ川越たまき高杉哲平柿木恵至山下和行松尾悟和田正義
第36話 5月25日 謎の連続誘拐事件 山崎巌 高城淳一白木万理高野眞二杉田景子内田勝正大木正司堤光子石丸博也山本武田中志幸松尾悦子出射光子福留幸夫山野辺邦弘池永寿見子伊藤浩市甲斐武
第37話 6月1日 切腹はご免だ! 山浦弘靖 松尾昭典 北沢彪白木万理近藤宏菊容子丹羽又三郎小沢直子山田禅二安藤純子榎木兵衛笹川恵三杉浦千江子大島光幸伊藤浩市塚田末人多田幸雄宇留木康二高橋健二鈴木弘道、古今亭志ん駒 井坂道場破り→参った作戦

心得の条は井坂、お吉。音次郎は小田原から馬で駆けつけている途中。 罪状は井坂。名乗り:井坂→お吉 伝法寺は近藤成敗前に「隠密同心伝法寺隼人遅ればせながらただいま惨状」

第38話 6月8日 殺意なき殺人 小川英、四十物光男 川地民夫水上竜子河村弘二小笠原弘、団巌、高松政雄、永谷悟一、斉藤勝信、金松隆、橋本恵美子、福留幸夫、吉中正一、和田正義、蟹沢良恵、山野辺邦弘、甲斐武、鈴木実、井口義亮、古今亭志ん駒 OP胡蝶のストップモーション変更

音次郎はかつて矢作二刀流道場の龍虎といわれていた

第39話 6月15日 金のなる木で人が死ぬ 中野顕彰 手銭弘喜 和田浩治田中春男鈴木瑞穂森章二松木聖市村昌治亀井三郎、晴海勇三、武田昌之、渡辺高光、津路清子、井口義亮、久本昇、甲斐武、上沢知子、鈴木実、山下知行、松田真理、白木万理、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場

胡蝶欠席 ラスボスは商人 心得の条は合流パターン 和田浩治も心得の条、立ち回り参加

第40話 6月22日 白頭巾参上 悪を斬る! 山浦弘靖 榊ひろみ白木万理伊吹総太朗大前均、山下雄大、水野善行、桂広行、湊俊一、吉田柳児、辻村征史、福留幸夫、山野辺邦弘、和田正義、石井義幸、石崎洋光、鈴木実、井口義亮、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場

胡蝶欠席 心得の条は合流パターン

第41話 6月29日 無宿者仁義 中野顕彰 丸輝夫 松川勉水原麻記小林昭二天本英世江幡高志、山本廉、井上博一松木路子鈴木和夫沢村いき雄池田生二直木みつ男中島正二森今日子中村光次郎記平佳枝吉中正一柿木恵至甲斐武伊藤浩市佐藤京太郎 内藤勘解由登場

立ち回り参加「旗本寄合席内藤勘解由だ!」 胡蝶欠席 心得の条は一斉スタートパターン

第42話 7月6日 渡る世間に鬼がいた 山崎巌 小沢啓一 賀川雪絵大山克巳田島義文、木村元、蟹江敬三丹古母鬼馬二立花かおる佐藤宏之木田三千雄遠藤義徳宮本曠二朗桂小かん御影伸介三輪猛雄柿木恵至前原久影堀幸子山下和行滝川早苗井口義亮、古今亭志ん駒 お吉欠席

心得の条は一斉スタートパターン ラスボスは商人

第43話 7月13日 過去を秘めた謎の女 小川英、茶木克彰 斎藤光正 鮎川いづみ森幹太石山政五郎加地健太郎陶隆関戸純方仙波和之田畑義彦花原照子加藤土代子片山滉赤城信光秋次郎中村方隆加藤茂雄渡辺真六蟹沢良恵 地蔵の鉢巻は薄青、目から涙

凝った演出の心得の条

石山政五郎(きすけ)は善側

ラスボスは商人(元盗賊)

第44話 7月20日 命を賭けた舞い扇 山崎巌 服部妙子千波丈太郎倉島襄高桐真富田浩太郎竹田将二渡辺千世東海林一枝柿木恵至福留幸夫伊奈貫太和田正義吉中正一甲斐武大島光幸井口義亮伊藤浩市鈴木実久本昇 内藤勘解由登場

心得の条は合流パターン

第45話 7月27日 消えた死美人 大和久守正、五条貴士 江崎実生 瞳順子潮万太郎田中浩三夏伸藤山浩二川上大輔市原清彦船渡伸二相沢治夫槙ひろ子川部修詩奥野匡松風はる美紅理子松本啓子上沢和子、高橋義治、大島光幸伊藤浩市伊奈貫太、立花かおる、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場

心得の条は合流パターン 音次郎立ち回り二刀流

第46話 8月3日 おんな牢秘話 中野顕彰 丸輝夫 京春上服部哲治小笠原弘堀井永子森みつる北川陽一郎亀井三郎隅田和世鈴木治夫中真千子北川陽一郎山田禅二今井和雄今村原兵内藤みどり記平佳枝川口節子東静子川口義亮佐藤孝輔佐藤大亮、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場

万引きした簪を天上に刺す作戦(胡蝶)

京春上心得の条参加(アップなし)

一斉スタートパターン

第47話 8月10日 死を呼んだ花火地獄 小川英、茶木克彰 磯見忠彦 柳沢真一鷲尾真知子五藤雅博真木沙織内田勝正丹羽又三郎団巌高木門滝川潤中村英生津田亜矢子伊吹新関戸純方橋本仙三菅原慎予福留幸夫山野辺邦弘、古今亭志ん駒 心得の条は合流パターン
第48話 8月17日 命を売った女 蘇武路夫 小沢啓一 竹下景子武藤英司清水一郎加藤真知子大木正司木島一郎辻伊万里多田幸雄永谷悟一藤田まゆみ小松英三郎、高橋義治、伊奈貫太葛牧輝彦高松政雄福留幸夫山ノ辺邦弘蟹沢良恵和田正義、古今亭志ん駒 胡蝶欠席

ラスボスは商人 心得の条は合流パターン

第49話 8月24日 花嫁暗殺計画 中野顕彰 鳥居恵子深江章喜植村謙二郎岩城力也幸田宗丸野々浩介、松尾文人、長島寛、西沢武夫、渡辺高光、大島光幸、江梨こあら、林靖子、玉緒倫江、伊奈貫太、甲斐武、伊藤浩市、古今亭志ん駒 お吉欠席

音次郎、前宙で衣装替え 心得の条は一斉スタートパターン

第50話 8月31日 血染の蛇の目傘 山浦弘靖 丸輝夫 松本留美小沢沙季子大塚国夫灰地順沖田駿一富田仲次郎光秋次郎小倉雄三西川敬三郎加藤茂雄伊奈貫太田川恒夫林光子二松絹枝大島光幸、立花かおる 内藤勘解由登場

胡蝶欠席 下っ端との立ち回り中に心得の条

第51話 9月7日 逆転 隠密同心! 中野顕彰 宮越澄 稲葉義男、佐々木孝丸庄司永建小野恵子相原巨典大塚崇直木みつ男亀井三郎仙波和之新草恵子山田禅二 胡蝶欠席

地蔵の鉢巻は薄青、この月の集合場所は絵馬堂 内藤家の菩提寺は妙真寺 内藤勘解由が勘定奉行に推挙されるが、実は隠密同心と切り離すための敵側の計略。

実は勘解由は7年前に勘定奉行に就任したが、祝品に爆薬が仕掛けられており妻子が犠牲になっていた。それ以来生来の遊び好きを演じる事とし、老中から密かに隠密支配を任命され、公儀隠密隠密廻り同心)の統括を行っている。

心得の条は一斉スタートパターン(乗馬)

内藤勘解由立ち回り参加

第52話 9月14日 謎の男を追え! 蘇武道男 手銭弘喜 和田浩治新井麻夕美吉田義夫江見俊太郎、井上博一、陶隆、木村元、立川雄三、竹田将二、柳瀬志朗、中島元、近松敏夫、高橋義治、渡辺高光、池田功柿木恵至、山ノ辺邦弘、立花かおる 胡蝶欠席

お吉は読唇術ができる

心得の条は一斉スタートパターンからの和田浩治合流

和田も立ち回り参加

ラスボスは暗闇の五郎蔵

第53話 9月21日 初夜に消された恋女房 武末勝 江崎実生 岡崎二朗菊容子小栗一也中庸助中島正二保科三良島田彰宇留木康二福留幸夫高杉哲平飯田悦子川口節子松田真里橋本恵美子大島光彦伊藤浩市佐藤京太郎、高橋義治、伊奈貫太、古今亭志ん駒 胡蝶欠席

心得の条音次郎+井坂とお吉別行動 音次郎二刀流

第54話 9月28日 さまよえる暗殺集団 胡桃哲、小川英 吉川一義 田村亮片岡五郎村井国夫光川環世内田勝正黒部進、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場、立ち回り参加:隠密支配とは名乗らず

胡蝶欠席 心得の条は合流パターン

第55話 10月5日 喧嘩三味線うすなさけ 中野顕彰 坪島孝 中条きよし武原英子勝部演之高岡健二宗方奈美頭師孝雄浅野進治郎鈴木志郎井口義亮西沢武夫櫻川ぴん助林光子高地由乃渋谷さだ子豊田喜良山野辺邦弘 内藤勘解由登場、心得の条、立ち回り参加「旗本寄合席内藤勘解由だ」

心得の条は合流パターン後一斉スタート 胡蝶欠席

第56話 10月12日 反逆の女猫 武末勝 江崎実生 西尾三枝子長谷川明男北村総一朗高木均、植村謙二郎、小笠原弘、大村千吉 内藤勘解由登場、立ち回り参加「旗本寄合席内藤勘解由」

胡蝶欠席 心得の条は合流パターン

第57話 10月19日 傷だらけのめぐり逢い 山本英明、小川英 斎藤光正 酒井修呉恵美子小林昭二松木路子加地健太郎、立花かおる 胡蝶欠席

凝った演出の心得の条 ラスボスは闇の長兵衛

第58話 10月26日 人斬りに惚れた女 中野顕彰 竜崎勝円山理映子柴田侊彦田島義文隅田和世南祐輔邦創典、高橋義治、霞涼二本田龍彦町田幸夫、伊奈貫太、出射みつ子柿木恵至、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場

胡蝶欠席

飛脚問屋に香典を頼むことが暗殺の依頼パターン

心得の条は行進なし

第59話 11月2日 黒手首におびえる女 山浦弘靖 松尾昭典 二本柳俊衣門岳五郎田中浩たくみさよ近藤宏絵沢萌子葛巻輝彦山田禅二汐見直行波戸崎徹七海わたる吉中正二山野辺邦弘山下和行福留幸夫甲斐武渡辺真六伊藤孝市森洋渡辺徹大貫幸雄武内孝吉 心得の条は合流パターン
第60話 11月9日 女の肌に竜が泣く 津田幸夫 内藤三郎 水原麻記田口計池田秀一長谷川明男沖田駿一富田仲次郎向井淳一郎木下ゆず子小高まさる吉中正一伊藤浩市大島光幸橋本恵美子 お吉欠席

心得の条行進は一斉スタートパターン胡蝶中心、左音次郎、右井坂 池田秀一は立ち回りシーンに参加

第61話 11月16日 かわら版武士道 胡桃哲、小川英 松尾昭典 新克利片山真由美浜田寅彦横森久武内亨、伊藤麻紀、袋正、真鍋明子、中寛二、高橋義治、大島光幸、柿木恵至、井口義亮、麻生龍、藤田康之、山下和行、伊奈貫太、古今亭志ん駒 胡蝶欠席

心得の条は合流パターンお吉中心

第62話 11月23日 初見参 夜叉面の女 中野顕彰 宮越澄 大出俊倉野章子田武謙三片山滉久遠利三多田幸雄斉藤英雄柄沢英二山口譲北川博子新井純、高橋義治、井口義亮堀田秀康、山口いづみ 胡蝶欠席

いさり火お紺初登場(通算第166話)

内藤勘解由不在につき直々に大目付脇田備前守から指令

馬を走らせながら心得の条(51話と同じカット)

証の懐剣は梅紋ではなく一つ葵

第63話 11月30日 必死の金庫破り! 胡桃哲、小川英 長谷部安春 吉田義夫小野千春伊達三郎小野川公三郎土方弘佐野哲也三上剛玉村駿太郎岩城力也小寺大介松原秀井上由起夫山中康子手塚敏夫大矢兼臣吉中正一山之辺弘福留幸夫甲斐武八木秀司 胡蝶欠席

OPタイトル変更

第64話 12月7日 大江戸市街戦 中野顕彰 浜田光夫田島令子成瀬昌彦山本清高木二朗林孝一今村原兵大浜詩郎山本武伊藤浩市柿木恵至林光子福留幸夫蟹沢良恵益子隆充豊田喜良山之辺弘 胡蝶欠席
第65話 12月14日 血ぬられた黄金の罠 武末勝 松森健 江夏夕子福山象三清川新吾中谷一郎大村千吉 立ち回り中に心得の条
第66話 12月21日 小さな目撃者 胡桃哲、小川英 吉川一義 水上竜子今井健二小鹿番、弘松三郎、池田恭子沖田駿一仙波和之鈴木和夫田川勝雄宗近晴見片山滉木島進介歌川千恵田中一亀井三郎加藤茂雄柿木恵至吉中正一林光子伊奈貫太 お紺欠席

内藤勘解由登場 隼人、途中まで別撮りアングル 心得の条行進は一斉スタートパターン、ゲストのおちえも心得の条に参加

第67話 12月28日 対決 非情の十手 服部一久 宮越澄 森次晃嗣今福正雄有吉ひとみ榊ひろみ南道郎、中庸助、鮎川浩南道郎尾崎孝二大島光幸関国磨山田芳夫今村堅光柿木恵至国創典堀田雅己花原照子 お紺欠席

心得の条行進は一斉スタートパターン+それぞれの顔のアップのカットイン付き

1975年

話数 通算話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 備考
第68話 1月4日 「盗まれた花嫁」 中野顕彰 丸輝夫 小柳ルミ子田辺靖雄村上冬樹江見俊太郎、晴海勇三、松尾文人、滝川潤、山口奈美、大島光幸、吉中正一、山田禅二、井口義亮、豊田喜良、高橋義治記平佳枝、東静子、柿木恵至、鈴木実、伊奈貫太 (通算第172話)

内藤勘解由登場 胡蝶欠席 心得の条は音次郎、井坂、お吉のみ

第69話 1月11日 「悲恋 黒絵馬の女」 津田幸夫 松尾昭典 二本柳俊衣伊達三郎河村弘二長尾秦子、上野山功一、玉村駿太郎小園蓉子津村秀祐、如月寛多、甲斐武、伊藤浩市、吉中正一、寄木慶子、宮家芳文、福留幸夫、山ノ辺邦弘、蟹沢良恵、和田正義 内藤勘解由登場

お紺欠席 三味線の音色とゲストの小扇の歌声に合わせての心得の条(音次郎、井坂のみ)

第70話 1月18日 「命の鍵をあけろ!」 山浦弘靖 内藤三郎 竜崎勝桜田千枝子沢井桂子千波丈太郎植村謙二郎副島俊直蓜島恵子永谷悟一八幡源太郎柿木恵至田原千之右大島光幸福留幸夫吉中正一山ノ辺邦弘和田正美佐藤京太郎、古今亭志ん駒 内藤勘解由登場、立ち回り参加

お紺欠席 心得の条行進は一斉スタートパターン+心得の条が文字として表示されるパターン

第71話 1月25日 「音次郎撃たれる」 中野顕彰 斎藤光正 山本耕一小林勝彦幸田宗丸丹古母鬼馬二川崎公明進千賀子市原清彦平田守多田幸雄西川敬三郎久本昇中村英生、高橋義治、大島光幸大貫幸雄吉中正一黒川弥太郎 内藤勘解由登場、立ち回り参加「そして旗本寄合席内藤勘解由だ」

お吉欠席 丹古母鬼馬二ヒゲ無し

心得の条は井坂、胡蝶のみ行進、勘解由、音次郎、お紺は音次郎回復の祝い酒

第72話 2月1日 「腰抜け武士道」 山浦弘靖 丸輝夫 大門正明菅貫太郎小川順子北村総一郎関戸純川口節子加地健太郎岡部正純草間璋夫山田禅二戸塚孝井口義亮久本昇、大島光幸、高橋義治、石崎洋充甲斐武伊藤浩市 内藤勘解由登場

お吉、胡蝶欠席 心得の条行進はお紺中心、左井坂、中心右音次郎 大門正明も立ち回り参加

第73話 2月8日 「恐怖の訪問者」 武末勝 手銭弘喜 増田順司原田清人小笠原弘浜田晃灰地順立花直樹武藤英司露原千草荒牧啓子長島隆一角友司郎竹田将二加藤茂雄、高橋義治、井口義亮柿木恵至森岡隆見斉藤勝信石崎洋光 内藤勘解由登場、立ち回り参加「旗本寄合席 内藤勘解由」

お吉、胡蝶欠席


地蔵の鉢巻は通常の3分の1程度の幅


心得の条はお紺と井坂、音次郎がそれぞれ別々に行進

第74話 2月15日 「殺し屋への挑戦状」 津田幸夫 江崎実生 品川隆二、田中浩、富山真沙子早川研吉藤山浩二井上博一永井玄哉長尾泰子田代英子甲斐武邦創典久本昇 内藤勘解由登場

お吉、胡蝶欠席 心得の条行進は一斉スタートパターン

第75話 2月22日 「狙われた密会」 山浦弘靖 手銭弘喜 小野武彦鳥居恵子野口ふみえ陶隆山本昌平、片山滉、石丸博也、野口元夫、大村千吉、立川雄三山本武川越たまき山崎美紀 内藤勘解由登場

お吉、胡蝶欠席 心得の条行進は一斉スタートパターン

第76話 3月1日 「過去の恐怖を追え!」 長谷部安春 寺田農中庸介伊吹聰太朗八木孝子北村大造、最上龍二郎、鈴木政晴、松尾文人、松風はる美、柿木恵至、高橋義治、井口義亮、吉中正一、伊藤浩市、甲斐武、石崎洋光、久本昇 内藤勘解由登場

胡蝶欠席 心得の条行進は一斉スタートパターン 名乗り:音次郎→井坂→お紺→お吉

第77話 3月8日 「明日なき逃亡」 服部一久 井上昭 水原麻記酒井修野中マリ子小笠原良知南道郎沖田駿一守田学哉上野綾子島津元、高橋義冶、天野美保子塚田末人柿木恵至渡辺貞六西沢武夫 胡蝶欠席

井坂道場破り→参った作戦 心得の条は合流パターン

第78話 3月15日 「隠密同心・胡蝶 炎の彼方に!」 中野顕彰 江崎実生 和崎俊哉森幹太丹羽又三郎市村昌治池田恭子木島一郎野路きくみ、川口節子、東静子花原照子笹川恵三早川五郎大島光幸豊田喜良尾崎孝二小貫瑞穂伊藤浩市鈴木実小貫幸雄斎藤勝信 くれないお蝶殉職
内藤勘解由登場
第79話 3月22日 「観音像を奪回せよ!」 胡桃哲、小川英 長谷部安春 郷鍈治村上冬樹人見明幸田宗丸阿藤海中村竜三郎太刀川寛市地洋子仙波和之むつみ愛武田一彦八幡源太郎斉藤英雄氷室浩二石崎洋光初川久大島光幸紅理子 内藤勘解由登場
第80話 3月29日 「前科なき殺人者」 中野顕彰 小沢啓一 新藤恵美川地民夫高品格黒部進北原義郎中島葵植村謙二郎武藤章生永谷悟一亀淵友香大友純大前田武富士乃幸夫林光子むつみ愛
第81話 4月5日 「非情の囮作戦」 武末勝 松山英太郎石橋蓮司片桐陽子東郷晴子黒川弥太郎、田島義文、宇留木康二大宮幸悦加藤茂雄吉中正一新井一夫津路清子甲斐武
第82話 4月12日 「恐怖の人間標的」 胡桃哲、小川英 松尾昭典 橋本功八名信夫浅利香津代、近藤宏、小橋謙士野呂圭介福岡正剛柳瀬志朗浅若芳太郎山口博義大島光幸宮家芳文記平佳枝久本昇柿木恵至、伊奈貫太、高橋義冶、江口義亮 内藤勘解由登場
第83話 4月19日 「血を呼ぶ鬼同心」 武末勝 外山徹 和田浩治水上竜子福山象三晴海勇三小坂生男弘松三郎戸塚孝江口義亮笹川恵三里見たかし星野富士男久保田鉄男、高橋義冶、築地博富士谷ひろみ、大島光幸、柿木恵至久本昇伊奈貫太 内藤勘解由登場
第84話 4月26日 「怪盗お役者変化」 中野顕彰 手銭弘喜 長谷川明男藤山浩二三島史郎松木路子むつみ愛うえずのぼる野口元夫最上龍二郎津々井和枝山下雅大久本昇田川勝雄森下明、高橋義冶、亀井三郎、福留幸夫伊奈貫太 「地蔵の新しい鉢巻(青)」が隠密同心集合の合図

ゲストと共に心得の条

第85話 5月3日 「囚人護送の罠」 服部一久 東野孝彦深江章喜北川美佳、片岡五郎、丘ゆり子富田仲次郎吉田豊明郡司良中島正一波戸崎徹広田正光宇留木康二東大路昌治前原久影福本潤むつみ愛荻原紀山乃辺邦弘石崎洋光池田功紅理子 ゲストと共に心得の条
第86話 5月10日 「傷だらけの十手」 加賀美しげ子 長谷部安春 西沢利明岩本多代、田中浩、阿藤海藤江リカ和沢昌治小林千恵石山雄大宮廻夏穂、片山滉、山田禅二瀧義郎大出洋行吉中正一伊奈貫太久本昇甲斐武井口義亮大島光幸柿木恵至
第87話 5月17日 「殺人依頼の謎」 武末勝 渡辺篤史京春上山本麟一工藤明子依田英助、高桐真、加地健太郎石丸博也、庄司永建、横井時雄、石崎洋光、花原照子、福留幸雄、山ノ辺邦弘、和田正義、高橋義治
第88話 5月24日 「必殺! 忍者群団」 中野顕彰 外山徹 奈良富士子渥美国泰外山高士増田順司嵐まこと千波丈太郎田中幸四郎倉島襄采野圭子折尾哲郎、高橋義治、邦創典豊田喜良、大島光幸、荻原記柿木恵至福留幸夫 井坂「俺たちが知ったが最後、見逃すわけにはゆかん」
第89話 5月31日 「命預けた怨み節」 武末勝 宮越澄 榊ひろみ黒川弥太郎菅貫太郎和崎俊哉剣持伴紀吉田義夫吉田友紀大村千吉清水理恵北川陽一郎杉山元尾崎考二山本恵子伊奈貫太八幡源太郎 内藤勘解由登場
第90話 6月7日 「華やかな狙撃者」 胡桃哲、小川英 斎藤光正 赤座美代子山本昌平、神田隆、むつみ愛黒川弥太郎轟謙二、沖田駿一、山下哲男塚田末人柿木恵至宇留木康二蟹沢良恵安田秦三伊奈貫太石崎洋光 内藤勘解由登場
第91話 6月14日 「大江戸血の抗争」 中野顕彰、胡桃哲 犬塚弘高木均進千賀子原口剛弘松三郎河村祐三子晴海勇三むつみ愛 内藤勘解由登場

名乗り:音次郎→お紺→お吉→井坂

立ち回り中に心得の条

第92話 6月21日 「殺しの招待状」 中野顕彰 丸輝夫 竜崎勝珠めぐみ人見きよし福山象三田中美幸むつみ愛大木正司亀山靖博山田禅二若原初子音羽久米子今井和雄加藤茂雄大島光幸 内藤勘解由登場
第93話 6月28日 「流血の侍志願」 武末勝 江崎実生 高木彩藤間文彦浜田晃植村謙二郎伊沢一郎進藤幸堀勝之祐波戸崎徹荻原紀吉中正一永谷悟一築地博久本昇山下勝也柿木恵至上野郁巳鈴木輝江 内藤勘解由登場
第94話 7月5日 「地下に眠る美女」 山浦弘靖 今出川西紀久富惟晴深江章喜森秋子目黒幸子太刀川寛鈴木敬晴長浜鉄平川部修詩笹川恵三田川勝雄東静子むつみ愛石崎洋光伊奈貫太鈴木実大島光幸
第95話 7月12日 「傷だらけの復讐」 横田与志 長谷部安春 岡崎二朗山添多佳子北川美佳田中浩山岡徹也千波丈太郎風間杜夫藤山浩二嵐勘忍じん弘伊藤光一円谷文彦玉村駿太郎吉中正一井口義亮堀礼文
第96話 7月19日 「暗殺者たちの罠」 中野顕彰、胡桃哲 内藤三郎 若林豪北原義郎金井大千葉敏郎山田厚子仙波和之むつみ愛、倉島襄、矢野間啓二、田頭信幸、大宮孝悦、吉中正一、井口義亮、久本昇、甲斐武、石崎洋光、長野明彦
第97話 7月26日 「必死の逃亡者」 山崎巌 外山徹 南城竜也武藤英司市毛良枝幸田宗丸五味龍太郎小沢沙季子井上三千雄生田くみ子田所千津子戸塚考柿木恵至吉中正一、福留幸夫、内藤亜紀子蟹沢良恵森洋和田正義伊奈貫太大貫幸雄 内藤勘解由登場

内藤が名乗っている間に早変わり

立ち回りBGM「砂の枕」

第98話 8月2日 「情無用の大盗賊」 武末勝 手銭弘喜 市川好朗植木まり子外山高士藤岡重慶木村元松川純子美川陽一郎弘松三郎原田力森下明市村昌治、高橋義治、久本昇、柿木恵至、大島光幸、井口義亮吉中正一、甲斐武、石崎洋光伊奈貫太片岡一
第99話 8月9日 「無残!! 父と娘の詩」 中野顕彰、胡桃哲 森次晃嗣斎藤こず恵(子役)細川俊夫、見明凡太朗、森章二八木孝子片岡五郎早川研吉花原照子奥野匡木田三千雄花原照子池田功佐藤京太郎小坂生男
第100話 8月16日 「替え玉脱獄作戦」 中野顕彰 高橋勝 品川隆二内田勝正近藤宏亀淵友香吉田豊明むつみ愛稲吉靖司如月寛多中村時之介西川敬三郎草間璋夫小坂生男、高橋義治、豊田喜良、伊奈貫太、大島光幸、久本昇 内藤勘解由登場
第101話 8月23日 「謎の女を張り込め!」 胡桃哲 小澤啓一 内田朝雄清水めぐみ富山真沙子杉江廣太郎丹羽又三郎目黒幸子潮健児畠山麦木島一郎門長太郎塚田未人石川徹田城英子大貫幸雄石崎洋光鈴木実森岡隆見
第102話 8月30日 「流転の女」 津田幸於 斎藤光正 土田早苗(うた吉)、川合伸旺沼田曜一富田浩太郎上野山功一浅野進治郎津田亜矢子井上博一中島久江石垣守一槇ひろ子鹿島信哉岩瀬ゆうこ根本嘉也橋本恵美子橘家竹蔵、伊藤麻紀 凝った演出の心得の条

名乗り:音次郎→お紺→井坂→お吉

第103話 9月6日 「兇悪の侵入者」 山崎巌 江崎実生 松本留美浜田晃小栗一也小瀬格大森不二香小林稔侍波戸崎徹五十嵐美鈴武藤章生成田扶美子野口一美大島光幸井口義亮田城英子佐藤京太郎 内藤勘解由登場

名乗り;旗本寄合席内藤→隠密同心伝法寺→井坂→お紺→お吉

第104話 9月13日 「捨身の一匹侍」 武末勝 松尾昭典 田村亮、北原義郎原田清人小野恵子久遠利三薗千雅子松本健一山口譲神山勝加藤茂雄片岡一、高橋義治、柿木恵至、宇留木康二吉中正一、甲斐武、井口義亮、久本昇 アヘンと思われる蓬莱煙草を金太に吸わせる音次郎(実は天竺大麻)

凝ったタイトルバック

一人ずつ切りながら名乗り

凝った立ち回り

第105話 9月20日 「足でかせいだ男」 胡桃哲 宮越澄 高橋元太郎伊達三郎北上弥太朗今福正雄中山昭二桐生かほる花岡菊子八木喬若杉英二宮沢康、柿木恵至、井口義亮八幡源太郎伊奈貫太福留幸雄森洋、高橋義治、甲斐武 内藤勘解由登場

中山昭二はいい役

第106話 9月27日 「燃える屍」 中野顕彰 江崎実生 久富惟晴西尾三枝子天草四郎中村竜三郎黒部進近藤準鈴木和夫関戸純、川口節子 地蔵に巻かれているのは薄青色の鉢巻

立ち回り衣装で心得の条行進

第107話 10月4日 「幻の殺人者」 内藤三郎 柴田侊彦高品格郷鍈治津山登志子吉田義夫晴海勇三、高橋義治、甲斐武、吉中正一、久本昇、大貫幸雄井口義亮石崎洋光、伊奈貫太、柿木恵至
第108話 10月11日 「暗殺計画 眼には眼を!!」 山崎巌 宮越澄 左右田一平奈美悦子蜷川幸雄大塚吾郎頭師佳孝高野眞二庄司永健、きくち英一、福留幸雄中庸介、大島光洋、吉中正一、柿木恵至、蟹沢良恵井口義亮伊奈貫太、森洋、高橋善治、甲斐武 内藤勘解由登場
第109話 10月18日 「火花散る隠密七変化」 胡桃哲、小川英 内出好吉 美空ひばり(特別出演)、名和宏浜田寅彦勝部演之多田幸雄三角八郎岡崎孝二石川敏前原久影橋本恵美子佐藤京太郎、甲斐武、伊奈貫太 内藤勘解由登場
第110話 10月25日 「闇に泣く人肌観音」 中野顕彰 原田雄一 北川美佳山本紀彦穂積隆信内田稔田口計加賀邦男記平佳枝竹田将二橋本美恵子、高橋義治、三重街恒二井口義亮
第111話 11月1日 「呪いの美人画」 渡辺豊彦 小澤啓一 和崎俊哉木村元渥美国泰幸田宗丸六本木真潮健児斉藤里花、吉田友紀、藤山浩二中真千子山田禅二五月晴子小高まさる北川陽一郎井上三千男邦創典松尾文人清水康晴 潮健志は善人(たいこもち)
第112話 11月8日 「音次郎心中未遂」 山崎巌 外山徹 鮎川いづみ平泉征清川新吾沼田曜一灰地順戸塚孝矢野間啓二早川絵美玉井ゆみ花原照子、久本昇、井口義亮、柿木恵至、大島光幸、吉中正一、石崎洋光鈴木実大貫幸男森岡隆見 内藤勘解由登場

立ち回り中に心得の条

灰地順はただの同心

第113話 11月15日 「邪魔者を殺せ!」 加賀美しげ子 小澤啓一 亀石征一郎吉岡秀隆(子役)霧乃麻耶(子役)藤岡重慶、田中浩、松木路子、小沢紗季子天野美保子高杉玄中平哲仔高松政雄霧乃麻耶大宮幸悦、高橋義治、吉中正一、森岡隆見、井口義亮、甲斐武
第114話 11月22日 「富士に響く銃声!」 中野顕彰 宮越澄 西尾三枝子中谷一郎細川俊夫山本昌平片山滉永井譲滋、高橋義冶、尾崎孝二、森下明、尾崎ひろみ今井和雄石崎洋幸亀山靖博堀田秀康、柿木恵至、吉中六、大島光幸、副島俊直 内藤勘解由登場

音次郎の射撃の腕は超一流

第115話 11月29日 「渡世人 命の捨て場」 武末勝 斎藤光正 市毛良枝待田京介鈴木和夫田島義文高津住男富田仲次郎小瀬格早川研吉滝川潤大宮幸悦永谷悟一奥野匡鈴木和夫草間璋夫永谷悟一、高橋義治、井口義亮藤田康之、吉中正一、石崎洋光
第116話 12月6日 「御用船大爆破」 高橋勝 横光勝彦志摩みずえ森塚敏小林勝彦倉島襄伊吹聰太朗近藤準宮本曠二朗加地健一高杉哲平 地蔵の鉢巻は薄青色

音次郎二刀流

第117話 12月13日 「十手に賭ける遊女秘話」 山崎巌 吉川一義 渡辺やよい久保明近藤宏河村弘二仙波和之大川時生三島史郎荻原紀吉中正一森岡隆見、高橋義冶、伊奈貫太、大島光幸 内藤勘解由登場
第118話 12月20日 「仕掛けられた前科者」 津田幸於 鹿島章弘 竹下景子森山周一郎野村昭子森川公也野口元夫山口仁奈子丹古母鬼馬二高田直久三好美智子下元勉久保田鉄夫渡辺真六、井口義亮、甲斐武、久本昇
第119話 12月27日 「隠密同心 一番長い日」 中野顕彰 松尾昭典 高橋昌也真屋順子荒谷公之伊達三郎丹羽又三郎風間杜夫小美野欣二北条寿太郎野呂圭介長浜藤夫加藤真知子中川明玉井謙介峯田智代築地博竹内美香岩永一陽

1976年

話数 通算話数 放送日 サブタイトル 脚本 監督 ゲスト 備考
第120話 1月3日 「殺しの夜明け」 胡桃哲 長谷部安春 菅貫太郎岡崎二朗田中浩長谷川澄子幸田宗丸池田忠夫晴海勇三上野綾子小高まさる、石山雄大、鹿島信哉影信之介今井和雄東静子松尾文人栗原すみ江加藤茂雄佐久間亮植田多華子 内藤勘解由登場(通算第224話)
第121話 1月10日 「闇の帝王を裁け!」 横田与志 吉川一義 大田黒久美柳沢真一田中明夫、沖田駿一、山崎猛中村孝雄小鹿番北村晃一加地健太郎藤岡恵子角友司郎田川勝雄福留幸夫蟹沢良恵、森洋、斉藤勝信、久本昇
第122話 1月17日 「怒りの虚無僧狩り」 山崎巌 長谷部安春 加藤嘉沙川露里関戸純笠原玲子中村竜三郎藤山浩二鈴木政晴原田力光秋次郎、高橋義冶、柿木恵至、吉中正一、伊奈貫太、大島光幸、村上久勝武田倫一、森岡隆見 井坂、寺子屋を始める

名乗り:井坂→音次郎→お紺→お吉

第123話 1月24日 「殺しの烙印を消せ」 胡桃哲 江崎実生 浜田光夫関根世津子今福正雄八名信夫平田守江幡高志水野善行、高橋ひとみ、花原照子遠藤義徳長藤尚子石川敏宇留木康二三輪猛雄豊田喜良蟹沢良恵渋谷さだこ、森洋
第124話 1月31日 「芸者殺しの罠」 長谷部安春 宮口精二瞳順子加藤和夫大村文武松下達夫松川純子大坪日出代中村時之介三上剛福本潤大東梁佶相原巨典富士谷ひろみ中村寿成、久本昇、八木和子 内藤勘解由登場

内藤勘解由に芸者殺しの疑いがかかる

第125話 2月7日 「雪に舞う女必殺剣!」 和久田正明 高橋勝 新藤恵美内田勝正須賀不二男日野道夫森章二村松克己矢野間啓二金井進二明石潮福本潤大宮幸悦笹川恵三佐藤明美、柿木恵至、荻原紀車邦秀大貫幸雄伊奈貫太 内藤勘解由登場
第126話 2月14日 「対決! 男の意地」 天野恒幸 松尾昭典 夏八木勲平泉征珠めぐみ近藤宏弘松三郎藤代佳子柳瀬志郎笠うらら三原博片岡一池田恭子佐藤京太郎田城英子和田正美、森洋、福留幸雄
第127話 2月21日 「無法街の辻駕籠」 武末勝 外山徹 植田峻北原義郎嵐まこと住吉正博佐野厚子、今井健二、中真千子前原久影、田中力、戸塚孝五月晴子津路清子津野哲郎