大相撲令和4年1月場所

大相撲令和4年1月場所
基本情報
会場 国技館(両国国技館)
番付発表 2021年12月24日
開催期間 2022年1月9日 - 1月23日(15日間)
各段優勝・三賞
幕内最高優勝 御嶽海久司(13勝2敗)
十両優勝 琴勝峰吉成(11勝4敗)
幕下優勝 西川登輝(7戦全勝)
三段目優勝 向中野真豪(7戦全勝)
序二段優勝 朝阪神虎吉(7戦全勝)
序ノ口優勝 中島楓(7戦全勝)
殊勲賞 阿炎政虎(初受賞)
敢闘賞 琴ノ若傑太(2回目)
技能賞 御嶽海久司(3回目)
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大相撲令和4年1月場所(おおずもうれいわよねん1がつばしょ)は、2022年(令和年)1月9日から1月23日までの15日間、東京都墨田区国技館(両国国技館)で開催された大相撲本場所である[1]

概要[編集]

1月場所に関する時系列
2021年
  • 12月24日 - 番付発表
2022年
  • 1月4日 - 田子ノ浦親方、田子ノ浦部屋所属の幕下以下力士2人、床山1人の計4人に新型コロナウイルス感染が確認されたことが発表され、濃厚接触の恐れがあるため力士14人全員の休場が発表された[2]
  • 1月9日
    • 錦戸部屋で部屋関係者が新型コロナウイルスに感染したことにより、師匠の錦戸と力士4人が全休[3]
    • 角界における新型コロナウイルス感染拡大を受け、八角理事長が初日の協会挨拶で「このたびは場所前、相撲部屋において複数の感染者が判明し、ご心配をおかけしましたことをおわび申し上げます」と謝罪した[4]
  • 1月12日 - 東大関・貴景勝が休場。
  • 1月13日 - 西十両11枚目・千代ノ皇が休場。
  • 1月20日 - 西前頭17枚目・魁聖が休場。

番付・星取表[編集]

幕内[編集]

東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
11勝4敗 照ノ富士 横綱
1勝3敗11休 貴景勝 大関 正代 6勝9敗
幕内最高優勝
技能賞
場所後大関昇進
13勝2敗 御嶽海 関脇 隆の勝 7勝8敗 再関脇
5勝10敗 明生 小結 大栄翔 7勝8敗 再小結
9勝6敗 若隆景 前頭1 霧馬山 6勝9敗
8勝7敗 宇良 前頭2 逸ノ城 8勝7敗
8勝7敗 玉鷲 前頭3 遠藤 7勝8敗
4勝11敗 隠岐の海 前頭4 北勝富士 6勝9敗
10勝5敗 阿武咲 前頭5 千代翔馬 4勝11敗
11勝4敗 豊昇龍 前頭6 阿炎 12勝3敗 優勝次点
殊勲賞
全休[注 1] 髙安 前頭7 宝富士 9勝6敗
全休[注 2] 英乃海 前頭8 翔猿 6勝9敗
4勝11敗 千代の国 前頭9 志摩ノ海 5勝6敗4休
5勝8敗2休 妙義龍 前頭10 天空海 4勝11敗
8勝7敗 佐田の海 前頭11 照強 7勝8敗
11勝4敗 石浦 前頭12 千代大龍 7勝8敗
7勝8敗 千代丸 前頭13 豊山 6勝9敗
敢闘賞 11勝4敗 琴ノ若 前頭14 一山本 5勝10敗 再入幕
新入幕 9勝6敗 若元春 前頭15 栃ノ心 7勝8敗
8勝7敗 碧山 前頭16 剣翔 6勝9敗 再入幕
8勝7敗 琴恵光 前頭17 魁聖 5勝7敗3休
新入幕 7勝8敗 王鵬 前頭18

十両[編集]

東方 番付 西方
備考 成績 力士名 力士名 成績 備考
8勝7敗 十両1 武将山 2勝13敗
9勝6敗 錦木 十両2 琴勝峰 11勝4敗
7勝8敗 大奄美 十両3 松鳳山 6勝9敗
全休[注 3] 朝乃山 十両4 荒篤山 10勝5敗
8勝7敗 魁勝 十両5 東龍 9勝6敗
9勝6敗 朝乃若 十両6 大翔丸 6勝9敗
0勝1敗14休[注 4] 水戸龍 十両7 大翔鵬 6勝9敗
10勝5敗 東白龍 十両8 翠富士 9勝6敗
10勝5敗 錦富士 十両9 美ノ海 6勝9敗
9勝6敗 德勝龍 十両10 炎鵬 6勝9敗
6勝9敗 白鷹山 十両11 千代ノ皇 0勝5敗10休
新十両 全休[注 2] 紫雷 十両12 北の若 8勝7敗 新十両
新十両 6勝9敗 琴裕将 十両13 千代嵐 6勝9敗 再十両
8勝7敗 平戸海 十両14 矢後 11勝4敗 優勝同点

赤文字は優勝力士の成績。

優勝争い[編集]

関脇・御嶽海が初日から9連勝。3連覇を目指す照ノ富士は初日から5連勝するも6日目に玉鷲に敗れ、1敗に後退した。

9日目を終えて、全勝・御嶽海を1敗で照ノ富士、2敗で玉鷲、阿武咲阿炎宝富士琴ノ若琴恵光の6人の平幕力士が追う展開となった。

10日目に御嶽海は北勝富士に敗れ、1敗に後退。

12日目には御嶽海は阿武咲に敗れ、2敗に後退するも、結びの一番で照ノ富士が明生に敗れ、2敗に後退。この時点で2敗に照ノ富士・御嶽海・阿炎、3敗で琴ノ若が追う展開となった。

13日目には御嶽海・阿炎の2敗同士の一番が組まれ、御嶽海が快勝。

14日目には、琴ノ若は関脇・隆の勝に勝利し、3敗をキープ。御嶽海も宝富士に勝利し、2敗をキープした。結びの一番となった照ノ富士と阿炎の取り組みは阿炎の猛攻の前に照ノ富士は破れ、3敗に後退。これにより、2敗の御嶽海が単独トップに立ち、それを3敗で照ノ富士、阿炎、琴ノ若が追う展開となった。

千秋楽、阿炎と琴ノ若の3敗同士の取り組みは、激戦の末、阿炎が引き落としで勝利。結びの一番の結果次第では優勝決定巴戦も想定されたが、御嶽海が寄り切りで照ノ富士を破り、本割で優勝を決めた。

備考[編集]

  • 照ノ富士は令和3年9月場所13日目から続く連勝を6日目に玉鷲に敗れるまで、23まで伸ばした。
  • 御嶽海は、令和3年9月場所で9勝、11月場所で11勝をあげており、今場所の13勝2敗の成績で、3場所合計33勝を達成した。場所後に臨時理事会と番付編成会議が開かれ、満場一致で大関昇進を決めた。
  • 三賞は、殊勲賞は14日目に照ノ富士を破る活躍を見せた阿炎が初受賞。敢闘賞は、千秋楽まで優勝争いに加わった琴ノ若が自身2度目の受賞。技能賞は、御嶽海が受賞した。
  • 大関陣は貴景勝は4日目から休場。正代は13日目に負け越し、2人の大関が来場所カド番で迎えることとなった。
  • 十両は、琴勝峰東白龍矢後が千秋楽まで優勝を争った。千秋楽、4敗の東白龍は白鷹山に敗れ、優勝争いから脱落。3敗で並ぶ琴勝峰、矢後が両者本割で敗れ、11勝4敗同士の優勝決定戦となった。決定戦は琴勝峰が寄り切りで矢後を下し、自身2度目の十両優勝を決めた。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 新型コロナウイルスに感染した部屋所属力士と濃厚接触した可能性があり、感染拡大防止のため。
  2. ^ a b 違法賭博関与の疑いがあるため休場。
  3. ^ 新型コロナウイルス感染予防の協会ガイドライン違反のため出場停止処分。
  4. ^ 新型コロナウイルスに感染した部屋の関係者と濃厚接触した可能性があり、感染拡大防止のため。

出典[編集]

  1. ^ [1]
  2. ^ 田子ノ浦部屋で4人感染、高安ら力士14人全員が初場所を休場 読売新聞 2022年1月4日18時14分 (2022年1月4日閲覧)
  3. ^ 錦戸部屋でコロナ感染、錦戸親方と水戸龍ら力士4人が初場所休場 日刊スポーツ 2022年1月9日15時2分 (2022年1月9日閲覧)
  4. ^ 八角理事長 協会あいさつで謝罪「場所前、複数の感染者が判明しご心配を」 日刊スポーツ 2022年1月9日16時14分 (2022年1月9日閲覧)