更別駅

更別駅
更別駅跡と記念碑(2008.5.1)
さらべつ
Sarabetsu
中札内 (7.3 km)
(6.6 km) 上更別
所在地 北海道河西郡更別村字更別
北緯42度38分55秒 東経143度11分10.2秒 / 北緯42.64861度 東経143.186167度 / 42.64861; 143.186167座標: 北緯42度38分55秒 東経143度11分10.2秒 / 北緯42.64861度 東経143.186167度 / 42.64861; 143.186167
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 広尾線
キロ程 35.4 km(帯広起点)
電報略号 サラ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
178人/日
-1983年-
開業年月日 1930年昭和5年)10月10日[1]
廃止年月日 1987年昭和62年)2月2日[1]
備考 広尾線廃線に伴い廃駅
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更別駅(さらべつえき)は、北海道十勝支庁河西郡更別村字更別にかつて存在した、日本国有鉄道(国鉄)広尾線廃駅)である。電報略号サラ事務管理コードは▲111507[2]

歴史[編集]

1977年の更別駅と周囲約500m範囲。右下が広尾方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来[編集]

所在地名より。開業時点では当地は大正村大字幕別村の一部であったが[3]、後年の分村により村名となった。

駅構造[編集]

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の北東側(広尾方面に向かって左手側)に存在した[5]。かつては2面2線の相対式ホームを有する、列車交換可能な交換駅であった。使われなくなった駅舎と反対側の1線は、交換設備運用廃止後も側線として残っていた(但し、1983年(昭和58年)時点ではプラットホームは撤去されていた[5])。

その他、本線広尾方から駅舎側に分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線、また上記旧交換線である側線の帯広方から分岐した行き止まりの側線を1線有していた[5]

職員配置駅となっており、駅舎は構内の北東側に位置しホーム中央部分に接していた[5]。間口が狭い小ぢんまりとした駅舎であった。

更別村農協の専用線が接続していた。

利用状況[編集]

1981年度(昭和56年度)の1日当たりの乗降客数は178人[5]

駅跡地・周辺[編集]

火山灰の畑作地帯で、アスパラガススイートコーンの産地であった[5]

駅跡[編集]

1999年(平成11年)時点では、駅跡地に「更別駅」と記載された記念碑が建立されていた[7]。この記念碑は御影石製で、1997年(平成9年)に開村50年に合わせて建立され、表側上段には駅舎をスケッチした陶板がはめ込まれており、下段には碑文として広尾線の意義や歴史が記載されている。裏面には、駅名標を模した陶板がはめ込まれている[8]。2010年(平成22年)時点[9]、2011年(平成23年)時点でも同様であった[8]。駅舎などの施設は撤去され、構内の跡は空き地になっている。

駅周辺の農業倉庫なども2010年(平成22年)時点で残存しており、駅の雰囲気を残している[9]

また、2010年(平成22年)時点では当駅跡と上更別駅跡の間にある南4線川にガーダー橋が残存している[9]

隣の駅[編集]

日本国有鉄道
広尾線
中札内駅 - 更別駅 - 上更別駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、890頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、236頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  3. ^ a b c 内閣印刷局, ed (1930-10-03). “鉄道省告示 第254号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (1130). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2957597. 
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、141-142頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ a b c d e f 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)139ページより。
  6. ^ a b c 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)13ページより。
  7. ^ 書籍『鉄道廃線跡を歩くVI』(JTBパブリッシング1999年3月発行)38-40ページより。
  8. ^ a b 書籍『北海道の鉄道廃線跡』(著:本久公洋、北海道新聞社2011年9月発行)188ページより。
  9. ^ a b c 書籍『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』(JTBパブリッシング2010年4月発行)87ページより。

関連項目[編集]