川添愛

川添 愛(かわぞえ あい、1973年[1] - )は、日本の言語学者。専門は言語学自然言語処理[2]

略歴[編集]

長崎県生まれ。長崎県立長崎北陽台高等学校卒、九州大学文学部言語学科卒業[1]。同大学院、南カリフォルニア大学京都大学大学院にて理論言語学を専攻。2002年に結婚[3]、2005年「動詞・項名詞句の意味合成と文構造」で九州大学博士(文学)。2008年津田塾大学女性研究者支援センター特任准教授[1]、2012-2017年国立情報学研究所社会共有知研究センター特任准教授[4]

著書[編集]

  • 『白と黒のとびら オートマトンと形式言語をめぐる冒険 ARChimaGE GaRREt's APPREntiCEshiP』東京大学出版会 2013 ISBN 4-1306-3357-0
  • 『精霊の箱 チューリングマシンをめぐる冒険』東京大学出版会 2016 ISBN 4-1306-3363-5
  • 『自動人形(オートマトン)の城 人工知能の意図理解をめぐる物語』東京大学出版会 2017 ISBN 4-1306-3368-6
  • 『働きたくないイタチと言葉がわかるロボット 人工知能から考える「人と言葉」』花松あゆみ絵、朝日出版社 2017 ISBN 4-2550-1003-X
  • 『コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶコンピュータの歴史としくみ』東京書籍 2018 ISBN 4-4878-1189-9
  • 『数の女王』東京書籍 2019 ISBN 4-4878-1304-2
  • 『聖者のかけら』新潮社 2019 ISBN 4-1035-2891-5
  • 『ヒトの言葉 機械の言葉 「人工知能と話す」以前の言語学』KADOKAWA 2020 ISBN 4-0408-2348-6
  • 『ふだん使いの言語学 「ことばの基礎力」を鍛えるヒント』新潮社 2021 ISBN 4-1060-3862-5
  • 『言語学バーリ・トゥード Round 1 AIは「絶対に押すなよ」を理解できるか』[注釈 1]東京大学出版会 2021 ISBN 4-1308-4101-7
  • 『論理と言葉の練習ノート 日々の思考とAIをつなぐ現代の必須科目』東京書籍 2021 ISBN 4-4890-2368-5
  • 『世にもあいまいなことばの秘密』筑摩書房 2023 ISBN 4-4806-8468-9

論文[編集]

受賞歴[編集]

その他[編集]

  • 朝日新聞2023年1月8日朝刊のAIに関する特集記事にコメントした。
  • 雑誌『世界』2023年7月号に、今井むつみ・慶大教授との対談「わかりたいヒトとわかっているふりをするAI」が掲載された。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ バーリトゥード」は格闘技の名称。「絶対に押すなよ」はダチョウ倶楽部上島竜兵の定番ギャグ。ラッシャー木村の「こんばんは」事件などプロレスにまつわる話が多い。朝日新聞の読書面で本書を担当したのは格闘技にも詳しい松原隆一郎であった。「本の雑誌」2022年2月号では大槻ケンヂの連載記事「再考ラッシャー木村とこんばんは事件」にて本書を取り上げている。

出典[編集]

外部リンク[編集]