IN PHYSICAL
『IN PHYSICAL』 | ||||
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Ken の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | Danger Crue Records | |||
プロデュース | Ken | |||
チャート最高順位 | ||||
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Ken アルバム 年表 | ||||
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『IN PHYSICAL』収録のシングル | ||||
『IN PHYSICAL』(イン・フィジカル)は、日本のロックバンド・L'Arc〜en〜Cielのギタリスト、Kenの1枚目のアルバム。2009年4月22日発売。発売元はDanger Crue Records。
解説[編集]
L'Arc〜en〜Cielのギタリスト、Kenの初となるソロ名義のアルバム。
L'Arc〜en〜Cielや2002年から活動を開始したロックバンド、SONS OF ALL PUSSYS、さらに他アーティストの楽曲プロデュースといった活動を行ってきたKenにとって、バンド・ユニット以外では初の単独名義でリリースとなった。
様々な音楽ジャンルからの影響を受けた楽曲が収録されているが、特にKenが長らく好んで聴いてきた1980年代のハードロックやヘヴィメタルの要素が随所から感じられるアルバムとなっている[1]。Kenは「僕はハードロックとかが好きだから、そういう表現の仕方が自分的に盛り上がるから。だからそういう要素が増えれば増えるほどいいなと[2]」「「In Physical」とか「My Angel」のソロとかは、曲調はこうだけどこういう要素がほしいよなってとこでひらめいた瞬間にパッと弾いちゃってるから、やっぱハードロックが好きなんだなっていうところが出てるなって。後になって思います[1]」と述べている。
レコーディングでは、Kenがインストゥルメンタルを除く収録曲のボーカル、ギターならびに作詞、さらに収録曲すべての作曲・編曲・プロデュースを担当している。また、アルバム発表後に開催したライヴツアー「TOUR 2009 "LIVE IN PHYSICAL"」のサポートメンバーとなるTAKASHI(BUG、ex.DIE IN CRIES)やJOE(44MAGNUM、ZIGGY)、秦野猛行がレコーディングに参加している。他にも、真矢(LUNA SEA)、永井利光(GLAYサポート)、長谷川浩二(Cube-ray)、村石雅行(FAZJAZ.jp、ex.KENSO)、湊雅史(ex.DEAD END)がレコーディングに参加している。レコーディングに多くのミュージシャンを呼んだことについて、Kenは「演奏面で、あんまり心配したくない環境でやりたかった。まずそこは楽勝でクリアして、その上にプレイヤーの気持ちとか、プレイヤーのテクニックとか、テクニックがあるがゆえに出せる表現とかを乗せていきたいなと思った[2]」と述べている。また、各ミュージシャンの個性を取り込もうとした背景について、Kenは「僕は、カッコいいのを求めてるのは事実なんですけど、"細かく僕の言ったとおりにしてほしい"わけじゃなくて。呼んだ人の個性が出てこそ、もっとカッコ良くなるって思うから。(2008年からロックバンド、MUCCの)プロデュースをしたことで、そのへんがより、自分のソロに取りこめたかもしれないね[2]」と語っている。
収録曲として、2006年に発表したソロ名義初のシングル「Speed」と、先行シングルとして発表された「Deeper」を含む全11曲が収録されている。アルバム収録曲のうち「"S"」「In Physical」「Deeper」「Relax Over」の4曲は、アルバム制作を目指す前に手掛けていた楽曲だといい、Kenはこの4曲について「締め切りもないし、コレっていう枠もないから、脳内直結で許される環境で、自由に作曲出来た[3]」と述べている。他の収録曲も含め、ナチュラルな意識で制作するスタイルだったといい、Kenは「一番遠慮してはいけない環境の制作スタイルじゃないですか、ソロって。だから、より自然に出てくるものを出すのが一番いいんだろうなっていうか、気持ちよかったんですね。だから言うなればアドリブ作曲というか[4]」と語っている。
1曲目に収録された「Repose in Sound Sleep」は、インストゥルメンタルとなっており、Kenがピアノ、キーボード、カリンバを演奏している。この曲の制作スタイルについて、Kenは「ピアノを弾いてますけど、あの抽象的な感覚ってギターを弾き始めた時の感覚と似てるんですよね。なんちゃってでもいいからギターを弾こうとしてた当時の俺と、ピアノを自分のイメージの通り弾きたくて弾いてる1曲目の俺。もちろんふたつの間には"技術"とか"経験"っていう距離はあるけど、何にもとらわれずに音に向かうという作曲の姿勢は似てるというか。思い通りに弾けるわけじゃないし、とくに作品にするとかも考えず、でもなんとなく気持ち良くて弾く感じ[1]」と述べており、音楽に触れ始めたころの感覚で制作していたという。
11曲目に収録された「Save me」は、Kenの内面が色濃く表れた楽曲となっている[4]。この曲の歌詞のイメージについて、Kenは「他人任せの平安を求めてる感じですね。そういう考え方もそろそろ卒業しなきゃいけないんですけど(笑)[4]」と述べている。また、このような歌詞になった経緯について、Kenは「何を幸せとするかっていうのがね、すごく難しいなぁと思って。自分では決めきれないんですよね。(中略)どれを幸せと引き換えにして、どれが自分にとって"ああ、よかったね"と思えるのかを見極めようとしすぎてる感じもしたり。多分なりゆきでそうなっちゃうことも多いと思うけど、見極めようとしすぎて、何だかわかんなくなってるのが多分、そういう詞になるんじゃないかな。だから、"助けて"、と(笑)[4]」と述べている。
初回生産限定盤(CD+DVD)と通常盤(CD)の2種類で発売された。初回盤には、2曲目に収録された「"S"」のミュージック・ビデオと3曲目に収録された「In Physical」のイメージビデオ、及びレコーディング映像を収録されたDVDが付属している。
収録曲[編集]
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「Repose in Sound Sleep」 | Ken | Ken | ||
2. | 「"S"」(テレビ朝日系『業界技術狩人 ギョーテック』エンディングテーマ) | Ken | Ken | Ken | |
3. | 「In Physical」 | Ken | Ken | Ken | |
4. | 「Spin Along」 | Ken | Ken | Ken | |
5. | 「ETERNAL REST」 | Ken | Ken | Ken | |
6. | 「Speed」 | Ken | Ken | Ken | |
7. | 「Deeper」 | Ken | Ken | Ken | |
8. | 「Gimme Your Name」 | Ken | Ken | Ken | |
9. | 「Relax Over」 | Ken | Ken | Ken | |
10. | 「My Angel」 | Ken | Ken | Ken | |
11. | 「Save me」 | Ken | Ken | Ken |
初回生産限定盤DVD[編集]
- "S"(Music Video)
- ディレクター:マサオ
- In Physical(Image Video)
- ディレクター:マサオ
- Recording映像
参加ミュージシャン[編集]
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参考文献[編集]
- 『音楽と人』、USEN、2009年3月号
- 『Ken(L'Arc〜en〜Ciel)インタビュー 曲が先にあって、作品として出す延長線上にソロがあった』、@ぴあ