ロッカーズ (映画)

ロッカーズ
Rockers
監督 セオドロス・バファルコス
脚本 セオドロス・バファルコス
製作 パトリック・ホージィ
出演者 リロイ "ホースマウス" ウォレス
音楽 ナイジェル・ノーブル
撮影 ピーター・ソーヴァ
編集 スーザン・スタインバーグ
配給 オーバーヒート
アップリンク
テントセント
公開 ジャマイカの旗 1978年
アメリカ合衆国の旗 1980年6月27日
日本の旗 1980年
上映時間 99分
製作国 ジャマイカの旗 ジャマイカ
言語 英語
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ロッカーズ』(Rockers)は、1978年のジャマイカの映画。リロイ・ホースマウス・ウォレス、バーニング・スピアグレゴリー・アイザックス、ビッグ・ユース、ジェイコブ・ミラーなど、何人もの有名なレゲエアーティストが出演している。

ロッカーズは当初、ドキュメンタリー映画になるはずだったが、レゲエ文化の全盛期において、その等身大の成長を示す代表作となった。

この映画では、文化、登場人物、特徴などに、全て実際の物が使用されている。主人公であるリロイ・ホースマウス・ウォレスは、映画の中で実際の自宅に、実の妻や子供達と住んでいる。劇中に登場するレコーディングスタジオは、1970年代ボブ・マーリーも含む多くのルーツロックレゲエアーティストがレコーディングをしていた有名な「ハリー・J・スタジオ」である。

1979年カンヌ映画祭出品。

あらすじ[編集]

キングストンのゲットーに住むドラマーのホースマウスは、レコードの配達販売でお金を稼ごうと考え、島中にサウンド・システムを運ぶためのオートバイを購入するが…物語はヴィットリオ・デ・シーカ自転車泥棒』のユルいパクリ風に始まり、一転ロビンフッド伝説のレゲエ版的ストーリーへと突入する。

出演[編集]

影響[編集]

1985年のアメリカ映画『ピーウィーの大冒険』冒頭部では赤い自転車が盗まれるシーンが画かれており、本作からインスピレーションを受けたと考えられている。

サウンドトラック[編集]

ロッカーズ・サウンドトラック
Various Artistsサウンドトラック
リリース
録音 1976年 - 1979年
ジャンル レゲエ
時間
レーベル アイランド
プロデュース クリス・ブラックウェル
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概要[編集]

映画ロッカーズのサウンドトラック。

収録曲[編集]

  1. We 'A' Rockers - The Inner Circle
  2. Money Worries - The Maytones
  3. Police And Thieves - Junior Murvin
    ファルセットで歌うジュニア・マービンがリー・スクラッチ・ペリープロデュースのもと、ブラック・アーク・スタジオでレコーディングした曲。1976年にシングルが、1977年に同名のアルバムがリリースされた。イギリスのパンクバンドザ・クラッシュにもカバーされている。
  4. Book Of Rules - The Heptones
  5. Stepping Razor - Peter Tosh
    ピーター・トッシュの代表曲。
  6. Tenement Yard - The Inner Circle
  7. Fade Away - Junior Byles
  8. Rockers - Bunny Wailer
  9. Slave Master - Gregory Isaacs
  10. Dread Lion - The Upsetters
    リー・ペリープロデュースのジ・アップセッターの曲で、『スーパー・エイプ』にも収録されている。バックのメロディカはオーガスタス・パブロではないかといわれている[1]
  11. Graduation In Zion - Kiddus I
    ラス・マイケルのサンズ・オブ・ニガスにも参加し、様々なミュージシャンとレコーディングをしたものの、曲をほとんど発表していなかったキダス・アイの曲。
  12. Jah No Dead - Burning Spear
  13. Satta Massagana - Third World
    アビシニアンズの同名曲のサード・ワールドによるカバー。
  14. Natty Take Over - Justin Hinds

脚注[編集]

  1. ^ 『スーパー・エイプ』日本発売版のライナーノーツによる。

関連項目[編集]

  • ザ・ハーダー・ゼイ・カム

外部リンク[編集]