ホールデン・ユート

ユートUTE )は、オーストラリアの自動車メーカー、ホールデンが生産していたクーペユーティリティ型 (en:Coupé utility) のピックアップトラックコモドアをベースとした車両である。

歴史[編集]

初代(2000年-2007年)[編集]

ホールデン・ユート(初代)
VU
VY
ボディ
乗車定員 2/5人
ボディタイプ 2/4ドアピックアップ
駆動方式 FR/4WD
パワートレイン
エンジン V6 3.6L Alloytec
V6 3.8L ECOTEC
V8 5.7L Gen III
V8 6L Gen IV L76
変速機 4AT/5MT/6MT
車両寸法
ホイールベース 2,939/3,206mm
全長 5,049mm
全幅 1,845mm
全高 1,472 - 1,484mm
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VUユート[編集]

VSコモドアのクーペユーティリティモデルであるコモドアユーティリティCommodore Utility )の後継として2000年8月に発売。VXコモドアがベースで、型式はVU

エンジンはV型6気筒 3.8L ECOTECと、V型8気筒 5.7L Generation IIIを搭載する。ホイールベースはVTコモドアワゴンと同一の2,939 mm、荷室長は2,193 mm。インテリアはVXコモドアと共通であるが、外観や装備には変更が加えられている。

2002年8月、VXコモドア シリーズIIと同様のマイナーチェンジ。V8エンジンの出力を225 kWから230 kWに向上。

VYユート[編集]

2002年9月発売。VYコモドアがベースで、型式もコモドアシリーズと同じVYとなった。搭載されるエンジンはVUユートと同一。

新たに4ドアモデルであるホールデン・クルーマンCrewman )を追加。ホイールベースは3,206mmで、荷室長は1,463mmである。

2003年12月、クルーマンに四輪駆動モデルとなるクルーマン・クロス8Crewman Cross 8 )を追加。V8エンジンを搭載する。

VZユート[編集]

2004年8月発売。VZコモドアがベースで、型式はコモドアシリーズと同じくVZ。クルーマンも継続設定される。

エンジンはV6が新型のAlloytec V6 3.6Lに変更された。V8は当初5.7L Generation IIIを搭載し、2006年1月から6L Generation IV L76型に変更。

2007年9月、生産終了。4ドアモデルと四輪駆動モデルはこのモデルが最後となった。

2代目(2007年-2017年)[編集]

ホールデン・ユート(2代目)
ボディ
乗車定員 2/5人
ボディタイプ 2ドアピックアップ
駆動方式 FR
パワートレイン
エンジン V6 3.6L Alloytec (LPG)
V8 6L Gen IV Alloy
変速機 4AT/5AT/6MT
車両寸法
ホイールベース 3,009mm
全長 5,040 - 5,055mm
全幅 1,899mm
全高 1,480 - 1,497mm
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VEユート[編集]

2007年8月発売。ベースはフルモデルチェンジしたVEコモドア。エンジンはV6 3.6L Alloytecと、V6 3.6L LPG Alloytec、V8 6L Generation IV Alloyが搭載された。

2008年3月のニューヨーク国際オートショーで、本車のバッジエンジニアリング版となるポンティアックG8 STを発表。しかし、ポンテアックブランドの廃止が決定したため、市販には至らなかった。

2017年10月、ホールデン(GM)の国内生産撤退に伴いモデル廃止。2代17年の歴史に幕を下ろした。

なお、このモデルは愛知県の輸入車販売店である「オートプレステージ」によって、日本国内にも並行輸入されていた。

車名の由来[編集]

オーストラリアでピックアップトラックを表す「Ute」がそのまま車名となっている。この言葉は「Utility」の短縮形とされる[1]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]