安藤桂甫

安藤 桂甫(あんどう けいほ)は雛人形作家の名跡。桂甫作安藤人形店店主。

歴代[編集]

初代 安藤桂甫

本名、安藤桂蔵。1903年(明治36年)に人形店を創業。1905年(明治38年)に京都にて有職雛を創作し、普及につとめた[1]。桂蔵が甫めたことから「桂甫」と名乗った。

二代目 安藤桂甫1923年1月24日 - )

本名、安藤忠男。京都府生まれ。1943年、立命館大学専門部経済科卒業と同時に学徒出陣大刀洗陸軍飛行学校に入隊。終戦後、父・先代桂甫に師事し、人形作りの道へ。雛人形師の中の着付師として活躍した[1]。1957年、京人形組合の理事。現・組合相談役。池坊文化学院教授

三代目 安藤桂甫1946年1月5日 - )

本名、安藤忠彦(あんどう ただひこ)。立命館大学経済学部卒、三代目安藤桂甫。伝統工芸士。京の雛人形の伝統を守りながら、新しい感覚の作品を生み出している。2007年、タイプミポン国王に、また中国温家宝首相に雛人形を献上。2009年、人形業界初の還暦雛・還暦市松を製作した。

主な受賞・表彰歴[編集]

  • 京都府伝統産業優秀技術者表彰(1987年)
  • 通産大臣指定京人形伝統工芸士表彰(1989年)
  • 京人形組合功労賞
  • 京都市伝統産業技術功労者表彰
  • 京の名工展・春秋会展連続出展
  • 現代の名工(卓越技能者)表彰(厚生労働省、2000年)
  • 黄綬褒章(2007年)
  • 瑞宝単光章(2020年)

脚注[編集]

関連サイト[編集]