フンベシスターズ

フンベシスターズ
出身地 日本の旗 北海道帯広市
ジャンル アイヌ音楽
活動期間 2009年 -
公式サイト https://www.facebook.com/HumpeSisters-355781484910816/
メンバー ヤキフンベ (ウポポ、リムセ)
ケネフンベ (ウポポ、リムセ、ムックリ)
ノコロフンベ (ウポポ)

フンベシスターズ(またはフンペシスターズ、HUNPE SISTERS)は、日本アイヌ女性トリオによるアイヌ音楽グループである。

芸能活動はフリーランスで行う。

概要[編集]

ヤキフンベケネフンベノコロフンベのアイヌ女性トリオ。主に北海道、帯広周辺に伝わるアイヌウポポ(歌)やムックリ口琴)、リムセ(踊り)などのアイヌ音楽の公演活動を行う。ウポポは3人で行うが、リムセはヤキとケネが担当し、ムックリはケネが演奏する。3人は少女時代、フチ(おばあさん)らからアイヌの歌や踊りを学んだが、成人してからはそれぞれの就職、結婚などでアイヌの活動から遠ざかっていた。2009年に友人からイベント出演の誘いを受け、フンベシスターズを結成。同年10月17日、北海道旭川市の第10回アイヌ文化フェスティバルにてデビュー。以降、北海道を中心に各地でライブ活動を行う。

フンベシスターズの由来と名称[編集]

「フンベ」はアイヌ語を意味する。アルファベットでの表記は"hunpe"だが、もともとアイヌは「ベ-be」と「ぺ-pe」の区別があまりなく、彼女らの出身地では「べ」と発音するアイヌが多かったためカタカナでそう表記している。フンぺと言う表記も見受けられるが、どちらも間違いではない。3人はアイヌのヴォーカルユニットのマレウレウ(蝶)と比較して、「私たち3人ともとても体格が良いので」という理由から、フンベシスターズと命名した。また、ケネとヤキは実の姉妹で、ノコロは2人の幼馴染でもある。年齢順でノコロが長女、ケネが次女、ヤキが三女と称しているが、ライブなどではヤキがリーダーと紹介される。

メンバー[編集]

ヤキ・フンベ[編集]

  • ウポポ、リムセを担当し、力強い歌声を特徴とする。ケネの妹。フンベシスターズ結成以前より、若手のアイヌ文化の担い手を養成する事業に参加していた。

現在もフンベシスターズの活動と並行して若手グループの中でウポポやリムセを学んでいる。

ケネ・フンベ[編集]

  • ウポポ、リムセ、ムックリを担当する。イフンケ(子守唄)も歌う。ヤキの姉。ライブ時に販売するグッズなどを自主製作する一面もある。

ノコロ・フンベ[編集]

  • ウポポを担当する。ケネとヤキの姉妹とは、幼馴染。フンベシスターズの発起人でもある。結成当初はニセを名乗っていた。2010年4月21日、ノコロ・フンベ (nokor hunpe)(イワシクジラ)が「小柄なくじらだそうなので3人の中で一番身長が低い私にぴったり」という理由から、ノコロフンベに改名した。

CD[編集]

  • 「フンペ テㇾケ」2018年(「クジラが跳ねる」の意)[1]

公演・講演活動[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 北海道新聞2018年6月5日「十勝発アイヌ音楽 CDに 女性トリオ「フンペシスターズ」 力強さ特徴 伝統歌謡23曲」
  2. ^ 西日本新聞2011年10月8日「特別展に関連して、23日午後2時から講座「アイヌの鯨踊りと音楽」を開催。北海道十勝地方でアイヌの古式舞踊と歌を伝承する「フンベシスターズ」が出演。鯨の到来を願う踊りをウポポ(歌)やムックリ(口琴)に合わせて披露する」
  3. ^ 毎日新聞2016年9月1日
  4. ^ 西日本新聞2016年9月7日
  5. ^ 北海道新聞夕刊2018年7月20日「アイヌ音楽CD発売記念し熱唱 フンペシスターズ」
  6. ^ 北海道新聞7月20日「アイヌ民族の歴史や権利回復を考えよう 22日にシンポ」
  7. ^ 北海道新聞2019年7月23日「アイヌ民族の歌や踊り楽しもう」
  8. ^ 北海道新聞2019年12月4日「アイヌ文化や舞踊学ぶ 栗山小、継立小が合同授業」

関連項目[編集]

外部リンク[編集]