エマヌエル・クラセ

エマヌエル・クラセ
Emmanuel Clase
クリーブランド・ガーディアンズ #48
2023年5月14日
基本情報
国籍 ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国
出身地 マリア・トリニダー・サンチェス州リオ・サンフアン英語版
生年月日 (1998-03-18) 1998年3月18日(26歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
206 lb =約93.4 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2015年 アマチュアFA
初出場 2019年8月4日
年俸 $1,900,000(2022年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

エマヌエル・クラセEmmanuel Clase,[注 1] 1998年3月18日 - )は、ドミニカ共和国マリア・トリニダー・サンチェス州リオ・サンフアン英語版出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBクリーブランド・ガーディアンズ所属。

経歴[編集]

プロ入りとパドレス傘下時代[編集]

2015年2月11日にインターナショナル・フリーエージェントサンディエゴ・パドレス契約金12.5万ドルで契約を結んだ。6月4日にパドレス傘下のマイナーチームであるルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・パドレス英語版救援登板しプロデビュー。このシーズンは同チームに専属し、13登板、54.1を投げて、防御率1.99を記録した。

2016年はルーキー級アリゾナリーグ・パドレス英語版に転属し、シーズンを専属した。シーズン成績は8登板、24.2回を投げて、防御率4.01を記録した。

2017年はルーキー級アリゾナリーグ・パドレスとA-級トリシティ・ダストデビルズ英語版に2チームに所属。シーズン成績は10登板、39.0回を投げて、防御率6.00を記録した。

レンジャーズ時代[編集]

2018年5月7日にブレット・ニコラスとのトレードで、テキサス・レンジャーズへ移籍となり、傘下のA-級スポーケン・インディアンス英語版に配属された[3]。2018年シーズンはA-級スポーケンに専属し、シーズン成績は22登板、28.1回を投げて、防御率0.64を記録した。

2019年はA-級スポーケンで開幕を迎え[4]、4月23日にAA級フリスコ・ラフライダーズに昇格[5][6] 。7月末までに2チーム合計で39登板、44.2回を投げて、防御率2.82を記録。8月2日にメジャー昇格[7][8]、8月4日のデトロイト・タイガース戦で救援登板しメジャーデビュー。この試合では1.2回を投げて無失点だった[9]。8月20日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャー初勝利。8月28日のエンゼルス戦でオープナーとしてメジャー初先発。8月30日のシアトル・マリナーズ戦でメジャー初セーブを記録。このシーズンはメジャーで21試合に登板して2勝3敗1セーブ、防御率2.31を記録した。

インディアンス時代[編集]

2019年12月15日にコーリー・クルーバーとのトレードで、デライノ・デシールズ・ジュニアと共にクリーブランド・インディアンスへ移籍することが決まった[10]

2020年5月1日、ボルデノンの陽性反応で80試合の出場停止処分を受けた[11]。この年のメジャー登板は無かった。

2021年は2年ぶりにメジャーで登板し、9月2日に8月度のリリーバー・オブ・ザ・マンスを受賞した[12]。最終的には71試合に登板して、24セーブ、防御率1.29の好成績を残した。

2022年は、7月11日に自身初となるオールスターゲームに選出された[13]。オールスターゲームでは、アメリカン・リーグ1点リードの9回に登板し、ギャレット・クーパーカイル・シュワーバージェイク・クロネンワースから3者連続三振を奪って、セーブを記録した[14]。最終的には、ブルージェイズのアダム・シンバーと共に両リーグトップの77試合に登板し[15]、42セーブを記録し、ア・リーグセーブ王に輝いた。 オフの12月5日にはファーストチームの中継ぎ投手の1人として自身初となるオールMLBチームに選出された[16]。12月6日にア・リーグの最優秀救援投手賞(マリアノ・リベラAL最優秀救援投手賞)を初受賞した[15]

2023年7月2日に選手間投票で通算2度目となるオールスターゲームに選出されたが[17]、7月7日に妻の出産に立ち会うため辞退した[18]。8月5日のホワイトソックス戦の6回にホセ・ラミレスティム・アンダーソンが乱闘を行ったが、クラセもこれに関わったとして退場処分を受けた[19]

選手としての特徴[編集]

投球データ 2022年[20]
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
カッター 59.7 99.5 160.1 102.5 165
スライダー 38.1 91.9 147.9
フォーシーム 2.2 99.9 160.8

最速102.6mph(約165.1km/h[21]、平均100mph近く出るカッター[注 2]が投球の約6割を占め、残り約4割が平均92mphのスライダーとなっている。

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2019 TEX 21 1 0 0 0 2 3 1 4 .400 94 23.1 20 2 6 0 1 21 1 0 8 6 2.31 1.11
2021 CLE 71 0 0 0 0 4 5 24 6 .444 279 69.2 51 2 16 3 0 74 3 1 18 10 1.29 0.96
2022 77 0 0 0 0 3 4 42 0 .429 271 72.2 43 3 10 2 1 77 4 0 18 11 1.36 0.73
2023 75 0 0 0 0 3 9 44 0 .250 302 72.2 68 4 16 2 1 64 5 1 37 26 3.22 1.16
MLB:4年 244 1 0 0 0 12 21 111 10 .364 946 238.1 182 11 48 7 3 236 13 2 81 53 2.00 0.97
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • クリーブランド・インディアンスは、2022年にクリーブランド・ガーディアンズに球団名を変更

年度別守備成績[編集]



投手(P)












2019 TEX 21 0 0 2 0 .000
2021 CLE 71 9 9 1 1 .947
2022 77 7 6 0 1 1.000
2023 75 1 16 1 0 .944
MLB 244 17 31 4 2 .923
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

MLB

背番号[編集]

  • 43(2019年)
  • 48(2021年 - )

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ スペイン語発音: [ɛ̃m.ma.ˈnwɛl ˈkla.se][2]英語発音: [ɪˈmænjuəl klæseɪ]
  2. ^ FanGraphsのコラムによる[22]。MLB.comのPitch Typeではフォーシームに分類されている。

出典[編集]

  1. ^ Emmanuel Clase Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年9月19日閲覧。
  2. ^ スペイン語の発音記号変換ツール”. easypronunciation.com. 2019年8月10日閲覧。
  3. ^ Jeff Todd (2018年5月7日). “Rangers Acquire Emmanuel Clase From Padres”. MLB Trade Rumors. 2019年1月13日閲覧。
  4. ^ Matt Present (2019年3月27日). “Wood Ducks Announce 2019 Roster”. milb.com. 2019年3月27日閲覧。
  5. ^ Emmanuel Clase Transactions”. milb.com. 2019年4月23日閲覧。
  6. ^ Saad Yousuf (2019年5月15日). “‘This kid’s a big leaguer’: Rangers debut is brewing as Emmanuel Clase dazzles in Frisco”. The Athletic. 2019年5月20日閲覧。
  7. ^ RotoWire Staff (2019年8月2日). “Rangers' Emmanuel Clase: Earns promotion to big leagues”. CBS Sports. 2019年8月2日閲覧。
  8. ^ Saad Yousuf (2019年8月2日). “Two days after deadline, Rangers roster undergoes shakeup with influx of young talent”. The Athletic. 2019年8月3日閲覧。
  9. ^ T.R. Sullivan (2019年8月4日). “4 Rangers defy odds on mound to seal sweep”. MLB.com. 2019年8月5日閲覧。
  10. ^ Corey Kluber traded to Rangers” (英語). MLB.com. 2019年12月15日閲覧。
  11. ^ Clase suspended 80 games after positive test”. MLB.com (2020年5月1日). 2020年5月2日閲覧。
  12. ^ David Adler (2021年9月2日). “Clase, Williams tabbed top August relievers” (英語). MLB.com. 2021年9月3日閲覧。
  13. ^ ニュース | MLB.JP”. www.mlb.jp. 2022年7月11日閲覧。
  14. ^ 'I get the results': Clase wows in All-Star Game save” (英語). MLB.com. 2022年7月23日閲覧。
  15. ^ a b Paul Casella (2022年12月6日). “Díaz, Clase named 2022 Relievers of the Year” (英語). MLB.com. 2022年12月7日閲覧。
  16. ^ Paul Casella (2022年12月5日). “Here is the star-studded 2022 All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2022年12月6日閲覧。
  17. ^ Thomas Harrigan (2023年7月2日). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. 2023年7月3日閲覧。
  18. ^ Mandy Bell (2023年7月7日). “Clase to miss All-Star Game for personal matter” (英語). MLB.com. 2023年7月9日閲覧。
  19. ^ J-Ram, TA get heated as benches clear in Cleveland” (英語). MLB.com (2023年8月5日). 2023年8月6日閲覧。
  20. ^ Emmanuel Clase Statcast, Visuals & Advanced Metrics | MLB.com” (英語). baseballsavant.com. 2022年10月8日閲覧。
  21. ^ 2021年に計測
  22. ^ Ben Clemens (2019年8月9日). “Emmanuel Clase is Wondrous”. FanGraphs. 2019年12月15日閲覧。
  23. ^ Reliever of the Year” (英語). MLB.com. 2022年12月7日閲覧。
  24. ^ All-MLB Team” (英語). MLB.com. 2022年12月7日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]