毎熊晟矢

毎熊 晟矢
名前
愛称 セイヤ、マイク
カタカナ マイクマ セイヤ
ラテン文字 MAIKUMA Seiya
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1997-10-16) 1997年10月16日(26歳)
出身地 長崎県
身長 179cm
体重 69kg
選手情報
在籍チーム 日本の旗 セレッソ大阪
ポジション DF
背番号 2
利き足 右足[1]
ユース
2013-2015 東福岡高等学校
2016-2019 桃山学院大学
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2020-2021 V・ファーレン長崎 74 (6)
2022- セレッソ大阪 59 (4)
代表歴2
2023- 日本の旗 日本 8 (0)
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月4日現在。
2. 2024年2月3日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

毎熊 晟矢(まいくま せいや、1997年10月16日 - )は、長崎県出身のプロサッカー選手Jリーグセレッソ大阪所属。ポジションはディフェンダーだが、フォワードで起用されることもある。日本代表

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

大分県生まれ。 両親が長崎生まれ、長崎育ちなので、長崎出身 [2]。小学校1年に黒髪フットボールクラブジュニア(佐世保市)、小学校2年から6年はJFCレインボー長崎(長崎市)、中学校の3年間は大久保誠が主宰するFOOTBALL CLUB BRISTOL U15(諫早市)に所属した[2]東福岡高校福岡市)へ進学し、3年生だった2015年、インターハイ選手権の高校二冠を達成した[3]

高校卒業後はプロからのオファーがなかった事と、関西に行ってみたい気持ちもあり、桃山学院大学に進学した。1年目は、先輩たちのビブスを洗ったり、試合ではビデオカメラを回したり、裏方の仕事もした。2年目から試合にでるようになり、フォワードとして活躍した[2]

2019年10月16日、2020年から地元クラブであるV・ファーレン長崎に加入することが発表された[4]

V・ファーレン長崎[編集]

2020年2月23日、シーズン開幕戦の栃木SC戦で後半アディショナルタイムから途中出場しプロデビュー[5]。7月15日、J2第5節のFC琉球戦でプロ初ゴールを決めた[6]

在籍2年間で全公式戦で自身が得点した試合は無敗だった[7]。監督の手倉森誠に右サイドバックで起用された。本人は、右サイドバックとしての手応えは、あまりなかったが、周りから褒めてもらうことが多く、自信につながった[2]

セレッソ大阪[編集]

2021年12月23日、2022年からセレッソ大阪へ完全移籍することが発表された[8]。大学時代にセレッソの紅白戦にも何度か呼ばれていたが、大卒時はセレッソからのオファーはなかった[2]

毎熊のポジションである右サイドバックは松田陸が絶対的な活躍をみせており、監督の小菊昭雄によって右サイドハーフで起用された。サイドハーフで起用されたことで攻守の幅が広がった[9]。J1の5月MVPを受賞。12月9日、上門知樹鈴木徳真と共に2025年までの複数年契約更新を掴み取った[10]

2023年、ジョルディ・クルークスが加入、クルークスが右サイドハーフ、毎熊が右サイドバックでセットで起用され、新たに先発に定着した。開幕前には「もっと数字にもこだわりたい、チームを勝たせられるような存在になりたい」と話していたが[2]、リーグ戦では数字上は1得点2アシストと直接的に得点に関わることは少なかった。しかし、リーグカップ戦のガンバ大阪戦ではハーフウェイライン手前から独走してゴールを決めてフォワードとしての片鱗も見せた。サイドバックながら中央に移動するなど攻撃の組み立てで大きく貢献、守備でも貢献して対戦相手からは脅威となり、J1全チームの選手・監督の投票で選ばれるJ1優秀選手賞を受賞した。得票数は75票だった[11][12]。描いていた目標とは異なったが、大きく飛躍した1年となり、日本代表に初選出され、継続的に選出された。また、ベストイレブンを受賞した、同賞の受賞はチームにとって6年振り10人目である。

日本代表[編集]

2023年8月31日、 9月にドイツベルギーで行われる国際親善試合2試合の日本代表メンバーに初選出される[13]。元日本代表で10番を着用して活躍した香川真司からは、「セレッソでやってるようにやれば絶対大丈夫」と言われた[14]

9月12日、ベルギーで行われたトルコ代表との親善試合にてスタメン出場し、A代表デビューした[15]

2024年、AFCアジアカップ2023に挑むメンバーに招集。決勝トーナメント1回戦のバーレーン戦では、約25mから振り出された強烈ミドルシュートがポストに直撃し、こぼれ球を堂安律が押し込み、得点の起点になった[16]

数少ない日本国内からの招集選手であり、「Jリーグを代表しているという意識はある、Jリーグにも素晴らしい選手がたくさんいるということを証明できるのも、数少ないJリーグ組だけだと思う」と話した[17]

人物[編集]

  • プロ入り後にサイドバック、サイドハーフにコンバートされた。
  • 小山史乃観との対談で、「前をやったからこそ、いまのサイドバックで生かされていることは、中央に入る感覚が強いこと、ボールを持った時に少し余裕を持てること。前のポジションはいろいろな方向から相手がボールを奪いに来るが、サイドバックは比較的プレッシャーが弱い。」と話した[18]
  • 日本代表入りするまでは海外志向が低かった[18]
  • かつてブンデスリーガ二連覇、プレミアリーグ優勝に貢献、ボルシア・ドルトムントのレジェンドの1人であり、日本代表でも長年10番を背負い、酸いも甘いも味わった香川真司からは「サイドバックというポジションの中では自分の経験上、あそこまでレベル高いヤツは探してもそういないし、攻守において個人的にはすごい大きな信頼を寄せている」「代表で生き残っていけるポテンシャルはある」「世界で十分やれる能力を持った選手だ」とプレーぶりを絶賛されている[19]

所属クラブ[編集]

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2020 長崎 16 J2 36 3 - - 36 3
2021 38 3 - 1 1 39 4
2022 C大阪 J1 28 3 11 1 3 0 42 4
2023 31 1 3 1 2 1 36 3
2024 2
通算 日本 J1 59 4 14 2 5 1 78 7
日本 J2 74 6 - 1 1 75 7
総通算 133 10 14 2 6 2 153 14

代表歴[編集]

出場大会[編集]

試合数[編集]

  • 国際Aマッチ 8試合 0得点 (2023年 - )


日本代表国際Aマッチ
出場得点
2023 3 0
2024 5 0
通算 8 0

出場[編集]

No. 開催日 開催都市 スタジアム 対戦国 結果 監督 大会
1. 2023年9月12日 ベルギーの旗 ヘンク セゲカ・アレーナ トルコの旗 トルコ ○4-2 森保一 キリンチャレンジカップ2023
2. 2023年10月13日 日本の旗新潟 デンカビッグスワンスタジアム カナダの旗 カナダ ○4-1 MIZUHO BLUE DREAM MATCH 2023
3. 2023年11月16日 日本の旗 吹田 パナソニックスタジアム吹田 ミャンマーの旗 ミャンマー ○5-0 2026 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
4. 2024年1月1日 日本の旗 東京 国立競技場 タイ王国の旗 タイ ○5-0 TOYO TIRES CUP 2024
5. 2024年1月14日 カタールの旗 ドーハ アル・トゥマーマ・スタジアム ベトナムの旗 ベトナム ○4-2 AFCアジアカップ2023
6. 2024年1月24日 インドネシアの旗 インドネシア ○3-1
7. 2024年1月31日 バーレーンの旗 バーレーン ○3-1
8. 2024年2月3日 カタールの旗 ライヤーン エデュケーション・シティ・スタジアム イランの旗 イラン ●1-2

タイトル[編集]

  • セレッソ大阪
    • J1月間MVP:1回 (2022年5月)
    • J1優秀選手賞:1回 (2023年)
    • J1ベストイレブン:1回 (2023年)

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ Jリーグ選手名鑑2020(エルゴラッソ著)
  2. ^ a b c d e f 毎熊 晟矢, セレッソ大阪オフィシャルウェブサイト, https://www.cerezo.jp/team/players/seiya_maikuma/ 2023年10月27日閲覧。 
  3. ^ [選手権“赤い彗星”冬も輝く!東福岡が5発、17年ぶりVで夏冬全国連覇達成!], ゲキサカ, (2016-1-11), https://web.gekisaka.jp/news/detail/?180808-180808-fl 2020年3月1日閲覧。 
  4. ^ 毎熊 晟矢選手 新加入内定のお知らせ, V・ファーレン長崎, (2019-10-16), https://www.v-varen.com/news/102929.html 2020年3月1日閲覧。 
  5. ^ “大学3冠”明治大出身者がさすがの存在感! J1・J2開幕節、新卒ルーキーの結果は?, ゲキサカ, (2020-2-25), https://web.gekisaka.jp/news/detail/?298771-298771-fl 2020年3月1日閲覧。 
  6. ^ 長崎ドローも単独首位!大卒ルーキー毎熊、琉球もルーキー池田が初ゴール, ゲキサカ, (2020-7-15), https://web.gekisaka.jp/news/detail/?305884-305884-fl 2021年1月6日閲覧。 
  7. ^ 2023.4.23 柏戦 選手コメント”.  セレッソ大阪. 2023年4月24日閲覧。
  8. ^ 毎熊 晟矢選手 完全移籍加入のお知らせ, セレッソ大阪, (2021-12-23), https://www.cerezo.jp/news/2021-12-23-15-00/ 2021年12月23日閲覧。 
  9. ^ 初ベストイレブン受賞のC大阪DF毎熊晟矢、攻守に収穫と課題見出す「ますますがんばらないと」”. ゲキサカ. 2023年12月6日閲覧。
  10. ^ 複数年契約更新選手について”. セレッソ大阪. 2022年12月9日閲覧。
  11. ^ 2023Jリーグ優秀選手賞 受賞選手が決定”. Jリーグ公式サイト. 2023年12月4日閲覧。
  12. ^ J1全選手と監督が選ぶ「優秀選手賞」の得票数が判明。2位は浦和DF!上位はベスト11通りの結果に”. サッカーキング. 2023年12月6日閲覧。
  13. ^ 竹内達也 (2023年8月31日). “森保J欧州遠征メンバー発表!! C大阪DF毎熊がサプライズ初招集!! 冨安、田中碧ら復帰でドイツと再戦へ”. ゲキサカ. 2023年8月31日閲覧。
  14. ^ 「和製ハキミ」毎熊晟矢は無印・大卒選手の先輩である伊東純也のようにブレークして欲しい”. 日刊ゲンダイ. 2023年10月10日閲覧。
  15. ^ co.,Ltd, FromOne (2023年9月12日). “トルコ戦に臨む日本代表スタメン発表! 毎熊、町田がA代表デビューへ”. サッカーキング. 2023年9月12日閲覧。
  16. ^ 西山紘平 (2024年2月1日). “「軌道的に入ったかなと思った」弾丸ミドルで先制点演出の毎熊晟矢が2ゴールに絡む抜群の存在感”. ゲキサカ. 2024年2月2日閲覧。
  17. ^ 毎熊晟矢が日本代表でも活躍するワケ「C大阪は自由。小菊昭雄監督から…」”. 2024年3月18日閲覧。
  18. ^ a b 新進気鋭のサイドバック。 日本代表に定着していくために”. ヤンマー. 2024年1月31日閲覧。
  19. ^ C大阪・香川真司が日本代表初招集DF毎熊晟矢に太鼓判「あそこまでレベル高いヤツそういない」”. 2024年3月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]