メトーペー

メトーペー古希: Μετώπη, Metōpē)は、ギリシア神話に登場する女性。


メトーペー古希: Μετώπη, Metōpē)は、ギリシア神話に登場する女性である。アルカディア地方の河神ラードーンの娘で、河神アーソーポスの妻となり、2人の息子イスメーノス、ペラゴーンと、12人[4]、あるいは20人の娘を生んだ[5]ピンダロスはアルカディア地方のステュンパーロス出身だとしている[6]

彼女の娘たちは神々に愛されて王家の始祖を生んだり、あるいは自身の名前が地名の由来となった者が多い。シケリアのディオドロスによれば、メトーペーの娘たちはコルキューラサラミースペイレーネー、クレオーネー、シノーペー、タナグラー、テスペイア、アーソーピス、オルニア、カルキス、アイギーナテーベーの12人であったとしている[4]

またほかにもアンティオペー、ネメアー、プラタイア、オーエロー、ハルピンナ、コムベー、エウアドネー、エウボイアといった娘たちがいたともされる。

脚注[編集]

  1. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.131a。
  2. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.227b。
  3. ^ 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』p.68a。
  4. ^ a b シケリアのディオドロス、4巻72・1。
  5. ^ アポロドーロス、3巻12・6。
  6. ^ ピンダロス『オリュムピア祝勝歌』第6歌84行。

参考文献[編集]