RQ-15 (航空機)

RQ-15

2005年、海軍UAVデモにて展示されたRQ-15

2005年、海軍UAVデモにて展示されたRQ-15

RQ-15は、アメリカ合衆国無人航空機。しばしば愛称として扱われるネプチューン(NEPTUNE)は、愛称ではなくDRS商標である[3]

構造[編集]

3つに分解して2名での輸送が可能であり、その際には輸送用のケースに限らずランチャーに組み込むことも可能となっている。ランチャーは圧縮空気式であるが、チューブは一組が機体側に存在するためランチャーの小型化がなされ、その結果小型の艦艇からの運用が可能となっている。通常の滑走路を用いた着陸も可能であるが、パラシュートを用いた着陸・着水も可能となっており、その際に破損する恐れのあるエンジン・電装系・センサーは、LRU(Line Replaceable Unit)という分解パーツの一つに収められている[3]

地上側の制御システムはDRS製のラップトップパソコンDRS' Appliqué 330[4]上のWindowsベースのシステムであり、250までの経由点を同時に指定する事が可能となっている[3]

受注[編集]

2002年3月、アメリカ特殊作戦軍から初期生産契約を得た[5][1]。次いで2003年3月、アメリカ合衆国海軍からの受注を一式5百万ドルで得た。内訳は、3機のネプチューンと地上側機材一式であった[6]。2004年に納入を開始し[5]、2007年2月21日にRQ-15の型番が与えられた[7]。同年中頃には15機が登録されていた[5]

要目[編集]

出典: RQ-15 NEPTUNE™ UNMANNED AIRCRAFT SYSTEM[3]、FY2009–2034 Unmanned Systems Integrated Roadmap[2]

諸元

  • 乗員: 0
  • 全長: 182.88cm (72インチ)
  • 全高: 50.8cm (20インチ)
  • 翼幅: 2.13m(7フィート)
  • 空虚重量: 28.4kg (62.7ポンド)
  • 運用時重量: (130ポンド)
  • 有効搭載量: (20ポンド)
  • 最大離陸重量: 61.23kg (135ポンド)
  • 動力: ライトニング・エアクラフト D2-150B[8] 水平対向2ストロークガソリンエンジン[9]、 (15hp) × 1
  • ランチャー:182.88 x 76.2 x 50.8cm

性能

  • 巡航速度: (65 -70 ノット)
  • 航続距離: (40nm
  • 実用上昇限度: 2438.4m (8,000フィート)
  • *滞空時間:4時間


お知らせ。 使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。

出典[編集]

  1. ^ a b UAS ROADMAP 2005”. アメリカ国防総省 (2005年). 2012年9月21日閲覧。
  2. ^ a b FY2009–2034 Unmanned Systems Integrated Roadmap”. アメリカ国防総省 (2009年). 2012年9月21日閲覧。
  3. ^ a b c d RQ-15 NEPTUNE™ UNMANNED AIRCRAFT SYSTEM”. DRS Technologies. 2012年9月21日閲覧。
  4. ^ RVS-330 Rugged Vehicle System (JV-5)”. DRS Technologies. 2012年9月21日閲覧。
  5. ^ a b c FlightGlobal. “DRS Technologies - RQ-15 Neptune”. Reed Business Information. 2012年9月21日閲覧。
  6. ^ DRS Technologies. “DRS Receives Orders for Neptune Maritime UAVS”. About.com. 2012年9月21日閲覧。
  7. ^ Andreas Parsch (2011年2月26日). “DOD 4120.15-L - Addendum MDS Designators allocated after 19 August 1998 (until December 2010)”. 2012年9月21日閲覧。
  8. ^ UAV AIRCRAFT GALLERY”. Lightning Aircraft. 2012年9月21日閲覧。
  9. ^ 150D2-B”. Lightning Aircraft. 2012年9月21日閲覧。

外部リンク[編集]