パナソニック インパルス

パナソニック インパルス
Panasonic Impulse
創設:1974年(50年前)
加盟:1976年シーズン
リーグ
Xリーグ・X1 Super
チーム名
  • パナソニック インパルス(2011-現在)
    • パナソニック電工インパルス(2008-2010)
    • 松下電工インパルス(1974-2007)
ホームタウン
大阪府門真市
チーム情報
チームカラー   パナソニックブルー
  ブラック
  グレー
マスコット メイビー君
運営母体 パナソニック エコソリューションズ社
監督 荒木延祥
公式サイト panasonic.co.jp/ew/go-go-impulse/
獲得タイトル
JXB優勝(7回)
1990・1994・1995・2004・2007・2008・2015
SUPER9優勝(1回)
2017
地区優勝(18回)
1997・2000・2001・2002・2003・2004・2005・2006・2007・2009・2010・2011・2012・2013・2015・2016・2017・2018
パールボウル優勝(1回)
1996
ライスボウル優勝(4回)
1995・2005・2008・2016

パナソニック インパルス: Panasonic Impulse)は、日本大阪府門真市に本拠地を置くアメリカンフットボール実業団チーム。Xリーグ1部のX1 Superに所属。

パナソニック移行後の正式チーム名は企業名とチーム名との間に空白が入る名称が正しい。

概要[編集]

1974年に「松下電工インパルス」として創部。2年後の1976年に当時の社会人リーグ(現Xリーグ)に加盟。「インパルス」の名は「フットボール界と社内に衝撃(インパルス)を与える」に由来する[1]。チームカラーはブルー・ブラック・イエロー。ホームタウンは大阪府門真市。チームのマスコットキャラクターはメイビー君背番号は#06。カンガルーをモチーフとしている。チームのオフィシャルページによれば正式名称は「ウィン・ザ・メイビー」である[2]

Xリーグの前身である日本社会人リーグ時代から通算した地区優勝回数18回は史上最多であり、強豪チームとして知られる。1995年にはチーム初の日本一を達成した。

歴史[編集]

チーム創設から1995年まで[編集]

1974年に「松下電工インパルス」として創部[3]。Xリーグに所属するチームの中では4番目に古い歴史を持つ(アサヒビールシルバースター警視庁イーグルスサイドワインダーズ)。愛称の「インパルス」は、「フットボール界と社内に衝撃(インパルス)を与える」という意味で命名された[1]。日本社会人リーグへ初めて出場したのは、創部から2年後の1976年である。翌年の1977年に社会人リーグAブロックに昇格。1978年には、関西学院大学ファイターズを破って西日本制覇を果たした。

1980年から1983年まで、4年連続で関西社会人リーグ優勝を果たす。1984年からは、実業団チームで作る日本実業団リーグに参加した。

1987年、松下電工のCIスポーツに指定。この年から1990年までの4年間、日本社会人リーグの西日本カンファレンスで連続優勝を果たす。このうち1990年には、チーム初の社会人日本一を達成した。その後、年が明けた1991年に第44回ライスボウルに初出場。日本大学フェニックスに13-35で敗れた。

1994年は2度目の出場となった第48回ライスボウルで、初出場の立命館大学パンサーズを16-14で下し、初の日本一を達成。

1995年は全社的サポートの体制が整えられる。2年連続3回目となるライスボウルに出場し、京都大学ギャングスターズに21-35で敗れる。

1996年から2007年[編集]

1996年のシーズンより、日本社会人リーグがXリーグと名称を変更してリーグの再編成を行った。この年以降、東京スーパーボウルに3度出場するも、いずれも敗退のシーズンが続く。1999年にはアサヒ飲料、マイカルに続くリーグ3位の成績でシーズンを終え、ファイナル6出場を断たれるなど、チームの順位は低迷した。

2004年は9年ぶり4回目のライスボウル出場を果たし、立命館大学に26-7で勝利、10年ぶり2回目の日本一を達成。

2005年は世代交代により攻撃力が低下。ベテランQB高橋公一高橋幸史に加え、立命館大学出身QB高田鉄男らが新たな戦力として入団したが、ジャパンXボウルで敗れ、ライスボウル2連覇を断たれる。

2006年はファイナル6の初戦で鹿島ディアーズに敗退。

2007年はウエストディビジョンで8連覇、ファイナル6では準決勝でオービックシーガルズをタイブレイクの末破り、ジャパンXボウル(決勝)でも富士通フロンティアーズに快勝、3年ぶりの出場となったライスボウルでは関西学院大学ファイターズの後半の猛追撃を振り切り、52-38で勝利、日本一のタイトルを奪回した。

2008年から2018年[編集]

2008年10月1日の松下電工の社名変更に伴いチーム名を「パナソニック電工インパルス」へ変更。先行する形で7月末にチームのロゴマークのデザイン変更が発表されていた。この年、昨年に引き続き2年連続のジャパンXボウル優勝を果たす。続くライスボウルでは、立命館大学パンサーズに13-17で敗れ、2年連続日本一には届かなかった。

2011年8月1日、パナソニックグループ内での一体感を醸成する為、チーム名を「パナソニック インパルス」へ変更した。

2012年1月1日付でパナソニック電工がパナソニックに吸収合併され解散、運営元がパナソニックに変更。これに伴い、ユニフォーム・チームロゴのデザインも変更された。

2015年はジャパンXボウル(決勝)で富士通フロンティアーズに24-21で勝利、6年ぶりの出場となったライスボウルでは立命館大学パンサーズと対戦。22ー19で勝利し、7年ぶりのライスボウル優勝となった。

2019年から現在[編集]

2019年より、リーグ編成変更により、新しく設立されたX1 Superに所属。レギュラーシーズンを3位で終え、続くポストシーズンでオービックシーガルズを24-14で破ってジャパンXボウルに進出。富士通フロンティアーズに28-26で敗れ、準優勝となった。

2020年、新型コロナウイルスによる短縮日程の影響でX1 SUPERが2つのブロックに分けられ、インパルスはオービックシーガルズ東京ガスクリエイターズオール三菱ライオンズと共にBブロックに所属した。ブロックの最終順位を2位で終え、決勝進出を逃した。

2021年、レギュラーシーズンを全勝して1位で終了すると、続くポストシーズンでもIBM BIG BLUEに38-31で勝利。この年から社会人決勝となったライスボウルでは、2019年と同じく富士通フロンティアーズとの対戦となった。試合は18-24でフロンティアーズに敗れ、準優勝に終わった。

2022年、X1 Superが12チームに拡大され、ディビジョンAとディビジョンBに分かれる2ブロック制となった。インパルスはディビジョンA(IBM BIG BLUEノジマ相模原ライズアサヒビールシルバースター胎内ディアーズオール三菱ライオンズ)に所属。レギュラーシーズン全勝でトップ通過し、ポストシーズンではアサヒ飲料クラブチャレンジャーズを38-28、オービックシーガルズを30-10で破り、ライスボウルに進出。対戦相手は昨年に続き富士通フロンティアーズであった。接戦の末、29-21で敗れてライスボウル制覇を2年連続で逃した。

タイトル[編集]

社会人リーグ[編集]

東京スーパーボウル(1987年~2002年)
  • 優勝:3回(1990, 1994-1995)
  • 準優勝:5回(1988, 1992, 1997, 2000-2001)
ジャパンXボウル(2003年~2020年)
  • 優勝:4回(2004, 2007-2008, 2015)
  • 準優勝:3回(2005, 2010, 2019)
ライスボウル(2021年~)
  • 優勝 なし
  • 準優勝:2回(2021-2022

()内はシーズン年度

社会人VS学生大会[編集]

ライスボウル(~2021年)
  • 優勝:4回(1995, 2005, 2008, 2016)
  • 準優勝:3回(1991, 1996, 2009)

()内はライスボウル開催年

成績[編集]

秋季リーグ戦成績[編集]

     優勝    準優勝    昇格    降格

1997年-2008年(2ステージ制)[編集]

年度 所属 レギュラーシーズン Final6(プレーオフ)
順位
1997 X WEST 5 0 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対鹿島ディアーズ
1998 X WEST 4 1 0 2位 ワイルドカード敗退(対アサヒビール
1999 X WEST 3 2 0 3位
2000 X WEST 7 1 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対アサヒ飲料
2001 X WEST 9 0 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対アサヒ飲料
2002 X WEST 7 1 0 1位 セミファイナル敗退(対富士通
2003 X WEST 8 1 0 1位 セミファイナル敗退(対アサヒビール
2004 X WEST 10 0 0 1位 東京スーパーボウル優勝(対アサヒビール
2005 X WEST 8 2 0 1位 東京スーパーボウル敗退(対オービック
2006 X WEST 7 1 0 1位 セミファイナル敗退(対鹿島ディアーズ
2007 X WEST 9 0 0 1位 東京スーパーボウル優勝(対富士通
2008 X WEST 8 1 0 2位 東京スーパーボウル優勝(対鹿島ディアーズ

2009年-2015年(3ステージ制)[編集]

年度 所属 1stステージ 2ndステージ Finalステージ
順位
2009 X WEST 8 0 0 1位 Super9:2勝 ファイナルステージ敗退(対鹿島ディアーズ
2010 X WEST 9 0 0 1位 Super9:2勝 JXB敗退(対オービック
2011 X WEST 8 2 0 1位 Super9:1勝1敗
2012 X WEST 7 3 0 1位 Super9:1勝1敗
2013 X WEST 9 1 0 1位 Super9:1勝1敗 ファイナルステージ敗退(対富士通
2014 X WEST 7 1 0 2位 Super9:1勝1敗
2015 X WEST 7 0 0 1位 Super9:2勝 JXB優勝(対富士通

2016年-2018年(2ステージ制)[編集]

年度 所属 レギュラーシーズン プレーオフ
順位
2016 X WEST 8 1 0 1位 セミファイナル敗退(対オービック
2017 X WEST 9 0 0 1位 セミファイナル敗退(対IBM
2018 X WEST 8 1 0 1位 セミファイナル敗退(対IBM

2019年-現在(Super・Area制)[編集]

年度 所属 レギュラーシーズン プレーオフ
順位
2019 X1 Super 5 2 0 3位 ライスボウル敗退(対富士通フロンティアーズ
2020 1 1 0 2位 短縮日程のため出場なし
2021 7 0 0 1位 ライスボウル敗退(対富士通フロンティアーズ
2022 5 0 0 A1位 ライスボウル敗退(対富士通フロンティアーズ
2023 5 0 0 A1位

※2022年からはX1 SuperがDiv.AとDiv.Bの2ディビジョンに分かれて実施。

チーム名の変遷[編集]

期間 チーム名称
1974年 - 2008年 松下電工インパルス
2008年 - 2011年 パナソニック電工インパルス
2011年 - 現在 パナソニック インパルス

脚注[編集]

  1. ^ a b パナソニックインパルス - チームプロフィール Xリーグ
  2. ^ メイビーの部屋 パナソニックエレクトリックワークス社
  3. ^ インパルスについて パナソニックエレクトリックワークス社

外部リンク[編集]