Secure Enclave

Secure Enclave(セキュアエンクレーブ)は iOS/iPadOSデバイス、MacTouch IDあるいはFace ID対応モデルのApple A7, T1[1]以降、Apple TVApple WatchHomePod に搭載されているセキュリティコプロセッサである[2]
FileVault と安全な起動に必要な暗号化キーを保護し、Touch IDセンサーから指紋データを処理・一致しているかどうかを判断する役割も担っている。

概要[編集]

Secure Enclave Processorとも表記され、略してSEPと呼ばれることもある。

Touch IDの指紋データ、またはFace IDの顔認証データは このSecure Enclave内のアプリケーションプロセッサーやアプリからはアクセスできない特殊な領域に保存される。

そのため、インターネット経由や App経由(システム含む)からはアクセスが不可能になっている。

OSバージョン毎にアップデートされる。

ある程度のバージョン間では互換性があるが、特殊な方法で 互換性のないOSバージョンとSEPの組み合わせになると、そのバージョンを使用している間は Touch ID、またはFace IDは使用できなくなり パスコード認証のみとなる。

再度Apple Configurator等で最新版にアップデートすると利用可能状態に戻る。

関連項目[編集]

L4マイクロカーネルファミリー - Secure EnclaveのOSは、NICTAが2006年に開発したL4-embeddedカーネルベースのものである[2]

ARM Trust Zone - 類似技術[3]

Apple A7, A8, A8X, A9, A9X, A10, A10X, A11, A12, A12X, A12Z, A13, A14, A15, A16

Apple M1, M1 Pro, M1 Max, M1 Ultra, M2, M2 Pro, M2 Max,M2 Ultra

脚注[編集]

  1. ^ 新チップ「T1」でApple製品の可能性は広がる?”. EE Times Japan (2016年12月1日). 2020年11月24日閲覧。
  2. ^ a b Secure Enclave”. Apple Support. 2022年9月9日閲覧。
  3. ^ お使いのスマートフォンには特別なセキュリティチップが搭載されています。仕組みは次のとおりです”. 2022年10月3日閲覧。

外部リンク[編集]

警告: 既定のソートキー「せきゆあえんくれえふ」が、その前に書かれている既定のソートキー「Secure Enclave」を上書きしています。