GJ 2056

GJ 2056
Gliese 2056
見かけの等級 (mv) 10.4[1]
分類 恒星
赤色矮星
軌道要素と性質
惑星の数 2
位置
赤経 (RA, α)  07h 12m 04.8089492265s[2]
赤緯 (Dec, δ) −24° 53′ 31.491937194″[2]
視線速度 (Rv) 42.090±0.0011 km/s[2]
固有運動 (μ) 赤経: -114.355 ミリ秒/[2]
赤緯: -4.587 ミリ秒/年[2]
年周視差 (π) 35.1286 ± 0.0287ミリ秒[2]
(誤差0.1%)
距離 92.85 ± 0.08 光年[注 1]
(28.47 ± 0.02 パーセク[注 1]
物理的性質
スペクトル分類 M0[1]
他のカタログでの名称
CD-24 5005[2]
CPD-24 2063[2]
GSC 06528-00972[2]
HIC 34785[2]
HIP 34785[2]
2MASS J07120481-2453315[2]
PM J07120-2453[2]
TYC 6528-972-1[2]
UCAC4 326-021191[2]
Gaia DR2 5617244278837970816[2]
Gaia DR1 5617244274532569856[2]
Template (ノート 解説) ■Project

GJ 2056とは、地球から約28.47パーセク離れた場所に位置する恒星赤色矮星)である[1][3]。GJ 2056は太陽質量の約0.62倍の質量をもつ大型の赤色矮星である。2つの太陽系外惑星が周囲を公転していることが知られている。

惑星系 [編集]

2020年8月ドップラー分光法を用いた観測により2つの太陽系外惑星b、cが周囲を公転していることが公表された[4]。観測データの分析により、これら2つの惑星は軌道離心率が大きく、潰れた楕円軌道を公転していると推測されている。bの離心率は0.72、cは0.81である[1]

GJ 2056 b公転周期が約70日で下限質量が地球の約16倍であり、ハビタブルゾーン内を公転していることが判明している。しかし、質量が大きく地球型惑星ではないと考えられている。なお、GJ 2056 bに衛星があれば生命の存在が可能である可能性がある。

GJ 2056 cは地球の約140倍もの質量をもっている。公転周期は約8.2年である。

GJ 2056の惑星[1]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b >0.051±0.0113 MJ 0.283±0.013 69.971±0.061 0.72±0.1
c >0.4443±0.053 MJ 3.453±0.64 2982.394±76.0 0.81±0.02

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算

出典[編集]

  1. ^ a b c d e Catalog”. The Extrasolar Planet Encyclopaedia. 2020年8月28日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q GJ 2056”. Simbad. 2020年8月28日閲覧。
  3. ^ 太陽系近傍の赤色矮星に太陽系外惑星が続々と見つかる”. exop.info. 2020年8月28日閲覧。
  4. ^ Feng, Fabo; Shectman, Stephen A.; Clement, Matthew S. (2020). "Search for Nearby Earth Analogs. III. Detection of ten new planets, three planet candidates, and confirmation of three planets around eleven nearby M dwarfs". arXiv:2008.07998 [astro-ph.EP]。

関連項目[編集]