花と太陽と雨と

花と太陽と雨と
ジャンル 3Dアドベンチャー
対応機種 PlayStation 2 (PS2)
開発元 グラスホッパー・マニファクチュア
発売元 ビクターインタラクティブソフトウェア
プロデューサー 水島正人
ディレクター 須田剛一
シナリオ SUDA51
大岡まさひ
加藤さこ
プログラマー 渡辺和寿
吉尾享
きむらとおる
川上智
中沢哲也
音楽 高田雅史
保本信吾
美術 宮本崇
渡部久巳彦
人数 1人
メディア DVD-ROM
発売日 日本 200105022001年5月2日
対象年齢

日本 CEROA(全年齢対象)

アメリカ合衆国 ESRBT(13歳以上)
その他 型式:SLPS-25034
SLPS-25154
(Victor the Best)
SLPS-25451
(Super Best Collection)
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花と太陽と雨と』(はなとたいようとあめと)は、グラスホッパー・マニファクチュア開発、ビクターインタラクティブソフトウェア(現・マーベラスインタラクティブ)発売のPS2用アドベンチャーゲーム

概要[編集]

PlayStation用ソフト『シルバー事件』(1999年)の続編である。

ジャンルはアドベンチャーだが、前作『シルバー事件』の小説のように物語を読み進めるスタイルから、謎解きをメインとした「ゲームらしさ」を重視したゲーム性へと大きく進路を変えている。プレイヤーは主人公モンドスミオを介し、「キャサリン」と呼ばれる暗号解読器と、ゲーム冒頭に手に入る島のガイドブックをヒントに、暗号を解読しながらゲームを進行していく。

後にニンテンドーDS移植版の『花と太陽と雨と 終わらない楽園』(2008年)が発売された。移植するに当たって、ストーリーには関係しない新たな謎解き、万歩計、クリア後に着替えができるようになるなどの追加要素が加えられている。着替えの中には『NO MORE HEROES』(2007年)の主人公トラヴィスの服装もある。

設定[編集]

ストーリー[編集]

探し屋(サーチャー)を生業とする男モンドスミオは南海の孤島ロスパス(LossPass)島のホテルの支配人エド・マカリスターから「テロリストに隠した爆弾を探してほしい」と依頼を受け、愛車「ギグス」(トヨタ・セリカ)と共に島にやってくる。しかし、そこで彼はエドから奇妙な島の名の由来を聞く。"LossPass"の由来とは"Lost Past"。つまり「過去を失った」島だというのだ。
初めはよくわからなかったスミオだが、次第にそれを証明するかのように島で騒動が起こり始める。何度も上空で爆破される飛行機。そして気を失ってしまうスミオ。そして必ず夢に出てくるピンクのワニを連れた少女。空港に向かう途中で次々にスミオに探し物の依頼をしていく奇妙な人物たち。一歩一歩爆弾に近づいていくスミオだが、その過程で島の秘密が次第に明らかになっていく。

舞台[編集]

架空の国マイクロネシア連邦に浮かぶロスパス島が舞台。絶海の孤島であるが、風光明媚、常夏の楽園として観光産業が発達している。外部からのアクセスは空港ハイウェイに限られており、島内は自然保護のため特定車両以外通行が禁止されている。
島内にはビーチはもちろんのこと、遺跡灯台教会なども点在し、正に南の島の楽園の雰囲気を満喫できる。住民はどうやらホテル関係者とその周りの者たちだけで構成されているようだ。

ホテル"フラワー・サン・アンド・レイン"・・・島内唯一の宿泊施設。島にいるということは自動的にこのホテルの客ということである。5階建ての琥珀色の壁面が美しく、上空から見ると星型をしているのが特徴。設計はカントウの24区(前作『シルバー事件』参照)の都市計画を行ったイゴール・イシザカスキ。施設が非常に充実していて、プライヴェートビーチはもちろん、海を臨むダイナーやバーも設置されている。その他にもプール映画館、プール付き専用コテージなども併設されており、充実した楽園の暮らしが満喫できる。支配人はエド・マカリスター(後述)。

登場人物[編集]

モンド スミオ
探し屋(サーチャー)を生業とする男[1]。依頼があれば何でも探すのが信条で、相棒はアタッシュケース入りの暗号解読器「キャサリン」。南国でも常にスーツを着こなし、大人のセリフが吐けるニヒルな男を気取っているが、愚痴が多く、女性にはモテないタイプの模様。愛車のトヨタ・セリカに「ギグス」という愛称をつけているように、持ち物に名前をつけ、なおかつそれを他人にも平然と言う癖を持つ。
クサビ トリコ
スミオのの中に毎回出てくる少女。ピンク色のワニのペット「クリスチーナ」を飼っており[1]、ホテルの部屋から脱走したクリスチーナを探しに島内を歩き回っている。スミオが昼間に歩いた経路を辿ることが多いらしく、その言動は時にスミオの危機を察知しているかのように見える。しかし、彼女が果たして実在するのかどうか、何を知っているのか、定かではない。スミオと同じホテルに宿泊している。
クリスチーナ
スミオの夢の中に出てくるピンク色のワニ。通称「クリス」。性別はオス。
エド・マカリスター
ロスパス島唯一のホテル「フラワー・サン・アンド・レイン」の支配人。スミオの依頼主でもある。ホストとして非常に丁寧な言葉遣いを心がけているようで、空港に向かう途中途中で本来の仕事とは違う依頼を受けてしまうスミオに対して心の底では呆れ果てているようだが、ほとんど表には出さない。逆に過剰なまでの丁寧さにはちょっとした不気味さも感じさせる。毎朝スミオに「朝食でございます」とモーニングコールをする割にはなんだかんだで一度も朝食を与えないなど、複雑怪奇な言動を全編通している。
ステファン・シャルボニエ
フランス人学者。専攻はシステム工学。同ホテルの常連で、缶詰になって論文などを執筆している。南国にいるにもかかわらず青白い顔をした独特の風貌は、いかにも文弱そうな学者だが、冒頭から主人公スミオの仕事を陰湿なやり方で妨害し、本来任務が滞る大きな原因を作ることに。よってスミオからは徹底的に嫌われるが、本人はむしろそれを喜んでいるというような非常に性質の悪い人物である。サッカー狂。
スー・スディン
ホテル「フラワー・サン・アンド・レイン」の客室係の女性。同ホテル従業員のマチの娘である。真面目な性格で職務を丁寧に遂行するが、急に眠ってしまったり、使用中の客室のベッドの下で佇むなど奇妙な言動が目立つ。生まれてから一度もロスパス島を出たことがない[1]
ピーター・ボックウィンクル
ロスパス島を訪れたスミオの前に初めに現れる男性。中年で小太り。フランクな性格で、島内を許可された巨大なトレーラーで走り回る。冒頭、ホテルまでスミオを送った別れ際「島の感想をたのむよ」と言い残し、去ってゆく。
スチュアート・ロック
ホテル「フラワー・サン・アンド・レイン」の従業員の男性[1]黒人でナリは大きいが、従業員としては半人前で、カクテルの作り方がよくわかっていない。仕事を助けてくれたスミオのことを「師匠」と呼んで慕ってくれる、気のいい若者。
ファントム・シスター
ホテルの403号室に宿泊中の女性。合衆国出身。霊媒師らしく、部屋に閉じ込められたスミオと壁越しに会話して対処法を教えてくれようとする。
マチ・スディン
ホテル「フラワー・サン・アンド・レイン」の従業員で、スーの育ての母親[1]。ホテルでの仕事の傍らダイナーでも仕事をしており、その料理の腕はなかなかのものらしい。
ハナヤマ・ヤヨイ
ホテルの204号室に宿泊する女性。極東出身。一流企業のOLで、島の休暇を楽しみに来ているらしいが、どことなく気だるげな雰囲気がつきまとう。
エル・クラッシャー
ホテルの304号室に宿泊する覆面プロレスラー。失った闘魂を取り戻すためにひたすらトレーニングをしている[1]。会う度会う度常にスクワットをやっている。極東出身。
ミスター・パイレーツ
ホテルの302号室に宿泊する元プロレスラー[1]。エル・クラッシャーの師匠。プロレスラー時代はエル・ソウルファイトというリングネームで、ロスパスの英雄ランバージャックを打ち倒した。レスラー引退後もその闘魂伝説は健在であり、スミオにもその闘魂を分け与えた(主にキャサリン使用時)。
マリア・ニカレスク
ホテルの407号室に宿泊する東欧出身の女性。酒が入ると人格が豹変する困った性質の持ち主[1]。職業は「天使」。
ソニー・バルボア
元売れないアクション俳優の男性で、バルボア・ブラザーズの片割れ。米国出身。現在は肉体派のコメディ俳優として活躍し、出世作にして代表作ともなった映画「女子アナ・ルイジアナ最前線」ではバイアン・サヤカと共演する。テレビの企画で船に乗って島までやってきたが、その船が転覆。荷物の大半を失った上に、身分証明ができないとの理由でホテルにチェック・インできずにいる。独自の「オレ流」論を持つ男。
タブス・バルボア
バルボア・ブラザーズの片割れで、米国出身[1]。マシンガン・トークが持ち味だが、普段は非常に無口で、アフロヅラをかぶらないとまったく喋らない。船の転覆でアフロが流されてしまったために、ホテルではソニーの傍らでむっつり押し黙ったままである。
カイ・ショウタロウ
極東出身の小学生で、生意気な性格の少年。少々常識はずれなこの作品の中でも規格外の問題児であり、作中の設定やグラフィックに関して、プレイヤーの(そして製作者の)「思っていても言わなかったこと」を平然と暴露する。スミオのことを「葬式野郎」と呼び、いい遊び道具のように考えているようだ。一方で、綺麗なお姉さんには弱い。
フジエダ・セイジ
ユウリとの結婚を明日に備えた青年で、非常に繊細な心の持ち主[1]。職業はフリーター。シェルター出身の、シェルターキッズ。
オトワヤ・ユウリ
セイジの幼馴染で婚約者。天真爛漫な性格をしている[1]。シェルターキッズ。
ケン・サクラビー
バイク便の青年[1]。心優しい性格で、マチのことを何かと気にかけ、手に職を持つスミオのことも敬っている。しかし、生まれて一度もロスパス島を出たことがなく、都会に出たいという若者らしい希望も持っている。愛用のマウンテンバイクは大切な仕事道具。マウンテンバイクを自転車と呼ばれるのを嫌う。
カイ・ダイザブロウ
ショウタロウの父親でチョビヒゲの男性。ホテルの前で事故を起こす。威厳のある外見とは裏腹に、その本質はショウタロウ並かそれ以上に子供っぽい男性。人をからかうのが趣味[1]。出身は極東で、官僚を勤めている。
コシミズ・ヨシミツ
極東出身の連邦捜査官。眼鏡をかけている。巨大な犯罪組織ユーロ・マスプロを追い、島を訪れる。通称「コッシー」。世界で唯一のヤマカンで捜査する刑事[1]
ステップ・スディン
マチの息子で、スリやコソ泥の常習犯である青年[1]モヒカン頭が特徴。ある時期島の外にいたが、突然戻ってきたらしい。
レミー・ファウジル
マイクロネシア諸島出身、コシミズの相棒でもある女性連邦捜査官。自分の出生を知るために捜査官となった[1]。捜査官としては有能だが、コシミズに捜査のついでにパシリをやらせるなど、若干強引な部分がある。
タカオカ・グンジ
極東出身のゼネコン会社の役員。学生運動時代を懐かしむ中年[1]で、ナツコとは深い関係にあるらしい。その行動や言動はどこをとっても怪しく、奇天烈である。
アカイ・ナツコ
極東出身の女性で、タカオカの連れ[1]。非常に気だるい雰囲気の持ち主で、言葉も最小限。どこか地に足のつかない注文を繰り返す。
カブラギ・ハナ
極東出身の看護婦。リッツの看護を行っている[1]
サンダンス・リッツ
マイクロネシア諸島出身の老婆。少数部族の末裔[1]。常に車椅子に座っている。この島にまつわるある秘密を知っているようだが、その言動からは上手く窺い知れない。
モリシマ・トキオ
極東出身のフリーライター。過去から逃げ出し、島にやってきた男[1]。この島で行われた秘密を知る。
サンダンス・ショット
左目に眼帯をした謎の男[1]テロリストと目される。
サンダンス・MIC
エレキ島の地下で大量に出会う謎の男[1]
ハイエナ
ある目的を持って、ロスパス島の地下で養殖されていた。

移植版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 日本 花と太陽と雨と 終わらない楽園
ヨーロッパ Flower, Sun, and Rain
オーストラリア Flower, Sun, and Rain
アメリカ合衆国 Flower, Sun, and Rain
日本 200803062008年3月6日
ヨーロッパ 200811142008年11月14日
オーストラリア 200901152009年1月15日
アメリカ合衆国 200906162009年6月16日
ニンテンドーDS ハ・ン・ド 日本 マーベラス
ヨーロッパ Rising Star Games
アメリカ合衆国 マーベラスUSA
DSカード 日本 NTR-P-YHNJ-JPN
ヨーロッパ NTR-YHNP-EUR
オーストラリア NTR-YHNP-AUS
アメリカ合衆国 NTR-YHNE-USA
日本 1万本

開発[編集]

本作の構想は、前作である『シルバー事件』の開発後期の段階ですでに始まっており、ディレクターを担当した須田剛一は当時発売が予定されていたPlayStation 2での開発を検討していた[2]。当初の構想では3つのゲームを1本にした3部作を検討しており、内容はそれぞれ『花と太陽と雨と』のプロトタイプ、ビルを破壊するパズルゲーム、空港を舞台にしたデザインアドベンチャーであった[2]。しかし、この案は『シルバー事件』の発売元であったアスキーから反対され、さらに前作『シルバー事件』を制作した際にアスキー側から「常に緊張感が漂い、疲れる」との指摘を受けた事で、本作は南国を舞台にする事を決定した[3]。また、アスキー側から空港を舞台にする事を要請され、グラスホッパー・マニファクチュア側からはホテルを舞台にする事を提案し、最終的にリゾートアイランドという舞台設定が決定された[2]

原案では、世界観は『ムーンライトシンドローム』(1997年)に近い形で、銃を撃つアクションアドベンチャーゲームとして制作されていたが、アスキー側より暴力描写を避けるよう要請があったため、変更を余儀なくされた[2]。そのため、銃の代わりに「ツールナイフ」を使用する案が提案されるが、ゲームシステムがエニックスより発売されたゲーム『鈴木爆発』(2000年)に酷似している事が発覚し廃案となった[2]。また、ホッパーマンという爆弾が仕込まれたぬいぐるみを登場させる案もあったが、ツールナイフの廃止とともに廃案となった[2]。これに関して須田は、「仕様を変えるときに前のものを引きずっていると、破綻が生じるんです。ひとつやめるとなれば、前の仕様の残骸を取り除かないと新しいものが生まれてこないんです」と語っている[2]。次に提案されたのが「男の七つ道具」というもので、工具箱のようなものを検討していたが、道具が七つもあると操作が煩雑になるとの理由でこれも廃案となった[2]。その後、紆余曲折を経て登場したのがキャサリンという万能暗号解読機であり、これは須田による「ゲームをプレイするためだけに、特別なルールやシステムを修得するようにしたくない」、「操作自体の難易度を上げるのではなく、謎そのものを解いていく過程にゲーム性を出したかった」との思いから採用された[2]

本作のストーリーの構想は、当初は「愛」をテーマにしたものであり、そこから主題歌「F.S.R. ~アナタノタメ~」も制作された[2]。前作『シルバー事件』で自分の立ち位置を確認するという物語を作成していたため、本作では他人との関係、他人の居場所を見出す作業を描写する事を検討していた[2]。しかし、アスキー側より本作では須田がシナリオを執筆しない事を提案され、須田はディレクションに専念するために、シナリオ執筆は1、2本程度にし、他に4人のシナリオライターを用意したためオムニバス形式になった。また、複数のライターの用意したシナリオは個性が強く、それぞれに繋がりがなかったため、そこに一つの線を引くような形でストーリーが形成されていった[3]

こうして紆余曲折を経ながら開発は進んでおり、2001年3月に発売を予定していた本作だが、2000年10月の段階でアスキーより発売できないとの通達が出され、一時は発売が危ぶまれていたが、後にビクターインタラクティブソフトウェアが名乗りを上げたため事なきを得た[2]。発売元がビクターに変更された事で、さらに細部の調整を行っていく中で、本来シナリオ内に組み込まれていたトリコに関するシナリオを別パートにした事や、キャサリンが起動する前にスミオがセリフを言うシーンに音を入れるなど、さらに変更が加えられていった[2]。本作が完成した事により、須田は『ムーンライトシンドローム』、『シルバー事件』、『花と太陽と雨と』で3部作が終了したと発言している[2]

本作には『シルバー事件』より引き継いだキャラクターであるスミオ、トキオが登場するが、この件に関して須田は『シルバー事件』では対峙する事の無かった二人を引き合わせる事が狙いであったと語り、本来は『シルバー事件2』を想定していたが実現しなかったため本作での登場となったという[3]

音楽[編集]

本作の音楽を担当したのはTORNであり、TORNとは高田雅史保本信吾の二人からなるユニット名である。本作ではクラシック音楽のカバーが多用されているが、これは保本のアイデアによるものである[2]。高田は本作において物語の進行に合わせて曲を制作するのではなく、場所ごとに曲をつけていく事で制作した[2]。また、一部の曲では共通のフレーズや音階を使用するなど共通点を持たせており、さらに前作『シルバー事件』のBGMの音階を使用するなど関連性を持たせている[2]

作曲に関しては、保本がリズムやベースのパートを担当し、高田がキーボードやシンセサイザーでメロディーを載せていく方法を取っている[2]

本作のタイトルの由来となったPYGの楽曲「花・太陽・雨」(1971年)は、カバー曲として使用される予定であったが、権利の関係で没になった。サウンドトラックにはテクノバージョンが収録されている。テクノバージョンを聴いた岸部一徳は、「このアレンジだったら、あの歌詞にはならなかっただろうな」と語っている[2]

主題歌[編集]

「F.S.R. ~アナタノタメ~」
  • 作詞:SUDA-51
  • 作曲・編曲:TORN
  • レコーディング、ミックス:石川誠司
  • アシスタント:鈴木高博
  • 歌:柿沼芳美
  • 朗読:辻野正樹
  • バッキングボーカル:柿沼芳美
  • キーボード&コンピュータプログラミング:高田雅史保本信吾
  • アコースティック&エレクトリック・ギター:保本信吾
  • エレクトリック・ヴァイオリン:むとうみきお

挿入曲[編集]

ジムノペディ#1」
サマータイム
ス・ワンダフル
「I Love You」
ラプソディ・イン・ブルー
パリのアメリカ人
「誰かが私を見つめてる」
キューバ序曲
アイ・ガット・リズム
2つのアラベスク#1」
牧神の午後への前奏曲
子供の領分
亜麻色の髪の乙女
月の光
ボレロ
亡き王女のためのパヴァーヌ
ジ・エンターテイナー
トロイメライ
G線上のアリア


  • レコーディング、ミックス:後藤昌司
  • アシスタント:坂口和代
  • キーボード、コンピュータ・プログラミング:高田雅史、保本信吾
  • アコースティック&エレクトリック・ギター:保本信吾
  • ピアノ:高田雅史
  • トロンボーン:いのうえのぼる
  • トランペット:水江洋一郎、木幡光邦
  • パーカッション:おいかわこうじ
  • ヴァイオリン:むとうみきお

スタッフ[編集]

  • プロデューサー:水島正人
  • エグゼクティブ・プロデューサー:木津精一
  • スーパーバイザー:大木正明
  • GHMスタッフ
    • システム・プログラム:渡辺和寿
    • タイトル・プログラム:吉尾享
    • 3Dプログラム:きむらとおる
    • シナリオ・プログラム:川上智
    • エフェクト・プログラム:中沢哲也
    • 背景モデル:石坂明彦、上田晃
    • キャラクター・モデル:くろかわりか
    • モーション・エディット:くろやぶゆうか
    • イラストレーション:宮本崇
    • サウンドトラック:高田雅史保本信吾
    • アシスタント・ディレクター:はらだよしかず
  • ピクチャー・スタッフ
    • プロデューサー:吉江敏行 (SEP)
    • アシスタント・プロデューサー:小谷晃一 (MOCAL)
    • ディレクター:井上哲夫
    • エディター:茶園一郎
    • ムービー・カメラマン:中山光一
    • VE:林雅美
    • カメラ・アシスタント:おのたかひろ
    • スチル・フォトグラファー:細野晋司
    • フォト・アシスタント:加藤太郎
    • ヘア&メイクアップ:さわだちか
    • スタイリスト:加藤和恵
    • タレント:邑野みあ二橋進
    • コーディネーター&ライトニング、エキップメント:USE US RENTAL
  • サウンド・スタッフ
  • ソフトウェア・マニュアル、ガイドブック・テキスト:相良伸彦
  • ソフトウェア・マニュアル、ガイドブック・デザイン:渡部久巳彦(ワズ・ワークス・デザイン)
  • ガイドブック・イラストレーション:山﨑廉
  • プロダクト・マネージャー:ごとうたくひろ
  • PRスペシャリスト:こばやししゅういち
  • アートワーク:渡部久巳彦(ワズ・ワークス・デザイン)
  • スクリーンプレイ:SUDA,51、大岡まさひ、加藤さこ、MINEMINE、はらだよしかず
  • ディレクター:須田剛一

評価[編集]

評価
集計結果
媒体結果
Metacritic54/100 (DS)[4]
レビュー結果
媒体結果
1UP.comC (DS)[5]
デストラクトイド3/10 (DS)[6]
Eurogamer5/10 (DS)[7]
ファミ通34/40点 (PS2)[8]
(ゴールド殿堂)
29/40点 (DS)[9]
ゲーム・インフォーマー5.5/10 (DS)[10]
GameSpot6/10 (DS)[11]
IGN5.5/10 (DS)[12]
Nintendo World Report4/10 (DS)[13]
PALGN4½/10 (DS)[14]
PlayStation 2版

ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、8・8・9・9の合計34点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[8][15]、レビュアーの意見としては、「明らかに客を選ぶ。子供にはまず理解できない。不条理で不可思議な雰囲気の世界」、「伏線ありまくりのシナリオにも興味をそそられ、謎解きの手応えも十分」、「怖いくらい『知りたい』という欲求にかられてコントローラーから手が放せない。数字の謎解きは、夢中になって解いてしまうほど」、「ビジュアル面を中心とした、確固たる個性がありまくり。(中略)カッコイイと素直に言えなくても、見とれてる事実は否めない」などと評されている[15]

ニンテンドーDS版

ゲーム誌『ファミ通』の「クロスレビュー」では、合計29点(満40点)となっている[9]

備考[編集]

  • 前作『シルバー事件』において、本作の題名である『花と太陽と雨と』が登場人物のセリフの一部として登場している。
  • エド・マカリスターは(株)グラスホッパー・マニファクチュアのホームページBBSでも管理人を勤めている。後に『killer7』(2005年)にも登場している。
  • 暗号解読器がなぜキャサリンかについて「仮にテツゴロウだったら俺は仕事をしなくなるだろう?」と、『シルバー事件』の主要人物の名前をモンドに言わせている。脚本上のお遊びであり、ある意味エンディングの伏線となっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 「How to tour round The LOSPASS」『「花と太陽と雨と」Offcial Fan Book』ソニー・マガジンズ、2001年5月30日、4 - 31頁。ISBN 9784789793896 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 「The Mystery of The LOSPASS」『「花と太陽と雨と」Offcial Fan Book』ソニー・マガジンズ、2001年5月30日、32 - 47頁。ISBN 9784789793896 
  3. ^ a b c 結城昌弘「『ファイプロ スペシャル』『シルバー事件』を創った男」『CONTINUE』Vol.9、太田出版、2003年4月22日、121 - 136頁、ISBN 9784872337556 
  4. ^ Flower, Sun, and Rain for Nintendo DS on Metacritic”. Metacritic. 2009年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年6月17日閲覧。
  5. ^ Barnholt, Ray (2009年6月16日). “Flower, Sun, and Rain DS Review”. 1UP.com. オリジナルの2012年7月19日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/20120719084029/http://www.1up.com/reviews/flower-sun-rain 2009年6月17日閲覧。 
  6. ^ Razak, Matthew (2009年9月3日). “Review: Flower, Sun and Rain”. Destructoid. 2009年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  7. ^ Welsh, Oli (2008年11月5日). “Flower, Sun, and Rain DS Review”. Eurogamer. オリジナルの2016年4月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160412062918/http://www.eurogamer.net/articles/flower-sun-and-rain-review 2009年6月17日閲覧。 
  8. ^ a b 花と太陽と雨と まとめ [PS2]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年10月15日閲覧。
  9. ^ a b 花と太陽と雨と -終わらない楽園- まとめ [DS]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年10月15日閲覧。
  10. ^ Juba, Joe (2009年9月22日). “Flower, Sun and Rain - Suffering for Art”. Game Informer. 2016年12月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  11. ^ Anderson, Lark (2009年6月29日). “Flower, Sun, and Rain Review”. GameSpot. 2016年12月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  12. ^ Bozon, Mark (2009年6月24日). “Flower, Sun, and Rain DS Review”. IGN. 2009年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  13. ^ DiMola, Nick (2009年8月13日). “Review: Flower, Sun and Rain”. Nintendo World Report. 2014年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  14. ^ Chev, Ben (2010年8月21日). “Flower Sun and Rain Review”. PALGN. 2010年8月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年12月16日閲覧。
  15. ^ a b 「6月30日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 中巻」『ファミ通』、エンターブレイン、2005年6月30日、62頁。 

外部リンク[編集]