ガオ州

ウィキペディアから無料の百科事典

ガオ州
‎La région de Gao
位置

マリ共和国におけるガオ州(塗りつぶし部)。
管理
: マリ共和国の旗 マリ
州都: ガオ (都市)
知事: -
: 16
コミューン: 43
人口統計
人口(2022年)
 • 人口密度:
727,517人
 • 7.3人/km²
地理
面積: 100,000 km²
等時帯: WATUTC+0
ISO 3166-2: ML-7
テンプレートを表示
デューンローズ

ガオ州(ガオしゅう、フランス語: Région de Gao)はマリ共和国第7の州[1]。州都はガオ[2]。面積は10万平方キロメートル、人口は約73万人(2022年国勢調査[3])。

歴史[編集]

ガオ州の人口推移
人口±%
1976年367,819—    
1987年383,734+4.3%
1998年495,178+29.0%
2009年544,120+9.9%
2022年727,517+33.7%
Source: [2][3]

ガオ州は1960年6月7日の州制施行の際に創設された。当時はマリ北部のほぼ全域を管轄しており、面積は約82万平方キロメートルで国土の約65パーセントを占めていた。1977年7月12日に州の西半分がトンブクトゥ州として、1991年に州北部がキダル州として、2011年12月14日に州東部がメナカ州として[4](発足は2016年[5])それぞれ分離し、現在は創設時の1割程度にまで縮小している[6]

2012年4月6日にマリ反政府勢力アザワド解放民族運動(MNLA)が一方的に独立宣言したアザワド(国際的に未承認)の一部分を構成しており、特にガオには暫定首都がおかれた[7]が、同年6月27日のMNLAとイスラム軍事組織アンサル・ディーン間の戦闘の結果、MNLAはガオより駆逐され、アンサル・ディーンがガオなどマリ北部を支配下に収めたと宣言した[8]。活発になったイスラム系反政府勢力の動きに対し、2013年1月、フランスが軍事介入を実施。ガオに対して、ミラージュ戦闘機などの航空機により空爆が行われた[9]

地理[編集]

ガオ州はトンブクトゥ州の西に隣接し、キダル州の南に隣接し、メナカ州の西に隣接している。南ではブルキナファソおよびニジェール国境を接している。州内の主要な都市としてガオの他、ブーレム英語版バンバ英語版が挙げられる。

住民[編集]

その多くはソンガイ族ボゾ族英語版トゥアレグ族バンバラ族アラブ人クンタ氏族ラマール族(Lamhar)、タジャカント族英語版等)、Peuls (Gabéro, Sidibé, Wani, Baazi, Fafa...)で占められる。


下部行政区画[編集]

2012年以前のガオ州の圏

2023年2月以降、ガオ州は国内最多となる16つの圏(Circle)に分かれている[10]。圏の下は34郡[10]、53コミューン、1,220村・フラクスィオン・カルティエの順に細分化されている[11]

  1. ガオ圏(Gao)
  2. ブーレム圏(Bourem)
  3. アンソンゴ圏(Ansongo)
  4. アルムストラ圏(Almoustrat)
  5. バンバ圏(Bamba)
  6. ワーアッタグーナ圏(Ouattagouna)
  7. ソニ・アリベル圏(Soni Aliber)
  8. ジュボック圏(Djebock)
  9. タラテイエ圏(Talataye)
  10. テッシ圏(Tessit)
  11. ンティリット圏(N'Tillit)
  12. ガベロ圏(Gabéro)
  13. エルサネ圏(Ersane)
  14. タバンコール圏(Tabankort)
  15. タンアウケー圏(Tin-Aouker)
  16. カサンベレ圏(Kassambéré)

2012年から2023年までは以下の4圏に分かれていた[4]

  1. アンソンゴ圏 --- アンソンゴ
  2. ブーレム圏 --- ブーレム英語版
  3. ガオ圏 --- ガオバンバ英語版
  4. アルムストラ圏(Almoustrat)

1991年から2012年までは以下の4圏に分かれていた[12]

  1. アンソンゴ圏 --- アンソンゴ
  2. ブーレム圏 --- ブーレム英語版
  3. ガオ圏 --- ガオバンバ英語版
  4. メナカ圏 --- メナカ

脚注[編集]

  1. ^ CIA The Woridfactbook2000/Mali(英語),2011-02-14閲覧。
  2. ^ a b Regions of Mali”. Statoids (2016年1月25日). 2024年6月12日閲覧。
  3. ^ a b Mali: Regions & Cities”. Citypopulation (2024年3月1日). 2024年6月12日閲覧。
  4. ^ a b JOURNAL OFFICIEL DE LA REPUBLIQUE DU MALI” (pdf). p. 364 (2012年3月9日). 2024年6月17日閲覧。
  5. ^ Mali : Bamako nomme les gouverneurs des nouvelles régions administratives du Nord”. Jeune Afrique (2016年1月20日). 2024年6月17日閲覧。
  6. ^ RÉGIONS ET CERCLES DU MALI: 60 ANS DE DÉCOUPAGE”. Bamada.net (2018年11月15日). 2024年6月17日閲覧。
  7. ^ Mali: A scramble for power”. The Muslim News (2012年4月8日). 2012年4月13日閲覧。
  8. ^ Tiemoko Diallo; Adama Diarra (2012年6月28日). “Islamists declare full control of Mali's north”. ロイター (ロイター). http://www.reuters.com/article/2012/06/28/us-mali-crisis-idUSBRE85R15720120628 2012年10月13日閲覧。 
  9. ^ “仏軍、マリ北部に初の空爆=一部で武装勢力退却情報も”. 時事ドットコム (時事通信社). (2011年1月14日). http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2013011400017 2013年1月14日閲覧。 
  10. ^ a b Mali. Document sur le nouveau découpage administratif février 2023”. Malinews tv (2023年2月22日). 2024年6月5日閲覧。
  11. ^ BRÈVESORGANISATION ADMINISTRATIVE DU TERRITOIRE MALIEN : 19 RÉGIONS, UN DISTRICT, 156 CERCLES, 807 COMMUNES…”. Maliactu.net (2022年7月1日). 2024年6月11日閲覧。
  12. ^ Circles of Mali”. Statoids (2010年5月26日). 2015年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月18日閲覧。

関連項目[編集]