常磐町 (高松市)

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常磐町

ときわちょう
常磐町の位置(高松市中心部内)
常磐町
常磐町
常磐町の位置(高松市内)
常磐町
常磐町
常磐町の位置(香川県内)
常磐町
常磐町
北緯34度20分16秒 東経134度3分3秒 / 北緯34.33778度 東経134.05083度 / 34.33778; 134.05083
日本
都道府県 香川県
市町村 高松市
地区(上位) 本庁地区
地区(下位) 高松
新設 1958年(昭和33年)
面積
 • 合計 0.07641773 km2
最高標高
3.4 m
最低標高
2.1 m
人口
 • 合計 433人
 • 密度 5,700人/km2
等時帯 UTC+9 (JST)
郵便番号
760-0054
市外局番 087
ナンバープレート 香川

常磐町(ときわちょう)は、香川県高松市中心部の町丁郵便番号は760-0054。一丁目〜二丁目が存在する。住居表示に関する法律に基づく住居表示は実施されていない[2]

地理[編集]

高松市役所より0.6km、高松市中心部の都心に位置し、東はことでん琴平線の鉄道敷によって区切られ、南は観光通り、西は高松中央商店街、北は菊池寛通りに面した建物の裏手にあたる町である。

一丁目は、ことでん瓦町駅の所在地及びその駅前町であり、そこから延びる常磐町商店街(トキワ街)を中心に商業地区を形成している。二丁目には同じく飲食店や雑居ビルが主に立地しているが、高松中央商店街や瓦町といった繁華街にほど近いため駐車場も数多く立地している。

2010年国勢調査による人口は433人(男225人/女208人)、世帯数は268世帯、面積は7万6417.73m2、人口密度は5666.2人/km2[1]。公立小学校中学校校区は一丁目が高松第一小学校・中学校(小中一貫)、二丁目が花園小学校玉藻中学校に属している[3]

町内における都市計画法に基づく用途地域は全域が商業地域で、容積率は大部分が500%、フェリー通り以西の観光通りに面した街区が600%、琴電瓦町駅ビル東側が400%である[4]

常磐町商店街から北側に伸びる繁華街にトキワ新町商店街(通称:トキ新)があるが、この周辺は常磐町ではなく瓦町である。

隣接する町丁[編集]

歴史[編集]

町名の由来は当時の事業家・溝渕寿吉(現常磐興業)が現在のトキワ街(常磐町商店街)周辺の土地を買い取り、演劇場「常磐座」(1928年7月)や常磐映画館1943年12月)などを作ってこのあたりを常磐としたことによる。当時、常と常の2つの案があったが、溝渕寿吉は皿ではなく破れることのない石を使った字を主張して譲らなかった。これは常磐街に敷きつめた市内電車の敷石からも通じ、この石畳は1968年(昭和43年)秋に舗装道路へ変わるまで約20年間、常磐街の名物になっていた[5]

1958年(昭和33年)に田町、新瓦町、西瓦町、南新町、塩上町、南瓦町の各一部から新設[6]。新設前のこの地は大部分が「瓦町」を冠する一連の町の一部であった。

かつて存在した一連の瓦町のうち東瓦町、新瓦町、西瓦町の3町は江戸時代に高松城城下町の一部となったのに対し、南瓦町のみは明治時代まで香川郡東浜村の一部であった。1890年(明治23年)2月15日の高松市市制施行と同時に高松市へ編入されたが。編入当時は正式な町名が与えられなかったため、「瓦焼」の通称地名で呼ばれていた。その後、1914年(大正3年)に瓦町の南に位置するという意味で「南瓦町」の正式町名が設定された。なお、「瓦焼」という地名は東浜村時代の新瓦町で使われていた地名である[7]。かつて旧南瓦町には千日念仏堂があり、生駒時代にあった斬罪場にまつわる千日供養が行われていた[8]

おおむね現在の瓦町一丁目が東瓦町、南東部を除く瓦町二丁目が西瓦町、瓦町二丁目の南東部と常磐町一丁目が新瓦町、常磐町二丁目が南瓦町であった。この時の名残は現在ではほとんど残っていないが、バス停の名称としてのみ「南瓦町」[9]が残っている。

町名の変遷[編集]

実施後 実施年月日 実施前
常磐町一丁目 1958年(昭和33年) 田町の一部
新瓦町の南半分
西瓦町の一部
南新町の一部
塩上町の一部
常磐町二丁目 田町の一部
新瓦町の一部
塩上町の一部
南瓦町の大部分

主要施設[編集]

掲載順は地番の順序による

脚注[編集]

  1. ^ 2010年(平成22年)10月に穴吹工務店本社内から移転。
  2. ^ 2012年5月に開業。この建物にはダイエー高松店(1966年12月-1997年10月)→高松オーパ(1997年10月-2004年6月)が入っていた。
  3. ^ 1971年(昭和46年)12月10日開店 - 1989年(平成元年)閉店。その後建物は建て替えられてパチンコ店ゲームセンターになったが閉鎖された。

参考文献[編集]

  1. ^ a b 平成22年国勢調査、小地域集計、37香川県”. 総務省統計局(e-Stat) (2012年12月11日). 2014年2月6日閲覧。
  2. ^ 住居表示について”. 高松市都市計画課. 2014年2月6日閲覧。
  3. ^ 高松市小・中学校区一覧表” (PDF). 高松市学校教育課 (2010年5月1日). 2014年2月24日閲覧。
  4. ^ 都市計画マップ 用途地域 常磐町付近”. 高松市広聴広報課. 2014年2月18日閲覧。
  5. ^ 荒井とみ三『高松今昔記』 第三巻、歴史図書社、1978年、222頁頁。 
  6. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、553頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1 
  7. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典37 香川県』角川書店、1985年9月、774頁頁。ISBN 978-4-04-001370-1 
  8. ^ 高松市史編修室 編『高松地名史話 : 篦原五ケ荘このかたの地名をさぐる』高松市、1961年8月20日、31頁。NDLJP:2985344/26 
  9. ^ この南瓦町バス停は南方面からの上り便のみに存在し、下り便にはない。降車専用のためここからの乗車はできない。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]