名鉄ワ400形貨車

名鉄ワ400形貨車
基本情報
車種 有蓋車
運用者 名古屋鉄道
所有者 名古屋鉄道
改造年 1941年昭和16年)
改造数 17両
消滅 1968年(昭和43年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 6,325 mm
全幅 2,311 mm
全高 3,429 mm
荷重 10 t
実容積 24.67 m3 - 27.81 m3
自重 6.3 t - 6.41 t
換算両数 積車 1.4
換算両数 空車 0.6
軸距 3,000 mm
備考 要目はワ401 - ワ412のもの
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名鉄ワ400形貨車(めいてつワ400がたかしゃ)とは、かつて名古屋鉄道で運用されていた木造貨車有蓋車)である。

尾西鉄道が既存の有蓋車を改造し、国鉄直通貨車の10 t 積有蓋車としたものである。ここではワ400形の以前に試験的に改造されたワ240形についても記述する。

概要[編集]

  • ワ400形は、1924年大正13年)に尾西鉄道が、既存の有蓋車を国鉄直通貨車として運用するために車体更新、台枠、車軸の強化、扉の鋼板化の改造を行い、10 t 積有蓋車としたワ400形(ワ401 - ワ412)である。1925年(大正14年)に尾西鉄道が鉄道事業を名古屋鉄道(初代)に譲渡すると改造は名鉄に引き継がれ、1926年昭和元年)までに5両(ワ413 - ワ417)が追加改造され、総数は17両となる。種車となった有蓋車は1897年明治30年)から1911年(明治44年)に製造された車両であり、製造会社もまちまちであった。1937年(昭和12年)に軸距を3,000 mmに改造を行っている。
  • ワ240形は1両のみ存在。1922年(大正11年)に尾西鉄道が既存の有蓋車ワ44(1899年(明治32年)日本車輌製造製)を試作的に改造。車体更新、台枠、車軸の変更、扉の鋼板化などを行い、国鉄直通貨車10 t 積有蓋車とした車両である。改造によりワ44からワ244に改番する。1941年(昭和16年)にワ240形(ワ241)に改番する。
  • ワ400とワ240は、尾西鉄道での明治時代の有蓋車の改造であるが、寸法はワ240の方が大きいなど詳細は異なる。またワ240は改造時に軸距が変更されたが、ワ400は改造時には軸距は変更されず、後に変更されている。
  • 戦後、ワ400は東部線及び西部線に、ワ240は西部線に配属され、国鉄直通貨車として運用されたが、空気制御が設置されていないことから昭和30年代後半には国鉄直通貨車から抹消され、社内専用貨車となる。ワ400は1968年(昭和43年)に、ワ240は1961年(昭和36年)に形式消滅した。

脚注[編集]


参考文献[編集]