西郷南海子

西郷 南海子(さいごう みなこ、1987年8月20日 - )は日本の教育研究者[1][2][3]、市民運動家。脱原発デモや「安保関連法に反対するママの会」などの発起人[4]市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)の結成メンバーである[5][6][7]

来歴

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神奈川県鎌倉市で育ち、神奈川県立湘南高等学校を経て、2006年に京都大学法学部に入学した。在学中に、教育基本法改正法案に対する反対座り込みを行った[8]。2011年に、法学部から教育学部に転部した[9]。2012年には、脱原発デモを主催する[9]

2015年7月に「安保関連法に反対するママの会」を立ち上げた[10]

2010年代後半には、国政選挙において日本共産党の候補者の支援活動(第48回衆議院議員総選挙における穀田恵二(京都府第1区)の応援演説[8]2019年衆議院大阪12区補欠選挙における宮本岳志事務所での選挙ボランティア[11])に参加した。

2021年博士(教育学)を取得した[9]。ここに至る2006年4月から2021年3月まで、京都大学に大学生・大学院生として合計14年間在籍した。自身の学生期間について、「学生としては長い方だと思います」と述べている[12]。14年間の在学中に三人の子を出産した[13]

2023年、京都大学の広報誌掲載にて、外部のミスコン参加経験のある京大在校生女性に対するインタビュー記事が載っていたことへSNS上で強い批判を展開した。西郷は、「京大の学園祭ではミスコンをやらないという長年の合意に反した」とミスコン歴のある女性を広報誌に載せたことを非難した。京大は、大学学園祭ミスコンが無いのは、「大学と学生の間での合意はありません」と否定した[12]

2024年京都市長選挙において、日本共産党の支援候補である福山和人の応援演説を、「つなぐ京都2024」共同代表として行ったことが同党の機関誌しんぶん赤旗にて報道された[14]

2025年れいわ新選組から同年の第27回参議院議員通常選挙に出馬する意思を表明した[2]。立候補先は京都選挙区としている(共産党の現職・倉林明子の選挙区)[2]。前記の通り、長く日本共産党や同党支援候補を応援してきた市民活動家であるため[4][5][11][14][2]、日本共産党側へ衝撃を与えた。他党からの京都選挙区への西郷の出馬について京都新聞から問われた日本共産党京都府委員長の渡辺和俊は、「れいわは野党共闘を破壊している。自民党政治に対峙できるのは倉林さんだけだ」と答えた[15]

人物

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好きな音楽はサチモスとしている[9]

著作

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脚注

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  1. ^ 【独自】れいわ新選組が参院選京都選挙区に教育研究者の西郷南海子氏擁立へ|京都新聞デジタル 京都・滋賀のニュースサイト”. 京都新聞デジタル (2025年2月8日). 2025年2月12日閲覧。
  2. ^ a b c d れいわが参院京都選挙区に候補者擁立 自共現職2人+元カンテレアナなど立候補の激戦区「自民の議席奪っていく」”. よろず~ (2025年2月10日). 2025年6月19日閲覧。
  3. ^ れいわ新選組、参院京都に新人 教育研究者の西郷氏”. 日本経済新聞 (2025年2月10日). 2025年2月12日閲覧。
  4. ^ a b れいわ 参院京都選挙区に西郷南海子氏擁立「革新票食い合うのでは」指摘に「共に国会へ」「自民の議席奪っていく」”. よろず~ (2025年2月11日). 2025年6月19日閲覧。
  5. ^ a b 安保法制廃止へ「市民連合」/参院選 32の1人区野党共闘を/2000万署名を「共通の基礎」に”. www.jcp.or.jp. 日本共産党. 2025年2月12日閲覧。
  6. ^ 本気で勝たせよう/「市民連合」 西郷南海子さん | JCP京都: 日本共産党 京都府委員会”. www.jcp-kyoto.jp. 2025年2月12日閲覧。
  7. ^ 総選挙結果うけて “共闘で政治変革 希望はそこに”/市民の力 試される/「安保関連法に反対するママの会」発起人 西郷南海子さん”. www.jcp.or.jp. 2025年2月12日閲覧。
  8. ^ a b こくたさん、本気で勝たせよう/西郷南海子さん”. 京都民報web (2017年10月18日). 2025年2月12日閲覧。
  9. ^ a b c d 公式ウェブサイトによる。
  10. ^ 絵本『だれのこどももころさせない』西郷南海子さん✕浜田桂子さん 24日にトークの会、原画展も”. 京都民報web (2017年6月17日). 2025年2月12日閲覧。
  11. ^ a b 衆院大阪12区補選 宮本たけしさんを応援 緊張感とワクワク感 安保関連法に反対するママの会 西郷南海子さん」『しんぶん赤旗』2019年4月13日。2025年2月12日閲覧。
  12. ^ a b 佐藤佑輔 (2023年10月31日). “「京大にミスコン文化を持ち込むな」OG作家の投稿が物議 大学側が見解「論点が異なる」”. ENCOUNT. 2025年2月12日閲覧。
  13. ^ 3児シンママ研究者 唐揚げ作り置きし海外の学会へ 「おんぶしながら修士論文」妊娠出産…研究職キャリアどう支援 - アベマタイムス(2023年3月23日、「在学中に3人の子を出産」とある)2025年2月11日閲覧。
  14. ^ a b 一人一人の声かけ 京都変える」『しんぶん赤旗』2024年1月31日。2025年2月12日閲覧。
  15. ^ れいわ新選組が西郷南海子氏を参議院選挙擁立へ かつて応援演説した人が…京都の共産衝撃」『京都新聞』2025年2月11日。2025年2月12日閲覧。

外部リンク

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