異世界建国記

異世界建国記
ジャンル 異世界転生
なろう系
小説
著者 桜木桜
イラスト 屡那
出版社 KADOKAWA
掲載サイト 小説家になろう
レーベル ファミ通文庫
連載期間 2015年11月8日 - 2018年8月11日
刊行期間 2017年8月30日 -
巻数 既刊4巻(2019年11月現在)
漫画
原作・原案など 桜木桜(原作)
屡那(キャラクター原案)
作画 KOIZUMI
出版社 KADOKAWA(角川書店
掲載サイト ヤングエースUP
レーベル 角川コミックス・エース
発表期間 2017年9月19日 -
巻数 既刊9巻(2024年3月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル漫画
ポータル 文学漫画

異世界建国記』(いせかいけんこくき)は、桜木桜による日本オンライン小説およびライトノベル。イラストは屡那小説投稿サイト小説家になろう」でオンライン小説として2015年11月から2018年8月まで連載され、2017年8月からファミ通文庫KADOKAWA)で書籍化されている。

「小説家になろう」連載時のタイトルを書籍版でも使用している。KADOKAWAのWeb無料漫画雑誌『ヤングエースUP』にて2017年9月19日からKOIZUMIによる漫画版の連載が始まり[1]、2018年4月26日に第1巻が発売された[2]

あらすじ[編集]

交通事故に遭い異世界に転生してしまった元サラリーマンの主人公は、自分の姿が見知らぬ少年・アルムスになっていることに気付く。訳も分からず森を彷徨う中、突如、神獣・グリフォンに遭遇し、グリフォンが保護していた捨て子達の面倒を見るよう頼まれる。

異世界の子供たちとともに、アルムスは前世の知識と経験を活かして、農作物を作り、村を建てて子供たちを率いて生きていく。そのうちに少しずつ孤児が集まり、村の噂を聞いて難民がやってくる。ただの子供だけの集団がいつしか村になり、そして周囲の国々から目を付けられ始める。

登場人物[編集]

アルムス関係[編集]

アルムス
本作の主人公。元は別の世界の大学生であったが、交通事故が原因で異世界へ迷い込み、異世界のロマーノの森で目覚めた。
テトラ、ユリア、ロマリア王国建国時に苗字が増える。最終的な本名はアルムス・ユリウス・アス・ロサイス・カエサル。
見た目は灰色の髪の毛。肌の色はオリーブ色。
グリフォンに「アルムス」と語呂がいいからという理由だけで名付けられた。前世の記憶をもとに考えて行動をしている。転生後、グリフォンから見捨てられた子供たちの親玉となり、荒れた土地を再開発して食糧を自給自足できるように農業を始める。その後、子供たちに算数を教える。代わりにテトラからはこの国の言語を教わる。
アルムスの加護
「言語の加護」
グリフォンから貸し与えられた。期限は三年。
「大王の加護」
テトラ・アス
ヒロイン。自称世界最古の魔術師。アス氏族の生き残り。最初はアムルスを嫌っていたが、のちに、アムルスの妻となる。
ユリア・ロサイス
ヒロイン。ロサイス王の娘。
アンダールス
本名はアンダールス・ユリウス・アス・カエサル。
部下に建国記世代の子孫はもちろん、エジプトに相当する土地の王族出身のエレスティア将軍、ハンナ・バルカの子孫のペンティクス将軍、アルト名門家の某石鹸の人の嫁の直接子孫のアルベルティーニ将軍などがいる(作者談)
レンバート、エレスティア、ペンティクスの娘とアンダールスの息子の子孫が打ち立てたユリウス家の3つの分家は三大宮家と呼ばれる。
ノナ・ユリウス・アス・カエサル
ユニとアンダールスの母親
レンバート・パリシィ・ウェストリア
クリュウ将軍の子孫とマリリンクローンの息子であり、もう1人のマリリンクローンの弟子で、転生者。雷帝アンダールス腹心の部下の1人。
錬金術などの新たな魔術分野を開拓した他、アンダールスが壊したドラゴン・キラーを修復した。
クリュウ将軍並の指揮能力、マリリン並の呪術・魔術の才能、前世知識を持つ。
ユニ
マリリンクローンに誘拐された、アルムスとテトラの子孫。ロサイス氏族の血も入っているため、ユリアの子孫でもある。レンバートの嫁。
エイプリルフールネタの時系列には既に両親と弟のアンダールスとは再会している。
レンバートと共にアンダールスが壊したドラゴン・キラーの修復に寄与。
ユニ自身も後の魔術、呪術の発展に大きな貢献をすることになる。

アルムスが異世界で発明したもの[編集]

輪栽式農業
4種類の作物を4年周期で育てる方式。それと並行して家畜を育て、その糞尿を肥料として活用して地力回復の効果を高める。畑も家畜も休ませずに運用する方法。
投石器(スリング)
除虫剤
シロバナムシヨケギクを煮詰めた水を作物にかける。 

 ロマリアの森 [編集]

グリフォン
ロマーノの森の奥地にすむ生物。「偉大なるグリフォン様」と世間の人々から恐れられている。年齢は三千は超えている。アルムスが異世界に転生してから3年以内は支援をするという確約をした。また、ヤギ語を話せる。

グリフォンの所有する加護[編集]

グリフォンが所持する加護は全てで12個。

「神言の加護」
異種間での意思疎通を可能にする。
「貸出の加護」
加護を特定の対象に貸し与えることができる。
「言語の加護」
声と聴覚を変化させ異なる言語による意思疎通が可能になる。言語が限定される。

部下[編集]

ロン
アルムスに会うまでは、捨てられていた子供たちのリーダー的存在であった。剣の腕前は高く、リーダーシップを発揮するが、アホなところがあり、たまに変な方向に向かう。身長はアデルニア人の平均身長と同等。髪の毛は黒色。
ロズワード
アルムスに会うまでは、捨てられていた子供たちの副リーダー的存在だった。槍使い。髪は茶色。
グラム
弓使い。馬に乗ったまま長弓を射るという曲芸が出来る、冷静沈着な性格、髪の毛は黒色。
ソヨン
ロンと同じ村の出身で幼馴染。頭もいいが、たまにアホな言動を取る。動物好き。魂乗せが得意。身長はアデルニア人の平均身長と同等、髪の色は茶色。
ルル
呪術が得意。髪の色は灰色。
リア
ゲルマニス人の女性奴隷。騎乗スキルをみんなに教えるために出場したが、お役御免となり解放された。ゲルマニス人の女性としては平均くらいの身長。髪の色は赤味が掛かった茶髪。

ロサイス王関係[編集]

用語[編集]

迷い人
異世界からグリフォンのいるこの世界にやってくるモノのこと。
オークトロール
三千年前にグリフォンが住む土地から去った。一方は北へ、一方は西へ逃げた。
加護
内乱の100年

地理[編集]

世界図[編集]

ロマリアの森
この世界の中では中心に描かれている。
ロマリア王国(ロマリア帝国)
アルムスがロサイス王の国と周辺の国々を領土として興した国
ロサイス王の国
ロマリアの森の東に位置する。製鉄技術が未熟。
フェルム王の国
ギルガベッド王の国
ロマリアの森の北西に位置する。飢餓によりドモルガル王の国とともにファルダーム王の国と戦争中。
ドモルガル王の国
ロサイスの森の北東に位置する。飢餓によりギルガベッド王の国とともにファルダーム王の国と戦争中。
ファルダーム王の国
ドモルガル王の国の北に位置する。飢餓によりギルガベッド王の国とドモルガル王の国の連合軍と戦争中。

既刊一覧[編集]

小説[編集]

  • 桜木桜(著)・屡那(イラスト) 『異世界建国記』 KADOKAWA〈ファミ通文庫〉、既刊4巻(2019年1月30日現在)
    1. 2017年8月30日発売[3]ISBN 978-4-04-734743-4
    2. 2017年12月29日発売[4]ISBN 978-4-04-734917-9
    3. 2018年6月30日発売[5]ISBN 978-4-04-735203-2
    4. 2019年1月30日発売[6]ISBN 978-4-04-735426-5

漫画[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “なろう小説「異世界建国記」コミカライズがヤングエースUPでスタート”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年9月19日). https://natalie.mu/comic/news/249296 2019年9月24日閲覧。 
  2. ^ a b “前世の知識で子供だらけの村を再建、なろう発作品コミカライズ「異世界建国記」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年4月26日). https://natalie.mu/comic/news/279903 2019年11月13日閲覧。 
  3. ^ 「異世界建国記」桜木桜 [ファミ通文庫]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  4. ^ 「異世界建国記II」桜木桜 [ファミ通文庫]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  5. ^ 「異世界建国記III」桜木桜 [ファミ通文庫]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  6. ^ 「異世界建国記IV」桜木桜 [ファミ通文庫]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  7. ^ 「異世界建国記 (1)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  8. ^ 「異世界建国記 (2)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  9. ^ 「異世界建国記 (3)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  10. ^ 「異世界建国記 (4)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  11. ^ 「異世界建国記 (5)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  12. ^ 「異世界建国記 (6)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  13. ^ 「異世界建国記 (7)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  14. ^ 「異世界建国記 (8)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2023年3月10日閲覧。
  15. ^ 「異世界建国記 (9)」KOIZUMI [角川コミックス・エース]”. KADOKAWA. 2024年3月10日閲覧。

外部リンク[編集]