大伴坂上大嬢

大伴 坂上大嬢(おおとも の さかのうえ の おおいらつめ、生没年不詳)は、奈良時代の女性。大伴宿奈麻呂坂上郎女の長女で、妹に坂上二嬢がいる[1]。異母姉に田村大嬢がいる。

大伴家持の従妹でのち正妻になる。名は坂上大娘とも見える。大嬢を「おほひめ」「おほをとめ」などと訓む説もある。天平4年(732年)頃から家持との間に歌の贈答が見られるが、その後離絶。天平11年(739年)頃から再び交渉を持ち、恭仁に都があった頃(天平12年(740年) - 16年(744年))、家持の正妻になったかと思われる[2]

脚注[編集]

  1. ^ 母親が「坂上」に住んだので、「坂上大嬢」と呼ばれる。
  2. ^ 『万葉集』巻四、巻八