フリュム

フリュム古ノルド語Hrymr)は、北欧神話に登場する巨人である。

概要[編集]

名前は「老いた者」「虚弱な者」の意と考えられているが、はっきりしていない[1]

彼は『古エッダ』の『巫女の予言』、『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』の、ラグナロクの場面に登場している。

巫女の予言[編集]

フリュムは楯をかざして東よりやって来る、と語られている[2]

ギュルヴィたぶらかし[編集]

第51章において、ヨルムンガンドの巨躯が起こした高潮の中に船のナグルファル[注釈 1]が浮かび、その舵をフリュムがとっている、と語られている[3]。 やがてフリュムは霜の巨人全員を従えて、ヴィーグリーズの野に現れる[4]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 『巫女の予言』においてこの船の舵をとっているのはロキだとされている。

出典[編集]

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』25頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』13頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』275頁。
  4. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』276頁。

関連項目[編集]

参考文献[編集]