ハル (DD-7)

艦歴
発注
起工 1899年2月22日
進水 1902年6月21日
就役 1903年5月20日
退役 1919年7月7日
その後 1921年1月5日に売却
除籍 1919年9月15日
性能諸元
排水量 408トン
全長 248 ft 8 in (75.79 m)
全幅 24 ft 6 in (7.47 m)
吃水 6 ft (1.8 m)
機関
最大速 29ノット (54 km/h)
乗員 士官、兵員73名
兵装 3インチ砲2門、
6ポンド砲5門
18インチ魚雷発射管2門

ハル (USS Hull, DD-7) は、アメリカ海軍駆逐艦ベインブリッジ級駆逐艦の7番艦。艦名はアイザック・ハル代将に因む。

艦歴[編集]

ハルは1899年2月22日にデラウェア州ウィルミントンのハーリン・アンド・ホリングワース社で起工する。1902年6月21日にメイベル・ハル(ハル代将の子孫)によって進水し、1903年5月20日に艦長S・S・ロビンソン大尉の指揮下就役した。

就役後2年間、ハルはニューポート沖およびチェサピーク湾で偵察と訓練に従事した。1905年の1月から4月までカリブ海で巡航した後、ペンシルベニア州リーグ島に帰還し、9月30日に予備役となる。

ハルは1906年11月14日にフィラデルフィアで再就役し、艦隊と共にキューバ水域で冬季演習に参加した。ニューポート沖での作戦活動後、1907年10月にノーフォークに帰還し、グレート・ホワイト・フリートの世界巡航参加のための準備を行う。ハルは護衛艦として12月2日に出航し、南米および中央アメリカの多くの港に停泊、戦艦部隊と共に南米を周航し、1907年4月28日にサンディエゴに到着した。ハルは西海岸で艦隊から分離し、艦隊は世界巡航を継続した。その後は1908年8月24日までサンフランシスコ近辺に留まり、続いて南太平洋に向かう。ハルはハワイ海域およびサモア海域で様々な訓練に参加し、11月にサンディエゴに帰還した。

第一次世界大戦前、ハルはカリブ海での偵察と訓練演習に従事し、1912年10月30日に退役、メア・アイランドの予備役水雷戦隊入りし、その後は時折カリフォルニア州の港に訓練巡航を行った。1917年4月にアメリカ合衆国が参戦すると、ハルはメア・アイランド海軍造船所で再就役し、4月25日に他の駆逐艦と共にパナマ運河地帯へ向かう。その後3ヶ月間を同地域の偵察に従事し、7月26日にノーフォークに向けて出航、東海岸での偵察および護衛任務に従事した。続く数ヶ月間、ハルはバミューダへ向かう船団を護衛し、艦隊の他の艦と共に演習を行った。1918年6月にドイツ潜水艦U-151によって沈められた商船の乗組員を救助した。ハルは戦争の終了までこの重要な巡航任務を継続した。

ハルは1919年1月29日にフィラデルフィアに到着し、7月7日に退役した。その後1921年1月5日にフィラデルフィアのジョセフ・G・ヒトナーに売却された。

外部リンク[編集]