2024年のカリビアンシリーズ

野球第66回カリビアンシリーズ: 66th Caribbean Series西: 66.a Serie del Caribe)は、2024年2月1日から9日にかけて計25試合が、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミローンデポ・パークで開催された。その結果、ベネズエラ代表ティブロネス・デ・ラ・グアイラドミニカ共和国代表ティグレス・デル・リセイとの決勝戦を3-0で制し、球団史上初優勝を成し遂げた。ベネズエラ勢の優勝は2009年大会ティグレス・デ・アラグア以来15年ぶり8度目。準優勝のティグレスは前回大会王者であり、今大会では史上4チーム目となる連覇と歴代最多優勝記録の更新を目指し決勝戦まで進んだが[注 1][1]、あと一歩届かなかった。賞金として、優勝のティブロネスには14万4000ドルが、準優勝のティグレスには9万ドルが、3位決定戦を制したパナマ代表フェデラーレス・デ・チリキには5万ドルが、それぞれ贈られた[2]

ティブロネスの先発投手リカルド・ピントが、予選ラウンド5日目とそこから中3日での決勝戦の2試合に先発登板し計10.2イニングで14奪三振・1失点と好投、決勝戦では勝利投手となって大会MVPを受賞した[3]。ティブロネス監督のオジー・ギーエンは、メジャーリーグベースボール(MLB)でもシカゴ・ホワイトソックスマイアミ・マーリンズの2球団で指揮を執った経験があり、そのうちの前者ではチームを2005年のワールドシリーズ優勝へ導いた経験がある。カリビアンシリーズとワールドシリーズの両方でチームを優勝させた監督は、トミー・ラソーダに次いでギーエンが史上2人目[注 2][4]。投手のチアゴ・ダ・シルバと内野手のレオナルド・レジナットは、シリーズ優勝を経験した初のブラジル出身選手となった[5]

ローンデポ・パークは2012年の開場以来マーリンズが本拠地球場としている。大会がマイアミで開催されるのは33年ぶり3度目だが、MLB球団の本拠地球場で開催されるのは今回が初めて[6]。過去のマイアミ開催2大会はいずれも興行的には失敗とみなされており、主催団体のカリブ海プロ野球連合とマーリンズはその二の舞いを避けるべく宣伝に力を入れた[7]。ドミニカ共和国の名門球団やベネズエラの人気球団が出場を決めたこともチケット売上の増加を後押しし[8]、結果として今大会では9日間25試合で平均1万3613人を動員した。これはマーリンズの2023年主催試合平均1万4356人に匹敵する数字であり、また3万5000人以上を動員した2試合は大会史上最多動員記録を立て続けに更新した[9]。アメリカ合衆国本土地域での開催は中立国開催ということになり、そのなかでもマイアミはカリブ海沿岸国からの移民が多い土地柄のため、開催国のチームが出場しない試合には観客が集まらない、という事態を避けられることが功を奏したといえる[10]。また、ドミニカ共和国のモデル・女優クラリッサ・モリーナスペイン語版プエルトリコの歌手ジェイ・ウィーラースペイン語版メキシコの女優・歌手ニネル・コンデスペイン語版ら出場各国・地域の著名人が複数、始球式に登場するなどして大会に花を添えた[11]

開催までの経緯[編集]

開催地[編集]

カリビアンシリーズの開催地は、基本的には主催団体カリブ海プロ野球連合(CBPC)加盟国・地域が持ち回りで担当する。だが、CBPC非加盟地域であるアメリカ合衆国本土で大会が開催されるのは、今大会が初めてではない。

地図
1990年大会開催地オレンジボウル跡地に建つ今大会開催球場ローンデポ・パーク(左)と、1991年大会開催地ボビー・マドゥロ・マイアミ・スタジアム(上)跡地の、フロリダ州マイアミにおける所在地。位置関係の目安として、フリーダム・タワーの位置(右)も示した

大会開催地はCBPC加盟国・地域の持ち回りで決められていたが、1980年代にはメキシコ開催時を除き大会の集客・収益が伸び悩むようになった[12]。この時期、ベネズエラ人興行師でPolysport社代表のカルロス・イサーバが大会の興行権取得に向けて動いた。各球団への出場賞金6万5000ドルという条件をイサーバが提示し、CBPC内でメキシコリーグ "リーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコ" を除く3か国・地域のリーグが賛成したため、1989年10月に交渉が合意に達し、翌1990年から3大会の興行権がイサーバの手に渡った[13]。イサーバやHorrow Sports Ventures社のリック・ホロウ英語版らで構成される大会事務局は11月、1990年大会の開催地をアメリカ合衆国フロリダ州マイアミオレンジボウルにすると発表した。イサーバはこれまでの大会の問題点として、開催国のチームが序盤でつまづくと客足が鈍ることを挙げ、ホロウは合衆国内6都市を含む24都市のなかからマイアミを選んだことや、望ましい観客動員が1試合あたり1万5000人から2万人程度であることを明かした[12]。また、当時はフロリダ州を本拠地とするメジャーリーグベースボール(MLB)の球団が存在しない時代であり、マイアミ大学野球部監督ロン・フレイザー英語版やホロウは、カリビアンシリーズ開催が将来のMLBエクスパンションへ向けた試金石になるとの認識を持っていた[14]

結果として、イサーバらの手によるマイアミ進出は失敗に終わった[7]。オレンジボウルは主にアメリカンフットボールで使用されているため、強引に野球へ転用したフィールドは左翼ポールまで公称わずか250フィート(約76.2m)しかない歪な形状となり、さらには前週にサッカーの国際親善大会 "マールボロカップ" が開催されていた影響で内野の芝もボコボコに荒れているなど、ひどい環境に選手らから不満の声が漏れた[15]。集客にも失敗し、オレンジボウルの収容人員は7万4000人を超えていたにもかかわらず、カリビアンシリーズでは1試合あたり4,175人しか集めることができなかった[13]。Polysport社のフアン・モラレスによれば、この大会で50万ドル程度の損失が見込まれるという[15]。翌1991年、大会は開催球場を同市内のボビー・マドゥロ・マイアミ・スタジアムへ移した。ここはMLBのボルチモア・オリオールズ1959年から1990年までスプリングトレーニングの拠点としていた野球専用球場であり、ドミニカ共和国からの移民が多く住む一帯に位置していたため、観客動員も1試合あたり5,175人と前年よりは増加した[16]。それでも2大会で経済的に満足できる結果は残せず、イサーバは自身が興行権を持つ最後の大会となる1992年大会について、マイアミ開催を断念した[17]。こうしてカリビアンシリーズの合衆国本土進出はいったん途絶えた。

1991年6月、MLBは1993年から参入する新球団の本拠地としてフロリダ州マイアミ都市圏を選んだ。新球団フロリダ・マーリンズは初年度から19季にわたり、マイアミガーデンズにあるアメフト用競技場のジョー・ロビー・スタジアムを本拠地球場としていた[注 3]。2008年6月にマイアミのオレンジボウルが取り壊されると、その跡地でマーリンズは翌年7月から野球専用の新本拠地球場建設を始め、完成した新球場マーリンズ・パーク2012年に移転した[18]。マーリンズ――球場移転に合わせて球団名を "フロリダ・マーリンズ" から "マイアミ・マーリンズ" へ変更――が新球場1年目のシーズンを終えたあと、CBPCコミッショナーのフアン・フランシスコ・プエーヨはカリビアンシリーズを再びマイアミで開催するべく、球場使用についてマーリンズと初期段階の交渉に入ったことを明かした[19]。プエーヨは1989年10月当時、ドミニカ共和国の幹部としてCBPCとイサーバとの合意にかかわっている[13]。その彼が、大会のマイアミ再進出を視野に入れた。その一方でマーリンズも、カリブ海沿岸諸国のウィンターリーグと連携することでファンを増やそうとしていた。2015年11月にはマーリンズ・パークで、ドミニカ共和国とベネズエラからそれぞれ2球団ずつが参加するトーナメント "セリエ・デ・ラス・アメリカス" が開催された。マーリンズの運営興行部門上級副部長クロード・デロームは「我らがファンベースを擁するマイアミは合衆国のどこよりも多様性に富んだ市場を持ち、それゆえマーリンズ・パークでこのような大会を行うのは理に適うと感じている」と述べた[20]。プエーヨは「この大会をカリビアンシリーズのマイアミ再進出へつなげられるか」との質問に「結果の検証次第だが、開催できないとは考えていないし、することが重要だとも考えている。1990年代にはひどい経験をしたが、時代は変わった」と答えた[21]

マイアミ市内の "リトル・ハバナ" と呼ばれる一帯。今大会開催球場ローンデポ・パークが右奥に見える。マイアミは人口の7割がヒスパニックまたはラティーノとされ、カリビアンシリーズ出場国・地域との文化的親和性が高い街である[7]

マーリンズはさらに国際大会の誘致へ動く。2017年3月には第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)1次ラウンドC組6試合がマーリンズ・パークで開催され、そのうちのアメリカ合衆国代表ドミニカ共和国代表戦は球場史上最多の3万7446人を動員した[22]。続く2021年3月の第5回WBCでは、1次ラウンドD組10試合と決勝トーナメント7試合中5試合の計15試合をマーリンズ・パークで開催することが決まったが[23]、この大会は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により中止された。それでも誘致は止まらない。2022年、1月には2024年のカリビアンシリーズが、7月には2023年へ延期された第5回WBCの15試合が、それぞれ開催地としてローンデポ・パーク――命名権売却のため2022年より球場名を変更――を選んだと発表した。マーリンズがこれら諸大会を通じて目指すこととして、事業本部長キャロライン・オコナーはスペイン語で野球を意味する単語を用い、地元を「ベイスボルの本拠地」(: Home of Béisbol)にすることだと表現した[24]。その一方で球団営業主任チェマ・サンチェスは、主催者側にとってマイアミは法人にかかるが安く、ここ数年で自動車レースF1世界選手権マイアミグランプリなどイベントを成功させた実績を持ち、文化的にラテンアメリカの影響が強いなど利点が多いと指摘している[6]。プエーヨは、2024年大会が大会史を前後で区分する節目になると重要性を強調し、CBPC加盟国・地域による開催地持ち回りの輪番にマイアミが2028年以降定着する可能性を示唆した[25]

出場チーム[編集]

出場国・地域には2014年大会より、CBPC加盟の4か国・地域に加えて招待国枠が設けられた。同年に招待されたのはキューバのリーグ王者だけだったが、徐々にその数は増加していき、2023年の前回大会には史上最多となる4か国・地域が招待された。今回はその数はひとつ減り3か国・地域となった。前回に続いて招待されたのがパナマキュラソーの王者、今回初めて招待されたのがニカラグアの王者、前回は招待されたにもかかわらず今回はされなかったのがキューバとコロンビアの王者である。

8球団で大会を挙行するには予選ラウンドを1日4試合ずつ消化しなければならず、前回大会でそれができたのは会場をふたつに分散させていたからだった[注 4]。C・サンチェスは2023年2月の時点で「大会を確実に成功させるために必要なことは多岐に渡り、そこには移動を複雑化させないことも含まれる」として、今大会はローンデポ・パーク単独開催とし招待枠を2枠に絞り込む意向を明かした[26]。同年4月、大会組織委員会がCBPCにニカラグアとキュラソーの招待を諮り、満場一致で承認された[27]。ただこの結果にコロンビアやパナマのファンが強く反応したことから、CBPCとマーリンズは招待枠をさらに1枠増やしてローンデポ・パークで単独開催する案と、2枠増やして別会場との分散開催にする案のどちらかを採用することにした[28]。組織委員会のサラ・ロアルテは、招待枠2増が実現した場合の開催地候補としてフロリダ州オーランドニューヨーク州ニューヨークイリノイ州シカゴテキサス州ヒューストンを挙げた[29]。7月、CBPC会合でパナマの招待が新たに承認され、同国リーグ "リーガ・プロフェシオナル・デ・ベイスボル・デ・パナマ" 会長ダビド・サラヤンディーアは「大きな戦い」(西: lucha titánica)の末に招待枠を勝ち取ったと宣言した[30]。主催者はこの3枠目決定をもって招待交渉を締め切り、全試合をローンデポ・パークで開催する大会日程を発表した[31]

ニカラグアはここ数年カリビアンシリーズ出場を希望しながら叶わずにいたが、今回ついに招待された。2013年にはキューバに続く出場候補国としてパナマやコロンビアとともにMLBから名前を挙げられ[32]、2018年にはその3か国による予選を勝ち上がれば本大会出場という案がCBPC内で検討されたこともあった[33]。しかしその後、ベネズエラの2019年大会開催権返上やキューバ勢の2020年大会出場断念といったトラブルに乗じてパナマ勢やコロンビア勢が招待され、ニカラグアは置いてきぼりを食っていた。そのニカラグアが今大会で招待を勝ち取るのに追い風となったのは、開催地にマイアミが選ばれたことである。2023年2月の時点でC・サンチェスが指摘しているように、マイアミ市内にはニカラグア系移民が多く在住しているため、ニカラグアは早くから有力候補のひとつだった[34]。その翌月、第5回WBCの1次ラウンドD組ニカラグア代表が出場し、観客動員が好調だったことも主催者の好感を得た[35]。その一方でニカラグア側も、過去数大会の招待交渉では同国リーグ "リーガ・ニカラグエンセ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル"(LBPN)が中心を担っていたところ、今回は同国連盟が動いた。LBPN会長パンカサーン・アルセは、2023年大会終了後にマーリンズから連盟への直接連絡があったことで交渉窓口が変わったとの認識を示し、たとえ連盟主導の交渉であっても招待出場が実現すればLBPNとして全面協力すると表明した[36]

そのニカラグアと入れ替わるように、キューバとコロンビアが招待枠から漏れた。そのうちキューバについては、同国連盟会長フアン・レイナルド・ペレスが理由について「我々は招待されていない」とだけ述べた[37]。2021年5〜6月の東京五輪アメリカ大陸予選や2023年3月の第5回WBC準決勝など、フロリダ州開催の国際大会に同国代表が出場した際、同国共産党による一党独裁体制への抗議として代表チームが標的にされる騒動が相次いでいたため、今大会でキューバ勢が招待されないのは想定できることではあった[38]。これに対してコロンビアは招待交渉に臨んでいた。4月にニカラグアとキュラソーの招待が決まった際、コロンビアリーグ "リーガ・コロンビアーナ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル" 会長ペドロ・サルセドは、主催者側から参加費20万ドルの支払いを求められたとして「CBPCに加盟できるなら喜んで支払うが、たった1週間の招待参加のためでは無理だ」「ニカラグアには政府からの支援があるし、キュラソーには諸費用を負担してくれる富豪がついている」と主張した[39]。ニカラグア連盟会長ネメシオ・ポラスはこれについて「そんなのウソ、大ウソ。びた一文払っちゃいない」と真っ向から否定した[40]。ただ実際には、主催者は2月の時点で参加費20万ドルという条件を招待希望者へ提示していたのみならず、再交渉ではそれを「6チームでの開催予定が狂い追加費用が発生した」として30万ドルに値上げしていた[28]

今大会への出場権を得たチームは以下の通り。

国・地域 リーグ チーム カリビアンシリーズ経験 監督 国内優勝決定シリーズ結果 出場決定日
出場 優勝
ドミニカ共和国の旗 ドミニカ共和国 LIDOM ティグレス・デル・リセイ 02年連続21回目 11回 ドミニカ共和国の旗 ギルバート・ゴメス 4勝3敗 vs. エストレージャス・オリエンタレス 01月27日[41]
プエルトリコの旗 プエルトリコ LBPRC クリオージョス・デ・カグアス 02年ぶり18回目 05回 プエルトリコの旗 ヤディアー・モリーナ 5勝3敗 vs. ヒガンテス・デ・カロリーナ 01月21日[42]
メキシコの旗 メキシコ LMP ナランヘーロス・デ・エルモシージョ 10年ぶり14回目 02回 メキシコの旗 フアン・カストロ 4勝0敗 vs. ベナードス・デ・マサトラン 01月24日[43]
ベネズエラの旗 ベネズエラ LVBP ティブロネス・デ・ラ・グアイラ 38年ぶり05回目 なし ベネズエラの旗 オジー・ギーエン 4勝1敗 vs. カルデナレス・デ・ララ 01月28日[44]
パナマの旗 パナマ(招待参加) Probeis フェデラーレス・デ・チリキ 02年連続03回目 なし パナマの旗 ホセ・マヨルガ 3勝0敗 vs. アギラス・メトロポリターナス 01月26日[45]
キュラソーの旗 キュラソー(招待参加) CPB キュラソー・サンズ なし キュラソーの旗 ヘインリー・スタティア 1勝0敗 vs. ウィレムスタット・キャノンズ 12月10日[46]
ニカラグアの旗 ニカラグア(招待参加) LBPN ヒガンテス・デ・リバス なし ニカラグアの旗 マービン・ベナード 4勝2敗 vs. トレン・デル・ノルテ・デ・エステリ 01月16日[47]

大会形式[編集]

ピッチクロック場内表示の例(写真はニューヨーク州ニューヨークシティ・フィールドで2023年4月8日撮影)ローンデポ・パークにもピッチクロック設備はあるが、今大会で表示が灯ることはない

予選ラウンドは7日間、毎日3試合が組まれ、余った1チームは休養日となる。こうして7チームが1回戦総当たりのリーグ戦を行い、上位4チームが決勝トーナメントへ進む。準決勝では1位のチームが4位のチームと、2位のチームが3位のチームと対戦する[48]。予選ラウンドでもし複数のチームが同じ勝敗で並んだ場合は、直接対決の勝敗により順位を定める。ただし3チーム以上が同率かつ直接対決の勝敗でも並ぶ場合は、直接対決でのチーム・クオリティ・バランス、すなわち(得点/攻撃イニング数)-(失点/守備イニング数)の数値で優劣をつける[49]

試合では、MLBで2023年に導入された新しいルールのうち、

などが踏襲される[31]。ただし投球間の時間制限 "ピッチクロック" については、各国・地域のリーグごとに導入状況がまちまちだったことから、今大会では採用されない[注 5][50]

試合結果[編集]

2024年のカリビアンシリーズは2月1日に開幕し、9日間で予選ラウンド21試合、決勝トーナメント4試合の計25試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付 試合 先攻球団 スコア 後攻球団 出場球団本拠地と開催地の位置
2月1日(木) 予選ラウンド ヒガンテス・デ・リバス ニカラグアの旗 2-5 プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス
キュラソー・サンズ キュラソーの旗 6-5 メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ
ティブロネス・デ・ラ・グアイラ ベネズエラの旗 3-1 ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ
2月2日(金) フェデラーレス・デ・チリキ パナマの旗 7-3 キュラソーの旗 キュラソー・サンズ
ティグレス・デル・リセイ ドミニカ共和国の旗 5-4 ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス
クリオージョス・デ・カグアス プエルトリコの旗 2-0 メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ
2月3日(土) ティブロネス・デ・ラ・グアイラ ベネズエラの旗 4-2 キュラソーの旗 キュラソー・サンズ
ナランヘーロス・デ・エルモシージョ メキシコの旗 3-4x パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ
ティグレス・デル・リセイ ドミニカ共和国の旗 5-2 プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス
2月4日(日) フェデラーレス・デ・チリキ パナマの旗 6-3 ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス
クリオージョス・デ・カグアス プエルトリコの旗 6-2 ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ
ナランヘーロス・デ・エルモシージョ メキシコの旗 9-1 ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ
2月5日(月) ヒガンテス・デ・リバス ニカラグアの旗 3-6 キュラソーの旗 キュラソー・サンズ
ティブロネス・デ・ラ・グアイラ ベネズエラの旗 6-1 メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ
クリオージョス・デ・カグアス プエルトリコの旗 7-9 パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ
2月6日(火) ナランヘーロス・デ・エルモシージョ メキシコの旗 5-2 ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス
キュラソー・サンズ キュラソーの旗 0-2 ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ
フェデラーレス・デ・チリキ パナマの旗 4-5 ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ
2月7日(水) キュラソー・サンズ キュラソーの旗 2-0 プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス
ティグレス・デル・リセイ ドミニカ共和国の旗 1-3 パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ
ヒガンテス・デ・リバス ニカラグアの旗 0-9 ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ
2月8日(木) 準決勝 ティグレス・デル・リセイ ドミニカ共和国の旗 4-1 パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ
キュラソー・サンズ キュラソーの旗 2-6 ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ
2月9日(金) 3位決定戦 キュラソー・サンズ キュラソーの旗 4-5 パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ
決勝戦 ティグレス・デル・リセイ ドミニカ共和国の旗 0-3 ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ
優勝:ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ(初優勝)

予選ラウンド[編集]

ミゲル・ロメロ(写真は2019年8月10日、マイナーリーグベースボールAAA級ラスベガス在籍時に撮影)

2月1日午前、第66回カリビアンシリーズが開幕した。第1試合には今大会が初出場となるニカラグア代表ヒガンテス・デ・リバスが登場し、プエルトリコ代表クリオージョス・デ・カグアスと対戦した。ヒガンテスは、2回表二死二塁から7番チェスラー・カスバートの適時二塁打で先制し、先発投手ルイス・ラミレスは初回・3回・4回と複数走者を背負う苦しい投球ながら失点を免れる[51]。しかし5回裏一死一・二塁で継投に入ると、これが裏目に出た。2番手ヘスス・リナレスはストレートの四球犠牲フライで同点とされ、この回は後続を断ったものの、続く6回裏も先頭打者を四球で出塁させた。ここでマウンドを引き継いだカルロス・テレルは、一死二塁から9番ジャック・ロペスの適時三塁打などで2点を失い逆転を許した。ヒガンテスは打線の反撃も8回表の1点のみに抑えられ、ニカラグア勢初勝利を逃した。1970年大会以降、初出場を果たしたのはニカラグア勢が5か国・地域目となったが、その全てが最初の試合で敗戦している[注 6][52]。その一方でプエルトリコ勢にとっては、この1勝は大会通算200勝目となった[53]。第2試合終了後、第3試合のベネズエラ代表ティブロネス・デ・ラ・グアイラドミニカ共和国代表ティグレス・デル・リセイ戦を前に、大会の開会式が行われた。式典は時間にして10分にも満たない簡素なものとなり、アメリカ合衆国国歌星条旗』をジェラルディン・マーティンが、ドミニカ共和国国歌『勇敢なるドミニカ人』をサカリアス・フェレイラスペイン語版が、ベネズエラ国歌『勇敢なる人民に栄光を』をコリーナ・スミススペイン語版が、それぞれ独唱した[48]。試合ではティブロネスが、3回表無死一・二塁から9番エイーレ・アドリアンサ犠牲バントで走者を進め、次打者アレクシー・アマリスタの右前打で1点を先制、6回表にも1点を加える。先発投手ミゲル・ロメロは故障明けで1か月ぶりの登板ながら、6回途中まで投げてリードを守り、同じキューバ出身の相手先発ラウル・バルデスに投げ勝った[54]。ティブロネスは1点をリードして迎えた8回表、こちらもキューバ出身の4番ヤシエル・プイグがソロ本塁打を放って突き放し、3-1で前回大会王者ティグレスを下した。この日は3試合の合計観客動員が4万人を超え、興行面でも上々の滑り出しとなった[55]

その初日に休養日を割り当てられたのが、パナマ代表フェデラーレス・デ・チリキである。2日目の第1試合でフェデラーレスは1日遅れの初戦に臨み、キュラソー代表キュラソー・サンズと対戦した。フェデラーレスは3回表に3番イバン・ヘレーラの適時打で先制し、同点とされた直後の5回表には再び1点を挙げる。サンズは先発投手J.C.スルバランの降板後、救援陣が相手打線を止められず、6回以降は徐々に点差を広げられた[56]。これに対しフェデラーレスは投手陣が失点を3にとどめ、7-3で勝利した。監督のホセ・マヨルガは「先発(ハロルド・アラウス)もリリーフもよくやってくれた」と褒め称えた[57]。招待国・地域はカリブ海プロ野球連合(CBPC)加盟国・地域よりも格下にみられていたが、この2チームは今大会で大方の予想を覆し躍進を果たすことになる[10]。第2試合では、CBPC加盟国ドミニカ共和国のティグレスが招待国ニカラグアのヒガンテスを5-4で下した。この勝利により、前日のプエルトリコ勢に続いてドミニカ共和国勢も大会通算200勝に到達した[58]。第3試合ではCBPC加盟国・地域どうし、プエルトリコのクリオージョスとメキシコナランヘーロス・デ・エルモシージョが対戦した。クリオージョス監督のヤディアー・モリーナは、この対戦に意気込んでいた。というのも1年前の3月、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)プエルトリコ代表の監督を務めた際、一発勝負のトーナメント準々決勝メキシコ代表に負けて敗退の憂き目にあったためである[53]。ナランへーロスは2回裏に一死二塁の好機を作り、7番フアン・カルロス・ガンボアが右前打を放つ。二塁走者アガスティン・ムリーヨは生還を狙うも、右翼手エリオット・ラモスからの送球で本塁憤死となった。クリオージョスは先発投手アレックス・サナビアが3回裏終了時に鼠蹊部を痛めて降板するが[59]、救援陣も引き続き失点を許さない。5回表、クリオージョス打線は無死一・二塁から7番ジョナタン・モラレスが犠牲バントで走者を進め、次打者エマヌエル・リベラの中前打で2点を奪った。クリオージョスはこの2点を守り切って零封勝利を挙げ、Y・モリーナは「この試合を勝たせたのは守備と投球。メキシコ打線の怖さは知っていたが、作戦がうまくはまった」と喜んだ[57]

イバン・ヘレーラ(写真は2023年5月31日、マイナーリーグベースボールAAA級メンフィス在籍時に撮影)

3日目、第1試合ではティブロネスがサンズに4-2で、第2試合ではフェデラーレスがナランヘーロスに4x-3で、それぞれ勝利し初戦から2連勝とした。そのうちの第2試合では、先攻のナランヘーロスが3-1とリードして9回裏を迎え、抑え投手ルイス・マルケスを登板させようとする。ところが、両チームが試合前に交換したメンバー表にマルケスの名が記載されていなかったことが発覚し、交代が認められない場面があった[60]。急遽登板したジェイク・サンチェスは先頭打者に死球をぶつけ、一死二・三塁から6番ヨハン・カマルゴの二ゴロで1点を失いながらも、今大会初勝利まであとアウトひとつに迫る。だがフェデラーレスはそれを許さず、7番ジーン・アルナエスの中前打で同点に追いつくと、次打者ジョニー・サントスの三塁打で逆転サヨナラ勝利を収めた。これで全7チームが2試合以上を戦い、初戦から連勝したのはクリオージョスとティブロネス、フェデラーレスの3チームとなった。このうちクリオージョスは未だ休養日を割り当てられておらず、この日は第3試合でティグレスと対戦した。ドミニカ共和国勢とプエルトリコ勢の対戦は大会最大のライバル関係とされ[61]、そのなかでも今大会出場の両チームはそれぞれの国内リーグで最多優勝記録を持つ名門どうしとあって[58]、この試合は入場券が大会開幕前にほぼ完売するなど[62]、大きく注目を集めていた。試合を優位に進めたのはティグレスで、2回表二死満塁から7番ケルビン・グティエレスの遊ゴロ併殺間に1点を先制し、3回表にも3番ロビンソン・カノの2点本塁打などで3点を加える。クリオージョスも4回裏、5番ダニー・オルティーズの適時二塁打などで2点を返す。このイニング終了後、観戦に訪れていたプエルトリコ人ラッパーダディー・ヤンキーが場内の電光掲示板に映し出され、この日47歳の誕生日を迎えた彼を祝う演出がされるなど[63]、場内は盛り上がりを見せていた。試合が再開した5回以降、ティグレスは先発投手シーザー・バルデスから抑えのハイロ・アセンシオまで4投手の継投でクリオージョスに反撃を許さず、5-2で勝利した。この試合の観客動員は3万5972人にのぼり、前回大会で樹立された1試合の最多動員記録をさらに更新した[注 7][64]

4日目の第1試合では、フェデラーレスがヒガンテスを6-3で下した。試合は0-0のまま5回表に入り、フェデラーレスが一死一・二塁の好機を作ると、ヒガンテスは先発投手ロナルド・メドラノからフィデンシオ・フローレスへ継投した。フェデラーレスは二死一・三塁とし、3番I・ヘレーラの中前打で先制した。ヒガンテスはこれで3試合続けて先発投手を5回途中で降板させたが[65]、その全てで失点を防げなかった。6回表にはF・フローレスが2死球などで二死満塁の危機を招きホアキン・アクーニャに代わると、フェデラーレスは2番アレン・コードバの走者一掃三塁打に敵失も重なって4点を追加、試合を決定づけた。これでフェデラーレスは3連勝、ヒガンテスは3連敗となった。試合後の記者会見で、フェデラーレスのマヨルガは「自信があるし、選手みんなを信頼している。この先の試合でもすごいことをやってのける準備はできていると思う」と述べた[66]。その一方、ヒガンテス監督のマービン・ベナードは「選手のやる気を刺激しようといろいろやってるんだが結果はこれ、うちには勝利に飢えた選手がいないんだ。いただいた応援に見合うプレイを選手たちがしていないことは、私からファンに詫びたい」などと選手批判をまくし立て、自国記者と口論するなど苛立ちを露わにした[65]。第2試合では、クリオージョスがティブロネスに6-2で勝利した。クリオージョスは初回表から3番J.C.エスカーラの適時打などで2点を奪い、その後も小刻みに加点していった。ティブロネスが大会初黒星を喫したことで、無敗のフェデラーレスが単独首位に浮上した。第3試合では、ナランへーロスがティグレスに9-1で勝利した。ナランへーロスは1点を先行されたが、4回表に4番アーロン・アルテールの満塁走者一掃二塁打で逆転した。ナランヘーロスが大会初白星を挙げたことで、今大会未勝利はヒガンテスだけになった。この日は、午前中は球場一帯に竜巻警報が発令されるなど天候が荒れていたが[注 8][67]、観客動員は第2試合の3万2092人を筆頭に3試合とも1万人を超え、合計5万8742人は結果的に9日間の大会期間中で最多となる[2]

アガスティン・ムリーヨ(写真は2015年9月22日、日本プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルス在籍時に撮影)

予選ラウンドも後半に入った5日目、決勝トーナメント進出や予選ラウンド敗退のチームが決まり始める。第1試合ではサンズがヒガンテスを6-3で、第2試合ではティブロネスがナランヘーロスを6-1で、それぞれ下した。その結果、ヒガンテスとナランへーロスはともに予選ラウンド敗退となった。2勝2敗で並ぶサンズとティグレスが直接対決を残しており、その勝者に加えてフェデラーレス、クリオージョスとティブロネスの3勝以上が確定している。ヒガンテスとナランへーロスは残り試合を全勝しても2勝4敗どまりのため、これら4チームを上回ることができない。ヒガンテスは4試合で3得点以上が1試合のみ、5失点未満がなしと、攻守ともに力不足だった[68]。また、前日の記者会見でベナードが選手批判をぶちまけたため、チームの雰囲気も悪化していた[69]。ナランへーロスは5日目終了時点で打率.224・OPS.624がいずれも最下位と貧打に喘ぎ、この日は3回裏と5回裏いずれも二死満塁で4番アルテールが打ち取られたように、敗れた試合では好機での勝負弱さが目立った[70]。続く第3試合では、フェデラーレスとクリオージョスが対戦した。マヨルガは現役時代、捕手をしていたがメジャーリーグベースボール(MLB)には昇格できなかったため、彼にとってMLBのスター捕手だった10歳上のY・モリーナは憧れの存在であり、試合前のメンバー表交換で顔を合わせるのも「光栄なこと」だという[71]。フェデラーレスは初回表から相手に1点を先制されたが、2回裏に9番ジョシュワン・ライトの適時二塁打などで4点を奪い逆転、3回終了時点で7-3とする。その後1点差まで追い上げられるも、8回裏には2得点で再び突き放し、9-7で勝利した。パナマ勢が4連勝を記録するのは、1950年大会優勝のカルタ・ビエハ・ヤンキース以来74年・出場16大会ぶりである[72]。これにより、フェデラーレスは決勝トーナメント進出一番乗りを果たした。フェデラーレスは残り試合に全敗しても4勝2敗だが、前述の敗退決定2チームとサンズ対ティグレス戦の敗者が3敗以上となることが決まっており、5位以下へ落ちることがなくなった。

6日目は、最初の2試合それぞれで40代の選手が大会記録に並ぶ活躍を見せた。第1試合ではナランヘーロスがヒガンテスを5-2で下し、2勝4敗で他チームより一足早く全日程を終えた。この試合でナランヘーロスの6番ムリーヨは5打数5安打を放った。1試合5安打は歴代最多タイ、41歳277日での達成はそれまでの最年長記録を9歳以上更新した[注 9][73]。第2試合ではここまで2勝2敗どうしのティグレスとサンズが直接対決に臨み、ティグレスが2-0で制した。4回裏一死一・二塁から5番ダウェル・ルーゴの左前打で先制すると、46歳71日の先発投手R・バルデスが5回7奪三振で無失点、6回以降も抑え投手アセンシオまで1イニングひとりずつの継投でサンズ打線を零封した。サンズも先発投手コディ・ミンシーが6.1イニング1失点と好投したが、打線が散発3安打に封じられ彼を援護できなかった[74]。R・バルデスはこの試合の勝利投手となり、通算6勝目で歴代最多記録に並んだほか、通算奪三振数でも歴代最多タイ記録まであと1に迫った[注 10][75]。ただティグレス監督のギルバート・ゴメスによれば、R・バルデスは奪三振記録目前であることを降板時でも知らなかったという[76]。また、40歳252日の抑え投手アセンシオも通算9セーブ目を挙げ、フランシスコ・ブットが保持する歴代最多記録に並んだ[77]。この2試合のあと、第3試合では首位フェデラーレスと2位ティブロネスが対戦した。フェデラーレスは初回表から2番コードバと3番I・ヘレーラの連続ソロ本塁打で2点を先行し、3回表には一死一・三塁として相手先発アリエル・ミランダを降板に追い込み1点を加える。しかしティブロネスはそれ以上の失点を許さずに試合を進め、2点ビハインドの6回裏に3四球で二死満塁の好機を迎えると、6番エルナン・ペレスの走者一掃二塁打で逆転した。2点リードの9回表には抑え投手アーナルド・ヘルナンデスが登板、無死一・三塁と同点の走者を出塁させる。それでも1番エドガー・ムニョスを二ゴロ併殺に打ち取って、三塁走者の生還で1点は失いながらも塁上に走者がいない状態とし、最後は2番コードバを空振り三振に仕留めて5-4で逃げ切った。この第2・第3試合の結果により、それぞれの試合の勝者であるティグレスとティブロネスが、新たに予選ラウンド突破を決めた。

ウラディミール・バレンティン(写真は2012年5月3日、日本プロ野球東京ヤクルトスワローズ在籍時に撮影)

決勝トーナメント進出4枠のうち3枠が確定し、最後の1枠へ可能性を残すのは4位クリオージョスと5位サンズのみとなった。この2チームが予選ラウンド最終日の7日目、第1試合で直接対決した。他の試合の結果を俟たず、この試合に勝ったほうが最後の1枠を勝ち取る。先発投手はクリオージョスがダリル・トンプソン、サンズがスルバラン。トンプソンは3日目の2.2イニング4失点から中3日で、スルバランは2日目の4.1イニング2失点から中4日で、それぞれ大一番に登板した。両者とも序盤3イニングを無失点に封じたあと、試合が動いたのは4回表、サンズが4番ウラディミール・バレンティン内野安打と5番ジョナサン・スコープの二塁打で無死二・三塁とする。クリオージョスはここでトンプソンからアレックス・クラウディオに継投した。トンプソンは3日目のティグレス戦に続き、またも4イニングもたず被安打5以上で降板となった[78]。サンズは一死満塁から8番ジュレミ・プロファーの犠牲フライで1点を先制した。スルバランは4回裏二死二塁の危機を無失点で切り抜け、5イニング無失点で救援陣に後を託した。大会開幕前のサンズは打線が強力と目されていたが、予選ラウンドでは投手陣、とりわけスルバランやミンシーなど先発の良さが光った[79]。7回裏にはクリオージョスが一死一・三塁と逆転の走者を出塁させたが、サンズの3番手シェイ・スピッツバースは後続を断ち同点にもさせない。クリオージョス打線はこの試合、得点圏に走者を置いた場面で5打数無安打と打線が沈黙した[78]。サンズは9回表に3番ディディ・グレゴリウスの犠牲フライで1点を加え、その裏をアンソニー・ヘレーラが三者凡退で締めて勝利し、逆転で4位に入ってキュラソー勢初の決勝トーナメント進出を果たした。このあとの第2試合ではティグレスがフェデラーレスに1-3で敗れ、サンズやクリオージョスと3勝3敗で勝率上は並んで予選ラウンドを終える。大会規定により、この3チーム間の直接対決で2勝0敗のティグレスが最上位の3位、1勝1敗のサンズが4位となり予選ラウンドを突破、0勝2敗のクリオージョスは5位で敗退となった。クリオージョスは4日目終了時点で3勝1敗の好成績だったが、そこから連敗で決勝トーナメント進出圏外へ一気に順位を落としており[80]、プエルトリコ勢はこれで3年連続の予選ラウンド敗退に沈んだ[78]

第3試合は予選ラウンド最終戦、ヒガンテスとティブロネスが対戦した。ヒガンテスは既に最下位が確定し、この試合で初勝利を目指す。ティブロネスはこの試合に勝てば首位通過、負ければフェデラーレスに次ぐ2位通過となる。だがこの試合で、ティブロネスは救援左腕アンヘル・パドロンを先発に起用した。パドロンはプロ入り後の9年間、1試合で6イニングを超えて投げた経験がない[81]。元々この試合の先発予定だったルイス・マルティネスが体に軽い痛みを感じて登板を回避したため、当日になって「2〜3イニング投げてくれればいいから」と急遽先発を告げられたという[82]。ただ、初回表のマウンドへ上がって初球を投じたときに自身の調子の良さを感じ取り[83]、相手打線の1巡目となる最初の3イニングは27球でひとりの走者も出さずに終えた。試合が進むにつれ、球数も少なく抑えられていることに気づくと「こうなったら監督(オジー・ギーエン)が降板を言い渡してくるまで集中しろ」と自らに言い聞かせるようになった[82]。打線は4回裏二死満塁から9番ラモン・フローレスの中前打で2点を先制し、パドロンを援護する。R・フローレスもこの試合はフランクリン・バレトの怪我による予定外の途中出場だったが、打撃だけでなく中堅守備でも4回表と7回表、いずれもライナー性の打球を好捕して安打にさせなかった[81]。味方が徐々に得点を重ねるなか、パドロンは7イニング21打者を連続でアウトにしていた。8回表、先頭打者ラウディ・リードが四球を選び、大会史上初の完全試合はなくなったが、次打者メルビン・ノボアは二ゴロ併殺となった。その裏、ティブロネス打線が先頭打者プイグからの6連打で5点を加え、9-0と一気に突き放す。そして9回表、パドロンは7番エリアン・ミランダを見逃し三振、8番ヘスス・ロペスを二直に仕留めると、最後は代打オマー・メンドーサを遊ゴロに打ち取って88球で投げ切り、大会史上72年ぶり2度目となるノーヒットノーランを達成した[注 11][82]完投も大会では10年ぶりの出来事で[注 12][84]、ティブロネスは決勝トーナメントへ向けて救援陣を休ませることにも成功した[81]。その一方でヒガンテスは、1勝も挙げられないまま全日程を終えた。初出場大会での6戦全敗は、1959年大会のパナマ代表アスカレーロス・デ・コクレ以来史上2チーム目となった[52]

ヤシエル・プイグ(写真は2013年10月6日メジャーリーグベースボールロサンゼルス・ドジャース在籍時に撮影)

大会は開幕からこの日までの7日間、ひとつの球場で1日に3試合ずつを消化し続けた。1日3試合は1年前のWBCでもなかった過密日程であり、マイアミ・マーリンズ事業本部長キャロライン・オコナー曰く、主催者にとって「大きな課題」だった[85]。試合と試合の間の観客の入れ替えはもちろんのこと、通常の試合では観客の入場に2時間かけられるところが第1試合前は30分しか時間がとれないことや、投球間の時間制限 "ピッチクロック" が今大会では採用されていないため試合時間が長引く懸念があることなど、円滑な進行を難しくする要素は多々あった[86]。4日目には、第3試合のナランヘーロス対ティグレス戦開始時刻が当初の予定より30分ほど遅れている[87]。ただ予選ラウンドを通じて試合開始時刻が大きく遅れたのは1試合のみにとどまり[88]、マーリンズ営業主任チェマ・サンチェスは「ファンが楽しめるようにやれることは全てできているし、暑かろうと寒かろうとファンを球場の外で待たせるような事態にはなっていない。うまくいっていることをに感謝したい」と述べた[86]。翌日からは決勝トーナメントが始まり、試合数は1日2試合になる。

予選ラウンド順位表
順位 球団 成績 対戦相手別勝敗 日程経過別勝敗
ベネズエラの旗 パナマの旗 ドミニカ共和国の旗 キュラソーの旗 プエルトリコの旗 メキシコの旗 ニカラグアの旗 1 2 3 4 5 6 7
1 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ ベネズエラの旗 5勝1敗 × ×
2 フェデラーレス・デ・チリキ パナマの旗 5勝1敗 × ×
3 ティグレス・デル・リセイ ドミニカ共和国の旗 3勝3敗 × × × × × ×
4 キュラソー・サンズ キュラソーの旗 3勝3敗 × × × × × ×
5 クリオージョス・デ・カグアス プエルトリコの旗 3勝3敗 × × × × × ×
6 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ メキシコの旗 2勝4敗 × × × × × × × ×
7 ヒガンテス・デ・リバス ニカラグアの旗 0勝6敗 × × × × × × × × × × × ×

1日目 2月1日[編集]

第1試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、2分12秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス(NIC、0勝1敗 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 8 1
プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス(PUR、1勝0敗) 0 0 0 0 1 2 0 2 X 5 10 0
  1. リカルド・ベレス(1勝)  ヘスス・リナレス(1敗)  Sリンカーン・ヘンツマン(1S)  
  2. 審判
    [球審]フェリックス・ネオン
    [塁審]一塁: ヒルベルト・マイエル、二塁: ユニオール・トーレス、三塁: ハーリー・アコスタ
  3. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午前10時33分 試合時間: 3時間40分 観客: 7724人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・リチャーズ 1 B・トーレス
2 S・レイトン 2 V・マシン
3 F・ペゲーロ 3 J・エスカーラ
4 R・リード 4 N・ベラスケス
5 DH E・ミランダ 5 D・オルティーズ
6 M・ノボア 6 Jo・モラレス
7 C・カスバート 7 Em・リベラ
8 Je・ロペス 8 DH D・スミスJr.
9 J・モンテス 9 Ja・ロペス
先発投手 投球 先発投手 投球
L・ラミレス Ed・リベラ
第2試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分37秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
キュラソーの旗 キュラソー・サンズ(CUW、1勝0敗) 0 0 3 0 0 2 0 1 0 6 10 0
メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ(MEX、0勝1敗 0 2 0 0 0 0 0 0 3 5 7 0
  1. ケビン・ケリー(1勝)  マニー・バレダ(1敗)  Sアンソニー・ヘレーラ(1S)  
  2. 本塁打
    CUW:ジョナサン・スコープ1号ソロ、アデマー・リファエラ1号ソロ、ウラディミール・バレンティン1号ソロ
    MEX:アーロン・アルテール1号ソロ、フリアン・オルネラス1号ソロ・2号2ラン
  3. 審判
    [球審]レイ・バレーロ
    [塁審]一塁: ジョナタン・パーラ、二塁: ラウル・モレノ、三塁: ケルビス・ベレス
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午後3時35分 試合時間: 2時間45分 観客: 5763人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
キュラソーの旗 キュラソー・サンズ メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 R・バーナディーナ 1 J・カルドナ
2 Juri・プロファー 2 DH R・ペーニャ
3 D・グレゴリウス 3 B・ブラッドリー
4 J・スコープ 4 A・アルテール
5 DH A・リファエラ 5 J・オルネラス
6 W・バレンティン 6 A・ムリーヨ
7 S・スコープ 7 J・ガンボア
8 H・クレメンティナ 8 A・ウィルソン
9 A・シモンズ 9 I・ロペス
先発投手 投球 先発投手 投球
C・ミンシー M・バレダ
第3試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、2分10秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ(VEN、1勝0敗) 0 0 1 0 0 1 0 1 0 3 10 1
ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ(DOM、0勝1敗 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1 6 0
  1. ミゲル・ロメロ(1勝)  ラウル・バルデス(1敗)  Sアーナルド・ヘルナンデス(1S)  
  2. 本塁打
    VEN:ヤシエル・プイグ1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ロバート・ヌネス
    [塁審]一塁: マイケル・サラサー、二塁: ビンセント・モラレス、三塁: アーロン・レイバ
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午後8時35分 試合時間: 2時間45分 観客: 2万7338人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 A・アマリスタ 1 E・ボニファシオ
2 A・エスコバー 2 DH G・ヌニェス
3 H・ペレス 3 R・カノ
4 Y・プイグ 4 R・ヘルナンデス
5 DH W・ラモス 5 Y・ヘルナンデス
6 L・トレンズ 6 J・レイク
7 R・フローレス 7 D・ルーゴ
8 L・レジナット 8 W・リーバス
9 E・アドリアンサ 9 Se・アルカンタラ
先発投手 投球 先発投手 投球
M・ロメロ R・バルデス

2日目 2月2日[編集]

第1試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、2分9秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ(PAN、1勝0敗) 0 0 1 0 1 3 1 1 0 7 10 0
キュラソーの旗 キュラソー・サンズ(CUW、1勝1敗 0 0 0 1 0 1 0 0 1 3 9 1
  1. ロナルド・ラミレス(1勝)  J.C.スルバラン(1敗)  
  2. 本塁打
    PAN:イバン・ヘレーラ1号ソロ
    CUW:ウラディミール・バレンティン2号ソロ
  3. 審判
    [球審]ヒルベルト・マイエル
    [塁審]一塁: ハーリー・アコスタ、二塁: アーロン・レイバ、三塁: ガブリエル・アルフォンソ
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午前10時33分 試合時間: 3時間23分 観客: 4887人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ キュラソーの旗 キュラソー・サンズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 J・ライト 1 R・バーナディーナ
2 A・コードバ 2 Juri・プロファー
3 DH I・ヘレーラ 3 D・グレゴリウス
4 C・ベタンコート 4 J・スコープ
5 R・テハダ 5 A・リファエラ
6 J・カマルゴ 6 DH W・バレンティン
7 J・アルナエス 7 S・スコープ
8 J・サントス 8 Jure・プロファー
9 R・セスペデス 9 H・クレメンティナ
先発投手 投球 先発投手 投球
H・アラウス J・スルバラン
第2試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分11秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ(DOM、1勝1敗) 0 1 0 0 1 0 1 2 0 5 10 1
ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス(NIC、0勝2敗 1 0 0 2 1 0 0 0 0 4 11 2
  1. ネフタリ・フェリス(1勝)  エウクリデス・レイエル(1敗)  Sハイロ・アセンシオ(1S)  
  2. 本塁打
    NIC:エマヌエル・ガルシア1号ソロ
  3. 審判
    [球審]マイケル・サラサー
    [塁審]一塁: ビンセント・モラレス、二塁: ケルビス・ベレス、三塁: イバン・メルカド
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午後3時31分 試合時間: 3時間15分 観客: 1万710人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 E・ボニファシオ 1 J・リチャーズ
2 G・ヌニェス 2 E・ガルシア
3 DH R・カノ 3 F・ペゲーロ
4 R・ヘルナンデス 4 R・リード
5 H・ロドリゲス 5 C・カスバート
6 D・ルーゴ 6 M・ノボア
7 J・レイク 7 DH O・メンドーサ
8 W・リーバス 8 N・バレ
9 L・ガルシア 9 B・アレグリア
先発投手 投球 先発投手 投球
B・ホール Y・ネグリン
第3試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分20秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス(PUR、2勝0敗) 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 5 2
メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ(MEX、0勝2敗 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
  1. アンヘル・レイエス(1勝)  オドリサメル・デスパイネ(1敗)  Sチャベス・フェルナンダー(1S)  
  2. 審判
    [球審]ラウル・モレノ
    [塁審]一塁: ユニオール・トーレス、二塁: ジョナタン・パーラ、三塁: リカルド・カポイス
  3. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午後8時33分 試合時間: 3時間10分 観客: 1万1816人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 B・トーレス 1 J・カルドナ
2 V・マシン 2 DH R・ペーニャ
3 J・エスカーラ 3 B・ブラッドリー
4 DH N・ベラスケス 4 A・アルテール
5 D・オルティーズ 5 J・オルネラス
6 H・ラモス 6 A・ムリーヨ
7 Jo・モラレス 7 J・ガンボア
8 Em・リベラ 8 A・ウィルソン
9 Ja・ロペス 9 I・ロペス
先発投手 投球 先発投手 投球
A・サナビア O・デスパイネ

3日目 2月3日[編集]

第1試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分7秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ(VEN、2勝0敗) 2 0 2 0 0 0 0 0 0 4 7 0
キュラソーの旗 キュラソー・サンズ(CUW、1勝2敗 0 1 1 0 0 0 0 0 0 2 6 0
  1. ルイス・マルティネス(1勝)  スコット・プリンス(1敗)  Sアーナルド・ヘルナンデス(2S)  
  2. 本塁打
    VEN:ラモン・フローレス1号2ラン
  3. 審判
    [球審]ケルビス・ベレス
    [塁審]一塁: ロバート・ヌネス、二塁: ビンセント・モラレス、三塁: フェリックス・ネオン
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午前10時33分 試合時間: 2時間58分 観客: 1万512人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
ベネズエラの旗 ティブロネス・デ・ラ・グアイラ キュラソーの旗 キュラソー・サンズ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 A・アマリスタ 1 R・バーナディーナ
2 W・トーバー 2 Juri・プロファー
3 R・フローレス 3 D・グレゴリウス
4 Y・プイグ 4 DH W・バレンティン
5 DH W・ラモス 5 A・リファエラ
6 H・ペレス 6 J・スコープ
7 L・レジナット 7 S・スコープ
8 F・アルシア 8 H・クレメンティナ
9 E・アドリアンサ 9 A・シモンズ
先発投手 投球 先発投手 投球
L・マルティネス S・プリンス
第2試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分17秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ(MEX、0勝3敗 1 0 0 0 1 0 0 0 1 3 10 0
パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ(PAN、2勝0敗) 0 1 0 0 0 0 0 0 3x 4 5 0
  1. セベリーノ・ゴンザレス(1勝)  ジェイク・サンチェス(1敗)  
  2. 本塁打
    PAN:ジョニー・サントス1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ユニオール・トーレス
    [塁審]一塁: イバン・メルカド、二塁: リカルド・カポイス、三塁: ハーリー・アコスタ
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午後3時31分 試合時間: 3時間11分 観客: 7034人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
メキシコの旗 ナランヘーロス・デ・エルモシージョ パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 R・ロメロ 1 J・ライト
2 DH R・バレンズエラ 2 A・コードバ
3 J・オルネラス 3 DH I・ヘレーラ
4 A・アルテール 4 C・ベタンコート
5 B・ブラッドリー 5 R・テハダ
6 A・ムリーヨ 6 J・カマルゴ
7 J・ガンボア 7 J・アルナエス
8 J・レオン 8 J・サントス
9 I・ロペス 9 R・セスペデス
先発投手 投球 先発投手 投球
W・リオス S・ブルゴス
第3試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分31秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ(DOM、2勝1敗) 0 1 3 0 0 0 1 0 0 5 12 1
プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス(PUR、2勝1敗 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 7 0
  1. シーザー・バルデス(1勝)  ダリル・トンプソン(1敗)  Sハイロ・アセンシオ(2S)  
  2. 本塁打
    DOM:ロビンソン・カノ1号2ラン
  3. 審判
    [球審]ジョナタン・パーラ
    [塁審]一塁: アーロン・レイバ、二塁: ガブリエル・アルフォンソ、三塁: レイ・バレーロ
  4. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午後8時33分 試合時間: 3時間1分 観客: 3万5972人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
ドミニカ共和国の旗 ティグレス・デル・リセイ プエルトリコの旗 クリオージョス・デ・カグアス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 E・ボニファシオ 1 T・クルーズ
2 G・ヌニェス 2 V・マシン
3 R・カノ 3 J・エスカーラ
4 R・ヘルナンデス 4 H・ラモス
5 DH D・ルーゴ 5 D・オルティーズ
6 H・ロドリゲス 6 DH D・スミスJr.
7 K・グティエレス 7 Em・リベラ
8 Y・ヘルナンデス 8 J・ファーガス
9 M・デラクルーズ 9 J・シントロン
先発投手 投球 先発投手 投球
C・バルデス D・トンプソン

4日目 2月4日[編集]

第1試合
映像外部リンク
MLB.comによるハイライト動画(英語、1分16秒)
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ(PAN、3勝0敗) 0 0 0 0 1 4 0 0 1 6 10 2
ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス(NIC、0勝3敗 0 0 0 0 0 0 0 1 2 3 8 2
  1. ヘイター・トカー(1勝)  ロナルド・メドラノ(1敗)  Sセベリーノ・ゴンザレス(1勝1S)  
  2. 審判
    [球審]イバン・メルカド
    [塁審]一塁: リカルド・カポイス、二塁: ヒルベルト・マイエル、三塁: ケルビス・ベレス
  3. 試合開始時刻: 東部標準時UTC-5)午前10時31分 試合時間: 3時間45分 観客: 1万2342人 気温: 72°F(22.2°C)
    詳細: Serie del Caribe(スペイン語) / MLB.com Gameday(英語) / ESPN.com(英語)
両チームの先発ラインナップ
パナマの旗 フェデラーレス・デ・チリキ ニカラグアの旗 ヒガンテス・デ・リバス
打順 守備 選手 打席 打順 守備 選手 打席
1 E・ムニョス 1 J・リチャーズ
2 A・コードバ 2