AFCチャンピオンズリーグ2023/24 AFC CHAMPIONS LEAGUE 2023/24 |
---|
大会概要 |
---|
日程 | 2023年8月8日 - 2024年5月25日 |
---|
チーム数 | 40 |
---|
大会結果 |
---|
優勝 | アル・アイン (2回目) |
---|
準優勝 | 横浜F・マリノス |
---|
大会統計 |
---|
試合数 | 150試合 |
---|
ゴール数 | 471点 (1試合平均 3.14点) |
---|
総入場者数 | 1,824,824人 (1試合平均 12,165人) |
---|
得点王 | スフィアン・ラヒミ(13点) |
---|
最優秀選手 | スフィアン・ラヒミ |
---|
< 20222024/25 > |
AFCチャンピオンズリーグ2023/24(英: AFC Champions League 2023/24、略称: ACL2023/24)は、2002-2003年開催の第1回大会以来、21回目のAFCチャンピオンズリーグ (ACL) である(前身も含めれば42回目)[1]。
優勝チームは、FIFAクラブワールドカップ2025の出場権[2]、並びに、ACLエリート2024/25(同年度からACLの大会方式が一部変更される)[3] の最優先出場権(優勝クラブが属する国の対象リーグ戦の第1位出場枠)を付与する。
なお、本大会から秋春制へ移行された[4]。また、外国人枠がこれまでの3人+アジア人枠1人から5人+アジア人枠1人へ変更された[5]。
出場枠[編集]
47のアジアサッカー連盟 (AFC) 加盟協会(国・地域)は、AFC大会における過去4年間のクラブの実績に基づいてランク付けされ[6]、大会参加要項(以下、「第◯条」とあるのは大会参加条項の条数を示す)に従って次の基準で割り当てられる[7]。
- 地区の割り当て
- 協会を以下の2つの地域に分ける(第3.1条)。ただし、必要に応じてAFCが協会の地区割り当てを変更する場合がある。
- 出場枠の割り当て
- ランキング上位12協会は、AFCチャンピオンズリーグの基準を満たしている限り参加する資格がある。
- 各地域に5つのグループステージがあり (1グループは4クラブなので各地域20クラブ)、16枠は協会別に割り当てられるグループステージ枠により決定、残り4枠はプレーオフにより決定する(第3.2条)。出場枠は協会ごとのランキングにより東西の地区ごとに以下のように割り当てられる。
- 1位と2位の協会には、それぞれ3つのグループステージ出場権と1つのプレーオフ出場権が割り当てられる。
- 3位と4位の協会には、それぞれ2つのグループステージ出場権と2つのプレーオフ出場権が割り当てられる。
- 5位の協会には、それぞれ1つのグループステージ出場権と2つのプレーオフ出場権が割り当てられる。
- 6位の協会には、それぞれ1つのグループステージ出場権と1つのプレーオフ出場権が割り当てられる。
- 7位から10位にランク付けされた協会には、それぞれ1つのグループステージ出場権が割り当てられる。
- 11位と12位の協会には、それぞれ1つのプレーオフ出場権が割り当てられる。
- よって東西両地域のランキング上位12協会には以下のように出場権が割り当てられる
順位 | 直接出場枠 | プレーオフ出場枠 | 備考 |
1 | 3 | 1 | |
2 | 3 | 1 |
3 | 2 | 2 |
4 | 2 | 2 |
5 | 1 | 2 |
6 | 1 | 1 | - プレーオフ出場クラブがプレーオフで負けた場合AFCカップのグループステージの出場権を得る
- プレーオフ出場クラブがグループステージに出場した場合、AFCカップの次の対象クラブ(補欠クラブを含む)がAFCカップのグループステージの出場権を得る
|
7 | 1 | | |
8 | 1 | |
9 | 1 | |
10 | 1 | |
11 | | 1 | - プレーオフ出場クラブがプレーオフで負けた場合AFCカップのグループステージの出場権を得る
- プレーオフ出場クラブがグループステージに出場した場合、AFCカップの次の対象クラブ(補欠クラブを含む)がAFCカップのグループステージの出場権を得る
|
12 | | 1 |
計 | 16 | 11 | - 各地区でプレーオフによって4クラブがグループステージに出場できる
|
- 協会に割り当てられる出場枠の最大数
- 各協会の出場枠の最大数は、最上位ディビジョンのチーム数(参加資格を持たない外国チームを除く)の3分の1まで(第3.4条)。
- 各協会のグループステージ出場枠は最大3枠で、プレーオフ出場枠と合わせた出場枠の合計は最大4枠(第3.4条および第3.5条)。
- ACL及びAFCカップ優勝クラブ
- 前年度のACL及びAFCカップの優勝クラブに、プレーオフ出場権が割り当てられる(国内大会で出場権を獲得できなかった場合、第3.6条)。ただしこの場合でも、ACLのクラブライセンスは取得できていないと出場できない(第3.7条)、なお、前年度優勝クラブとしての出場ルールは次のとおり。
- ACL勝者またはAFCカップ勝者がランキング1位から6位の協会の場合、プレーオフ出場権の1つがそのチームに置き換わる(全体としての出場権の枠は増えない)。それ以外の場合は、当該協会に別途プレーオフ出場権の枠が1つ追加される(第3.8条、第3.9条、および3.10条)。
- ACL勝者とAFCカップ勝者が同じ協会のクラブである場合、当該協会のプレーオフ出場権の枠(本来は0か1である)が2つになるまで増やされ、プレーオフ出場権がその2クラブに置き換えられる。(第3.11条)。
- ACL勝者とAFCカップ勝者は、追加されたプレーオフ出場枠により出場する場合、プレーオフの組み合わせにおいてはシード順位が最も下位のチームとして扱われる(第3.12条)。
- ランキング1位から6位の協会が、ACLの出場基準を満たしていない場合
- ランキング1位から6位の協会が、ACLの出場基準を満たしていない場合、グループステージ出場枠はプレーオフ出場枠に置き換えられる。放棄されたグループステージ出場枠は、次の基準に基づいて最も適格な協会に再配分される(第3.13条および第3.14条)。
- 各協会のグループステージ出場枠は最大3枠で、プレーオフ出場枠と合わせた出場枠の合計は最大4枠(第3.4条および第3.5条)。
- ランキング3位から6位の協会に追加のグループステージ出場枠1を割り当てた場合、プレーオフ出場枠1枠が無効になり、再配分されない。
- ランキング5位・6位の協会に追加のグループステージ出場枠2を割り当てた場合、プレーオフ出場枠1枠が無効になり、再配分されない。
- ランキング7位から10位の協会が、ACLの出場基準を満たしていない場合
- ランキング7位から10位の協会が、ACLの出場基準を満たしていない場合、グループステージ出場枠はプレーオフ出場枠に置き換えられる。放棄されたグループステージ出場枠は、ランキング11位または12位の協会に再配分され、当該協会が持っていたプレーオフ出場枠は無効となり再配分されない。どちらも適格とみなされなかった場合は、上記と同じ基準で最も適格な協会に再配分される(第3.16条および3.17条)。
- プレーオフ出場権のみの協会が、ACLの出場基準を満たしていない場合
- プレーオフ出場権のみの協会(11位から12位の協会または上記の協会を含む)がACLの出場基準を満たしていない場合、プレーオフ出場権が無効になり、再配分されない(第3.19条および第3.20条)。
- 協会の出場枠を満たすクラブ数が足らない場合
- 各協会の出場枠の最大数は、最上位ディビジョンのチーム数(参加資格を持たない外国チームを除く)の3分の1まで(第3.4条)。このルールが適用されて放棄されたグループステージ出場枠は上記と同じ基準で再配分され、プレーオフ出場枠は再配分されない(第9.10条)。
- 参加するすべてのチームは、AFCクラブライセンスを取得する必要があり、カップ戦で出場権を得たクラブ以外はリーグ戦の成績が上位半分以上である必要がある(第7.1条および第9.5条)。当該協会にこの基準を満たすチームがいない場合、グループステージ出場枠は上記と同じ基準で再配分され、プレーオフ出場枠は無効になり、再配分されない(第9.9条)。
- AFCクラブライセンスを持つチームがACLへの参加を拒否した場合、協会に割り当てられた当該チームぶんの出場枠は無効になる(第9.11条)。グループステージ出場枠は上記と同じ基準で再配分され、プレーオフ出場枠は再配分されない。
協会ランキング[編集]
2023年のAFCチャンピオンズリーグでは、2021年11月24日に公開されたアソシエーションランキング[8][9] に従って、協会ごとに出場枠が割り当てられる[10][11]。このランキングは2018年から2021年までのAFCチャンピオンズリーグとAFCカップでの成績に基づいてランク付けされたものである。
下記の出場枠配分はグループステージ抽選前の状況に基づく(抽選後のクラブ撤退は反映していない)。
AFCチャンピオンズリーグ2023への参加 |
参加 |
不参加 |
- 注釈
- ^ レバノン (LIB): レバノンには、今大会のAFCチャンピオンズリーグのライセンスを得られたクラブがなかった[12]。同協会が有していた予選出場枠は無効となった(第3.19条、第3.20条)。
- ^ オマーン (OMA): オマーンは協会ランキングではAFCチャンピオンズリーグの出場圏外であったが、AFCカップ2022に優勝した同協会所属のアル・シーブが今大会のAFCチャンピオンズリーグのライセンスを取得できた[12] ため、同クラブは予選に出場できる。
- ^ 北朝鮮 (PRK): 北朝鮮には、今大会のAFCチャンピオンズリーグのライセンスを得られたクラブがなかった[12]。同協会が有していたグループステージ出場枠はシンガポールに再配分された(第3.16条、第3.17条)。
参加クラブ[編集]
- 出場数と最終出場数は、大会がAFCチャンピオンズリーグに名称変更された2002-03シーズン(予選ラウンドを含む)以降のもののみで計上している。
- 注釈
Location of the
AFCチャンピオンズリーグ2023/24出場クラブ![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0c/Red_pog.svg/8px-Red_pog.svg.png)
西地区
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/ab/Green_pog.svg/8px-Green_pog.svg.png)
東地区
(p) プレーオフラウンド
試合方式[編集]
本年度から、ノックアウトステージにおいて、2試合の合計得点が同じ場合の「アウェーゴール」(アウェーで対戦した時の得点が多いチームが勝ち抜け)は廃止され、同点だった場合は、セカンド・レグ(第2試合)試合終了後、15分ハーフの延長戦、さらにそれでも決着が付かない場合はPK合戦を行い優劣を決めることになった[19]。
日程は以下の通り。なお日程の後ろの(1st)(2nd)はそれぞれ「ファースト・レグ」「セカンド・レグ」を意味する。[20]・[21]
なお、FIFAクラブワールドカップ2023の開催日程の影響によりグループステージ第6節の西地区全試合と東地区一部試合が当初予定より1週間前倒しとなる。[22]
区分 | 節 | 抽選日[23] | 西地区 | 東地区 |
予選プレーオフ | 予選ラウンド | 抽選無し | 2023年(以下同文)8月8日(1st)/8月15日(2nd) |
プレーオフラウンド | 8月22日 |
グループステージ | 第1節 | 2023年8月24日 | 2023年(以下同文)9月18日-19日 | 2023年(以下同文)9月19日-20日 |
第2節 | 10月2日-3日 | 10月3日-4日 |
第3節 | 10月23日-24日 | 10月24日-25日 |
第4節 | 11月7日-8日 | 11月8日-9日 |
第5節 | 11月27日-28日 | 11月28日-29日 |
第6節 | 12月4日-5日 | 12月5日-6日,12日-13日 |
ノックアウトステージ | ラウンド16 | 2023年12月28日 | 2024年(以下同文)2月12日-13日(1st)/2月19日-20日(2nd) | 2024年(以下同文)2月13日-14日(1st)/2月20日-21日(2nd) |
準々決勝 | 3月4日-5日(1st)/3月11日-12日(2nd) | 3月5日-6日(1st)/3月12日-13日(2nd) |
準決勝 | 4月16日(1st)/4月23日(2nd) | 4月17日(1st)/4月24日(2nd) |
決勝 | 5月11日(1st)/5月25日(2nd) |
予選プレーオフ[編集]
各ラウンドは1回戦制で(要項第7.1項)同点の場合は延長戦を行い、なお同点の場合はPK戦で勝者を決定する(要項第10項)。プレーオフラウンドに勝利した両地区の8クラブがグループステージに進出する。プレーオフにのみ出場権がある協会のチームが敗れた場合、そのチームはAFCカップ2023/24グループステージに回ることになる(要項第7.3.2項・7.4.2項)。[1]各地域の予選プレーオフのトーナメントは、AFCクラブコンペティションランキングに基づいて決定され、上位のチームがホームで試合を開催する(要項7.1.2項)。また同じ協会のチームは、同じプレーオフで対戦することはない(要項7.1.1項)。プレーオフラウンドの勝者8チーム(西地区4チーム、東地区4チーム)がグループステージに進み、既にグループステージ出場権を得ている32チームに加わる。
予選ラウンド[編集]
プレーオフラウンド[編集]
グループステージ[編集]
抽選は2023年8月24日にマレーシア・クアラルンプールにあるAFCハウスにて行われた[24][25]。
各グループ4クラブ、計10のグループ(西アジア地区:グループA-グループE、東アジア地区:グループF-グループJ)に振り分けられる。各地区20クラブ(プレーオフからの出場組を含む)がAFCクラブコンペティションランキングと出場協会内でのシード順に基づいて4つのポットに振り分けられ、同じ協会から進出するクラブが同じグループにならないように抽選された[24]。 各グループ内で2回戦総当たり(各クラブ6試合)のリーグ戦を戦い、グループ内の最上位クラブ(10クラブ)と、各地区グループ2位のうち上位3クラブずつ(6クラブ)の合計16クラブがラウンド16に進出する。勝ち点は勝利3、引き分け1、敗退0として計算を行う。
順位の決定方法 |
各グループで勝ち点が同点のクラブが2つ以上ある場合は、以下の順に比較して順位を決定する(規則第8.3項)[1]。本大会からアウェーゴールルールが適用されなくなった。 - 当該クラブ同士の対戦における、勝ち点
- 当該クラブ同士の対戦における、得失点差
- 当該クラブ同士の対戦における、得点数
- 3クラブ以上が該当し、1から3を適用しても特定のクラブ間で差が生じない場合は、そのクラブ間に (全ての順位が決まるまで)再度繰り返し適用する。それでも決められない場合は、下記5以降を適用
- 当該クラブのグループ全試合における、得失点差
- 当該クラブのグループ全試合における、得点数
- ここまで参照し、それでも2クラブが差がつかず、さらにその両方が同じ試合会場にいる場合は、PK戦を行う
- 警告および退場処分になった回数をポイント化 (警告=1ポイント、2回目の警告による退場=3ポイント、いわゆる一発退場=3ポイント、警告に続いて退場=4ポイント)し、ポイントの少ない方を上位とする
- AFCクラブコンペティションランキングの順位の高い方の所属クラブを上位とする
|
グループA[編集]
グループB[編集]
グループC[編集]
- ^ a b 直接対戦での勝ち点による(セパハン:4, アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤ:1)。
- ^ セパハンの大会規約違反(政治的掲示の禁止)に伴う没収試合扱い[26][27]。
グループD[編集]
グループE[編集]
グループF[編集]
グループG[編集]
- ^ a b c 直接対戦での得失点差による(横浜FM:+1, 山東:0, 仁川:-1)。
グループH[編集]
グループI[編集]
グループJ[編集]
西地区2位チーム[編集]
出典:
AFC順位の決定基準: 1) 勝ち点、2) 得失点差、3) 総得点、4) 反則ポイント、5) 抽選
東地区2位チーム[編集]
出典:
AFC順位の決定基準: 1) 勝ち点、2) 得失点差、3) 総得点、4) 反則ポイント、5) 抽選
ノックアウトステージ[編集]
決勝トーナメントは16チームがシングルエリミネーショントーナメントを行う。今大会は決勝までの全ての試合が2019年大会以来4大会ぶりにホーム・アンド・アウェー2回戦制で行われ(要項第9.1条)[1]、2試合終了時に同点の場合は第2戦終了後に15分ハーフの延長戦を行い、なお同点の場合はPK戦により勝者を決定する(要項第10.1条および第10.4条)。なお、準決勝までは東西の各地域内での対戦となる(要項第9.2条)。
進出クラブ(ノックアウトステージ)[編集]
組み合わせ(ノックアウトステージ)[編集]