冊封使

冊封使さくほうしさっぽうし)とは、中国王朝皇帝付庸国国王爵号を授けるために派遣する使節をいう。

概要[編集]

冊封体制の詳しい内容については冊封を参照。

朝鮮越南琉球等の付庸国国王が新たに即位する際、それを認める勅書等たずさえ、冊封使が派遣され、その国の国王中国王朝皇帝から授けられるという形で詔勅祭文が冊封使から与えられる又は朝貢する際にその勅書を付庸国の使者が受け取ることで中国王朝皇帝とその国王の君臣関係が成立する。

清国から冊封使の品位は、朝鮮に対しては正三品以上。越南や琉球に対しては正五品以下従七品以上であった。[1]

脚注[編集]

  1. ^ 原田環 著「東アジアの国際関係とその近代化―朝鮮と越南―」、日韓歴史共同研究委員会 編『日韓歴史共同研究報告書 第3分科篇 上巻』(PDF)。全国書誌番号:20940109https://web.archive.org/web/20180718174358/www.jkcf.or.jp/history_arch/first/3/02-0j_harada_j.pdf 

関連項目[編集]