吉良愛美

吉良 愛美 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム きら まなみ
ラテン文字 Manami Kira
国籍 日本の旗 日本
競技 陸上競技 (ハードル, 短距離走)
種目 400m, 400mハードル
所属 アットホーム
大学 中央大学
生年月日 (1991-10-23) 1991年10月23日(32歳)
出身地 熊本県
身長 174cm[1]
体重 61kg[1]
成績
地域大会決勝 アジア選手権
400mH : 2位 (2013年, 2015年)
4x400mR : 2位 (2017年), 3位 (2013年)
国内大会決勝 日本選手権
400m : 6位 (2016年)
400mH : 優勝 (2015年)
4x100mR : 6位 (2012年)
4x400mR : 4位 (2011年, 2012年)
自己ベスト
400m 53秒83 (2016年)
100mハードル 13秒45 (2015年)
400mハードル 56秒63 (2014年)
獲得メダル
陸上競技
日本の旗 日本
アジア選手権
2013 プネー 400mH
2015 武漢 400mH
2017 ブバネーシュワル 4x400mR
2013 プネー 4x400mR
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吉良 愛美(きら まなみ、1991年10月23日 - )は、熊本県出身の陸上競技選手。専門はハードル短距離走で、400mハードルの自己ベストは日本歴代6位の56秒63。2015年世界リレー女子4×400m日本代表2013年と2015年アジア選手権の女子400mハードルの銀メダリストである。

経歴[編集]

熊本県出身。合志市立西合志南中学校熊本県立熊本商業高等学校中央大学卒業。アットホーム所属。

高校生時代まで[編集]

熊本商業高等学校時代にはハードル種目を中心にインターハイ国民体育大会に出場した経歴を持つが、決勝には進出できなかった。高校時代の自己ベストは100mハードルが14秒24、400mハードルが1分01秒83[2]

大学生時代[編集]

2013年[編集]

5月に関東インカレの400mハードルを学生歴代9位(当時)の57秒60で制し、個人種目でインカレ初タイトルを獲得すると、アンカーを務めた4×400mリレーでも優勝に貢献して2冠を達成した。6月には日本選手権の400mハードルで日本歴代8位・学生歴代7位(ともに当時)の57秒15をマークするも、久保倉里美に敗れ優勝を逃したが、日本学生個人選手権の400mハードルでは初の全国タイトルを獲得した。7月のアジア選手権では初の日本代表を経験し、400mハードルで銀メダルを獲得、アンカーを務めた4×400mリレーで銅メダル獲得に貢献した。

社会人時代[編集]

2014年[編集]

アットホームに入社。5月に木南記念の400mハードルで日本歴代6位の記録となる56秒63をマーク。6月の日本選手権の400mハードルは昨年と同じく久保倉里美に次ぐ2位で初優勝を逃した。7月には日本代表として日中韓3カ国交流陸上に出場すると、400mハードルでは個人種目で日本女子選手唯一の優勝、アンカーを務めた4×400mリレーでは2015年ワールドリレーズの参加標準記録を突破する好タイムで優勝に貢献した。

2015年[編集]

5月に世界リレーの4×400mで初の世界大会を経験。予選は走らなかったもののB決勝でアンカーを務め、チーム最速ラップとなる53秒33をマークして2位に貢献した[3]。6月にアジア選手権の400mハードルで2大会連続となる銀メダルを獲得すると、日本選手権の400mハードルは400mとの2冠がかかっていた青木沙弥佳らを退け初優勝を達成した[注 1][4]

2016年[編集]

6月の日本選手権では、24日の400m予選で自身初の53秒台となる53秒83をマークし、この種目で初の決勝に進出した(決勝は54秒80で6位)。26日の400mハードル決勝は久保倉里美(56秒62)に次ぐ57秒26の2位で2連覇を逃した。この結果、リオデジャネイロオリンピックの4×400mリレー日本代表候補に選出[1]。日本が出場権を獲得できれば正式に日本代表となったが、日本は出場権を獲得できる世界ランキング16位以内に入ることができなかった(有効期間内にマークした上位2レースの合計タイムのランキング)[5]

人物・エピソード[編集]

  • 高校3年時にインターハイの400mハードルで準決勝まで進出したが、準決勝は最初から飛ばしすぎたため組最下位に終わった。その結果、中央大学への進学が白紙になりかけたという[6]

自己ベスト[編集]

  • 記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。
種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
400m 53秒83 2016年6月24日 日本の旗 名古屋市
100mハードル 13秒45 (+2.0) 2015年10月5日 日本の旗 和歌山市
400mハードル 56秒63 2014年5月11日 日本の旗 大阪市 日本歴代6位

主な成績[編集]

  • 備考欄の記録は当時のもの

国際大会[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2013 (大4) アジア選手権 インドの旗 プネー 400mH 2位 57秒78
4x400mR 3位 3分35秒72 (4走)
2014 (社1) 日中韓3カ国交流陸上 中華人民共和国の旗 金華 400mH 優勝 56秒79
4x400mR 優勝 3分32秒46 (4走)
2015 (社2) 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR B決勝2位 3分34秒65 (4走)
アジア選手権 中華人民共和国の旗 武漢 400mH 2位 57秒14
4x400mR 4位 3分35秒93 (4走)
2016 (社3) 日中韓3カ国交流陸上 大韓民国の旗 金泉 4x400mR 2位 3分34秒71 (4走)
2017 (社4) アジア選手権 (en インドの旗 ブバネーシュワル 400mH 5位 58秒52
4x400mR 2位 3分37秒74 (4走)

日本選手権[編集]

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2011 (大2) 第95回 熊谷市 400mH 予選 59秒64
横浜市 4x100mR 8位 46秒54 (2走)
4x400mR 4位 3分40秒27 (1走)
2012 (大3) 第96回 大阪市 400m 予選 55秒52
400mH 6位 58秒14
横浜市 4x100mR 6位 46秒56 (4走)
4x400mR 4位 3分41秒19 (4走)
2013 (大4) 第97回 調布市 400mH 2位 57秒15 日本歴代8位
学生歴代7位
横浜市 4x400mR 5位 3分45秒32 (4走)
2014 (社1) 第98回 福島市 400mH 2位 57秒27
2015 (社2) 第99回 新潟市 400m 予選 55秒02
400mH 優勝 57秒92
2016 (社3) 第100回 名古屋市 400m 6位 54秒80 予選53秒83:自己ベスト
400mH 2位 57秒26
2017 (社4) 第101回 大阪市 400mH 2位 57秒67

その他[編集]

  • 主要大会を記載
大会 場所 種目 結果 記録 備考
2007 (高1) 国民体育大会 秋田市 100mYH 予選 15秒45 (+2.0)
2008 (高2) インターハイ 熊谷市 100mH 予選 15秒21 (-1.1)
国民体育大会 大分市 100mH 予選 14秒83 (0.0)
2009 (高2) 日本ジュニア室内大阪 大阪市 60mH 予選 8秒99
2009 (高3) インターハイ 奈良市 400m 予選 59秒10
400mH 準決勝 1分04秒30
4x400mR 準決勝 3分49秒17 (2走)
国民体育大会 新潟市 100mH 予選 14秒37 (+0.5)
2010 (高3) 日本ジュニア室内大阪 大阪市 60mH 3位 8秒80
2010 (大1) 日本学生個人選手権 平塚市 400mH 準決勝 1分02秒51
日本インカレ 東京都 400mH 予選 1分00秒29
日本ジュニア選手権 名古屋市 400mH 6位 1分01秒64
2011 (大2) 静岡国際 袋井市 400m 決勝 59秒40 自己ベスト
関東インカレ (1部) 東京都 400mH 4位 58秒89 自己ベスト
4x400mR 優勝 3分45秒51 (3走)
日本学生個人選手権 平塚市 100mH 予選 14秒44 (+2.4)
400mH 3位 58秒88 自己ベスト
サマー・ゲームス 東京都 400mH 5位 59秒15
日本インカレ 熊本市 400m 予選 56秒21
400mH 予選 1分00秒09
4x400mR 2位 3分39秒11 (1走)
国民体育大会 山口市 400m 予選 56秒17
4x100mR 準決勝 46秒43 (4走)
2012 (大3) 静岡国際 袋井市 400m 決勝 55秒85
400mH 決勝 59秒07
関東インカレ (1部) 東京都 400m 5位 54秒72 自己ベスト
400mH 2位 58秒73
4x100mR 優勝 46秒08 (3走)
4x400mR 2位 3分40秒79 (3走)
日本学生個人選手権 平塚市 100mH 準決勝 14秒09 (+1.9) 自己ベスト
トワイライト・ゲームス 東京都 400m 5位 56秒25
400mH 4位 58秒88
4x100mR 3位 47秒04 (4走)
日本インカレ 東京都 400m 準決勝 56秒23
400mH 6位 58秒98
4x100mR 5位 46秒32 (4走)
4x400mR 6位 3分43秒23 (4走)
国民体育大会 岐阜市 400m 予選 55秒83
400mH 4位 58秒02
4x100mR 3位 45秒98 (4走)
2013 (大4) 静岡国際 袋井市 400m 決勝 55秒62
400mH 5位 58秒49
関東インカレ (1部) 東京都
横浜市
400m 2位 54秒87
400mH 優勝 57秒60 学生歴代9位
4x100mR 2位 46秒44 (4走)
4x400mR 優勝 3分41秒41 (4走)
日本学生個人選手権 平塚市 100mH 8位 13秒81 (+1.7) 自己ベスト
400mH 優勝 58秒65
トワイライト・ゲームス 東京都 400m 4位 56秒01
400mH 優勝 58秒83
4x400mR 2位 3分44秒17 (4走)
日本インカレ 東京都 400m 予選 56秒23
400mH 8位 1分02秒72
4x100mR 予選 46秒58 (4走)
4x400mR 予選 3分45秒39 (4走)
国民体育大会 調布市 4x100mR 準決勝 46秒03 (4走)
2014 (社1) 静岡国際 袋井市 400mH 2位 57秒69
木南記念 大阪市 400mH 2位 56秒63 日本歴代6位
東日本実業団選手権 福島市 400m 3位 54秒71 自己ベスト
400mH 優勝 57秒47
トワイライト・ゲームス 東京都 400mH 優勝 57秒45
実業団・学生対抗 小田原市 400m 6位 57秒55
400mH 2位 57秒79
全日本実業団選手権 山口市 400mH 3位 58秒77
国民体育大会 諫早市 100mH 予選 13秒91 (-0.9)
4x100mR 準決勝 46秒17 (2走)
2015 (社2) 織田記念 広島市 400m 5位 55秒03
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 400mH 2位 57秒73
4x400mR 優勝 3分34秒87 (4走)
東日本実業団選手権 熊谷市 400m 優勝 55秒52
400mH 優勝 56秒94
オールスターナイト陸上 平塚市 400mH 優勝 57秒72
トワイライト・ゲームス 東京都 400mH 優勝 58秒38
全日本実業団選手権 岐阜市 400m 3位 54秒47 自己ベスト
400mH 2位 57秒27
国民体育大会 和歌山市 100mH 2位 13秒45 (+2.0) 自己ベスト
4x100mR 準決勝 46秒10 (4走)
2016 (社3) 静岡国際 袋井市 400mH 3位 58秒85
4x400mR 優勝 3分34秒58 (4走)
ゴールデングランプリ川崎 川崎市 400mH 5位 57秒11
4x400mR 優勝 3分33秒72 (4走)
東日本実業団選手権 熊谷市 400m 優勝 54秒33 自己ベスト
400mH 優勝 57秒26
オールスターナイト陸上 平塚市 400mH 優勝 57秒09
メドレーR 優勝 2分06秒19 (4走)
全日本実業団選手権 大阪市 400m 2位 53秒96
400mH 3位 57秒04
国民体育大会 北上市 100mH 8位 13秒78 (+2.8)
4x100mR 準決勝 46秒55 (4走)
2017 (社4) 静岡国際 袋井市 400mH 2位 57秒87
木南記念 大阪市 400mH 優勝 57秒26
東日本実業団選手権 秋田市 400m 優勝 54秒62
400mH 2位 56秒96
オールスターナイト陸上 平塚市 400mH 優勝 57秒26
2018 (社5) 静岡国際 袋井市 400mH 4位 58秒46
木南記念 大阪市 400mH 2位 57秒73
ゴールデングランプリ大阪 大阪市 400mH 5位 57秒31

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この種目9連覇がかかっていた久保倉里美は怪我明けの練習不足が影響して6位に終わった

出典[編集]

  1. ^ a b c 第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) 日本代表選手 (PDF, 169 KB) 日本陸上競技連盟 2016年07月24日閲覧
  2. ^ 第20回アジア陸上競技選手権大会 選手紹介ページ (PDF, 11.7 MB) 日本陸上競技連盟 2015年12月24日閲覧
  3. ^ 4 x 400 Metres Relay Women - Final B RACE ANALYSIS (PDF, 175 KB) Statistics Handbook 2015年12月24日閲覧
  4. ^ 「日本選手権 デイリーハイライト」『月刊陸上競技』第49巻第9号、講談社、2015年8月号、77頁。 
  5. ^ 陸上女子リレー、リオ五輪絶望的=ランキング圏内入れず”. 時事通信 (2016年7月10日). 2016年7月24日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 「東日本実業団選手権 Close-up」『月刊陸上競技』第49巻第8号、講談社、2015年7月号、187頁。 

外部リンク[編集]