マリスカ・ハージティ


マリスカ・ハージティ
Mariska Hargitay
マリスカ・ハージティ Mariska Hargitay
2011年
本名 Mariska Magdolna Hargitay
生年月日 (1964-01-23) 1964年1月23日(60歳)
出生地 カリフォルニア州サンタモニカ
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
配偶者 ピーター・ハーマン
主な作品
LAW & ORDER:性犯罪特捜班
 
受賞
エミー賞
ドラマ・シリーズ部門主演女優賞
2006年『LAW & ORDER:性犯罪特捜班
ゴールデングローブ賞
ドラマ・シリーズ部門主演女優賞
2005年『LAW & ORDER:性犯罪特捜班
その他の賞
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マリスカ・ハージティ(Mariska Hargitay [məˈrɪʃkə ˈhɑːrɡɪteɪ][1][2]1964年1月23日- ) はアメリカ合衆国出身の女優。テレビシリーズ『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のオリヴィア・ベンソン役で知られている。

父親がハンガリー人であったため、彼女自身も含め父の最初の結婚で生まれた兄弟は全員、ゾルターン Zoltán [ˈzoltaːn]、ミクローシュ Miklós [ˈmikloːʃ] のようにハンガリー語の名前が付けられている。

彼女の姓名のハンガリー語風表記は Hargitay Mariska Magdolna ハルギタイ・マリシュカ・マグドルナ [ˈhɒrgitɒi ˈmɒrisʃkɒ ˌmɒgdolnɒ]である。本来、マリシュカ Mariska [ˈmɒriʃkɒ] はマーリア Mária [ˈmaːriɒ] の愛称形であるが、ハンガリー語でマーリア・マグドルナ Mária Magdolnaと言えばマグダラのマリアのことである。

なお、日本ではマリスカ・ハージティという表記が見られるが、米国においては彼女の下の名前はマリシュカと発音されている[3]

略歴[編集]

母親は1950年代にセックス・シンボルだった女優ジェーン・マンスフィールド、父親はハンガリー出身のミッキー・ハージティ、ハンガリー語による本名はハルギタイ・ミクローシュ Hargitay Miklós [ˈhɒrgitɒi ˈmikloːʃ]。両親は彼女が幼い時に離婚し、母親に育てられるが、3歳半の時に母が自動車事故で死去。同じ車に乗っていたマリスカと二人の兄弟は怪我で済み[4]、父親の元で育てられることになる。

高校時代から演劇にかかわるようになり、UCLA演劇・映画・テレビ学部で学んだ。

パッとしない女優生活を一転させたのは『Prince Street』という2話で打ち切られたドラマ。このドラマを『ER 緊急救命室』のプロデューサーが観ており、マリスカの演技力に注目。そのプロデューサーが「オーディションに彼女を呼ぼう」と、『ER 緊急救命室』の製作総指揮者ジョン・ウェルズに提案する事になる。思いがけない形でオーディションに呼ばれたマリスカは、そのオーディションでも圧倒的な演技力を見せつけ、役を得ることに成功する。出演するようになった後、撮影中の現場で、ジュリアナ・マルグリーズに「稀な才能がある」と言われ、さらに自信をつける。

番組から離れて、不安定な生活に逆戻りしたマリスカは、才能豊かな役者を多くゲスト出演させる『LAW & ORDER』のゲスト出演を目指す事に。そんな中、事務所が持ってきたのは『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』のレギュラーのオーディションだった。最終オーディションでは、サマンサ・マシスレイコ・エイルスワースの戦いに勝ち、見事、オリビア・ベンソン役を獲得した。

2004年から8年連続でエミー賞の主演女優賞にノミネートされ、2006年シリーズドラマ部門最優秀女優賞を受賞、また2005年ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門最優秀女優賞を受けている実力派である。

2009年10月、米TVガイドがアメリカのテレビ番組におけるギャラを発表し、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』の出演料が1話につき、40万ドル(日本円で約4000万円)でドラマの女性部門で1位にランクインしている。

2010年7月23日付のTV magazineがTVスターたちのギャラをランキングで発表し、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』の1エピソードあたりの出演料が39万5000ドル(日本円で約3358万円)で『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』共演しているクリストファー・メローニと並び、ドラマ俳優部門で2位にランクインした[5]

2015年5月には歌手テイラー・スウィフトのミュージックビデオ「Bad Blood」に Justice(ジャスティス)役で出演している[6]

私生活[編集]

2004年に性犯罪被害者やドメスティック・バイオレンスの被害者をサポートする団体Joyful Heart Foundationを立ち上げている[7][8]。『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』に出演するようになり、オリヴィアに話を聞いてもらいたいと、レイプ被害や性的虐待、DV被害者たちが自らの体験を書いた手紙を受け取るようになった事も明らかにしている[9]

2004年、俳優のピーター・ハーマンと結婚。2006年に男児が生まれた[10]。2011年には女児を養子に迎えている[11]

主な出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1985 グーリーズ
Ghoulies
ドナ
1986 初体験・夏のロマンス/恋のポップ・ティーン
Welcome to 18
ジョーイ
パッコン学園
Jocks
ニコール
1991 パーフェクト・ウェポン
The Perfect Weapon
ジェニファー
ストロベリー・ロード

Strawberry Road

シルバーナ 日本映画
1993 ビジター/欲望の死角
Blind Side
メラニー テレビ映画
バンク・ラバー
Bank Robber
マリサ
1995 リービング・ラスベガス
Leaving Las Vegas
バーの娼婦
1997 悪魔の依頼人
The Advocate's Devil
レンディ テレビ映画
1999 U.M.A レイク・プラシッド
Lake Placid
マイラ
2001 PERFUME パフューム
Perfume
ダーシー
2006 ゲド戦記
Tales from Earthsea
声の出演

テレビシリーズ[編集]

放映年 邦題
原題
役名 備考
1986-1987 Downtown ジェシー・スミス 14エピソード
1988 Falcon Crest カーリー・フィックス 15エピソード
1989 ベイウォッチ
Baywatch
リサ 1エピソード
1990 バード事件簿
Gabriel's Fire
カルメン 1エピソード
1992 うわさの刑事テキーラとボネッティ
Tequila and Bonett
アンジェラ・ガルシア 11エピソード
1993 となりのサインフェルド
Seinfeld
メリッサ 1エピソード
1995-1996 Can't Hurry Love ディディ・エデルスタイン 19エピソード
1997-1998 ER緊急救命室
ER
シンシア・フーパー 13エピソード
1999-2022 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
オリヴィア・ベンソン 508エピソード(継続出演中)
2000,2005,
2022
LAW & ORDER
Law & Order
オリヴィア・ベンソン 4エピソード
2005 LAW & ORDER:陪審評決
Law & Order: Trial by Jury
オリヴィア・ベンソン 1エピソード
2014-2016 シカゴ P.D.
Chicago P.D.
オリヴィア・ベンソン 3エピソード
2015 シカゴ・ファイア
Chicago Fire
オリヴィア・ベンソン 1エピソード
2021-2022 LAW & ORDER:組織犯罪特捜班
Law & Order: Organized Crime
オリヴィア・ベンソン 10エピソード

ミュージック・ビデオ[編集]

アーティスト 役名 備考
2015 Bad Blood テイラー・スウィフト ジャスティス [6]

脚注[編集]

  1. ^ Say How: H”. National Library Service for the Blind and Print Disabled. 2018年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月18日閲覧。
  2. ^ Late Night with Seth Meyers "Mariska Hargitay & Christopher Meloni Re-create the Moment They First Met"
  3. ^ Mariska Hargitay - Biography マリスカ・ハージティ - IMDb(英語)'(英語)
  4. ^ The night Jayne Mansfield died, June 29, 1967. Archived 2007年2月17日, at the Wayback Machine. walkerpub.com(英語)
  5. ^ “テレビドラマで1エピソードのギャラが最も高いのは「Dr. HOUSE」のヒュー・ローリー”. シネマトゥデイ. (2010年8月13日). https://www.cinematoday.jp/news/N0026239 2012年12月30日閲覧。 
  6. ^ a b テイラー・スウィフト、「バッド・ブラッド」MVに飼い猫の“人間バージョン”を起用!?”. TVグルーヴ. 2015年7月18日閲覧。
  7. ^ Martin, Crystal. “Behind the Scenes with Mariska Hargitay”. Redbook. Hearst Corporation. 2011年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年1月24日閲覧。
  8. ^ “The Guide: What's Worth Watching”. TV Guide: p. 8. (July 5, 2010). 
  9. ^ Ross, Robyn (2010年2月19日). “SVU's Mariska Hargitay Helps Trauma Survivors On-Screen and Off”. TVGuide.com. Lionsgate. 2010年2月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年2月22日閲覧。
  10. ^ “マリスカ・ハージティに男の子誕生”. シネマトゥデイ. (2006年6月30日). https://www.cinematoday.jp/news/N0008622 2012年12月30日閲覧。 
  11. ^ “「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」のマリスカ・ハージティ 女の子の赤ちゃんを養子に迎える”. シネマトゥデイ. (2011年4月8日). https://www.cinematoday.jp/news/N0031507 2012年12月30日閲覧。 

外部リンク[編集]