アンドヴァラナウト

アンドヴァラナウト
2021年ローズS
欧字表記 Andvaranaut[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2018年2月21日(6歳)[1]
抹消日 2024年1月11日
キングカメハメハ[1]
グルヴェイグ[1]
母の父 ディープインパクト[1]
生国 日本の旗 日本北海道安平町[1]
生産者 ノーザンファーム[1]
馬主 (有)サンデーレーシング[1]
調教師 池添学栗東[1]
競走成績
生涯成績 17戦3勝[1]
獲得賞金 1億4455万1000円[1]
勝ち鞍
GII ローズS 2021年
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アンドヴァラナウト(欧字名:Andvaranaut2018年2月21日 - )は、日本競走馬[1]2021年ローズステークスの勝ち馬である。

馬名の意味は、北欧のニーベルンゲン伝説に登場する指輪。

戦績[編集]

2歳(2020年)[編集]

11月21日阪神の2歳新馬戦(芝1600m)でデビュー。中団追走から直線で懸命に追い上げるもレゾンドゥスリールの2着に敗れる。続く12月20日阪神の2歳未勝利戦(芝1800m)でも2着に惜敗し、2歳シーズンを終える。

3歳(2021年)[編集]

4月25日阪神の3歳未勝利(芝1600m)で復帰。好位追走から直線で鋭く脚を伸ばすと最後は後続に2馬身差をつけ、3戦目で初勝利を果たす。6月5日中京の3歳上1勝クラス(芝1600m)では道中軽快に逃げるも最後の直線でプログノーシスにかわされて2着。8月1日新潟の出雲崎特別では好位追走から直線で鮮やかに抜け出して快勝、2勝目をマークする[2]。格上挑戦となった9月19日のローズステークスでは道中好位の後ろでレースを進めると最後の直線で逃げ粘るエイシンヒテンを差し切り、重賞初制覇を果たすとともに秋華賞への優先出走権を獲得した[3]。迎えた本番の秋華賞は道中5番手から直線では内から伸び、アカイトリノムスメ、ファインルージュの決め手に屈したものの3着に入った。

4歳(2022年)[編集]

4歳初戦として、GIII愛知杯に出走。1番人気で迎えたレースでは、スタート決め好位で勝機をうかがうも直線追われてから反応せず11着に大敗した。鞍上の松山弘平は「道中は好位でためるイメージ通りのレースができた。それにしても、ラストで脚を使えませんでした。支持してもらったのに、申し訳ないです」とコメントした[4]

続いて、4月9日のGII阪神牝馬ステークスに出走。レース直前にアカイトリノムスメが競走除外となり、1番人気でレースを迎えた。逃げるクリスティを見ながら好位の内を追走。最後の直線で脚を伸ばし、先に抜け出した勝ち馬メイショウミモザに迫ったが半馬身及ばず2着に敗れた[5]。5月15日のGIヴィクトリアマイルでは道中中団で待機するも直線で伸びを欠いて14着と大敗を喫する。秋に入り、10月15日のGII府中牝馬ステークスは中団から脚を伸ばして3着と好走したが、11月13日のGIエリザベス女王杯は見せ場なくブービーの17着に沈んだ。

5~6歳(2023~2024年)[編集]

5歳時も愛知杯を初戦に4戦出走したが、阪神牝馬ステークスでの5着が最高で勝利はなかった。

クラブ規定で3月までの引退が決まっていた6歳初戦は京都金杯となり、武豊が騎乗したが10着と敗れた。その後、右第1指節種子骨の骨折が判明し、全治9か月以上の診断が下ったことで、残り1走を予定していたが現役続行を断念し引退が決定した[6][7][8]。2024年1月11日付でJRAの競走馬登録を抹消された。引退後は北海道安平町のノーザンファーム繁殖牝馬として供用される[9][10]

競走成績[編集]

以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
2020.11.21 阪神 2歳新馬 芝1600m(良) 8 7 7 003.10(2人) 02着 R1:35.7(33.4) -0.2 0福永祐一 54 レゾンドゥスリール 428
0000.12.20 阪神 2歳未勝利 芝1800m(良) 16 6 12 003.00(2人) 02着 R1:47.2(35.1) -0.2 0福永祐一 54 タガノディアーナ 428
2021.04.25 阪神 3歳未勝利 芝1600m(良) 18 6 12 001.70(1人) 01着 R1:33.4(34.2) -0.3 0福永祐一 54 (ヘアケイリー) 438
0000.06.05 中京 3歳上1勝クラス 芝1600m(良) 16 1 1 004.90(2人) 02着 R1:33.4(35.4) -0.5 0福永祐一 52 プログノーシス 438
0000.08.01 新潟 出雲崎特別 1勝 芝2000m(良) 18 4 7 001.70(1人) 01着 R1:58.2(34.3) -0.2 0福永祐一 52 (ダノンドリーマー) 434
0000.09.19 中京 ローズS GII 芝2000m(良) 18 6 12 005.80(4人) 01着 R2:00.0(33.8) -0.2 0福永祐一 54 (エイシンヒテン) 436
0000.10.17 阪神 秋華賞 GI 芝2000m(良) 16 5 9 007.30(3人) 03着 R2:01.4(36.1) -0.2 0福永祐一 55 アカイトリノムスメ 432
2022.01.15 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(良) 16 3 6 002.90(1人) 11着 R2:01.6(35.1) -0.6 0松山弘平 55 ルビーカサブランカ 448
0000.04.09 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(良) 12 2 2 003.10(1人) 02着 R1:32.9(34.2) -0.1 0福永祐一 55 メイショウミモザ 444
0000.05.15 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 18 7 15 016.40(7人) 14着 R1:33.1(33.8) -0.9 0福永祐一 55 ソダシ 434
0000.10.15 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(良) 15 1 1 008.30(3人) 03着 R1:44.7(33.8) -0.2 0福永祐一 54 イズジョーノキセキ 448
0000.11.13 阪神 エリザベス女王杯 GI 芝2200m(重) 18 4 8 016.20(9人) 17着 R2:17.3(39.3) -4.3 0R.ムーア 56 ジェラルディーナ 450
2023.01.14 中京 愛知杯 GIII 芝2000m(重) 15 5 8 018.30(8人) 09着 R2:04.7(34.8) -1.6 0D.イーガン 56 アートハウス 452
0000.04.08 阪神 阪神牝馬S GII 芝1600m(稍) 12 7 10 024.80(7人) 05着 R1:34.3(33.6) -0.4 0吉田隼人 55 サウンドビバーチェ 454
0000.05.14 東京 ヴィクトリアM GI 芝1600m(良) 16 2 4 120.3(13人) 11着 R1:33.0(33.5) -0.8 0吉田隼人 56 ソングライン 446
0000.10.14 東京 府中牝馬S GII 芝1800m(良) 13 6 9 018.70(7人) 06着 R1:46.4(33.3) -0.3 0鮫島克駿 55 ディヴィーナ 452
2024.01.06 京都 京都金杯 GIII 芝1600m(良) 18 5 10 018.00(9人) 10着 R1:34.8(35.7) -1.0 0武豊 55.5 コレペティトール 464

血統表[編集]

アンドヴァラナウト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

キングカメハメハ
2001 鹿毛
父の父
Kingmambo
1990 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Miesque Nureyev
Pasadoble
父の母
*マンファス
Manfath
1991 黒鹿毛
*ラストタイクーン *トライマイベスト
Mill Princess
Pilot Bird Blakeney
The Dancer

グルヴェイグ
2008 黒鹿毛
ディープインパクト
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
*ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
母の母
エアグルーヴ
1993 鹿毛
*トニービン *カンパラ
Severn Bridge
ダイナカール *ノーザンテースト
シャダイフェザー
母系(F-No.) パロクサイド(GB)系(FN:8-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer 5×5×5 [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13]
  4. ^ [13]


脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o アンドヴァラナウト”. www.jbis.or.jp. 2023年5月14日閲覧。
  2. ^ 【出雲崎特別】(新潟) アンドヴァラナウトが好位から力強く抜け出して人気に応える”. netkeiba.com (2021年8月1日). 2021年9月19日閲覧。
  3. ^ 【ローズS結果】アンドヴァラナウトが差し切り秋華賞への切符獲得”. netkeiba.com (2021年9月19日). 2021年9月19日閲覧。
  4. ^ “【愛知杯】1番人気のアンドヴァラナウトは11着大敗 松山弘「申し訳ないです」”. 競馬エイト. https://race.sanspo.com/smp/keiba/news/20220115/ope22011518260008-s.html 2022年5月15日閲覧。 
  5. ^ “アンドヴァラナウト半馬身及ばず2着 福永騎手「マイルはいい。最後は力で残った」/阪神牝馬S”. 日刊スポーツ. https://www.nikkansports.com/m/keiba/news/202204100000189_m.html?mode=all&utm_source=AMPbutton&utm_medium=referral 2022年5月15日閲覧。 
  6. ^ アンドヴァラナウトが故障 - JRAニュース(日本中央競馬会)2024年1月8日
  7. ^ アンドヴァラナウトの故障について - 競馬実況web(ラジオNIKKEI)2024年1月8日
  8. ^ 21年ローズS勝ち馬アンドヴァラナウトが右前脚骨折で引退、繁殖入り - 日刊スポーツ 2024年1月7日
  9. ^ アンドヴァラナウトの競走馬登録抹消 - JRAニュース(日本中央競馬会)2024年1月11日
  10. ^ アンドヴァラナウト競走馬登録抹消、ノーザンファームで繁殖入り - 競馬実況web(ラジオNIKKEI)2024年1月11日
  11. ^ "競走成績:全競走成績|アンドヴァラナウト". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年5月14日閲覧
  12. ^ "アンドヴァラナウトの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2023年5月14日閲覧
  13. ^ a b c "血統情報:5代血統表|アンドヴァラナウト". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年9月28日閲覧
  14. ^ "ドゥラメンテの血統表|競走馬データ". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2021年9月28日閲覧

外部リンク[編集]