TRAIN-TRAIN (アルバム)

TRAIN-TRAIN
THE BLUE HEARTSスタジオ・アルバム
リリース
録音 SONY ROPPONGI STUDIO
音響ハウス
ジャンル パンク・ロック
時間
レーベル メルダック
プロデュース THE BLUE HEARTS
谷川千央
チャート最高順位
  • 週間3位(オリコン
  • 登場回数44回(オリコン)
THE BLUE HEARTS アルバム 年表
YOUNG AND PRETTY
(1987年)
TRAIN-TRAIN
(1988年)
BUST WASTE HIP
(1990年)
『TRAIN-TRAIN』収録のシングル
  1. TRAIN-TRAIN
    リリース: 1988年11月23日
  2. ラブレター
    リリース: 1989年2月21日
  3. 青空
    リリース: 1989年6月21日
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TRAIN-TRAIN(トレイン トレイン)は、THE BLUE HEARTSの3rdアルバム。1988年11月23日に発売された。

内容[編集]

甲本と真島の共作が入っている。また、歌詞が共作ではあるが初めて河口作曲の歌が収録された。作詞クレジットの数で甲本が真島を上回る唯一のアルバムである。シングル「TRAIN-TRAIN」と同時発売。

プロデューサーの谷川千央のアイデアにより、コンセプト・アルバム的な構成がなされた。汽車の切符をイメージしたジャケット・デザイン、汽車が疾走していくようなブルースハープソロから一曲目へと繋ぎ、最後の曲の演奏後に「TRAIN-TRAIN」のサビの一部と冒頭のハープのソロが再び流れる構成になっている。

前作までのパンク中心からブルースフォークカントリー等のルーツ・ミュージックを反映させた多彩な楽曲群、そして様々なゲスト・ミュージシャンが参加している。

リリース変遷[編集]

2007年11月21日に「アナログジャケット完全復刻!」として年内限定発売(再発)された。その後2010年2月24日に、25周年企画の一環で、再び期間限定で再発が決まった。

2011年1月12日、結成25周年記念として、メルダック時代のアルバム3作品(「THE BLUE HEARTS」「YOUNG AND PRETTY」「TRAIN-TRAIN」)が、デジタル・リマスタリングが施されて再発された。既に、その時点ではメルダック在籍時以降の発売作品はデジタル・リマスタリングの上、再発売されていたが、メルダック作品は長年リマスタリングが為されていなかったため、ファンにとって待望の再発となった。

参加ミュージシャン[編集]

THE BLUE HEARTS

収録曲[編集]

CD
#タイトル作詞・作曲編曲時間
1.TRAIN-TRAIN真島昌利THE BLUE HEARTS
2.「メリーゴーランド」
  • 甲本ヒロト・真島昌利(作詞)
  • 甲本ヒロト・真島昌利(作曲)
THE BLUE HEARTS
3.「電光石火」甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
4.「ミサイル」甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
5.「僕の右手」甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
6.「無言電話のブルース」真島昌利THE BLUE HEARTS
7.「風船爆弾(バンバンバン)」
  • 河口純之助・甲本ヒロト(作詞)
  • 河口純之助(作曲)
THE BLUE HEARTS
8.ラブレター甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
9.「ながれもの」甲本ヒロトTHE BLUE HEARTS
10.「ブルースをけとばせ」真島昌利THE BLUE HEARTS
11.青空真島昌利THE BLUE HEARTS
12.「お前を離さない」真島昌利THE BLUE HEARTS
合計時間:

楽曲解説[編集]

  1. TRAIN-TRAIN
    歌詞カードではサビの部分が、「TRAIN-TRAIN 走ってゆ」となっているが、CD及びライブなどでは、「走ってゆ」と歌われる。(しかし真島のコーラスは、「走ってゆ」と歌われている。)
    凸凹ツアーではアンコールのラストに歌われた。
  2. メリーゴーランド
    甲本、真島の初の共作。「ドブネズミの詩」の中に真島の手書き文字で『金沢のボウリングで遊んで帰ってきた夜、僕とヒロトはメリーゴーランドを書いた』とある。
  3. 電光石火
    「ラブレター」のカップリング曲。
    88年の「PRETTY PINEAPPLE TOUR」中に発表された当初は音源化分の後にも歌詞があったが、ステージを重ねる内に歌詞が削られた。(詳しくはTHE BLUE HEARTSの未発表曲
  4. ミサイル
    NHK教育テレビ「人間講座」において、ねじめ正一が「言葉の力・詩の力」という講義にて取り上げられた。
  5. 僕の右手
    当初、ファンクラブの会報等で発表されていたタイトルは「僕の右手を知りませんか」だった。
    この歌のモデルになったのは、甲本の友人でハードコアパンクバンド「GHOUL」の「片手のパンクス」ことMASAMI(細谷雅巳、小学1年の頃、ダイナマイト遊びをして右手首から先を失い義手となった。89年にステージで倒れ、昏睡状態のまま92年9月に死去)といわれる。甲本は彼の追憶ライブに出演した際に、この曲を泣きながら歌っている。[要出典]映画『リンダリンダリンダ』の挿入曲。
    ライブではしばしば「夢に飢えた野良犬 今夜吠えている」の部分を歌詞を変えたり歌わないということもあった。
  6. 無言電話のブルース
    「TRAIN-TRAIN」のカップリング曲。
    真島の実話を元にしている。
    1989年12月21・22日にclub citta川崎で行われたX'MAS LIVEでは1曲目に披露。
  7. 風船爆弾(バンバンバン)
    メジャーデビューして初めて河口が作詞・作曲した歌。
    作詞は河口と甲本の共作という形になっているが、甲本が作詞したのは曲終盤の「明日に何が見える~」以降のみである。
    風船爆弾」とは実在した日本軍の兵器で、その詳細が書かれた同名の本を甲本や真島が読んでいた。
    本当は「恋は風船爆弾」というタイトルだったが、何かの手違いで「恋は」が取れてしまった。ライブ中の甲本は「恋は風船爆弾」と曲名を言う場合が多かった。
    1993年~1994年の凸凹ツアーではメドレーの五曲目として河口がメインボーカルを務めていた。
    発表当初は歌詞が違っていた。(詳しくはTHE BLUE HEARTSの未発表歌詞などを含むもの
  8. ラブレター
  9. ながれもの
  10. ブルースをけとばせ
    真島がメインボーカルをつとめる。
    ライブでは「マイク・タイソンみたいに~」の部分を「ジョージ・フォアマン」や「ウルトラセブン」に替えて歌われることもあった。
  11. 青空
    アルバムの挿絵には楽曲にちなんだバスが描かれており、嘘つきの乗車お断りという英文が書かれてある。曲名は「あおいそら」と読むのが正式。
  12. お前を離さない
    曲が終わると、最後に「TRAIN-TRAIN」のサビの部分が流れ、次に頭の部分が流れる。
    THE BREAKERSがSEND HILL POPS'82で披露した曲(タイトル不明)と歌詞が似ている部分がある。