寺田町駅

寺田町駅
北口(2007年5月)
てらだちょう
Teradachō
JR-O01 天王寺 (1.0 km)
(1.2 km) 桃谷 JR-O03
地図
所在地 大阪市天王寺区大道四丁目11-21
北緯34度38分52.36秒 東経135度31分24.13秒 / 北緯34.6478778度 東経135.5233694度 / 34.6478778; 135.5233694 (寺田町駅)
駅番号  JR-O02 
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 O 大阪環状線
キロ程 1.0 km(天王寺起点)
電報略号 テタ
駅構造 高架駅[1]
ホーム 2面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
15,681人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1932年昭和7年)7月16日
備考 業務委託駅
みどりの窓口
阪 大阪市内
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寺田町駅(てらだちょうえき)は、大阪府大阪市天王寺区大道四丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)大阪環状線である。駅番号はJR-O02。駅シンボルフラワーは「カモミール」である。

歴史[編集]

駅構造[編集]

相対式ホーム2面2線を有する高架駅[1]分岐器絶対信号機がないため、停留所に分類される。改札口は南口と北口の2ヶ所にある。

鶴橋駅が管理しているJR西日本交通サービスによる業務委託駅アーバンネットワークエリアに入っており、ICOCAが利用できる(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。また、JRの特定都区市内制度における「大阪市内」に属する駅である。

のりば[編集]

のりば 路線 方向 行先
1 O 大阪環状線 内回り 京橋大阪方面[4]
2 外回り 天王寺弁天町方面[4]

長らくのりば番号が設定されていなかったが、2006年10月中にのりば番号が付与された[1]

大阪環状線改造プロジェクト[編集]

発車メロディ[編集]

「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、2015年3月22日から大阪を拠点に活動するヒップホップグループ・韻シストが同プロジェクトのために書き下ろした大阪環状線のイメージソング「Life Goes On」が発車メロディとして使用されている[5]

古い駅名標の発見と保存[編集]

2015年8月28日、同プロジェクトにおける駅改修工事(塗装工事)のため外回りホームの広告看板を取り外したところ、壁に直接手書きされた縦84cm・横118cmの古い駅名標が見つかった[6][7]。貴重な鉄道遺産であることから、欠損部分の復元工事を行った上で、2016年5月29日より現地にて保存公開されている[8][9]。JR西日本の発表では、字体右横書きの痕跡などから駅名標は戦前に設置された物とされた。以下の理由などにより、1945年以前に右横書きで同位置の壁に直接書かれており、戦後に現在の形に書き替えられたと指摘されている[10]

  • 運輸省が駅名標の左横書き化を1945年10月に決定したこと。
  • 歴史的仮名遣(町=ちう)ではなく1946年11月公布の現代仮名づかい(ちう)であること。
  • GHQが1945年9月に使用を指令したヘボン式ローマ字による表記であること。1938年〜終戦当時の規程では訓令式ローマ字が正式であるため、TERADATYOとなる。
  • 「大阪市天王寺區」と書かれているが、駅名標に所在地表示が復活したのは1942年更新・設置分から[注 1]。開業当時はこの地は天王寺区ではなかった。

開業当時および1936年の当駅の写真に写る駅名標は、壁に直接書いた物ではなく、記載内容も異なっており、書き替えの詳細な時期は分かっていない。ちなみに「ちう」と小書きせず「ちう」表記だが、1970年代でも拗音促音に大文字しか使わない駅名標は各地で見られた[11]。現在は取り外されている。

利用状況[編集]

2022年(令和4年)度の1日平均乗車人員15,681人である。

近年の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 24,204 [* 1]
1991年(平成03年) 24,655 [* 2]
1992年(平成04年) 24,123 [* 3]
1993年(平成05年) 22,876 [* 4]
1994年(平成06年) 22,233 [* 5]
1995年(平成07年) 22,301 [* 6]
1996年(平成08年) 22,068 [* 7]
1997年(平成09年) 20,885 [* 8]
1998年(平成10年) 19,941 [* 9]
1999年(平成11年) 19,048 [* 10]
2000年(平成12年) 18,472 [* 11]
2001年(平成13年) 17,949 [* 12]
2002年(平成14年) 17,281 [* 13]
2003年(平成15年) 17,115 [* 14]
2004年(平成16年) 16,859 [* 15]
2005年(平成17年) 16,772 [* 16]
2006年(平成18年) 16,670 [* 17]
2007年(平成19年) 16,529 [* 18]
2008年(平成20年) 15,952 [* 19]
2009年(平成21年) 15,400 [* 20]
2010年(平成22年) 15,540 [* 21]
2011年(平成23年) 15,665 [* 22]
2012年(平成24年) 15,952 [* 23]
2013年(平成25年) 16,512 [* 24]
2014年(平成26年) 16,362 [* 25]
2015年(平成27年) 16,579 [* 26]
2016年(平成28年) 16,731 [* 27]
2017年(平成29年) 17,201 [* 28]
2018年(平成30年) 17,265 [* 29]
2019年(令和元年) 17,318 [* 30]
2020年(令和02年) 14,168 [* 31]
2021年(令和03年) 14,789
2022年(令和04年) 15,681

駅周辺[編集]

駅の表口となる北口は交通量の多い国道25号に面し、裏口となる南口周辺は小規模な住宅や商店が建ち並ぶ閑静な街並みである。違法駐輪が多く、新聞のキャンペーンなども組まれていたが、近年改善されてきている。

学校[編集]

社寺[編集]

商業施設[編集]

銀行[編集]

企業[編集]

その他[編集]

バス路線[編集]

「寺田町駅前」停留所にて、大阪シティバスの路線が発着する。

隣の駅[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)
O 大阪環状線
大和路快速・区間快速・関空快速・紀州路快速・快速・直通快速・普通
天王寺駅 (JR-O01) - 寺田町駅 (JR-O02) - 桃谷駅 (JR-O03)

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ それ以前に所在地表示を行っていた時期には、寺田町駅は開業していなかった。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、28頁。 
  2. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8 
  3. ^ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜インターネットアーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  4. ^ a b 寺田町駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月17日閲覧。
  5. ^ 『大阪環状線改造プロジェクト』進行中 大阪環状線発車メロディ全駅曲目決定! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2015年3月16日
  6. ^ 壁に駅名「味がある」昭和な表示板 大阪・寺田町駅(朝日新聞 2015年9月4日、同記事のMSNニュース配信版
  7. ^ 伊原薫 大阪環状線で古い駅名標出現 専門家「1932年のもの?」(THE PAGE 大阪 2015年9月6日)
  8. ^ 「大阪環状線改造プロジェクト」 寺田町駅ホームで発見された旧駅名標を現地で保存します! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2016年5月23日
  9. ^ JR寺田町駅の旧駅名標 保存工事終えお披露目「貴重な鉄道遺産」に(THE PAGE 大阪 2016年5月29日)
  10. ^ エリエイ(プレス・アイゼンバーン)『レイル』No.100 2016年10月 P4-27高見彰彦「駅名標の移り変わり 寺田町駅の発見から」
  11. ^ 日地出版 夏攸吾『駅名おもしろ大辞典―国鉄全線5184駅総登場!!』1983年

利用状況[編集]

  1. ^ 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  2. ^ 大阪市統計書 - 大阪市
大阪府統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]