森村昂太

森村 昂太
名前
愛称 コータ
カタカナ モリムラ コウタ
ラテン文字 MORIMURA Kota
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1988-08-14) 1988年8月14日（35歳）
出身地 東京都小平市[1]
身長 181cm
体重 71kg
選手情報
ポジション MF
利き足 左足[2]
ユース

2001-2003
2004-2006		 BS少年SS
FC東京U-15
FC東京U-18
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2007-2008 FC東京 3 (0)
2009-2010 水戸ホーリーホック 68 (6)
2011-2013 ギラヴァンツ北九州 85 (4)
2014-2015 アビスパ福岡 32 (1)
2015-2020 FC町田ゼルビア 175 (10)
2021-2023 Criacao Shinjuku 60 (2)
代表歴
2003-2005  日本U-15/16/17
2006  日本U-18
1. 国内リーグ戦に限る。2023年12月18日現在。
■テンプレート（■ノート ■解説）■サッカー選手pj

森村 昂太（もりむら こうた、1988年8月14日 - ）は、東京都小平市出身の元サッカー選手。ポジションはミッドフィールダー（MF）。東京都立武蔵野北高等学校卒業[3]。

来歴[編集]

兄の影響で[4] 5歳の時にサッカーを始める[2]。小学校6年次に東京都の選抜チームに選ばれ関東大会に出場[5]。同時期にFC東京U-15のセレクションを受ける。くしくもFC東京がJ1に昇格し知名度が急上昇した時期と重なり、かつてない狭き門となったセレクションに合格しての入団であった[5]。同期には権田修一、吉本一謙、中野遼太郎など。U-15では攻撃的な左サイドバックとしてクロスでのアシストを量産[5]。2003年のU-15クラブユース選手権ではチーム初優勝に大きく貢献し、最優秀選手に選出された。U-18に昇格すると倉又寿雄監督によってFWへコンバートされ、プレーの幅を広げた[4][6]。2006年はJサテライトリーグ4試合にフル出場[7]。同年、Jリーグユース選手権では決勝戦に進出したが、対戦相手広島ユースの森山佳郎監督から「FC東京U-18はとにかく彼（森村）が起点。彼が絡んでパス＆ムーブでしかけてくるチーム」とマークを徹底され[8]、準優勝に終わった。

2007年、権田、吉本と共にトップチームへ昇格[1]。リーグ戦開幕直前に行なわれたプレシーズンマッチでトップ下として抜擢起用されると、多数の観客の中でも柔らかいボールタッチで前線に好配球を見せ[9]、期待の若手として注目の存在となった。ほどなく公式戦デビューも記録。原博実監督は「うまさがあって、パスが出せて、ドリブルもできて、シュートも出来る。」と評価していた[10]。2008年は、自ら志願して[11] 背番号を前年まで梶山陽平が付けていた「23」に変更するも、多くの出場機会を得ることはできなかった。

2009年、水戸ホーリーホック[注 1]へ期限付き移籍[3][13]。開幕前に負傷離脱した村松潤に替わりボランチとして[14] 先発に定着。守備面を向上させた[15]。左サイドハーフにも配された。2010年も移籍期間を延長し水戸でプレー[16][17]。チームメートの吉原宏太からは、決定的なことができる場面で安全な選択をすることがあると課題を挙げられていた[18]。

2011年よりギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍[19][20]。同年はダイヤ型の中盤の左を主ポジションとしつつ、前線でのボールキープ力から[21] トップ下でもプレー。広い視野と多彩なアイデアを見せ[22]、北九州の上位進出に貢献した。2012年、北九州へ完全移籍[23][24]。序盤は先発出場を続けたが[25] J2第20節熊本戦を累積警告によって欠場してからは控えへと追いやられ[26] コンディションを崩した[27]。2013年は内藤洋平の負傷を機に第9節神戸戦以降ポジションを奪取[28][29]。左サイドハーフのレギュラーを掴み[30] 攻守に渡って積極的なプレーを見せた[27]。

北九州からは慰留を受けていたが[31]、2014年よりダービーマッチの対戦相手であるアビスパ福岡へ禁断の[32] 完全移籍[33][34]。左利きのパサーはチームにとって希少で[2]、中盤で攻撃のリズムを作る[35]コンダクター役を担ったが、福岡の速いサッカーへの順応には苦戦した[36][37][35]。

2015年6月、FC町田ゼルビアへ完全移籍[38][39]。加入直後のJ3第20節琉球戦ではミドルシュートで決勝点を挙げ[40]、途中加入ながらも早々とチームにフィット。攻撃に厚みをもたらした[41]。同年末の大分とのJ2・J3入れ替え戦では、第1戦で決勝点をアシストし[42][43] J2昇格に貢献。

2020年12月24日、Criacao Shinjukuへの完全移籍が発表された[44]。

2023年11月10日、現役引退を発表[45]。

所属クラブ[編集]

個人成績[編集]

国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
日本 リーグ戦 リーグ杯天皇杯 期間通算
2007 FC東京 30 J1 1 0 0 0 0 0 0 0
2008 23 2 0 0 0 0 0 2 0
2009 水戸 19 J2 46 5 - 1 0 47 5
2010 22 1 - 2 0 24 1
2011 北九州 14 33 3 - 2 0 35 3
2012 8 19 0 - 1 0 20 0
2013 6 32 4 - 1 1 33 5
2014 福岡 31 1 - 1 0 32 1
2015 1 0 - - 1 0
町田 29 J3 18 2 - 3 0 21 2
2016 J2 39 1 - 1 0 40 1
2017 36 2 - 1 0 37 2
2018 31 2 - 0 0 31 2
2019 37 3 - 0 0 37 3
2020 14 0 - - 14 0
2021 C新宿 24 関東1部 16 2 - - 16 2
2022 6 JFL 27 0 - - 27 0
2023 17 0 - 1 0 18 0
通算 日本 J1 3 0 0 0 0 0 3 0
日本 J2 341 22 - 10 1 351 23
日本 J3 18 2 - 3 0 21 2
日本 JFL 44 0 - 1 0 45 0
日本 関東1部 16 2 - - 16 2
総通算 422 26 0 0 14 1 436 27

その他の公式戦

出場歴[編集]

タイトル[編集]

個人
  • クラブユース選手権U-15 最優秀選手 (2003年[1])

代表歴[編集]

脚注[編集]

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注釈
  1. ^ FC東京の立石敬之強化部長代理と水戸の木山隆之監督は、JFA 公認S級コーチライセンス講習受講の同期。水戸移籍の一因となった[12]。
出典
  1. ^ a b c d e f 森村昂太選手(FC東京U-18)来季新加入内定のお知らせ - ウェイバックマシン（2012年7月14日アーカイブ分） FC東京 (2006年9月14日)
  2. ^ a b c 『Jリーグ選手名鑑2014 エルゴラッソ特別編集』2014年、243頁。 
  3. ^ a b c d e f g 森村昂太選手 水戸ホーリーホックへ期限付き移籍決定のお知らせ - ウェイバックマシン（2008年12月27日アーカイブ分） FC東京 (2008年12月24日)
  4. ^ a b c d 『FC東京ファンブック2007』毎日新聞社、2007年、53頁。 
  5. ^ a b c 【新人紹介】MF森村昂太 <上>『楽しかった』クラブユース選手権 東京中日スポーツ、2007.02.02
  6. ^ 【新人紹介】MF森村昂太 <下>トップの選手も見習ってほしい抜群のキープ力 東京中日スポーツ、2007.02.03
  7. ^ 選手出場記録 Jリーグ (2006年11月15日)
  8. ^ 【Jユースサハラカップ2006 決勝 広島 vs FC東京】試合後の森山佳郎監督コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2006年12月24日)
  9. ^ 森村サプライズデビュー 左足から好機 演出 東京中日スポーツ、2007.02.26
  10. ^ 【プレシーズンマッチ:FC東京 vs FCソウル レポート】 Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2007年7月27日)
  11. ^ 森村“梶山超え”で10ゴール宣言 東京中日スポーツ、2008.01.26
  12. ^ 『サッカー批評issue53』双葉社、2011年、73頁。ISBN 4575452548。 
  13. ^ 森村昂太選手 FC東京より期限付き移籍 - ウェイバックマシン（2009年3月10日アーカイブ分） 水戸ホーリーホック (2008年12月24日)
  14. ^ 【J2:第2節 水戸 vs 徳島】木山隆之監督記者会見コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2009年3月14日)
  15. ^ 森村&吉本 今季もJ2で暴れる! 東京中日スポーツ (2010年1月10日)
  16. ^ 森村昂太選手 期限付き移籍延長のお知らせ - ウェイバックマシン（2012年7月15日アーカイブ分） FC東京 (2010年1月8日)
  17. ^ 森村昂太選手 期限付き移籍期間延長のお知らせ - ウェイバックマシン（2010年2月12日アーカイブ分） 水戸ホーリーホック (2010年1月8日)
  18. ^ 【J2:第11節 水戸 vs 横浜FC】試合終了後の各選手コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2010年5月5日)
  19. ^ 森村昂太選手 ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍決定のお知らせ - ウェイバックマシン（2011年1月7日アーカイブ分） FC東京 (2011年1月5日)
  20. ^ 森村昂太選手加入のお知らせ - ウェイバックマシン（2011年1月8日アーカイブ分） ギラヴァンツ北九州 (2011年1月5日)
  21. ^ 【J2:第6節 北九州 vs 湘南】プレビュー JリーグJ's GOALアーカイブ (2011年10月18日)
  22. ^ 『週刊サッカーダイジェスト 2011 J.LEAGUE PERFECT REVIEW』日本スポーツ企画出版社、2011年、173頁。ASIN B006H4PKY4。 
  23. ^ 森村昂太選手 ギラヴァンツ北九州へ完全移籍のお知らせ - ウェイバックマシン（2012年1月8日アーカイブ分） FC東京 (2012年1月6日)
  24. ^ 森村昂太選手 完全移籍加入のお知らせ ギラヴァンツ北九州 (2012年1月6日)
  25. ^ 選手出場記録 (1/3) Jリーグ (2012年11月11日)
  26. ^ 選手出場記録 (2/3) Jリーグ (2012年11月11日)
  27. ^ a b 1G1Aの北九州MF森村「複数得点することが勝利につながる」 ゲキサカ (2013年8月4日)
  28. ^ 【J2:第8節 福岡 vs 北九州】柱谷幸一監督（北九州）記者会見コメント Jリーグ:J's GOALアーカイブ (2013年4月14日)
  29. ^ 選手出場記録 (1/3) Jリーグ (2013年11月24日)
  30. ^ 【全40クラブ戦力分析レポ:北九州】(archive) J's GOAL (2014年2月25日)
  31. ^ 前節・群馬戦で移籍後初ゴールの森村昂太が迎える“福岡ダービー”。自身の決断の正しさを証明できるか blogla (2014年4月27日)
  32. ^ ギラ“森村火種”ダービー“司令塔”失い 柱谷監督「余計勝ちたい」 - ウェイバックマシン（2014年4月28日アーカイブ分）西日本新聞 (2014年4月29日)
  33. ^ 森村 昂太 選手 アビスパ福岡へ完全移籍のお知らせ ギラヴァンツ北九州 (2013年12月29日)
  34. ^ 森村 昂太 選手 ギラヴァンツ北九州より完全移籍加入のお知らせ アビスパ福岡 (2013.12.29)
  35. ^ a b 福岡 開幕戦翌日の練習試合に先発。成長のためにもがく森村昂太 BLOGOLA (2014年3月3日)
  36. ^ 【全40クラブ戦力分析レポ:福岡】 (archive) J's GOAL (2014年2月25日)
  37. ^ 移籍初年度を振り返る森村昂太、「チャレンジの一言に尽きる」 blogola (2014年11月27日)
  38. ^ 森村 昂太 選手 FC町田ゼルビアへ完全移籍のお知らせ アビスパ福岡 (2015年6月29日)
  39. ^ 森村昂太選手 加入のお知らせ FC町田ゼルビア (2015.6.29)
  40. ^ FC町田ゼルビア、森村の移籍後初ゴールで勝利 2位に浮上 町田経済新聞 (2015年7月23日)
  41. ^ 『サッカーダイジェスト 2015Jリーグ総集編 (No.1347)』日本スポーツ企画出版社、2015年、207頁。 
  42. ^ 4年ぶりJ2復帰目指す町田が先勝…FW鈴木孝の2発で大分から逆転勝利!! ゲキサカ (2015年11月29日)
  43. ^ 町田、鮮やか逆転J2昇格王手! 鈴木孝が同点＆決勝弾 スポーツニッポン (2015年11月30日)
  44. ^ J2 FC町田ゼルビア所属、森村昂太選手加入決定のお知らせ Criacao Shinjuku (2020年12月24日)
  45. ^ 『森村昂太 引退のお知らせ』（プレスリリース）クリアソン新宿、2023年11月10日。https://criacao.co.jp/soccerclub/information/post-15717/。2023年12月18日閲覧。 
  46. ^ 森村昂太選手 Ｊ２リーグ通算200試合出場達成 FC町田ゼルビアオフィシャルサイト (2016年6月20日)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]


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