腰越満美
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腰越 満美 | |
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出身地 | 日本 東京都 |
学歴 | 東京コンセルヴァトワール尚美 |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | 声楽家(ソプラノ) オペラ歌手 音楽教育者 |
腰越 満美(こしごえ まみ)は、日本の声楽家(ソプラノ)・オペラ歌手・音楽教育者。
経歴
[編集]東京都出身。東京コンセルヴァトワール尚美専門コース、音楽社会研究科及び、ディプロマコース修了[1]。
二期会オペラスタジオ修了。修了時最優秀賞及び川﨑靜子賞受賞[2]。
文化庁オペラ研修所第9期修了[1]。文化庁芸術家在外派遣研修員として2年間、イタリアにて研修。イタリアでは1996年(平成8年)ドニゼッティ『愛の妙薬』アディーナ、1997年(平成9年)ジョルダーノ『アンドレア・シェニエ』マッダレーナ以降[2]、イタリア、オーストリアの各地でリサイタル、コンサートに出演している[3][4]。
二期会オペラには1994年(平成6年)9月[5]ロンバーグ『学生王子』王女マーガレットでデビュー[6]。新国立劇場には、1997年(平成9年)オープニング記念オペラ團伊玖磨『建・TAKERU』夏乃、1999年(平成11年)水野修孝『天守物語』萩で出演。1998年(平成10年)二期会公演 モーツァルト『フィガロの結婚』スザンナで注目を浴び、2002年(平成14年)は1月二期会・新国立劇場共催公演 三枝成彰『忠臣蔵』綾衣で出演。日韓文化交流公演オペラ 高木東六『春香』タイトル・ロールでも絶賛された。以後、大きな当り役となった、二期会オペラ プッチーニ『蝶々夫人』(指揮:小林研一郎、演出:栗山昌良)タイトル・ロール、2004年(平成16年)1月二期会・新国立劇場共催公演 間宮芳生『鳴神』(演出:市川團十郎)雲の絶間姫[5]と次々と大舞台の主役を務め、同年7月 宮本亜門演出 二期会公演 モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』[5]で新しいドンナ・エルヴィーラ像を創り上げ、続く2006年(平成18年)『フィガロの結婚』の伯爵夫人でも新境地を拓く[2]。
国外の公演にも頻繁に出演し、2005年(平成17年)夏、中米・コスタリカ国立交響楽団によるオペラ公演『蝶々夫人』タイトル・ロールで招聘された[4]。
2007年(平成19年)はレハール『メリー・ウィドー』ハンナやオッフェンバック『天国と地獄』ユーリディスなどに主演。2009年(平成21年)2月、日本オペラ協会『天守物語』主演。2010年(平成22年)新国立劇場にて池辺晋一郎世界初演『鹿鳴館』伯爵夫人朝子、2011年(平成23年)新国立劇場 團伊玖磨『夕鶴』つう(2016年に再演)、2013年(平成25年)11月には日生劇場にて日本初演アリベルト・ライマン『リア』リーガンにて出演等、大舞台の主役を多く務める[5]。2019年(平成31年)2月には東京文化会館においてフランス国立ラン歌劇場共同制作・東京二期会オペラ黛敏郎『金閣寺』原語(ドイツ語)版で母役を務めている[7]。
コンサートではシューベルト『ミサ曲第2番 ト長調』、オルフ『カルミナ・ブラーナ』、ペルゴレージ『スターバト・マーテル』、ヴェルディ『レクイエム』[3]、フォーレ『レクイエム』、ベートーヴェン『第九』、ハイドン『ネルソン・ミサ』、マーラー交響曲第4番[3]等のソプラノ・ソロを歌う。また、読売日本交響楽団 ブリテン『ピーター・グライムズ』(演奏会形式)、東京交響楽団 ヤナーチェク『利口な女狐の物語』(演奏会形式)など、数々の舞台に出演。2006年(平成18年)11月、ベトナム国立交響楽団に招聘され、橋本國彦作品を紹介する[2]。
放送面でも、NHK総合『日本うた絵巻』『NHKニューイヤーオペラコンサート』、NHK-FM『名曲リサイタル』[8]、テレビ朝日『題名のない音楽会21』[8]等、テレビやラジオに数多く出演している。また、自身の企画によるジャズ・ポピュラーのみのリサイタルを開催するなど、多彩な才能を発揮している[2]。
2008年(平成20年)10月、紀尾井ホール・シリーズ『歌』声楽家のアトリエ、第23回国民文化祭・いばらき『小町百年の恋』(世界初演・つくば市)小野小町役、同年11月民音主催で映画音楽からミュージカルの名曲を歌う「腰越満美リサイタル:マイ・フェイヴァリット・ソング」(東京文化会館小ホール)[8]、2009年(平成21年)6月には二期会week in サントリーホール“時を駆ける歌声”服部克久が贈るにほんの歌の旅(サントリーホール ブルーローズ)[4]、2012年(平成24年)4月イタリアオペラのアリアを歌う「腰越満美ソプラノリサイタル La strada in Italia」(銀座王子ホール)等、さらなる活躍を続けている[8]。
2020年(令和2年)11月現在、桐朋学園大学教授[4]。二期会幹事(任期:2020年(令和2年)4月1日 - 2022年(令和4年)3月31日)[9]。
主な受賞歴
[編集]- 二期会オペラスタジオ修了時最優秀賞及び川﨑靜子賞受賞[2]
- 第3回日本声楽コンクール入選[2]
- 1995年フェッルッチョ・タリアヴィーニ国際コンクール第1位[2]
主なディスコグラフィー
[編集]- CD『マイ・フェイヴァリット-21世紀に伝えたい日本の歌-』腰越満美、羽山晃生、山路敦斗詩、CHICAストリングス、広田智之、渡辺克己 2001/2/21 ビクターエンタテインメント
- CD『武満徹:SONGS』腰越満美、羽山晃生、山田武彦 2008/11/25 カメラータ・トウキョウ
- CD『二期会メンバーのプリマ・ドンナたちによる美しき日本語の歌 なごみの歳時記』オムニバス 佐藤しのぶ、塩田美奈子、安田祥子、鮫島有美子、腰越満美、足立さつき、釜洞祐子 2011/2/2 日本コロムビア
- CD『ことのはクラシック Vol.3』オムニバス 湊谷真代、水越けいこ、伊倉一恵、山路ゆう子、腰越満美、刀根麻理子、松本優香、庄野真代、木村華子、五條真由美 2009/3/4 スリーディーシステム
- CD オペラ『白虎』(作曲:加藤昌則/脚本:宮本益光) 福島 復興・復活オペラプロジェクト 佐藤正浩:指揮、オペラ白虎特別編成オーケストラ、経種廉彦、高橋啓三、黒田博、腰越満美 2014年01月31日 ALTUS[10]
関連項目
[編集]脚注・出典
[編集]- ^ a b “腰越満美”. TOWER RECORDS. 2020年3月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “プロフィール”. 二期会21. 2020年3月26日閲覧。
- ^ a b c 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団第132回定期演奏会パンフレット(2007年)
- ^ a b c d “教員プロフィール(腰越 満美)”. 桐朋学園大学. 2020年11月21日閲覧。
- ^ a b c d “腰越満美”. 昭和音楽大学オペラ情報センター. 2020年3月26日閲覧。
- ^ “腰越満美(ソプラノ) Mami KOSHIGOE”. カワイ音楽振興会. 2020年3月26日閲覧。
- ^ “【ゲネプロリポート】本日開幕!宮本亜門演出、東京二期会オペラ《金閣寺》”. 東京二期会. 2020年3月26日閲覧。
- ^ a b c d “主な研究業績 腰越 満美”. 桐朋学園大学. 2020年3月26日閲覧。
- ^ “声楽家団体『二期会』とは”. 東京二期会. 2020年3月26日閲覧。
- ^ “佐藤正浩、Masanori Kato: Aizu Opera Byacco”. TOWER RECORDS. 2020年5月6日閲覧。