タイ・ダラー・サイン

Ty Dolla $ign
Ty Dolla Sign 2018年
生誕 Tyrone William Griffin Jr.
タイローン・ウィリアム・グリフィン・ジュニア

(1982-04-13) 1982年4月13日(42歳)[1]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス
職業
  • ラッパー
  • 歌手
  • ソングライター
  • 音楽プロデューサー
活動期間 2006年 -
子供 1人
音楽家経歴
ジャンル
担当楽器
  • ヴォーカル
  • ベースギター
レーベル
共同作業者
公式サイト dollasignworld.com

タイ・ダラー・サインTy Dolla Sign、本名: Tyrone William Griffin Jr.、1982年4月13日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身のラッパー歌手ソングライター音楽プロデューサーヒップホップミュージシャン。正式にはTy Dolla $ignと表記する。

2010年にYGのシングル「Toot It and Boot It」にフィーチャーされ広く知られるようになり、2015年にデビュー・アルバム『Free TC』をリリース[2]。2017年には2作目のアルバム『Beach House 3』をリリース。2018年にはポスト・マローンの楽曲「Psycho」に客演で参加し、世界各国のチャートで1位を記録する[3]。2020年には3作目のアルバム『Featuring Ty Dolla Sign』をリリースした[4]

来歴[編集]

ライブでのTy Dolla $ign(2015年)

1982年4月13日、タイ・ダラー・サインこと、タイロン・ウィリアム・グリフィン・ジュニアは、カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれた[5]。父親がファンクバンドのレイクサイドのメンバーだったことをきっかけに、アース・ウィンド&ファイアープリンスなどと出会い、ソウル・ミュージックに興味を持つようになった[6]。Ty Dolla Signはベースギターを弾くことから音楽のキャリアをスタートさせ、後にドラム、ギター、キーボード、MPCを学んだ[7]

2010年にYGのシングル「Toot It and Boot It」にフィーチャーされ広く知られるようになる[8]。この曲はタイ・ダラー・サインがYGと一緒に作詞・作曲したものである[9]

2012年、Ty Dolla $ignはアトランティック・レコードと契約を結ぶ[10]。10月1日には初のソロ・ミックステープ『Beach House』をリリースした。

2013年7月1日に続編となるミックステープ『Beach House 2』をリリースした。

2013年9月10日、B.o.BDJ Mustardをフィーチャーしたシングル「Paranoid」をリリース。米ビルボード・ホット100で29位を記録し、アメリカでプラチナディスクに認定された[11]

2014年1月21日、初のメジャー作品となるEP『Beach House EP』をリリース。8月24日にはミックステープ『Sign Language』をリリースした。

2015年11月13日、デビューアルバム『Free TC』をリリースし、米ビルボード200で初登場14位を記録した[2]

2016年2月、フィフス・ハーモニーのシングル「Work from Home」に客演で参加し全米最高4位を記録する[3]。9月23日、ミックステープ「Campaign」をリリースした。

2017年10月27日、2作目のアルバム『Beach House 3』がリリースされ、全米11位記録した[12]

2018年2月、ポスト・マローンの楽曲「Psycho」に客演で参加しTy Dolla $ignにとって初の全米1位を記録する。同曲は世界各国のチャートでも1位を記録し世界的なヒットとなった[3]。10月26日、Ty Dolla $ignはジェレマイと共にコラボレイティヴ・ミックステープ『MihTy』リリースした[13]

2020年10月23日、3作目のアルバム『Featuring Ty Dolla Sign』をリリースした[4]

音楽性[編集]

ライブでのTy Dolla $ign(2015年)

Ty Dolla Signは、コンテンポラリーR&Bとヒップホップを融合させた歌とラップを得意とする。自分がラッパーかと聞かれたら「人はそれをラップと呼ぶだろうけど、僕は本当に自分がラップをしているとは思っていないんだ。」と語っている[14]

影響を受けたアーティスト[編集]

影響を受けたアーティストについて「2Pacは今までで一番好きなアーティストだよ。Slum Villageが好きだったし、J・ディラもそうだけど、彼は僕の好きなプロデューサーやアーティストの一人だよ。俺はヒップホップ・ヘッズのようなタイプなんだ。モス・デフタリブ・クウェリ、ローカス・レコードのシーンは俺のタイプだよ」と述べている。また「プリンスも好きなんだ。彼は歌い、プロデュースし、あらゆるタイプの楽器を演奏する。それが僕の求めているものなんだ。」とも述べている[15]

人物[編集]

Ty Dolla $ign(2013年)

家族[編集]

Ty Dolla Signにはジェイリン・クリスタルという娘がいる[16]

タイ・ダラー・サインは2017年から2019年までローレン・ハウレギと交際していた[17]

事件[編集]

2018年12月10日、タイ・ダラー・サインがコカイン所持により懲役15年を求刑されていると発表された[18]。タイ・ダラー・サインは薬物防止プログラムの完了により、すべての容疑を取り下げることで合意した[19]

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム

  • Free TC (2015年)
  • Beach House 3 (2017年)
  • Featuring Ty Dolla Sign (2020年)

受賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Tyrone William Griffin, Born 04/13/1982 in California”. Californiabirthindex.org. 2020年4月11日閲覧。
  2. ^ a b Music? | EclipseMagazine” (英語). 2020年11月19日閲覧。
  3. ^ a b c Post Malone's 'Psycho' Hits No. 1 on Billboard Hot 100, Maroon 5's 'Girls Like You' Leaps to Top Five” (英語). Billboard. 2020年11月19日閲覧。
  4. ^ a b Ty Dolla $ign Announces New Album 'Dream House'” (英語). Rap-Up. 2020年11月19日閲覧。
  5. ^ BMI | Repertoire Search”. web.archive.org (2016年2月2日). 2020年11月19日閲覧。
  6. ^ Ty Dolla Sign Interview: Brandy, having to eat celery as a kid, EP with R. Kelly | MalcolmMusic - YouTube”. www.youtube.com. 2020年11月19日閲覧。
  7. ^ Leight, Elias (2015年11月16日). “Ty Dolla $ign Talks 'New Black Punk,' Gritty 'Free TC' LP” (英語). Rolling Stone. 2020年11月19日閲覧。
  8. ^ Music? | EclipseMagazine” (英語). 2020年11月19日閲覧。
  9. ^ AllHipHop.com - Hip-Hop Culture Without Boundaries” (英語). AllHipHop.com. 2020年11月19日閲覧。
  10. ^ December 5, XXL StaffPublished:. “Ty Dolla $ign on Singing, Producing and Screwing Your Girlfriend - XXL” (英語). XXL Mag. 2020年11月19日閲覧。
  11. ^ Interview: Ty Dolla $ign on Krept & Konan, The UK Scene & More | MTV UK”. web.archive.org (2016年10月18日). 2020年11月19日閲覧。
  12. ^ https://hiphopdx.com, HipHopDX- (2017年11月6日). “Hip Hop Album Sales: Chris Brown's "Heartbreak On A Full Moon" Eclipses (Almost) Everyone Else”. HipHopDX. 2020年11月19日閲覧。
  13. ^ Castro, Danilo (2018年10月25日). “How to Stream Ty Dolla Sign & Jeremih’s ‘MihTy’ Album” (英語). Heavy.com. 2020年11月19日閲覧。
  14. ^ Who Is Ty Dolla $ign?” (英語). Complex. 2020年11月19日閲覧。
  15. ^ Who Is Ty Dolla $ign?” (英語). Complex. 2020年11月19日閲覧。
  16. ^ Cover Story: Ty Dolla $ign Is the Life of the Party” (英語). The FADER. 2020年11月19日閲覧。
  17. ^ Sound Bites: Food & Conversation With Ty Dolla $ign” (英語). Rap-Up. 2020年11月19日閲覧。
  18. ^ Kreps, Daniel (2018年12月10日). “Ty Dolla $ign Indicted on Felony Drug Possession Charges After Atlanta Arrest” (英語). Rolling Stone. 2020年11月19日閲覧。
  19. ^ Miss2Bees (2019年2月27日). “The Source |Ty Dolla Sign' Drug Possession Charges Will be Dropped as Long as he Stays Clean” (英語). The Source. 2020年11月19日閲覧。

外部リンク[編集]