家族を守れ

家族を守れ
ジャンル テレビドラマ
脚本 ホン・ヨンヒ
監督 チョン・ソンホン
出演者 ジェヒカン・ビョルチョン・ヘイン
オープニング ク・ナウン「サラゲ、サラゲ」
エンディング チョ・ハンジョ「クノメ・サラン」
製作
プロデューサー パク・キホ(責任PD)
制作 KBS
放送
放送国・地域大韓民国の旗 韓国日本の旗 日本香港の旗 香港シンガポールの旗 シンガポール
放送期間2015年5月11日 - 10月30日
放送時間 - 金曜日20:25-
回数123
公式サイト
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家族を守れ
各種表記
ハングル 가족을 지켜라
発音 カジョグル チキョラ
ローマ字 Gajokeul Jikyeora / Save the Family
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家族を守れ(かぞく を まもれ、朝鮮語: カジョグル チキョラ、ハングル: 가족을 지켜라)は韓国KBSにて2015年5月11日から同年10月30日まで放送されたテレビドラマ。全123話。

概要[編集]

KBS1連続ドラマ朝鮮語版の一作品。ホン・ヨンヒが脚本を、チョン・ソンホンが演出を担当した。

主人公チョン・ウジンとその家族たち、そしてそれぞれの実の家族と離れて共同で生活するイ・ヘスとその家族たちが、様々な困難を乗り越え、それぞれの幸福を掴んでいく姿が描かれている。

主人公ウジンを演じるジェヒにとっては、2008年の『パパ3人、ママ1人朝鮮語版』以来となるKBSでの主演作品となった。

初回放送で視聴率24.4パーセントを記録した[1]後も20パーセント台を維持し続け、最高視聴率28パーセント台を記録した[2]。2015年度のKBS演技大賞で、イ・ヘス役を演じたカン・ビョル英語版が優秀演技賞(女優/連続ドラマ部門)を受賞した[3]

作品[編集]

企画意図[編集]

演出を担当したチョン・ソンホンは制作発表会の席にて「ドラマを見て家族について再考するきっかけとなれば」[4]と語っている。

キャスティング[編集]

2015年4月、主人公チョン・ウジン役をジェヒが演じる予定であることが所属芸能事務所のポラリスエンターテインメントから発表された[5]。 ヒロインイ・ヘス役をカン・ビョルが演じることも同月に出演が決定。関係者は「ヘスのキャラクターとカン・ビョルのイメージとのシンクロ率が高い」ことをオファーの理由として挙げている。またカン・ビョル本人は所属事務所を通じ、「以前から是非演じてみたいと思ってきたキャラクターなので頑張りたい」とのコメントを発表している[6]

コ・イェウォン役を演じたチョン・ヘイン朝鮮語版にとっては初の主演作品となった[7]

あらすじ[編集]

主人公チョン・ウジンは将来を嘱望されている外科医だが、2年間交際を続けてきたコ・イェウォンが他の男性と婚約したことに加え、大学病院での出世にも失敗。深酒の末イ・ヘスと出会う。ヘスはウジンの転職先の病院の食堂で調理補助として働き、血のつながりのない家族を養っていた。

ウジンとヘスは衝突を繰り返しながらも、互いの距離を縮めていく。しかし親の意向に従い婚約はしたものの、ウジンへの未練を断ち切れないイェウォンは、あの手この手でウジンのもとに現れ、ヘスに嫌がらせを繰り返す。ヘスは最初に住んでいた家を出た後、ウジンの家の離れに間借りして暮らしていたが、行先を告げずに転居し姿を消す。

ウジンはその後、祖父スボンの行方不明事件をきっかけに、惣菜店を開いていたヘスに偶然再会する。一度はイェウォンとやり直す事を決意したウジンだが、ヘスの存在が自らの中で大きなものとなっていたことに気づく。1年後、スボンの米寿を祝う宴席に、子の誕生を待ち望むウジンとヘス夫妻の姿があった。

作品中ではウジン・ヘス・イェウォンが関わるメインプロットの他に、ウジンの父親マンジェが会社をリストラされた後第二の人生を歩みだすエピソード、経営していた会社が倒産してしまったマンジェの弟ホジェのエピソード、妻の実家で不遇な生活を送るウジンの兄テジンのエピソードなどが登場する。

登場人物[編集]

登場人物は、個別に注釈がある場合を除き[8][9]にもとづく:

主要人物[編集]

32歳。街の病院に勤務する外科医。大学病院のフェロー時代にイェウォンと出会い交際を始めるが彼女の家族の反対に遭う。
26歳。ウジンが勤務する病院の食堂に勤務する調理補助。実の家族と離れ、ミナやセミらと共同生活を送る。
29歳。ワンス食品の会長の娘で本部長。ウジンの交際相手だが親が決めた相手と婚約している。

チョン家(ウジンの家族)[編集]

50代後半。テジン、ヒジン、ウジンの父。商社の管理担当部長だったがリストラに遭い退職。
ドラマへのエキストラ出演や覆面歌手オンマン(オクマン)を経て歌手デビューした。
50代後半。テジン、ヒジン、ウジンの母。
70代後半。マンジェ、ホジェの父で元遠洋漁船の船長。
70代後半。スボンの妻でマンジェ、ホジェの母。ふたりの息子が職を失った事で心が穏やかではない。
30代半ば。ウジンの姉。結婚情報会社のチーム長。数多くのカップルを結婚させてきたが自身はなかなか結婚できずにいる。
50代前半。マンジェの弟で貿易業者。経営していた会社が倒産し、金銭問題で家族をやきもきさせる。
焼肉店勤務を経て最後には自分の店を持った。
40代後半。ホジェの妻で専業主婦。

ヘスの家族[編集]

  • ミナ:ロミナ
26歳。ウズベキスタンからやってきた歌手。かつて旅行中だったユンチャンと関係を持ちトンベクを出産。
母娘ともどもヘスと共同生活を送る。
19歳。高校3年生。父親の暴力に耐えかねて家出し、今はヘスと共に暮らす。
16歳。中学3年生。祖母が生活保護を受けられるようにと家を出た。牛乳配達をしてヘス一家の家計を支えている。
15歳。中学2年生。孤児院出身で幼い頃ある家庭の養子となったが、実子ができて離縁され孤児院に戻ってきた過去を持つ。
12歳。セミの実の弟で小学5年生。
7歳。ミナとユンチャンの娘で幼稚園児。スビンと仲がいい。

チェ家(テジンの妻ユンジョンの実家)[編集]

50代後半。ユンジョンとユンチャンの母。不動産業を手掛ける。ビジネスに関しては非常に厳格。
30代後半。ヒジン、ウジンの兄。証券会社員だったがリストラに遭い、再就職もできずに義母の運転手を務めつつ、家事を一手に引き受けていた。
後に歌手デビューした父親のマネージャーとなった。
30代半ば。テジンの妻でレコード会社の企画室長。
30代前半から半ばくらい。母の仕事を手伝い、商店街の管理を担当している。遊び人で女性関係が複雑。
かつて旅行先でミナと関係を持ったが、彼女が自分の娘を産んだことを知らずにいた。
テジンとユンジョンの娘で幼稚園児。家族にいじめられている父親を不憫に思っている。

コ家(イェウォンの家族)[編集]

イェウォンの父。イェウォンとジウォンの父。ワンス食品会長。育った環境があまりに違い過ぎることから娘とウジンとの関係を快く思わない。
会長夫人でジウォンの母。イェウォンにとっては継母。ジウォンにワンス食品を継がせたいがためにあの手この手でイェウォンの足を引っ張る。
かつて頼母子講の金を持ち逃げした過去がある。
22歳。会長とグィヒの息子でイェウォンの腹違いの弟。留学中のところ一時的に韓国に帰国中。
セミと出会い、最初は衝突ばかりしていたが、その後関係は改善、セミの家庭教師を務めるまでになった。

その他[編集]

ヘスの実母。かつてグィヒに頼母子講の金を持ち逃げされて家庭が崩壊、ヘスとも生き別れになった。
ヘスの父。再婚した妻(ヘスの継母)と共にワンス食品系フランチャイズのチキン店を営む。

音楽[編集]

オープニングテーマ、エンディングテーマ共にトロットが用いられている。オープニングテーマには若手トロット歌手ク・ナウンの「サラゲ、サラゲ」(사랑해 사랑해、「愛してる、愛してる」の意)[12]、エンディングテーマにはベテラン歌手チョ・ハンジョ朝鮮語版の「クノメ・サラン」(그놈에 사랑、「あいつに愛」の意)が採用された[13]

サウンドトラックCDは、2015年5月発売のPart1から同年10月発売のPart13までの全13作が製作されている。

パート1
#タイトル作詞・作曲時間
1.「クノメ・サラン」(그놈에 사랑)チョ・ハンジョ
2.「クノメ・サラン(Instrumental)」チョ・ハンジョ 
合計時間:
パート2
#タイトル作詞・作曲
1.「サラゲ、サラゲ」(사랑해 사랑해)ク・ナウン
2.「サラゲ、サラゲ(Instrumental)」ク・ナウン
合計時間:
パート3
#タイトル作詞・作曲時間
1.「モッカ」(못가)ソ・ユミ
2.「モッカ(Instrumental)」ソ・ユミ 
合計時間:
パート4
#タイトル作詞・作曲
1.「ピギョジュルゲ」(비켜줄게)DKSOUL
2.「ピギョジュルゲ(Instrumental)」DKSOUL
合計時間:
パート5
#タイトル作詞・作曲時間
1.「ネガ・クデル・サラガヌン・イユ」(내가 그댈 사랑하는 이유)チュ・ガヨル朝鮮語版
2.「ネガ・クデル・サラガヌン・イユ(Instrumental)」チュ・ガヨル 
合計時間:
パート6
#タイトル作詞・作曲
1.「ヒャンギロウルゴル」(향기로울걸)BBAhn朝鮮語版
2.「ヒャンギロウルゴル(Instrumental)」BBAhn
合計時間:
パート7
#タイトル作詞・作曲
1.「サラギ・アプダ」(사랑이 아프다)ソン・ジニョン朝鮮語版
2.「サラギ・アプダ(Instrumental)」ソン・ジニョン
合計時間:
パート8
#タイトル作詞・作曲時間
1.「モップルカボァ」(못볼까봐)イ・イェジュン朝鮮語版
2.「モップルカボァ(Instrumental)」イ・イェジュン 
合計時間:
パート9
#タイトル作詞・作曲時間
1.「コンベ・コンベ・コムベク」(건배 건배 컴백)オンマン(チェ・イルファ朝鮮語版
2.「コンベ・コンベ・コムベク(Instrumental)」オンマン(チェ・イルファ) 
合計時間:
パート10
#タイトル作詞・作曲時間
1.「コマスムニダ」(고맙습니다)ホ・ゴン朝鮮語版
2.「コマスムニダ(Instumental)」ホ・ゴン 
合計時間:
パート11
#タイトル作詞・作曲時間
1.「モルムニカ」(모릅니까)キム・ドヒョン朝鮮語版
2.「モルムニカ(Instrumental)」キム・ドヒョン 
合計時間:
パート12
#タイトル作詞・作曲時間
1.「コンベ・コンベ・コムベク」(건배 건배 컴백)チン・ソン朝鮮語版
2.「コンベ・コンベ・コムベク(Instrumental)」チン・ソン 
合計時間:
パート13
#タイトル作詞・作曲時間
1.「チョロンセ」(초롱새)クム・ジャンディ
2.「チョロンセ(Instrumental)」クム・ジャンディ 
合計時間:

受賞歴[編集]

年度 部門 対象者 結果 出典
2015 KBS演技大賞 大賞 ジェヒ ノミネート [14]
最優秀作品賞(連続ドラマ部門) --- ノミネート [15]
優秀演技賞(女優/連続ドラマ部門) カン・ビョル 受賞 [3]
助演賞(男優) チェ・イルファ ノミネート [16]
ベストカップル賞 ジェヒ、カン・ビョル ノミネート [17]

韓国国外での放送[編集]

日本[編集]

2015年8月31日よりCS/スカパーKBS worldにて放送されたのが日本における初放送である[18]。その後BSWOWOWにて2016年4月4日から放送された[19]。WOWOW放送時の作品名は、最後に!のマークが付けられたものが採用された。

香港[編集]

BS局無線網絡電視中国語版系の韓国ドラマ専門チャンネル韓劇台中国語版にて2016年1月25日から放送された。

シンガポール[編集]

CS局VV Drama英語版にて2016年9月12日から放送開始された。

関連商品[編集]

韓国ではDVDブルーレイディスクともに未発売だが、番組公式サイトにてVODが提供されている。

日本版DVD-BOXは2016年9月から全4巻の形で発売が開始された。

脚注[編集]

  1. ^ KBS1 저녁일일극 '가족을 지켜라' 시청률 24.4%로 출발 (朝鮮語) 聯合ニュース 2015.5.12付記事
  2. ^ 최양수 KBS 일일드라마 가족을 지켜라 OST 가수 구나운의 '사랑해 사랑해'로 종영 (朝鮮語) thegolftimes.co.kr 2015.11.16付記事
  3. ^ a b 김희경 ‘2015 KBS 연기대상’ 한채아-강별, 우수 연기상 일일극 여자 부문 수상 (朝鮮語) bntnews.hankyung.com 2015.12.31付記事
  4. ^ 최현호 ‘가족을 지켜라’ 전성홍 PD “막장 없는 가족이야기 만든다” (朝鮮語) ヘラルドPOP 2015.5.7付記事
  5. ^ 김한나 재희, KBS 일일극 '가족을 지켜라'로 안방극장 컴백 (朝鮮語) news.tf.co.kr 2015.4.7付記事
  6. ^ カン・ビョル「『家族を守れ』にキャスティング、嬉しくて泣いた」 innolife 2015.4.4付記事
  7. ^ 강경윤 정혜인, 일일드라마 ‘가족을 지켜라’ 여주인공 확정 (朝鮮語) SBS公式サイト 2015.4.3付記事
  8. ^ 등장인물 (朝鮮語) KBS公式サイト 2016.11.5 11:20 (UTC) 閲覧
  9. ^ 가족을 지켜라 출연 (朝鮮語) Daum movie 2016.11.5 11:20 (UTC) 閲覧
  10. ^ a b 조지영 '가족을 지켜라' 유승봉, 재희에 정혜인 맡겼다 "부탁하네" (朝鮮語) ytn.co.kr 2015.9.10付記事
  11. ^ 김혜정 '가족을지켜라' 정혜인, 이상숙에 "김현주에 무슨 짓 했나. 사자대면 할까" (朝鮮語) REVIEWSTAR 2015.10.2付記事
  12. ^ 권혁기 트로트 가수 구나운이 부른 ‘가족을 지켜라’ OST ‘사랑해 사랑해’ 화제 (朝鮮語) 亜州経済 2015.6.3付記事
  13. ^ 박건욱 조항조, 신곡 '그놈에 사랑' 발표 'OST 열풍 다시 한번?' (朝鮮語) news1.kr 2015.5.25付記事
  14. ^ 김여정 2015년 최고 방송연기자는 누구? (朝鮮語) thedailypost.kr 2015.12.29付記事
  15. ^ 전예슬 [2015 KBS 연기대상]김소현-채수빈, 여자신인상 공동수상 (朝鮮語) ニューデイリー 2015.12.31付記事
  16. ^ 최송희 [2015 KBS 연기대상]김규철·박보검, 남자 조연상 수상 “후보에 올라 영광” 亜州経済 2015.12.31付記事
  17. ^ '2015 KBS 연기대상' 저녁일일드라마 베스트 커플상 후보2015-12-28 (朝鮮語) KBS公式サイト 2015.12.28付記事
  18. ^ ジェヒ&カン・ビョル主演のラブコメ・ホームドラマ「家族を守れ」日本初放送スタート Kstyle 2015.8.31付記事
  19. ^ BOYFRIENDヨンミンも出演するホームドラマ「家族を守れ!」WOWOWで4/4より放送!予告動画 NAVICON 2016.3.24付記事

外部リンク[編集]