カマソッツ
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カマソッツ (Camazotz) は、マヤ神話におけるコウモリの神。名前は「死のコウモリ」を意味する。
『ポポル・ヴフ』によれば、地下界「シバルバー」 (Xibalba) にあるコウモリの館に棲んでいる。硬い棒のようなものを持っており、現れるものは何でも殺してしまうという。双子の英雄フンアフプーとイシュバランケーがシバルバーを訪れ、コウモリの館で一夜を明かしたとき、カマソッツはフンアフプーを罠にはめ、その首を切り落とした。
参考文献[編集]
- A・レシーノス原訳、林屋永吉訳 『マヤ神話 ポポル・ヴフ』 中央公論新社〈中公文庫〉、2016年。ISBN 978-4122062511