アクア・ステップ・アップ

アクア・ステップ・アップ』は、原作:安田均友野詳グループSNE、作画:田嶋安恵による日本漫画作品。『月刊コミックバーズ』(ソニー・マガジンズから幻冬舎へ移籍)に連載され、単行本はバーズコミックスから全4巻。また小説版もソニー・マガジンズノベルズから全2巻が刊行されている。

概要[編集]

近年のボードゲームカードゲームドイツのボードゲームをテーマにした漫画作品。ほぼ1話ごとにボードゲーム1作品を紹介し、そのプレイ風景を通じて登場人物たちの心の交流を描く。

あらすじ[編集]

主人公・明羽(アクア)は根っからのボードゲーム好きな女子中学生。亡き父の意思を継ぎ、ボードゲームの店を開いてゲームデザイナーになるのが夢だが、彼女のボードゲームへの熱意は周囲から敬遠され勝ちだった。そんな中、明羽はボードゲームに詳しい謎の高校生・風太に出会う。

主な登場人物[編集]

秋月明羽(あきづき アクア)
主人公。中学2年生だが、小学生に間違われるほど背が低く童顔で、猫の耳を思わせる大きなリボンが特徴。行きつけのゲームショップ「ゴンドワナ」を拠点に、ボードゲームサークル「ステップアップ」を立ち上げる。ボードゲームへの熱意は人一倍で、それゆえ周囲が見えなくなることも。本来は猫好きだが、訳あって現在は猫が苦手。
名前の由来はボードゲーム「アクワイア」。
大友風太(おおとも ふうた)
ボードゲームに詳しい高校1年生。「ゴンドワナ」のバイト店員で「ステップアップ」会員。ハンサムだがシニカルで無愛想。常に冷静で論理的でボードゲームにも強く、ゲームは楽しめればいい感情的な明羽とは仲良く喧嘩する仲。
難波アンザ(なんば アンザ)
通称ナンザ。関西から転校してきた明羽の同級生。「ステップアップ」会員。ハーフの父と日本人の母を持つクォーターで、中学生らしからぬ巨乳が特徴の美少女。ノリが良く口が上手い典型的な関西人。転校初日の騒動から明羽を気に入り、親友を自称する。ボードゲーム未体験者だったが、明羽に誘われて遊ぶうちにボードゲーム好きになる。
名前の由来はカードゲーム「ボーナンザ」。
柳木冬葉(やなぎ とうは)
通称ヤナちゃん。明羽の同級生で、おさげにソバカスが特徴の少女。受験勉強に忙しい普通の女子中学生で、ボードゲームを遊ぶ場面は少ないが明羽の良き理解者。カッコイイ男性に弱く惚れっぽい。
秋月夏丹(あきづき カタン)
明羽の弟で小学4年生。「ステップアップ」会員。年齢の割には大人びてしっかりした性格。口が悪く意地っ張りだが非常に姉想い。ショタ心をくすぐる美少年らしい。
名前の由来はボードゲーム「カタンの開拓者たち」。
秋月ゆき乃(あきづき ゆきの)
明羽と夏丹の母で、2児の母とは思えないほど若い和装の美女。漫画家・国津らいな専属の編集者(事実上のマネージャー)で、辣腕編集者らしい。ハッタリ系のゲームを得意とする。
秋月夏人(あきづき なつひと)
明羽と夏丹の父で故人。良き父であったようだが、明羽の目前で交通事故に遭い帰らぬ人となった。
はるる
作中、秋月家で飼われることになった猫。四肢の先だけが白い黒猫で、首輪代わりのネクタイが特徴。人語を解していると思えるような行動を度々見せる。トマトジュースが好物。
箸井店長(はしい たななが)
夏人の大学の後輩で、ゲームショップ「ゴンドワナ」の店長。ゆき乃に密かに想いを寄せている。
「ゴンドワナ」は一般的なコンシューマゲーム店だが、その一角でボードゲームも販売している。
国津らいな(くにつ らいな/こうづ らいな)
明羽の叔母(夏人の妹)の超人気漫画家。明羽に負けず劣らずの低身長と童顔の持ち主。
名前の由来はドイツのゲームデザイナー、ライナー・クニツィア。小説版のルビは「こうづ」となっているが誤りと思われる。
士度(しど)
夏人の大学時代からの友人で、漫画誌「月刊コミックフェイゲル」編集長。夏人とはゆき乃を取り合った仲らしい。
名前の由来はアメリカのゲームデザイナー、シド・サクソン
源氏雫(げんじ しずく)
夏丹の同級生の少女。お嬢様風のしとやかな美少女で、夏丹と仲のいいナンザをライバル視している。
市橋美麗(いちはし みれい)
小説版のみ登場。風太のクラスメートの女子高生。大手私鉄会社の社長令嬢でプライドの高い美少女。自分になびかない風太をなびかせようとムキになるうちに、本当に風太へ好意を持つようになる。漫画版にも数コマだけ登場している。
七生(ななお)
小説版のみ登場。海へ遊びに来た明羽たちと出会った中学1年生の少年。明羽に一目惚れし、風太を敵視する。

作中で紹介されたゲーム[編集]

漫画版[編集]

ゲーム名は作中の表記に準拠。

小説版[編集]

ゲーム名は作中の表記に準拠。

外部リンク[編集]