金吾龍神社

金吾龍神社
地図
所在地 北海道小樽市蘭島1丁目21-24
位置 北緯43度11分49.32秒 東経140度50分40.66秒 / 北緯43.1970333度 東経140.8446278度 / 43.1970333; 140.8446278
主祭神 大元尊神
社格 無格社
創建 不詳
例祭 1月1日2月24日5月28日8月上旬、9月24日12月30日
主な神事 夏越しの大祓
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金吾龍神社(きんごりゅうじんじゃ)は、北海道小樽市蘭島に鎮座する神社。日本最古と伝わる龍神が鎮座されている。旧社格は無格社。 普段は鳥居より先はフェンスに覆われ、立入禁止となっている。

祭神[編集]

主祭神に大元尊神(だいげんそんしん)[1][注 1]国常立尊(くにとこたちのみこと)、大山祇神(おおやまつみのかみ)、綿津見神(わだつみのかみ)の三神を配祀に、荒波々幾大神(あらはばきのおおかみ)を奥宮とする[1][注 2]

大元尊神は「大元」という名の元、万神より最初にいる「神のはじめの神」であり、宇宙、自然、摂理、天地万物を創造し育んでいる根源神とされ、荒波々幾大神は太古から信仰された謎の多い神として、太陽、月、大地、生命力を司る龍神といわれている[1]

由緒[編集]

フゴッペ岬にある西崎山の尾根に鎮座しており、小樽市余市町の境に位置している[3]。古代から聖地とされ、周辺には西崎山環状列石などのストーンサークルフゴッペ洞窟(壁画)、フゴッペ貝塚などの貝塚や多くの集落がある日本でも数少ない縄文遺跡(忍路)が集まる地として知られている[1]。創建年は不詳であり、境内から出土した祭祀用の縄文土器などの分析から、約5000年以上前に祭祀が行われていたと考えられている[1]

縄文時代の磐座信仰から始まり、中世にチャシが築かれ、江戸時代には神仏習合を背景に祠堂が置かれた[1]。明治時代に入ると、祠堂は廃仏毀釈で滅尽したが、やがて教派神道の一派となり、再び拝殿が建てられた[1]

戦前は、北海道で随一の龍神神社とされ、本土から多くの参拝者が訪れた。戦後、1954年(昭和29年)に北海道より認証され、のちに単立の神社となった[1]

社殿[編集]

社殿はなく、フゴッペ岬を神域とする原初的な祭祀のかたちで、自然崇拝が行われてきており、外観は龍神の姿ともされる御神体のフゴッペ岬、境内は鳥居と奥宮がある[1]

脚注[編集]

  1. ^ 吉田兼倶が大成し、江戸時代に興隆を誇った吉田神道の中心地である吉田神社の大元宮には、虚無大元尊神がまつられている[2]
  2. ^ アラハバキは『日本書紀』や『古事記』などに登場しない謎が多い神として有名である。

参照[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 縄文時代からの聖地に鎮座する龍神様”. 金吾龍神社. 2018年10月28日閲覧。
  2. ^ 斎場所 大元宮”. 吉田神社. 2021年4月18日閲覧。
  3. ^ 金吾龍神社(御本社)”. 金吾龍神社. 2018年11月2日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]