2015年のユナイテッド・スポーツカー選手権
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2015年のユナイテッド・スポーツカー選手権 | |||
前年: | 2014 | 翌年: | 2016 |
2015年のIMSA・チュードル・ユナイテッド・スポーツカー選手権(TUSC) は、IMSAが主催する ユナイテッド・スポーツカー選手権の2年目のシーズン。IMSAのツーリングカーレースの起源である1971年のIMSA GT選手権から数えるとIMSAの系譜に繋がるシリーズとして通算45年目となるシーズンである。1月24日のデイトナ24時間レースで開幕し[1]、10月1日のプチ・ル・マンで閉幕した。
クラス規定[編集]
クラス体系は2014年のクラス規定を引き継ぎ、大きな違いはなかった。
- プロトタイプ(P)
- プロトタイプ・チャレンジ(PC)
- GT ル・マン(GTLM)
- GT デイトナ(GTD)
2015年シーズンは、プロトタイプ(P)クラスとGT ル・マン(GTLM)クラスのプロとアマのドライバーがレースで優勝した場合の新しい2つの賞が設けられた。ジム・トルーマン賞はPクラスで優勝したプロとアマのコンビに与えられ、ボブ・アキン賞はGTLMクラスのコンビに与えられる。シーズン末の各クラスのトップのプロとアマのコンビに関しては2016年のル・マン24時間レースの自動エントリー枠が与えられるが、ジム・トルーマン賞受賞者はLMP2クラスの出走権を得る一方で、ボブ・アキン賞受賞者はLM GTE Amクラスの出走権を得るに留まる。自動エントリー枠を得る条件として、最低でも北米耐久カップの規定最小限のレース数をこなさなければならない[2][3]。
スケジュール[編集]
レース・スケジュール[編集]
2015年シーズンのスケジュールは、2014年8月10日に公表され、12ラウンドが開催された[4]。
ラウンド | レース | レース時間 | クラス | サーキット | 開催地 | 開催日 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ロレックス・デイトナ24時間レース | 24時間 | 全クラス | デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ | フロリダ州デイトナ | 1月24–25日 |
2 | モービル1 セブリング12時間レース | 12時間 | 全クラス | セブリング・インターナショナル・レースウェイ | フロリダ州セブリング | 3月21日 |
3 | テキーラ・パトロン・スポーツカー・ショーケース | 1時間40分 | P, GTLM | ロングビーチ市街地コース | カリフォルニア州ロングビーチ | 4月18日 |
4 | コンチネンタルタイヤ・モントレー・グランプリ | 2時間40分[5] | 全クラス | マツダ・レースウェイ・ラグナ・セカ | カリフォルニア州モントレー | 5月3日 |
5 | シェヴロン・スポーツカー・クラシック | 1時間40分 | P, PC, GTD | ベル・アイル・パーク | ミシガン州デトロイト | 5月30日 |
6 | ワトキンズ・グレン6時間レース | 6時間 | 全クラス | ワトキンズ・グレン・インターナショナル | ニューヨーク州ワトキンズ・グレン | 6月28日 |
7 | モービル1 スポーツカー・グランプリ | 2時間40分[6] | P, PC, GTLM | カナディアンタイヤ・モスポート・パーク | オンタリオ州ボーマンビル | 7月12日 |
8 | ノーザンイースト・グランプリ | 2時間40分 | PC, GTD | ライム・ロック・パーク | コネチカット州レイクヴィル | 7月25日 |
9 | コンチネンタルタイヤ・ロードレース・スポーツカー・ショーケース | 2時間40分[6] | 全クラス | ロード・アメリカ | ウィスコンシン州エルクハート・レイク | 8月9日 |
10 | オークツリー・グランプリ | 2時間40分[6] | GTLM, GTD | バージニア・インターナショナル・レースウェイ | バージニア州オールトン | 8月23日 |
11 | ローン・スター・ル・マン | 2時間40分[6] | 全クラス | サーキット・オブ・ジ・アメリカズ | テキサス州オースティン | 9月19日 |
12 | プチ・ル・マン パワード・バイ・マツダ | 7時間51分(天候悪化の為、レース時間短縮)[7][8] | 全クラス | ロード・アトランタ | ジョージア州プラセルトン | 10月3日 |
レース・カレンダーの変更点[編集]
- 前年に開催されたカンザス・スピードウェイとインディアナポリス・モーター・スピードウェイのイベントは、本シーズンは開催されなかった。
- ライム・ロック・パークのラウンドが追加され、PCクラスとGTDクラスのイベントが開催されることとなった。
- カナディアンタイヤ・モスポート・パークのラウンドでは、GTDクラスのイベントがPCクラスに置き換えられ、PクラスとGTLMクラスと併催される形に変更された。
- 『 IMSA・コンチネンタル・タイヤ・スポーツカー・チャレンジ 』とは、ロングビーチ市街地コースとミシガン州デトロイトのベル・アイル・パークの市街地サーキットを除いて、10ラウンドをユナイテッド・スポーツカー選手権と共催している。
- 2014年10月31日、レース・カレンダーはバージニア・インターナショナル・レースウェイのラウンドからPCクラスの開催を外し、デトロイトのベル・アイル・パークのラウンドにPCクラスの開催を追加して、PクラスとGTDクラスと併催される形に変更された[9]。
- カリフォルニア州モントレーのマツダ・レースウェイ・ラグナ・セカのラウンドでは、1回のレースで4クラス全てのイベントを開催する形に変更された[10]。
エントリー[編集]
プロトタイプ(P)クラス[編集]
プロトタイプ・チャレンジ(PC)クラス[編集]
全チームが、シボレーV8の6.2LのLS3エンジンを搭載したオレカ・FLM09のシャシーを使用した。
チーム | No. | ドライバー | 出場ラウンド |
---|---|---|---|
BAR1・モータースポーツ[21] | 16 | トミー・ドリッシー | 1–2, 12 |
マーティン・プロウマン | 1–2, 6 | ||
ジョニー・モウレム | 1, 12 | ||
ブライアン・オールダー | 1 | ||
トム・パパドプロス | 1 | ||
マーク・ドラムライト | 2, 12 | ||
デヴィッド・チョン | 2 | ||
ジョン・ファルブ | 4, 7, 11 | ||
トッド・スラッシャー | 4, 8, 11 | ||
ダニエル・バーケット | 6, 9 | ||
マット・マクマリー | 6, 9 | ||
ショーン・レイホール | 7–8 | ||
ドン・ヤント | 12 | ||
61 | シェルビー・ブラックストック | 1 | |
イヴォ・ブレケルス | 1 | ||
マーク・ドラムライト | 1 | ||
マーティン・プロウマン | 1 | ||
レモ・ラスチッティ | 1 | ||
ライアン・ルイス | 11 | ||
ドン・ヤント | 11 | ||
コア・オートスポーツ[11] | 54 | ジョン・ベネット | 全戦 |
コリン・ブラウン | 全戦 | ||
ジェームズ・グエ | 1–2, 6 | ||
マーク・ウィルキンス | 1 | ||
アンソニー・ラザーロ | 12 | ||
JDC-ミラー・モータースポーツ | 85 | ミカエル・ゴイクバーグ | 全戦 |
クリス・ミラー | 1–2, 6, 9, 12 | ||
ラスティ・ミッチェル | 1–2, 6, 12 | ||
ステファン・シンプソン | 1, 5, 8 | ||
トリスタン・ヴォーティエ | 1 | ||
ジェリー・クロート | 2 | ||
ザック・ヴィーチ | 4 | ||
マット・マクマリー | 7, 11 | ||
パフォーマンス・テック・モータースポーツ[11] | 38 | ジェイムズ・フレンチ | 全戦 |
ジェローム・ミー | 1–2, 6, 12 | ||
ショーン・ジョンストン | 1 | ||
ジェイムズ・ヴァンス | 1, 5 | ||
コナー・デイリー | 2, 6–9, 11–12 | ||
マイク・ヘドランド | 4 | ||
PR1/マシエイセン・モータースポーツ | 52 | マイク・グアスク | 全戦 |
トム・キンバー=スミス | 全戦 | ||
アンドリュー・パーマー | 1–2, 6, 12 | ||
アンドリュー・ノヴィク | 1 | ||
RSRレーシング[22] | 11 | クリス・カミング | 全戦 |
ブルーノ・ジュンケイラ | 全戦 | ||
グスタヴォ・メネゼス | 1–2, 12 | ||
ジャック・ホークスワース | 1, 12 | ||
スターワークス・モータースポーツ[23] | 8 | レンガー・ヴァン・デル・ザンデ | 全戦 |
ミルコ・シュルティス | 1–2, 4–5, 7–9, 12 | ||
アレックス・ポポウ | 1–2, 6, 12 | ||
マイク・ヘドランド | 1, 6, 11–12 | ||
フェリペ・アルブケルケ | 1 | ||
88 | アレックス・ポポウ | 11–12 | |
ショーン・レイホール | 11–12 | ||
ジョン・ファルブ | 12 |
GT ル・マン(GTLM)クラス[編集]
GT デイトナ(GTD)クラス[編集]
チーム | 車両 | エンジン | No. | ドライバー | 出場ラウンド |
---|---|---|---|---|---|
AFコルセ | フェラーリ・458イタリア GT3 | フェラーリ 4.5L V8 | 49 | ルイ・アグアス | 1–2 |
マット・グリフィン | 1 | ||||
パシン・ラゾーラス | 1 | ||||
ミケーレ・ルゴロ | 1 | ||||
マルコ・チョッチ | 2 | ||||
ピエールジョゼッペ・ペラジーニ | 2 | ||||
エンツォ・ポトリッチオ | 2 | ||||
アレックス・ジョブ・レーシング | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 22 | リー・キーン | 全戦 |
クーパー・マクニール | 全戦 | ||||
アンドリュー・デイヴィス | 1–2, 6, 12 | ||||
シェイン・ヴァン・ギズバーゲン | 1 | ||||
コンパス360・レーシング[27] | アウディ・R8 LMS | アウディ 5.2L V10 V10 | 76 | ピエーレ・クレイヌビング | 8–11 |
レイ・メイソン | 8–11 | ||||
フライングリザード・モータースポーツ[28] | アウディ・R8 LMS | アウディ 5.2L V10 V10 | 45 | ロバート・ソーン | 1–2, 12 |
藤井誠暢 | 1 | ||||
星野敏 | 1 | ||||
マルクス・ヴィンケルホック | 1 | ||||
コリン・トンプソン | 2, 12 | ||||
マルコ・ホルツァー | 2 | ||||
ガイ・コスモ | 4, 12 | ||||
パトリック・バーン | 4 | ||||
マイク・ヴェス | 11 | ||||
ジェイソン・ハート | 11 | ||||
GB・オートスポーツ | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 81 | マイケル・アヴェナッティ | 1–2 |
ダミアン・フォークナー | 1–2 | ||||
クバ・ギエルマジアック | 1–2 | ||||
マイク・スキーン | 1–2 | ||||
ロリー・ブッチャー | 1 | ||||
コンラート・モータースポーツ | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 28 | クラウス・バフラー | 1 |
クリスティアン・エンゲルハート | 1 | ||||
ロルフ・イナイヒェン | 1 | ||||
ランス・ウィルジー | 1 | ||||
クリストファー・ツェヒリンク | 1 | ||||
ローン・スター・レーシング[29] | ダッジ・バイパー GT3-R | ダッジ 8.3 L V10 | 80 | マルク・ホーセンス | 11 |
ダン・ノックス | 11 | ||||
マグナス・レーシング | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 44 | アンディ・ラリー | 全戦 |
ジョン・ポター | 全戦 | ||||
マルコ・ゼーフリート | 1–2, 6 | ||||
マルティン・ラギンガー | 1 | ||||
ロバート・レナウアー | 12 | ||||
ミュールナー・モータースポーツ・アメリカ | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 18 | マルク・バッセン | 1 |
マッテオ・ベレッタ | 1 | ||||
コナー・デ・フィリッピ | 1 | ||||
ニコラウス・マイア=メルンホフ | 1 | ||||
ダリル・オーヤン | 1 | ||||
19 | コナー・デ・フィリッピ | 1 | |||
リカルド・フロレスJr. | 1 | ||||
マイケル・リラ | 1 | ||||
ニコラウス・マイア=メルンホフ | 1 | ||||
ジム・マイケリアン | 1 | ||||
パーク・プレイス・モータースポーツ | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 73 | パトリック・リンジー | 全戦 |
スペンサー・パンペリー | 全戦 | ||||
ジム・ノーマン | 1–2 | ||||
ネルソン・カナチェJr. | 1 | ||||
ケビン・エストレ | 1 | ||||
マディソン・スノー | 12 | ||||
ポール・ミラー・レーシング[30] | アウディ・R8 LMS | アウディ 5.2L V10 V10 | 48 | クリストファー・ハーゼ | 全戦 |
ディオン・フォン・モルトケ | 全戦 | ||||
ブライス・ミラー | 1–2, 6, 12 | ||||
レネ・ラスト | 1 | ||||
ライリー・モータースポーツ | ダッジ・バイパー GT3-R | ダッジ 8.3 L V10 | 33 | ジェロエン・ブリークモレン | 全戦 |
ベン・キーティング | 全戦 | ||||
セバスティアーン・ブリークモレン | 1–2, 12 | ||||
アル・カーター | 1 | ||||
マルク・ホーセンス | 1 | ||||
93 | アル・カーター | 1–2, 6, 12 | |||
キャメロン・ローレンス | 1–2, 6, 12 | ||||
ベン・キーティング | 1–2 | ||||
ドミニク・ファーンバッハー | 1 | ||||
クノ・ウィットマー | 1 | ||||
マルク・ホーセンス | 2, 6, 12 | ||||
マルク・ミラー | 4 | ||||
ジェフ・モーシング | 4 | ||||
スクーデリア・コルサ[26][31] | フェラーリ・458イタリア GT3 | フェラーリ 4.5L V8 | 63 | タウンゼント・ベル | 全戦 |
ビル・スウィードラー | 全戦 | ||||
アンソニー・ラザーロ | 1–2 | ||||
ジェフ・シーガル | 1, 12 | ||||
ジェフ・ウェストファル | 1 | ||||
64 | ダニエル・セラ | 1, 12 | |||
アンドレア・ベルトリーニ | 1 | ||||
マルコス・ゴメス | 1 | ||||
フランシスコ・ロンゴ | 1 | ||||
マッテオ・クレソーニ | 12 | ||||
ジェフ・ウェストファル | 12 | ||||
チーム・シアトル/アレックス・ジョブ・レーシング[32] | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 23 | マリオ・ファーンバッハー | 全戦 |
イアン・ジェイムズ | 全戦 | ||||
アレックス・リベラス | 1–2, 12 | ||||
TRG-AMR・ノースアメリカ[33] | アストンマーティン・ヴァンテージ GT3 | アストンマーティン 6.0L V12 | 007 | クリスティーナ・ニールセン | 全戦 |
ジェームズ・デイヴィソン | 1–2, 4–5 | ||||
ブランドン・デイヴィス | 1–2, 12 | ||||
クリストフェル・ニギャルド | 1 | ||||
クノ・ウィットマー | 6, 8–12 | ||||
009 | ブランドン・デイヴィス | 1 | |||
デレック・デブール | 1 | ||||
マックス・リドル | 1 | ||||
エリセオ・サラザール | 1 | ||||
クリス・ウィルソン | 1 | ||||
ターナー・モータースポーツ[34] | BMW・Z4 GT3 | BMW 4.4 L V8 V8 | 97 | マイケル・マーサル | 全戦 |
マルクス・パルッターラ | 1–2, 4–6, 9–12 | ||||
アンディ・プリオール | 1–2, 12 | ||||
ボリス・セッド | 1–2 | ||||
デイン・キャメロン | 8 | ||||
ビリー・ジョンソン | 12 | ||||
ライト・モータースポーツ | ポルシェ・911 GTアメリカ | ポルシェ 4.0L フラット6 | 58 | ヤン・ヘイレン | 1–2, 5–6 |
マディソン・スノー | 1–2, 5–6 | ||||
パトリック・デンプシー | 1 | ||||
フィリップ・エング | 1 | ||||
エミリオ・ヴァルヴェルデ | 2 |
レース結果[編集]
総合優勝は太字。
ランキング[編集]
ポイント・システム[編集]
選手権のポイントは、以下の表に挙げられているゴール地点での順位に基づいて授与される[35]。
順位 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ポイント | 35 | 32 | 30 | 28 | 26 | 25 | 24 | 23 | 22 | 21 | 20 | 19 | 18 | 17 | 16 | 15 | 14 | 13 | 12 | 11 | 10 | 9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 |
ドライバーズポイント[編集]
ポイントは、各イベントのそれぞれのクラスに応じた(レースがフィニッシュした時点での)順位によって付与される。ポイントを獲得する為には、ドライバーは最低規定走行時間を満たさなければならない。最低規定走行時間を満たしていない場合は、ポイントは付与されない[35]。(規定走行時間の下限は、チームごとに課されている最低規定走行時間を満たしていないと、それぞれのイベントで定められた最低規定走行時間を満たしていても、ポイントは付与されない。)
付け加えて、参戦する各ドライバーには、レースごとに1ポイントが自動的に授与される(スターティング・ポイント制)[35]。
チームポイント[編集]
チームに対して付与されるポイントも、ドライバーズポイントと同様の算定方法が適用される。1台のみの単独参戦の場合も2台のレースカーで参戦する体制の場合も区別なく、ひとつの独自のチームとして扱われる[35]。
マニュファクチャラーポイント[編集]
レースカーの製造者(メーカー)に与えられるマニュファクチャラーポイントは、スターティング・ポイント制を除いてドライバーズポイント及びチームポイントと同様の算定方法が適用される。(スターティング・ポイント制は、マニュファクチャラーに対しては適用されない。)マニュファクチャラーポイントは、下記の通りに規定されている[35]。
- プロトタイプ(C)クラス: シャシー・コンストラクター、エンジン・マニュファクチャラー
- GT ル・マン(GTLM)クラス: レースカー・マニュファクチャラー、タイヤ・マニュファクチャラー
- GT デイトナ(GTD)クラス: レースカー・マニュファクチャラー
各マニュファクチャラーは、クラス別にそのマニュファクチャラーの最上位に入ったレースカーのポイントだけを評価する。各マニュファクチャラー中の2位以降の順位のレースカーについてはポイントは評価の対象外とされ、その他の全てのマニュファクチャラーの順位が繰り上がることになる。
- 例: あるイベントで、マニュファクチャラーAのレースカーが1位と2位を占め、マニュファクチャラーBが3位に入ったとする。マニュファクチャラーAは1位に割り当てられた35ポイントのみを獲得し、マニュファクチャラーBは繰り上がり2位となり、本来の2位に割り当てられた32ポイントを獲得することになる[35]。
前年の2014年シーズンからのポイント・システムは、2015年シーズンも踏襲された[36]。
北米耐久カップ[編集]
北米耐久カップのポイント・システムは、通常のポイント・システムとは異なる。ドライバー、チーム及びマニュファクチャラーに付与されるポイントは、5-4-3-2制に基づく。1位には5ポイント、2位には4ポイント、3位には3ポイント、その他の順位には2ポイントが付与される[35]。
順位 | 1 | 2 | 3 | 4位以降 |
---|---|---|---|---|
ポイント | 5 | 4 | 3 | 2 |
デイトナ(24時間レース)では、6時間時点に12時間時点と18時間時点と最終ゴール時点での順位というように4回に分けてポイントが付与される。セブリング(12時間レース)では、4時間時点に8時間時点と最終ゴール時点での順位というように3回に分けてポイントが付与される。ワトキンズ・グレン(6時間レース)では、3時間時点と最終ゴール時点での順位というように2回に分けてポイントが付与される。ロード・アトランタ(10時間レース)では、4時間時点に8時間時点と最終ゴール時点での順位というように3回に分けてポイントが付与される。
通常の選手権と同様に、北米耐久カップのチームポイントもレースカーごとに付与され、ドライバーズポイントはドライバーがどのチームの車に乗り換えてもポイントが付与される。マニュファクチャラーポイントは、通常の選手権と同様にそのマニュファクチャラーの最上位に入ったレースカーのみに付与される[35]。(最上位以外の順位のポイントはカウントされない。)
- 例: ある特定のセグメントで、マニュファクチャラーAのレースカーが1位と2位を占め、マニュファクチャラーBが3位に入ったとする。マニュファクチャラーAは1位に割り当てられた5ポイントのみを獲得し、マニュファクチャラーBは繰り上がり2位となり、本来の2位に割り当てられた4ポイントを獲得することになる[35]。
ドライバーズ・ランキング[編集]
プロトタイプ(C)クラス[編集]
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