マンリオ・カデロ

天皇陛下御在位三十年記念式典で祝辞を奏上する様子

マンリオ・カデロ(Manlio Cadelo、1953年11月23日[1][2] - )は、サンマリノ外交官、ジャーナリスト[3]

2002年より駐日サンマリノ大使2011年より駐日外交団[3]

イタリアシエーナに生まれ、パリ大学に留学。

日本との関係[編集]

皇居宮殿で開催された4回目の饗宴の儀で天皇と握手するカデロ大使(2019年10月31日)

1960年代半ば頃、初めて日本を訪問する[4]1975年に日本へ移住して、東京都を拠点とするジャーナリストとして活動。1989年、駐日サンマリノ領事に就任する[3]

2002年12月16日、皇居天皇明仁皇后美智子(2019年5月以降は上皇と上皇后)の謁見を受け、初代駐日サンマリノ大使として信任状を捧呈した[5]2011年5月より、駐日外交団長[3]2024年4月20日現在、サンマリノ大使としての日本駐箚歴は信任状捧呈日から起算して通算7797日となっており、現職の駐日各国大使のうち最も駐箚期間が長い。

2015年12月15日、安倍晋三内閣総理大臣が日本語を話す駐日各国大使24名を総理公邸に招いて昼食会を主催したが、参加した各国大使のうち最上席であった[6]。この、安倍と日本語を話す駐日各国大使との昼食会は毎年度恒例のイベントとなり、第2回(2017年1月10日)[7]、第3回(2017年12月18日)[8]、第4回(2018年12月14日)[9]、第5回(2020年1月8日)[10]の昼食会においても最上席で参加している。

2018年3月27日、自民党動画チャンネル「CafeSta(カフェスタ)」が配信する武井俊輔司会の番組「ディスカバーワールドin Cafesta」に出演[11]

2018年4月1日、櫻井よしこと共に公益財団法人モラロジー研究所の顧問に就任した[12]

2019年2月24日、国立劇場で開催された天皇陛下御在位三十年記念式典に参列し、安倍晋三内閣総理大臣による式辞および大島理森衆議院議長伊達忠一参議院議長大谷直人最高裁判所長官による祝辞に続いて、駐日外交団長として祝辞を奉上した[13][14]

2019年5月1日、前日に上皇が譲位したのに伴い、皇太子徳仁親王践祚[15]。同年10月31日、カデロ大使は他国の駐日大使夫妻らと共に皇居宮殿で開催された4回目の饗宴の儀に参列し、天皇皇后と握手した[16]。また、握手の前には駐日外交団長として祝辞を奏上している[17]

著作[編集]

日本語[編集]

英語[編集]

訳書[編集]

  • ジュゼッペ・ロッシ著『サンマリノ共和国: 自由と平和を守りぬいた世界最古の共和国』(日商データバンク、1987年)、菅博との共訳[1]
    • 原著: Giuseppe Rossi «La Repubblica di San Marino: la repubblica più antica e più piccola del mondo», Ente Governativo per il Turismo Sport Spettacolo, 1970[18]

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b サンマリノ共和国 : 自由と平和を守りぬいた世界最古の共和国 (日商データバンク): 1987|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
  2. ^ サンマリノ共和国の駐日大使 「かごしま国際友好大使」第1号に任命
  3. ^ a b c d 【話の肖像画】駐日サンマリノ大使、マンリオ・カデロ(1) 駐日大使は靖国神社に行ってほしい(2/2ページ) 産経新聞
  4. ^ サンマリノ共和国 特命全権大使 駐日外交団長 マンリオ・カデロ - 週刊BCN+
  5. ^ 信任状捧呈式(平成14年) - 宮内庁
  6. ^ 安倍総理大臣と日本語を話す駐日各国大使との昼食会 外務省
  7. ^ 第2回安倍総理大臣と日本語を話す駐日各国大使との昼食会 外務省
  8. ^ 安倍総理大臣と日本語を話す駐日各国大使との昼食会 外務省
  9. ^ 安倍総理大臣と日本語を話す駐日各国大使との昼食会 外務省
  10. ^ 安倍総理大臣と日本語を話す駐日各国大使との昼食会 外務省
  11. ^ 【ディスカバーワールドin Cafesta (2018.3.27)】 - 【自民党動画チャンネル】CafeSta | Facebook
  12. ^ モラロジー研究所顧問に櫻井よしこ氏、マンリオ・カデロ氏が就任 モラロジー財団
  13. ^ 天皇陛下御在位三十年記念式典 首相官邸
  14. ^ 平成31年2月24日 天皇陛下御在位三十年記念式典 | 平成31年 | 総理の一日 | 総理大臣 内閣総理大臣官邸
  15. ^ 新天皇陛下が即位 新元号「令和」幕開け 写真11枚 国際ニュースAP通信
  16. ^ 4回目の饗宴の儀=駐日外国大使ら参列 時事通信
  17. ^ 即位礼正殿の儀等の挙行について 内閣総理大臣官邸
  18. ^ “La” Repubblica di San Marino: la Repubblica piu antica e piu piccola del mondo - Giuseppe Rossi - Google Books (英語)

外部リンク[編集]

公職
先代
????
日本の旗 駐日外交団長
2011年 -
次代
(現職)
先代
(初代)
サンマリノの旗 駐日サンマリノ大使 日本の旗
2002年 -
次代
(現職)
先代
(初代)
サンマリノの旗 在東京サンマリノ総領事 東京都の旗
1999年 - 2002年
次代
(廃止)
先代
????
サンマリノの旗 在東京サンマリノ名誉総領事 東京都の旗
1986年 - 1999年
次代
(廃止)