中本忠子
中本 忠子(なかもと ちかこ、1934年3月10日 - )は、日本の元保護司[1]、ボランティア活動家。食べて語ろう会理事長[2]。
なかもと ちかこ 中本 忠子 | |
---|---|
生誕 | 1934年3月10日(90歳) 広島県江田島市 |
国籍 | 日本 |
別名 | ばっちゃん |
職業 | 元保護司 ボランティア活動家 |
著名な実績 | 約40年事情のある青少年に食事を振る舞う活動 |
肩書き | 食べて語ろう会理事長 |
受賞 | 瑞宝双光章 |
居場所のない子供たちに約40年食事を振る舞う活動をしており[3]、子ども食堂の元祖とされる[4]。関わってきた子供たちから「ばっちゃん」と呼ばれ慕われている[5][6]。
経歴[編集]
1980年に保護司となる[8]。この頃から、居住している広島市中区基町で、居場所のない子供たちに手料理を振る舞う活動を始める[2]。保護司は2010年まで務めた[2]。
2016年、「食べて語ろう会」を設立して理事長に就任する。これまでの活動を「食べて語ろう会」で引き継ぐ。同年、3冊の著書の刊行と3つの受賞を祝う祝賀会が開催された。岸田文雄、安倍昭恵、平口洋などが参加し、安倍晋三からの祝電も届いた[1][9]。
2019年の第11回沖縄国際映画祭の「地域発信型プロジェクト JIMOT CM REPUBLIC」の部門に出品した『お腹いっぱいの愛情』が「全国46都道府県部門」のグランプリを受賞した[10]。
著書[編集]
単著[編集]
- 『ちゃんと食べとる?』小鳥書房、2017年
- 『あんた、ご飯食うたん?』カンゼン、2017年
共著[編集]
- 『ばっちゃん ―子どもたちの居場所。広島のマザー・テレサ―』(伊集院要との共著)扶桑社、2017年
関連書籍[編集]
- 秋山千佳『実像 広島の「ばっちゃん」中山忠子の真実』KADOKAWA、2019年
受賞・栄典[編集]
- 瑞宝双光章 - 2006年[11]
- 第51回吉川英治文化賞 - 2017年[12]
- 第26回ペスタロッチー教育賞 - 2017年
- 第11回沖縄国際映画祭「JIMOT CM REPUBLIC 全国46都道府県部門」グランプリ(『お腹いっぱいの愛情』) - 2019年
- 守屋賞 - 2019年
- 瀬戸山賞 - 2020年
脚注[編集]
- ^ a b 秋山千佳『実像 広島の「ばっちゃん」中山忠子の真実』KADOKAWA、2019年10月25日、8頁。
- ^ a b c “『生きて』 NPO法人「食べて語ろう会」理事長 中本忠子さん(1934年~) <1> ばっちゃん”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター (2022年8月30日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “中本 忠子 : 平成27年度社会貢献者表彰受賞者”. 社会公共支援財団. 2023年11月19日閲覧。
- ^ “TVF2017entry2”. tvf2010.org. 2023年11月19日閲覧。
- ^ 中本忠子『ちゃんと食べとる?』小鳥書房、2017年10月5日、125頁。
- ^ 秋山千佳 (2019年10月30日). “実の母から10万円のために売られた息子の絶望 「悪さをせんと食うていけん」”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン). 2023年11月19日閲覧。
- ^ “『生きて』 NPO法人「食べて語ろう会」理事長 中本忠子さん(1934年~) <2> 料亭の娘”. 中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター (2022年8月31日). 2023年11月19日閲覧。
- ^ 龍谷大学. “NHKスペシャル「ばっちゃん~子どもたちが立ち直る居場所~」で大反響を呼んだ、広島・基町の「ばっちゃん」 <12月8日(土) 龍谷大学響都ホール校友会館> | ニュース”. 龍谷大学 You, Unlimited. 2023年11月19日閲覧。
- ^ shinshinono (2018年2月17日). “中本理事長の受賞・出版祝賀会が行われました。”. 特定非営利活動法人 食べて語ろう会. 2023年11月19日閲覧。
- ^ 島ぜんぶでおーきな祭 -第11回沖縄国際映画祭- 開催の結果報告 - 第11回沖縄国際映画祭公式ウェブサイト(2019年4月21日)2023年11月19日閲覧。
- ^ “80 歳以上の部 NPO・ボランティア部門”. 2023年11月19日閲覧。
- ^ 吉川英治文化賞 過去の受賞者一覧 - 講談社