白地山

白地山
山頂一帯には広大な湿原が広がる
標高 1,034.0 m
所在地 日本の旗 日本
秋田県鹿角郡小坂町
位置 北緯40度26分49.8秒 東経140度47分17.5秒 / 北緯40.447167度 東経140.788194度 / 40.447167; 140.788194座標: 北緯40度26分49.8秒 東経140度47分17.5秒 / 北緯40.447167度 東経140.788194度 / 40.447167; 140.788194
白地山の位置(日本内)
白地山
白地山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

白地山(しろじやま)は、秋田県鹿角郡小坂町にあるである。

概要[編集]

標高1,034.0m。十和田湖の西岸に位置し、湖を取り囲む外輪山の一つである。

山頂付近には標高約1000mの細長い「白地湿地帯」が西北から東南に広がり、キンコウカワタスゲヒメシャクナゲミズゴケモウセンゴケノガリヤスミネカエデミヤマハンノキミヤマヤナギアカミノイヌツゲアオジクスノキウラジオヨウラクオヤマリンドウミズギボウシエゾシオガマウメバチソウミズギクイワイチョウゴゼンタチバナアカモノコバイケイミツバオウレンツルコケモモマンネンスギミヤマヒゲカズラなど約20数種類の高山植物が自生している。多くの植物の花期は、6月末から7月一杯程度である[1]

一帯は濃霧の発生する所としても知られている。

秋田県側の鉛山峠(樹海ライン(秋田県道2号大館十和田湖線)沿線)や大川岱(国道454号沿線)から登山路が設けられており、山頂から登山道を東へ約1.5km移動した辺りでは、湖の眺望が開けている。

大鰐温泉方面から十和田湖に移動する者は、昔[2]は徒歩でこの山を越えていた。この山を「白地峠」と言い、別名「四郎治峠」と言った[3]

観光[編集]

東側山麓には大川岱集落があり、十和田湖に接している。 湖畔には東北自然歩道のほか、 和井内神社十和田ふるさとセンター十和田プリンスホテルなどもあり、観光地として賑わっている。

近くの山[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 「白地山湿原の植物概観」、『十和田湖開発碑誌』収録、1970年、栗山小八郎 、P.213
  2. ^ 1914年には発荷峠が馬車で通行できるようになり、1927年には秋田県顕彰道路が湖畔まで開通し、自動車が通行できるようになる。さらに、1967年には滝ノ沢道の完成で十和田湖一周道路が開通するが、これで弘前市側から直接十和田湖に自動車で移動できるようになる[1]。それ以前の話と思われる。
  3. ^ 『十和田湖伝説 付偉僧法身国師の遺跡他一遍』、小笠原松次郎、湖畔荘出版部、昭和32年、p.62-63

関連項目[編集]