真木武志

(まき たけし、1971年 -)は、日本推理作家富山県生まれ。金沢大学卒業。2000年10月、横溝正史賞(現 横溝正史ミステリ大賞)の最終候補作となった『ヴィーナスの命題』で綾辻行人の推薦を受けデビューした。

来歴・人物[編集]

デビュー作『ヴィーナスの命題』は、第20回横溝正史賞の選考会で賛否両論を呼び、受賞は逃したものの、選考委員の1人である綾辻行人の強い推薦もあり、刊行されることとなった。綾辻行人は選評で、竹本健治匣の中の失楽』や法月綸太郎『密閉教室』、恩田陸六番目の小夜子』などの先行作品を思い出させつつも、決して借りものになっていない作品、青春小説としても本格ミステリとしても、非常に愛すべき作品だと評している。

デビュー後のインタビューで作者は、最近心に響いた作品として塩野七生ローマ人の物語」シリーズ、本多孝好『MISSING』、秋山瑞人『猫の地球儀』、テレビアニメ「無限のリヴァイアス」を挙げている[1]。また同インタビューで、大学生を主人公とした第二作を執筆中と述べていたが、未刊行である。

作品リスト[編集]

単行本

脚注[編集]

  1. ^ 『ダ・ヴィンチ』2000年12月号 「注目の新進作家」コーナーのインタビュー参照