ナンキョクオットセイ

ナンキョクオットセイ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ型亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
階級なし : 鰭脚類 Pinnipedia 階級未定
: アシカ科 Otariidae
: ミナミオットセイ属 Arctocephalus'
: ナンキョクオットセイ Arctocephalus gazella
学名
Arctocephalus gazella
Peters1875
和名
ナンキョクオットセイ[1]
英名
Antarctic fur seal
分布

ナンキョクオットセイ(学名:Arctocephalus gazella)はミナミオットセイ属 Arctocephalusに属すアシカ科の一種。。種小名は最初にケルゲレン諸島で標本を採集したドイツ船 SMS Gazellaにちなむ[2]

分布[編集]

名前とは裏腹に、実際には亜南極の島々に住む[3]サウスオークニー諸島サウス・シェトランド諸島サウスサンドウィッチ諸島ケルゲレン島ハード島およびマクドナルド島マッコーリー島などに生息。アシカ科の中でも最南端に生息するアシカである[4]

形態[編集]

他の種に比べて鼻が短い。成熟した雄は暗褐色の毛皮で、雌と若い雄は灰色になる傾向がある。稀に淡い黄色がかった個体がある。成体のオスは体長2m、体重110~230kgにもなる一方、メスは体長1.4m、体重22~51kgである[5]

生態[編集]

主にナンキョクオキアミを食べ、魚はあまり食べない[5]。潜水深度は200メートル以上にもなる[4]

繁殖様式は胎生。一夫多妻制で、一度の出産で約3キログラムの子を一頭産む。オスがハーレムを持つようになるのは主に8歳からで、ハーレムを形成できなかった場合は来年の繁殖期までハーレムを作ることはできない。[4]

人間との関係[編集]

16-17世紀の間に毛皮を目的とした乱獲が行われ、一時は絶滅寸前にまで個体数が減少した。その後は狩猟をしなくなったことにより徐々に数を増やし、1950年代には200-300万頭まで個体数を回復している。[4]

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 川田伸一郎・岩佐真宏・福井大・新宅勇太・天野雅男・下稲葉さやか・樽創・姉崎智子・横畑泰志 「世界哺乳類標準和名目録」『哺乳類科学』第58巻 別冊、日本哺乳類学会、2018年、1-53頁。
  2. ^ Perrin WF, Würsig B, Thewissen JM (2009). Encyclopedia of marine mammals. Academic Press. pp. 36–42.
  3. ^ “Pup production and distribution of breeding Antarctic fur seals (Arctocephalus gazella) at South Georgia”. Antarctic Science 5 (1): 17–24. (1993). Bibcode1993AntSc...5...17B. doi:10.1017/S0954102093000045. 
  4. ^ a b c d 水口博也『世界で一番美しいアシカ・アザラシ図鑑』図書印刷株式会社,2021,10,20, ISBN 978-4-422-43047-8
  5. ^ a b Jefferson, Thomas; Leatherwood, Stephen; Webber, Marc (1993). FAO (ed.). Marine mammals of the world (英語). pp. 252–253.